モザイク破壊とは？AV動画のモザイク除去加工の違法性やツールを解説！

日本では性的なコンテンツに対する規制が厳しく、AV動画や画像は局部にモザイク加工を施すことが必要です。

海外のAVではモザイク加工されていない無修正のものがほとんどなので、どうして日本だけモザイクが必要なのかと疑問を持ち、モザイク加工されたAVでは満足できない、という人も多いことでしょう。

ここ最近、AVからモザイクを除去するモザイク破壊という技術が話題になっています。この記事では、AVファン垂涎のモザイク破壊について詳しくみていきましょう。

モザイク破壊とは、動画や画像からモザイクを除去加工するAI技術です。モザイクは、画像の解像度を粗くして肝心な部分を見えづらくしています。そこで、以前から画像をシャープにすることでモザイク破壊を試みる人もいました。

しかし、一度、解像度を粗くした画像をもとに戻すことはできません。モザイクのないAV作品を見たければ、モザイク加工される前のマスターデータを手に入れるしかなかったのです。

しかし、AI技術によるモザイク破壊が登場したことで、AVファンでも満足できるレベルのモザイク除去が可能になりました。

AI技術を使ったモザイク破壊とは、AIによる映像処理でモザイク映像を鮮明化するものです。

解像度を低くした画像をAIによる機械学習で鮮明にすることができます。低解像度化してモザイクを掛けた部分を、AIによる学習で高解像度化して、モザイクがない状態にしているのです。

AIを使ったモザイク破壊では、元の映像を完全に復元しているわけではありません。AIの機械学習によって、モザイクではっきりと見えなくなった線を、本来あるべき位置に予測して、描き直すのです。

本来であれば、モザイク除去しているわけではなく、モザイク除去したらこんな感じだろうな、ということでAIが新しく描いているのが、新しいモザイク破壊技術ということになります。

しかし、その精度は今までのモザイク破壊とは比べ物にならないほど実物に近いものとなっていて、多くのAVファンが歓喜に湧いているのです。

モザイク破壊加工はツールを利用すれば誰でもできます。ここからは、モザイク破壊加工できるツールを紹介します。

モザイク破壊加工できるツールは、動画と画像それぞれあります。それぞれのツールの詳細をみていきましょう。

動画のモザイク破壊ができるツールです。

JavPlayerは、大学などの研究機関が開発して公開しているツールを、Windows環境で動作するようにしたものです。製品版は有料で1,200円です。録画専用の「JavPlayer」と、録画と再生ができる「JavPlayerEZ」があります。

パソコンのスペックは、Windows10もしくは11で、JavPlayerがCorei3以上のCPU、JavPlayerEZがGTX1060以上のGPUが推奨されています。

パソコンの環境によっては動作しない可能性もあるので、購入前に体験版を利用してみることがおすすめです。

モザイク破壊の精度はかなり高く、90%以上復元できる動画もあります。気になる方は、一度体験版を試してみましょう。

TecoGANとは、低解像度の画像の解像度を上げるための超解像モデルのアルゴリズムのことです。TecoGANを利用することで、低解像度の画像を高解像度にしたり、画質を保ったまま動画をズームしたりできるようになります。

TecoGANは他のツールと違って、アプリをインストールすればすぐに使える、とういわけではありません。自分で環境を構築する必要があります。

自信のある方はぜひ挑戦してみてください。

JavLensは、モザイク破壊や字幕追加などができるオンラインツールです。パソコンにインストールする必要がないので、パソコンのスペックが不安な人や、家族と共有のパソコンを使っている人におすすめです。

オンラインツールを利用するときに不安なのが、アップロードしたファイルがどう扱われるかですが、モザイク破壊加工が完了したら即座にサーバーから削除されるので安心です。

利用するためには、事前にポイントを購入します。

AVCLabs Video Enhancer AIは、AI技術で低画質の動画を高画質化することができるアプリです。1つのソフトに、さまざまな高解像度化技術が搭載されているので、モザイク破壊にも応用することができます。

使い方は簡単で、パソコンにインストールしたAVCLabs Video Enhancer AIに、モザイク除去をしたい動画を追加して、出力後の解像度を高く設定しておきます。

すると、自動でAIが解像度の低い部分、つまりモザイクがかかっている部分を検出してモザイク破壊処理を実行してくれます。

画像のモザイク破壊ができるツールです。

AVCLabs PhotoPro AIは、画像をAI加工によってより品質の良いものに仕上げる事ができるアプリです。電線などの不要なものを除去する消しゴム加工や、ノイズ除去、シャープネス加工、白黒写真のカラー化などができます。

