Googleレンズが怖い！その理由や危険性と対策方法を紹介！

Googleレンズは、撮影した画像を送信するだけで、画像に映っているものの情報を簡単に調べることができるとても便利なGoogleのサービスです。

植物や動物などの種類や名前を調べたいときや、お店の情報を調べたい時には、調べたいものを撮影してGoogleレンズに送信すると、すぐにその情報が検索結果として表示されます。

また、わからない言語の看板や説明文も撮影して送信するだけで翻訳してくれるので、海外旅行で活用する人もたくさんいるようです。

そのような、とても便利なGoogleレンズですが、使い方に気をつけないと怖い、危険性があるという声もあります。

この記事では、Googleレンズのどこが怖いのか、その危険性の理由と、対策について詳しく解説します。まずは、Googleレンズが怖いといわれる理由です。

Googleレンズが怖いといわれる理由のひとつ目は、撮影した画像を送信するときに、個人情報や機密情報が漏洩する可能性があるためです。

植物や動物、お店の看板を撮影してGoogleレンズに送信するのは問題ありません。情報漏洩の危険性は個人の画像を送信したり、外国語で書かれた社内の文書を翻訳するために送信したりする場合に懸念されます。

Googleレンズに送信した情報が外部に漏洩して悪用される懸念があることから怖いといわれているのです。

Googleレンズが怖いといわれるもう一つの理由は、あまりにも便利すぎるために、Googleレンズを使いすぎることで、自分で考えたり調べたりする力が低下する危険性があるのではないか、といわれるためです。

特に子どもが、わからないことに直面したときに、Googleレンズですぐに調べる癖がついてしまうと、Googleレンズ以外の手段で調べたり、自分でその意味を考えたりしなくなる可能性があると懸念する声もあるようです。

怖いといわれるGoogleレンズですが、その危険性に対して対策を取ることはできます。どのような対策が可能なのかみておきましょう。

Googleでは、Googleレンズが怖いといわれる理由について、特に情報流出に関しては独自の対策を取っています。

Googleでは、ユーザーが撮影した画像をGoogleレンズへ送信するときの通信は、完全に暗号化しています。万が一、第三者に通信途中で画像の情報を読み取られても、その画像が流出する危険性はほとんどありません。

また、Googleでは、Googleレンズに送信された画像の利用については、Google以外の第三者への提供や共有はしないことを明言しています。Googleとは関係ない第三者が、送信された画像を悪用することはできません。

ただし、GoogleではGoogleレンズに送信された画像を蓄積して、Googleでのサービス向上のために活用するようです。Google内でどのように利用されるのか、懸念する声もあります。

Googleレンズからの情報漏洩について懸念される点についての自分でできる対策方法についてみておきましょう。

Googleレンズでは、ユーザーがGoogleに対して許可しているアクセス権限を利用して情報を収集しています。Googleレンズからの情報流出が怖いと感じるのであれば、Googleへのアクセス権の許可をしっかりと管理して、Googleレンズを使用するときだけ、必要最低限のアクセス権限を与えるようにしましょう。

Googleレンズのアクセス権限の管理方法は次のとおりです。Androidで「レンズ」アプリを起動します。

画面右上の「︙」をタップして「権限を管理」へ進みます。

「アプリの権限」をタップして、Googleに与える必要がない権限は「許可しない」に設定しておきましょう。

Googleレンズでは、位置情報も画像と一緒に送信されています。自宅や学校、会社など、プライベートな場所の情報がGoogleレンズへ蓄積されていたら、万が一情報が流出した場合に怖いと感じる人もいるでしょう。

そのような場合には、位置情報のGoogleレンズでの利用は必要最低限にすることがおすすめです。

上記の「アクセス権を管理する」の「権限を管理」の中で、位置情報の権限の管理もできます。外出時の地名やお店の情報には位置情報が必要ですが、位置情報が必要ない場合には、「許可しない」に設定しておいたほうがいいでしょう。

Googleでは、Googleレンズへ送信される際の通信の暗号化や、画像を第三者と共有しないことは明言していますが、万が一、情報が流出する危険性はゼロではありません。

外部へ流出してはいけない機密情報や個人情報は、Googleレンズで送信しないように注意しましょう。

Googleレンズの利用で思考力が低下することに対する危険性についての対策は次のとおりです。

Googleレンズには、子供が宿題を解きやすくするためのヒントを検索結果で表示してくれる機能があり、子供が調べ物をするときにもとても便利です。

しかし、使い方を気をつけないと、子供が自分で考えたり調べたりする力を伸ばすことができないので注意しましょう。

子供が宿題で使うときには、必ず「宿題」のボタンをタップしてから問題を撮影します。

「宿題」で撮影すると、検索結果で答えは表示されません。その問題を解くためのヒントが表示されます。丸写しできる答えではなく、子供が考えるためのヒントを一緒に見つけるためにGoogleレンズを活用しましょう。

Googleレンズは便利だからといって、何でもかんでもすぐにGoogleレンズで撮影して調べる、という癖をつけないほうがいいでしょう。

Googleレンズで調べる前に、自分で調べてみたり、考えてみたり、といった習慣を少し持つだけで、思考力の低下を防止することが可能です。

Googleレンズでの画像検索の精度は、残念ながらまだ完璧ではありません。検索結果を鵜呑みにしないように注意しましょう。

例えば、葉の形がよく似ていることで知られる植物のニラとスイセンを、Googleレンズでは間違える可能性があります。ニラは食べられますが、スイセンの葉には毒があり、万が一食べてしまうと食中毒を起こし、最悪の場合死に至ります。

万が一、Googleレンズの検索結果を鵜呑みにして、スイセンをニラと間違えて食べてしまうと、大変なことになります。

特に、安全性に関わる情報を調べるときや、高い正確性が問われる場合には、Googleレンズの検索結果は参考程度にして、もっと精度の高い情報源でも調べるように注意しましょう。

Googleレンズはたしかにとても便利ですが、いろいろと完全に解決されているとはいい難い懸念点もあり、まだ怖いと感じる人がいるのは当然のことでしょう。

便利だからとGoogleレンズに頼りすぎることなく、位置情報をこまめに管理したり、重要な情報は流さないといった自衛策を取りながら使うようにしてください。