初代漫画村と呼ばれていた「フリーブックス」というサイトをご存知ですか?フリーブックスは違法海賊版サイトであるため、現在は閉鎖されています。本記事では、フリーブックスの代わりとなる、漫画を無料で読むことのできるサイトを紹介させていただきます。
初めに、フリーブックスとはどのようなサイトなのかについて説明させていただきます。フリーブックスとは、元々、自作の漫画や同人誌を自由に投稿し、共有するための、所謂、Pixivのようなサイトとして開設されました。
しかし実態は、自作の漫画を投稿するアップロード機能自体がなく、著作権無視し、無料で漫画や雑誌を読むことのできる海賊版サイトでした。
フリーブックスも漫画村も、漫画を無料で読むことのできる海賊版サイトですが、フリーブックスは、漫画村より前に話題になったサイトです。漫画村は、2017年12月に1億アクセスを突破し、漫画村が閉鎖された2018年4月頃まで話題になっていました。
それに対しフリーブックスは、2017年1月頃から徐々にTwitterなどで話題になり、2017年3月頃には、多くの人がその存在を知るサイトとなっていました。
そして、2017年4月末から5月頭にかけてサイトのサーバーがダウンしたことをきっかけに、フリーブックスユーザーがTwitterなどで呟き、一気に話題になりました。
このため、フリーブックスは漫画村より前に話題になった無料漫画サイトと言えます。
漫画村もフリーブックスも、サイトが開設されたのは2016年ですが、詳しい開設月は分かっていません。
しかし、話題になったのがフリーブックスの方が先であり、サイトが閉鎖されたのが漫画村の方が後であるためか、フリーブックスは「初代漫画村」とも呼ばれています。
フリーブックスも漫画村も、漫画を無料で読むことのできる海賊版サイトですが、この2つのサイトはどのような関係があるのか、フリーブックスと漫画村の関係について説明させていただきます
フリーブックスが閉鎖されたのは、2017年5月のことです。その後、徐々に漫画村の名前が知られていき、2017年年末には1億アクセスを突破しました。フリーブックスの閉鎖により、人々が他の海賊版サイトを探し、漫画村へのアクセスが急増したと言えます。
フリーブックスと漫画村は、ほぼ同時期に開設されたサイトであり、どちらも無料で漫画を読むことのできる海賊版サイトであるため、運営者が同じなのではないかと言われています。
また、その運営者は、YouBookなどの違法漫画同人誌サイトや、違法アップロードサイトなど、様々な海賊版サイトを運営してきた人物だと言われています。
フリーブックスや漫画村などの海賊版サイトは、著作権を侵害している違法サイトです。フリーブックスが閉鎖される前、出版社は「DMCA侵害申し立て」を行っていました。
「DMCA」とは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称で、デジタルコンテンツの著作権に関する取り締まりを行うアメリカの連邦法のことです。
GoogleにDMCA侵害申し立てを行うと、著作権を侵害されているものをGoogleのインデックス(検索結果)から削除してもらうことができます。
しかし、DMCA侵害申し立ては、著作権を侵害された側が、その都度申し立てを行う必要があります。さらに、Googleのインデックスからは削除されますが、違法サイトの運営者を逮捕することはできないため、この方法で海賊版サイトを無くすのは困難です。
2017年10月、リーチサイト「はるか夢の址」のアップロード者、運営者計9人が著作権法違反の疑いで逮捕されました。そして、2019年1月、主犯格3人に執行猶予なしの実刑判決が言い渡されました。
「はるか夢の址」とは、海賊版コンテンツにユーザーを誘導するサイトのことで、日本最大級の海賊版サイトと呼ばれていました。
さらに、2017年11月、中小出版社・松文館が、違法サイトとの示談を成立させ、損害賠償を作者に分配したことを、漫画家の海野螢さんがツイートしたことが話題となりました。
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