2021年12月21日更新
漫画村は違法だった?読者は逮捕される?
漫画村では多くの漫画や雑誌などが出版社や漫画家の許可なく公開され大きな話題となりましたが、漫画村を利用することは違法なのでしょうか?今後も漫画村のような海賊版サイトは増える可能性があります。今回は漫画村の違法性や利用者は逮捕されるかについても見ていきましょう。
目次
- 1漫画村とは?
- ・海賊版の違法サイトで社会問題になった
- 2漫画村の違法性は?
- ・権利者の許可がないため違法と考えられる
- ・Googleも検索結果から漫画村を除外
- ・ネタバレサイトでは逮捕者
- 3漫画村の読者も逮捕される?
- ・現状は違法ではないが今後は不透明
- ・現時点では読者は逮捕されない
- 4漫画村利用者で逮捕者が現時点で出ない理由
- ・著作権法が親告罪のため
- ・違法ダウンロードの証明の問題
- ・利用者人数
- ・根本的な解決方法とは?
- 5漫画村のような海賊版サイト利用のリスク
- ・仮想通貨のマイニングに利用される
- ・トロイの木馬の危険性
- 6漫画村の代わりに漫画の読める合法サイト
- ・UNEXT
- ・music.jp
- ・FODプレミアム
- ・ebookjapan
- ・合わせて読みたい!マンガに関する記事一覧
漫画村とは?
「漫画村」とは無料の漫画配信サイトのことです。今では閉鎖されていますが、無料で漫画を楽しむことができ尚且つ他のサイトと比較しても広告が少なく、全ての漫画が読み放題であることからとても人気のサイトとなりました。
漫画村の公式サイトによると、漫画村ではネット上に落ちている漫画や雑誌の画集を集めて保存し公開していたようです。さらに漫画村では漫画だけに留まらず小説や実用書、ビジネス書、写真集までを扱っていてとても話題となりました。
海賊版の違法サイトで社会問題になった
漫画村が話題となったのは以前無料で漫画や雑誌が読み放題だったサイトの「フリーブックス」が2017年5月に閉鎖になってからのことです。フリーブックス閉鎖後にユーザーが漫画村を発見してTwitterで拡散されることになり、漫画村利用者が急増しました。
2017年秋頃になると漫画村の利用者が爆発的に増加し、2018年1月には漫画村の月刊訪問数は1億5000万PVを突破しました。
漫画村では多くの漫画や雑誌などが出版社や漫画家の許可なく公開されているため大きな問題となり、ネットニュースだけでなく民放テレビでも報道される事態となりました。有名人も漫画村について言及し始めて、社会問題となります。
日本漫画家協会も「漫画村を利用しないように」との声明を発表する事態になり、2018年2月にはNHKでも漫画村の違法性についての報道がありました。
その放送では、漫画村の利用に関しては「見る分には違法性を問われない」ということでした。つまり漫画村の利用は個人のモラルの問題とされたのです。
漫画村へのアクセスブロックも議論になる
漫画村の違法性を証明することが難しいという状況を受けて政府は漫画村についてサイトブロッキングで対策することを検討していると発表しました。サイトブロッキングとは特定サイトへのアクセスを遮断しユーザが閲覧できなくする措置のことです。
実際にブロッキング措置がされる前にGoogleの検索結果除外などの措置により漫画村は閉鎖に追い込まれましたが、ブロッキング導入は「表現の自由は?」「ブロッキングは憲法違反」など大きな議論を巻き起こしました。
ただ漫画村が閉鎖されても似たような違法サイトはこれからも次々に生まれるでしょう。今回は海賊版サイトの漫画村の違法性について解説していきます。利用者は逮捕されるのかについても見ていきましょう。
漫画村の違法性は?
漫画村の違法性については様々な見解がありますが、漫画村はホームページで「漫画村はネット上に落ちている画像を機械で収集して保存しているウェブ型クローンサイトです。」と主張していていました。
つまり閲覧できるのはネット上のどこかに存在するデータを表示させているだけなので、著作権法上の問題はないというわけです。漫画村は主張通り、本当に違法性が無く利用者は逮捕されないのでしょうか?
