「ePSXe for Android」の使い方をくわしく解説!
「ePSXe Android(ePSXe for Android)」はAndroid端末でもPlayStation1のゲームで遊べるエミュレータです。「ePSXe Android(ePSXe for Android)」の導入方法や使い方を解説していきます。
目次
「ePSXe for Android」の導入方法
ePSXe Androidは、Android端末でPlayStation1のゲームをプレイできるエミュレータです。
必要なもの
ePSXe Android(ePSXe for Android)では、PC版ePSXe同様準備しなければならないものがあります。ePSXe Androidを利用する場合に必要なものは次のとおりです。
- Android端末(可能であればスペックはOS7.0以上)
- ePSXe for Android
- PlayStation1のゲームのCDROMデータ(BINファイル)
- Android端末とPCを接続するためのもの(USBケーブルなど)
なお、現在はBIOSイメージを所持していなくてもゲームを起動することができます。
遊びたいゲームデータの準備方法
なお、ePSXe for Androidを利用するにあたり、ゲームデータを準備しなければなりませんが、これはご自身が所持しているもので準備してください。
ネット上にPlayStation1のゲームソフトのデータであるBINファイルデータがダウンロードできる場所がありますが、これらはすべて著作権法違反となる違法なものです。
中にはそこにウイルスが含まれているなど危険なものもありますので、違法性・危険性どちらの意味でもPlayStation1ゲームソフトデータのネット上からのダウンロードはしないようにしてください。
必要スペック
ePSXe for Androidに必要なスペックの話に移ります。ePSXe for Androidに必要なスペックは、アプリ上は「Android 2.3以上」とされています。そのため、大抵のAndroid端末のスペックであれば利用可能ということにはなります。
ただし、あくまで最低限のスペックです。できればAndroid 7.0以上がスペックとしてはあったほうが良いです。
最近のAndroid端末であればスペックの要件を満たしているため、スペックが足りず困る人はさほどいないと思いますが、所持しているAndroid端末のスペックが要求スペックに対応しているかどうか確認してください。
ePSXe for Androidの導入手順
ではePSXe for Androidを導入する手順についてを説明していきます。
プログラムアプリをダウンロード/インストール
ePSXe for Androidは、下記リンク先からダウンロード/インストールを行ってください。2020年8月現在、こちらのインストールは有料でインストール時に「345円」が必要となります。
その他にも、野良アプリとして無料でダウンロードできるePSXe for Androidのapkファイルが配布されていることがあります。しかし、有料アプリを無料でインストールするのは著作権法違反となります。
また、野良アプリはウイルスなどの感染の危険性もあるため、公式以外のその他のapkファイルのインストールはしないでください。
ePSXe for Androidをインストールしたら、一度アプリを開いてください。インストールすることで、端末内に「epsxe」のフォルダが作成されます。
「ePSXe for Android」の設定方法
さて、ここからはePSXe for Androidの使い方/設定方法についての説明をしていきましょう。各種設定の使い方の中にはプラグインを利用するものもあるため、参考にして設定してみてください。
ビデオの設定
まずはePSXe for Androidのビデオ(グラフィック)の設定です。
画面の解像度が低くて見づらい、解像度が悪いため気持ち悪いなど、解像度の関係でもやもやしている人はビデオの設定を変更したりプラグインを導入することで快適な解像度での使い方ができるようになります。
ePSXe for Androidのビデオの設定を変える場合、「設定」→「ビデオ設定」→「GPU HW/SW PREFERENCES」→「Internal Resolution」を順に選択して、そこで解像度などの設定を変更してください。
なお、この設定はゲーム起動中に変更することはできませんので、ゲーム起動中に気になった場合は一度セーブなどをした後ホーム画面へ戻って解像度などの変更する、という使い方になります。
プラグインを使用して解像度を上げることが可能
ePSXe for Androidは解像度を上げるためのプラグインが簡単に導入できるよう、公式がそれ専用のアプリという形でプラグインを用意してくれています。こちらの導入は無料でできます。下記リンク先へアクセスしてください。
ePSXe for Androidのプラグインを導入すると逆に表示が崩れるという報告もあるため、解像度を上げる場合はプラグインの導入なしのほうが無難ということもあるようです。
なお、どちらにしても解像度を上げれば上げるほど端末への負荷が大きくなるため、導入する端末の状況に応じて利用の可否を判断してください。
プラグインを導入した場合、「設定」画面で「openGLプラグイン」を有効にすれば適用可能です。
オーディオの設定
ePSXe for Androidのオーディオ設定は、「サウンドの設定」で行います。「サウンド品質」や「サウンド遅延」などで設定が可能です。
「サウンド品質」ではサウンドの音質を向上することができますが、CPUに負荷がかかるため動作が重くなる可能性も考慮しておきましょう。「サウンド遅延」は音が遅れて聞こえる等の場合に設定すると改善する機能です。
入力の設定
ePSXe for Androidでは、画面上に表示されているコントローラーで遊ぶことができます。しかし、コントローラーでできるような細かい作業はなかなか難しいです。そのための対策がワイヤレスコントローラーの接続です。