モザイク除去に使えるのは、高画質化加工です。画像の解像度を最高400%まで上げることができます。一度に完全なモザイク破壊ができなくても、何回か繰り返すことで満足できるレベルにまで仕上げることができるでしょう。

Fotorは画像編集が完全無料でできるオンラインツールです。無料で画像編集や写真の高画質化ができます。

利用できる機能は、AIを活用した写真の高画質化や、背景透過、消しゴムマジック、画像生成などです。

写真の高画質化の中にぼかし除去もあるので、ぜひAV画像のモザイク破壊に活用してみましょう。

AVCLabs Photo Enhancer AIはAI技術を活用した画像編集ができるアプリです。AIを活用して写真の高画質化、ノイズ除去、色修正、背景削除、色付けなどができます。

モザイク破壊では解像度を最大400%まで引き上げることが可能です。また、ぼかし除去技術も搭載されているので、モザイク破壊にぜひ活用してみましょう。

AV動画のモザイク破壊には違法性があるのではないかともいわれていますが、実際のところは本当に違法行為なのでしょうか。AV動画や画像のモザイク破壊の違法性についてみておきましょう。

2021年10月に、AIを使ってモザイク破壊加工したAV動画をインターネット上に公開したということで違法性を問われ、兵庫県の男性が逮捕されています。

この男性はAI加工でモザイク破壊したAV動画を自分のサイトで1万本以上販売したということで逮捕されました。

逮捕されたときの罪状は、著作権法違反とわいせつ電磁的記録記録媒体陳列です。

AV動画の制作メーカーが作った作品をモザイク破壊した上で販売したことで、元の作品を改変して利益を得たということで著作権法違反に問われました。

また、本来はモザイク加工するべき箇所をモザイク破壊して公開したことで、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列も適用されたようです。

この事件の判決は2022年6月に京都地方裁判所で言い渡され、懲役2年、執行猶予3年、罰金200万円でした。検察からの求刑は懲役2年、罰金200万円でしたが、反省の色が濃いことから執行猶予が相当とされました。

罰金200万円は高額ですが、モザイク破壊をしたAV動画の販売では1,000万円以上を売り上げていたとのことなので、それほどダメージはないのかもしれません。

このように、モザイク破壊をしたAV動画などをネット上で公開したり販売したりすると、逮捕される可能性もあります。モザイク破壊を自分でやってみたい、と思うときにはどのような点に注意したらいいのでしょうか。

モザイク破壊を自分で行うときの注意点を2点お伝えします。

動画や画像にモザイクを掛けるのは、モザイクが掛かっている人や場所のプライバシーを尊重する意味もあります。

人の顔や周りの風景にモザイクが掛けられているのは、映っている人や場所の特定をされないように、配慮しているためです。

最新のAIによるモザイク破壊ではかなり正確にモザイク除去ができてしまう可能性もありますが、面白半分でニュース映像などのモザイク破壊を行って個人や住所を特定したり、特定した個人をネットで晒すような行為はしないように注意しましょう。

なお、モザイクがかかっている人を特定して公開した場合には、肖像権侵害が問われる可能性があります。

AV動画のモザイク破壊は、刑罰を受ける人が出てしまったように、モザイク破壊をした動画や画像をネットに公開すると、刑事罰の対象となります。

しかし、AV動画のモザイク破壊も私的利用の範囲に留めておけば特に違法性を問われることはないでしょう。

日本では、児童ポルノでなければ、無修正の画像や動画を自分で楽しむためだけに所持していても犯罪とはみなされません。ネットに公開したり販売したりすると刑事罰の対象となってしまいます。

自分だけで楽しむ範囲でモザイク破壊をするのは違法ではありません。違法にならない範囲で楽しみましょう。

AI技術が進化したことで、精度の高いモザイク破壊ができるようになりました。また、AIを使ったモザイク破壊できるツールも簡単に入手できるようになったので、誰でも自分で簡単にモザイク破壊に挑戦できるようにもなっています。

しかし、モザイク破壊をしたAV動画の販売で逮捕されて執行猶予の判決を受けた人も出ているように、一歩間違えると違法性が問われてしまうこともあります。

モザイク破壊をした動画を自分や友達の範囲で楽しむのは問題ありませんが、違法な行為を行わないように、合法の範囲内で楽しむように注意しましょう。