権利者の許可がないため違法と考えられる
漫画村は毎日のようにたくさんの漫画や雑誌がアップロードされていていましたが、これを読む行為に対して逮捕し罰することはできません。逮捕される可能性があるとすれば、漫画や雑誌を違法にアップロードしている人に対してでしょう。
しかし違法アップロードされた著作物を、その事実を知りながらダウンロードした場合は「著作権又は著作隣接権侵害」に当たるとされています。漫画村で違法ダウンロードしたユーザーは逮捕されるということになるのでしょうか?
まず、インターネット上のコンテンツに関しては2009年の法改正で音楽と映像に限って、違法にアップロードされたことを知りながらダウンロードすることが違法化されました。
そして2019年には著作権権利者の許可なく、インターネット上にある漫画や写真、論文などあらゆるコンテンツに関して、著作権を侵害していると知りながらダウンロードすることを全面的に違法とするという法改正に向けて動き始めます。
つまりこの法改正は漫画村などの漫画の海賊版サイトへの対策を求める声に応じたものですが、ついに対象が漫画などにも拡大され利用者が逮捕される可能性も出てくると言えるでしょう。
いずれは著作権権利者の許可ないダウンロードは違法とみなされ、逮捕される可能性もあると考えておいた方がよいかもしれません。
Googleも検索結果から漫画村を除外
2018年4月11日にGoogleで漫画村と検索すると漫画村のページが検索結果に表示されなくなり、検索結果にメッセージが表示されるようになりました。漫画村がアクセスできない状況となり、Googleの検索結果からも除外されたようです。
当時Google検索結果で漫画村のトップページのインデックス状況を確認してみると「米国のデジタルミレニアム著作権法に基づいたクレームに応じ、このページから1件の検索結果を除外しました」と表示されていました。
このトップページのDMCA(デジタルミレニアム著作権法)侵害申請を行ったのはハーレクイン社など複数の出版社で、トップページがインデックスから削除されたことで、Googleで検索しても検索結果が表示されず漫画村サイトに辿り着けなくなったのです。
Googleの検索結果から除外されたことで、漫画村が本格的に閉鎖されるのではないかという声が高まったと言います。そして4月17日になると一時的に検索結果が復活したと言われていた漫画村は、再び接続することができなくなります。
漫画村が閉鎖されてから漫画村のトップページでは、「現在漫画村はメンテナンス/もしくは負荷が高い状態です。現在担当者が直している途中なので時間を開けて再度アクセスください。 Bad gateway」と表示されるようになりました。
これは漫画村の運営側が自らの判断でサーバーへのアクセスを遮断したと見られ、Googleの検索結果から除外されてから数日で漫画村は完全に閉鎖されることになりました。
このように多くの権利者がGoogleに通報することで、そのクレームにGoogleが対応し漫画村のような海賊版サイトはGoogleの検索結果から除外され閉鎖へ追い込むことが可能と言えます。
ネタバレサイトでは逮捕者
2017年には漫画「ワンピース」などの画像を発売前にサイトに掲載したとして、ネタバレサイトの管理人5人が逮捕されました。
ネット上に数多く存在する漫画のネタバレサイトで逮捕者が出たのは国内初となりました。その違法サイト運営で逮捕された管理人は7500万円もの広告収入を得ていたと見られています。
集英社はこの逮捕を受けて、「著作者が心血を注いで作り上げた作品を不適切な形で後悔し収益をあげていたことには強い憤りを覚える」
「今回の逮捕が後を絶たない出版物の海賊行為、不正使用に対し警告となることを願っている」と発言しています。この逮捕の一件から関連するグレーゾーンのサイトは逮捕を恐れ続々と閉鎖を始めたようです。
このネタバレサイトの逮捕をきっかけに閉鎖したサイトはたくさんありますので、逮捕者が出たことは大きな影響があったと言えるでしょう。
漫画村の読者も逮捕される?
前述したように違法アップロードされた著作物を、その事実を知りながらダウンロードした場合は「著作権又は著作隣接権の侵害」に当たるとされています。では漫画村を利用していた読者たちも違法とされ逮捕されるのでしょうか?