ePSXe for Androidを利用するためにスマホにワイヤレスコントローラーを接続してゲームを楽しむこともできます。ワイヤレスコントローラーの設定と、ワイヤレスコントローラーに割り当てるボタンの設定の使い方を紹介します。
ワイヤレスコントローラーの設定手順
Bluetoothで接続できるワイヤレスコントローラーを使用します。スマホでゲームを行うための専用のワイヤレスコントローラーもありますが、据え置き型ゲームで利用するワイヤレスコントローラーの利用も可能です。
PlayStation4のコントローラーもBluetooth接続に対応しているため、そちらで設定できます。ワイヤレスコントローラーの設定方法/使い方ですが、まずはワイヤレスコントローラーとスマホをBluetooth接続してください。
PlayStation4のコントローラーの場合は「ホーム」ボタンと「シェア」ボタンを5秒ほど長押しした後、スマホ側のBluetooth接続設定画面で「wireless controller」を押せば設定できます。
コントローラーにボタンを割り当てる方法
ワイヤレスコントローラーの接続が完了したら、コントラトーラーのボタンの割当を行います。割り当て方法ですが、まずは「設定」→「入力の設定」→「プレイヤー1」→「ゲームパッドの選択」で先程接続したコントローラーを選択してください。
一つ前の画面に戻った後、「プレイヤー1 ボタン割り当て」から各ボタンの割り当てができます。割り当てたいボタンを選択したあと、ワイヤレスコントローラーの対応するボタンを押す方法で割り当ててください。
割り当てるボタンの一覧としては次のとおりです。
ワイヤレスコントローラーにボタンを割り当てる場合の対応表 | |
---|---|
ePSXe for Androidの表示 | ワイヤレスコントローラーのボタン |
UP |
|
Right |
|
Down |
|
Left |
|
Select | 「Select」ボタン |
Start | 「Start」ボタン |
Triangle | 「△」ボタン |
Circle | 「○」ボタン |
X | 「✕」ボタン |
Square | 「□」ボタン |
L1 | 「L1」ボタン |
L2 | 「L2」ボタン |
R1 | 「R1」ボタン |
R2 | 「R2」ボタン |
LeftUP |
|
Upright |
|
Rightdown |
|
Downleft |
|
L3 | L3ボタン (左スティック押込) |
R3 | R3ボタン (右スティック押込) |
MODE | 任意のボタン |
その他細かい設定
その他にも細かい設定を行うことが可能です。その他の設定にはどのようなものがあるのか、その他の設定の使い方とはどのようなものか確認してください。
チートコードの使い方
本来であればできないような設定でゲームをができる方法であるチートですが、ePSXe for Androidではそのチートコードの使い方も簡単になっています。
ゲーム中の設定の「チートコード」をタップすると、オンラインになっていればチートコードのダウンロードができます。手持ちのお金を増やす、レベルをマックスにして始めるなど、その他にもいろいろな種類のチートコードがあります。
画面の向き
その他の設定2つ目は画面の向きの設定です。
ePSXe for Androidで遊ぶ際の画面の向きの設定もできます。種類としては「縦向き」「横向き」「反転横向き」「Landscape Half(※横半分の意。画面分割)」の4つがありますので、利用したいものを選択してください。
ディスクの入れ替え/交換
その他の設定3つ目はディスクの入れ替えや交換です。
PlayStationのゲームには2枚組・3枚組となっているゲームもあります。この場合、ディスクを入れ替えることで1つのゲームとして遊べるわけですが、この作業をePSXe for Androidでできます。
ePSXe for AndroidでPlayStationソフトのディスクを入れ替える作業を行いたい場合は、ゲーム中の設定から「その他の設定」→「ディスクの変更」を選択します。そこで入れ替えたい入れ替えたいその他のディスクを探して選択しましょう。
「ePSXe for Android」でのゲームの起動方法
最後に、そもそもePSXe for Androidでゲームを起動するにはどうすればいいのか、という話をしていきましょう。
CDROMデータの吸い出し方法
PlayStationのゲームは、ePSXe for Androidで遊ぶ場合、BINデータに変換してスマホもしくはSDカードに入れ込んでおく必要があります。
PlayStationのゲームのデータはかなり容量を圧迫するため、ePSXe for AndroidでPlayStation1のゲームで遊ぶ場合、ゲームソフトのデータは大容量のSDカードに入れておいたほうが無難です。
ゲームのBINデータはPCを利用してPlayStation1のCDROMから吸い出します。下記リンク先で、CD-ROMのデータをリッピングできる無料ソフトウェアをダウンロードします。
CDドライブにPlayStation1のソフトを入れて「CdManipulator.exe」を起動し、「ウィンドウ」で「TOCウィンドウ」を選択してください。
読み込むCD-ROMを選択し、左下のアイコン(「トラック単位でCDを読み込みます」と表示されます)を選択しましょう。検索ボタンでファイルを保存する場所とそのファイル名を入力して「保存」→「OK」で完了です。
実際のゲームの遊び方
吸い出したゲームデータをePSXe for Androidで読み込む方法ですが、ePSXe for Androidの起動画面で「ゲーム起動」を押してください。更新マーク(矢のマーク2つが円を描いているマーク」を押せば、端末内のゲームデータが読み込まれます。
遊びたいゲームを選択すれば、ゲームを始めることが可能です。
最後に
有料アプリとはいえ、PlayStation本機を購入するよりも安く、場合によっては本機で遊ぶよりも良質な解像度で遊ぶこともできる可能性があります。
ゲームデータの読み込みは大変ですが、ゲームデータの読み込みさえできれば気軽に遊ぶことができるので、PlayStationのゲームで遊びたいと考えている人は是非導入してみてください。