【スマホ】「低速充電中」の原因/対処法を解説!
Androidスマホを充電中に「低速充電中」と表示されることがあります。この「低速充電中」表示がなぜ起きるのか、その解除方法はあるのか疑問に思っている人いるでしょう。この記事ではなぜ「低速充電中」になるのか、その解除方法を含め解説していきます。
【スマホ】「低速充電中」表示の原因と対処法
Androidスマホを利用していると、なぜかロック画面上に「低速充電中」と表示されることがあります。初めて見たという人は、なぜ「低速充電中」になったのか、「低速充電中」とは一体どういうことかと驚いたことでしょう。
「低速充電中」とは
「低速充電中」とは、文字通り低速――遅い速度で充電していることを示しています。Androidスマホに送られてくる電力が、通常時の充電よりも低いために起きるものです。
「Type-C」のポートを備えている機種のスマホに表示されやすい
この「低速充電中」ですが、Type-Cの充電ポートを備えている機種のスマホに表示されやすくなっています。Type-Cの充電ケーブルはこんな形のものです。Type-Cの場合は上下を気にせず挿せるため、microUSBよりも利用しやすいです。
このType-Cの充電ポートを備えているスマホの内、Google PixelやAQUOS、Galaxyなどの急速充電に対応している機種の場合は特に起こりやすく、該当の端末を利用している人ほど遭遇率は高いのではないかと思います。
スマホが「低速充電中」になっているか確認する方法
さて、ご自身のスマホが「低速充電中」になっているか不安になってきたという人もいるでしょう。
基本的に、低速充電中になっている場合は、なぜなのかという原因はさておいて上記のようになっています。
表示なくても充電が遅いと感じたら確認
もちろん、「低速充電中」の表示になっていなくても、低速充電になっていることは十分にありえます。「低速充電中」の表示がないにもかかわらず充電速度が遅いと感じる場合は、今の充電が低速充電なのかどうかを確認しましょう。
この際は電圧/電流チェッカーを利用します。電圧/電流チェッカーは外部機器です。お値段としては1000円ほどから3000円ほどですので、それを利用して充電ケーブルからの電力供給が十分かどうか確認してみましょう。
「低速充電中」と表示される原因と対処法
さて、ここからは「低速充電中」と表示される場合の原因とその対処法についての解説をしていきます。
USB変換器を使って充電している
まず一つ目ですが、これまでmicroUSBを利用していたという人が多いでしょうから、それがまだ使えるのに別のアダプタを買うのも、と思ってType-CへのUSB変換器を利用している人も多いと思います。
Type-CへのUSB変換器は上記のようなものです。実際見たことがある人・現在利用しているという人もいるでしょうが、これが原因で低速充電になっている可能性があります。
実は、microUSBが流せる電力量はType-Cのケーブルに比べると非常に小さいのです。Type-Cの変換器を使ったとしても、もとの電力量が小さければ意味上がりません。端子の形を変えているだけで、電力量を増やしているものではないからです。
この場合の対処法とは、急速充電に対応しているType-Cのケーブルの購入、これに尽きます。一度Type-Cのケーブルを購入しておけばその後も利用することができますので、ぜひ検討しておいてください。
端末のバッテリーの寿命や異常
Type-C用のケーブルを利用しているのに低速充電になっている場合、ケーブルではなくスマホそのものに原因がある可能性があります。スマホのバッテリーは、長年使っていたり、充電を繰り返していたりしていると寿命が早く尽きやすいです。
十分に電池残量があるのに充電している場合などもバッテリーの寿命を短くする要因にもなりますし、寿命以外にもバッテリー自体に異常がある可能性もあります。
いずれにしてもスマホを購入したショップなどでバッテリーの交換を行ってもらうことが低速充電解除の対処法になります。端末とバッテリーが一体型という場合は本体ごとの交換か機種変更を行うしか無いです。
充電器の異常
充電器側に異常があることもあります。特にモバイルバッテリーなどは、バッテリーの寿命が来てしまった場合、貯めてある電力が十分足りない・モバイルバッテリー自体に不具合があるなどということが起きます。