現状は違法ではないが今後は不透明
漫画村のような海賊版サイトは漫画や雑誌の売り上げに悪影響を及ぼしていると多くの権利者たちが声明文を挙げていますが、現状は逮捕に至ることありません。しかし日本では著作権を無断でアップロードするのは著作権法違反で逮捕される可能性はあります。
ただ無断でアップロードされた著作物のリンクの収集や掲載は、著作権法上一定の場合には逮捕されないとされているのです。実際漫画村も違法にアップロードされた画像を収集し保管しているだけだと主張しているので管理者の逮捕には至りませんでした。
前述した通り、インターネット上のコンテンツに関しては録音と録画、つまり音楽と映像のみ違法にアップロードされたことを知りながらダウンロードすることが違法化されました。違法ダウンロードの逮捕は漫画や小説においては適用されません。
ただこれは現時点逮捕されないという状態であり、今後はどうなるかわかりません。インターネットの歴史を見ても現行法の網の目をくぐり抜けてきた新しいサービスが話題となると、法整備が追いつくのは随分経ってからです。
社会現象とまでなった漫画村についても今後法律が見直されて法改正があった場合は、漫画村のような海賊版サイトの利用者も逮捕される事態になる可能性はあるかもしれません。
現時点では読者は逮捕されない
著作権に詳しい弁護士によると漫画村のような海賊版サイトで無料で漫画を読んだりダウンロードしたとしても逮捕されることはないと言います。
著作権法上ダウンロードは複製で、原則として自分で楽しむ為に漫画をダウンロードすることは私的複製として認められるようです。違法となるケースとは、「公衆の仕様に今日する目的で設置された自動複製機器による複製」です。
そして「技術的保護手段(コピーコントロール)を回避して行う複製」「違法アップロードされたデジタルの録音・録画ファイルを違法と知りながらダウンロードする場合」の3つのケースです。
さらにこの3つの中で逮捕されるようなケースはさらに限られて、違法アップロードされた有償の録音・録画ファイルを違法アップロードと知りながらダウンロードする場合です。
現行法では漫画は映像や音楽と違い、私的目的であればダウンロードすら違法とされず逮捕に至らないのです。つまり漫画村の利用者の閲覧行為そのものは著作権侵害に当たらないとされています。ただ逮捕されなければ何をしても良いと言えません。
本来有料で楽しむべきものを脱法行為で楽しむことはモラルとして問題と言えるでしょう。
漫画村利用者で逮捕者が現時点で出ない理由
前述したように著作物をアップロードしたりダウンロードしたりすることは違法であり実際に逮捕者が出ていますが、それらをダウンロードすることなく閲覧する場合は罪には問われないとされています。
漫画村のような海賊版サイトを利用する人の中では違法ダウンロードしている人も居る可能性はありますが、逮捕者は現時点で出ていません。漫画村利用者に逮捕者が出ない理由はどういうことがあるのでしょうか?
著作権法が親告罪のため
違法ダウンロードは「親告罪」と言って著作権権利者からの告訴がなければ、警察は捜査を始めることができません。つまり権利者は漫画村利用者を逮捕するためには自分で違法ダウンロードしている人を見つけなければならないのです。
このような理由から実際に漫画村利用者を逮捕することは、現実的とは言えないでしょう。
違法ダウンロードの証明の問題
違法ダウンロードに関してはその証明が難しいことも逮捕につながらない理由のひとつでしょう。つまり逮捕するには利用者が違法アップロードされたコンテンツを保存している証拠を抑える必要があるわけです。
逮捕するためにスマホやパソコンの中身を確認することも難しく、さらにダウンロードした人が「著作権侵害の違法コンテンツだと知らなかった」と主張した場合も、本人が違法だと知っていたことを証明することはとても困難と言えます。
利用者人数
違法アップロードしている個人を逮捕できれば、少なくともその人のサイトから違法アップロードされることは無くなるでしょう。逆に違法ダウンロードしている人を1人逮捕したところで、違法アップロードする人を摘発できない限り根本的な解決にはなりません。
違法ダウンロードして利用している人を逮捕しても解決には繋がらないため、海賊版サイトから違法ダウンロードする人の逮捕者がほとんど出ていないのです。
根本的な解決方法とは?