そういった充電器側に異常があれば、いくらケーブルやスマホ本体に原因がなくても充電が十分にできないため、低速充電になってしまうことはありえます。
モバイルバッテリーを使っているわけではないという人でも、充電ケーブルなどが劣化している可能性もありますのでそちらの可能性も考えておきましょう。
なお、充電器ではないですがPCから充電している場合も低速充電になることがあります。充電している環境の見直しも必要です。
充電ケーブルの出力数不足
USB変換器の項目でも触れましたが、充電ケーブルの電力出力数が低いと、スマホへ充電できる電力量も低くなり、その結果低速充電になってしまいます。
基本的にはAndroidスマホの同梱品であれば問題なく急速充電できますが、安価で購入したケーブルなどの場合は電力出力数が低いことが多いです。
特に100均のものは顕著で、商品に表示されている出力数を満たしていないケーブルもあります。もちろんまともなものもありますが、引き当てる確率は低めだと考えておいたほうがいいでしょう。
100均以外の商品の場合も、購入する前に電力出力数が記載されている商品を選ぶようにしてください。
なお、充電ケーブルの出力数なんて分からないという人は、「急速充電対応」と記載されているケーブルを中心にチェックしておきましょう。
ACアダプタが急速充電に対応していない
ケーブルとACアダプタが一体型の充電ケーブルを利用している場合はあまり気にしていない人も多いでしょうが、ケーブルとACアダプタを別で購入している人もいるでしょう。
そういう人に多いのは、ケーブルは急速充電に対応しているのにACアダプタは対応していない、ということです。
ACアダプタは電力を最初に供給するところです。そこから流す電力量が低い場合、いくらケーブルが急速充電に対応していても意味がありません。
スマホの充電用にACアダプタを購入する際は、ACアダプタも急速充電に対応しているかどうかの確認も怠らないようにしましょう。
端末が高温になっている
ケーブルもACアダプタも何の問題もない、という人。今利用しているスマホが高温になっていませんか?
スマホは長時間の使用や重いアプリの作動で熱を帯びるのですが、その状態が続いて高温になると、スマホが熱による暴走を起こしてしまいます。その結果、スマホに不具合が生じになり、それが原因で低速充電になることがあります。
基本的に、端末が高温になるときというのは一時的なことが多いです。一度起動しているアプリをすべて閉じ、スマホでの操作をやめてしばらく放置しておきましょう。電源を切って放置しておくのも対処法として的確です。
しばらく放置して熱が落ち着いたときに充電をおこなってみて、問題なく急速充電できることが確認できればOKです。
電池残量が多い
そもそも電池残量が多い場合、急速充電ではなく普通の充電や低速充電になることもあります。
電池が少ないうちは急速充電をおこなってくれるのですが、電池残量が増えて動作が安定してきたり、もともと電池残量が多いのに充電している場合は、バッテリーを長く持たせる目的なのかもしれませんが低速充電になることもあります。
ながら充電している
前述した「端末が高温になる」と重複しますが、アプリを使いながら充電している場合は低速充電になりやすいです。バッテリーを消費しながらスマホの充電をしている場合、消費と供給を同時に行っているため、充電が溜まる速度も当然遅くなります。
アプリを利用している場合は端末が高温になりやすいと前述していますが、それも含めてながら充電は低速充電になりやすい環境が重なっていると言ってもいいでしょう。
それでなくてもアプリをしながら充電するのは、バッテリーの寿命を縮めてしまいます。可能であればながら充電は避けたほうが無難です。
最後に
Androidスマホで「低速充電中」となる場合の原因と対処法とはどのようなものか確認できましたか?
表示されている解除方法としては、ケーブル側(ACアダプタを含む)、Android端末側と大まかに2つに別れます。ケーブル側が原因ということが多いため、それを交換することで解除できたということも多いです。
まずは確認しやすい原因から確認していって、どの対処法を利用しても解決しない場合は、スマホのバッテリーが原因ということが高いです。あまり劣化しているとバッテリー事故の原因にもなりますので、早めに対処しておきましょう。