漫画村ような海賊版サイトが気になる場合はGoogleに報告するか版権を持っている出版社に連絡をすると閉鎖に追い込むことができるかもしれません。Googleには違法行為を報告することが可能です。
1人2人程度がGoogleに通報しても閉鎖されませんが、多くの人がGoogleに「この海賊版サイトは違法です。」と通報するとGoogleの検索結果から除外され閉鎖される仕組みになっています。ただ利用者には得のあるサイトなのでなかなか難しいのが現状です。
漫画村は広告収入が目的のサイトで、人気の漫画を無料で掲載することでアクセスを集めてサイトにある広告から収入を得ています。前述したように著作権法は親告罪なので罪に問われにくいので、漫画村のようなサイトはこれからも増えるでしょう。
漫画村のような海賊版サイト利用のリスク
違法サイトを利用する際に気になるのはウイルスの感染でしょう。漫画村でただ閲覧する分には危険性はなかったようですが、漫画村のような海賊版サイトは利用する場合に色々なリスクを伴う恐れもあります。
漫画村の場合ダウンロードする仕組みになっていないので、端末上に侵入することは無いと言われていました。しかし漫画村には広告が表示されていますので、広告経由からウイルスが入る危険性もあると言えます。
では実際にTwitter上で上がっていた漫画村などの海賊版サイト利用のリスクについて見ていきましょう。
仮想通貨のマイニングに利用される
近年日本では仮想通貨が流行り、ビットコインに投機して稼いだ人も多いかもしれません。この仮想通貨には「マイニング(採掘)」という稼ぎ方が存在していているのを知っていますか?
このマイニングとは仮想通貨の暗号化システムや取引履歴のシステムを手助けする行為で、仮想通貨の取引に必要な計算を手伝うことでお礼に仮想通貨を貰える仕組みとなっています。
このマイニングは漫画村でも行われてい当時漫画村利用者の端末を使ってマイニングを行なっていると話題になりました。これをウイルスと言っている人もいましたが、実際はウイルスではなくマイニングという行為だったのです。
漫画村でのマイニングシステムとは?
漫画村っていうサイトが今若者で流行ってるのか。
— ととろ@ダビマス (@totorodabimasu) January 2, 2018
そりゃ無料でけっこうな数の漫画読めるから流行るわな。
でもまずそれがおかしいとは思わないんだろうか。。。
そして漫画村閲覧すると電池の消耗がすごいらしく、裏でしっかり仮想通貨のマイニングに利用されてるというね。。。
マイニングとはブロックチェーンと呼ばれる取引記録を作っていく過程で、計算処理を行う代わりに仮想通過を貰うと言うものです。仮想通貨の動きがあった時にその取引が本当に行われたかどうかを参加者が認め合うためにはそれは必要な工程です。
その為の計算処理は膨大な計算能力が必要なので、その処理をしてくれた人にお礼に仮想通貨を渡すわけですが、他の参加者に先駆けて計算処理を行う為には処理能力の高いコンピュータとそれを動かす膨大な電力が必要です。
電気料金の安い中国の山間部に工場を作って大量のコンピュータを動かしてマイニングしている人もいると言います。そこでサイトにアクセスしたスマホやパソコンの計算能力をマイニングに利用するという仕組みが生まれたのです。
漫画村を閲覧すると異様に電池が早く減るだとか通信量を喰うだとか
— たかふみ (@taka_caj) March 5, 2018
ここの端末を用いてビットコインのマイニングを行なっているんじゃないかって話
個人の所有する情報端末を並列にして大きなマシンパワーを喰う作業するって凄いSFの話だしこれで現金(に換金できるもの)が生まれてるって凄すぎる https://t.co/jXlnQq526V
ITジャーナリストの三上洋氏によると、この仕組みはサイトの運営者が閲覧者に仮想通貨を発掘させてその収益を受け取ることができる「Coinhive(コインハイヴ)」というもので、漫画村で利用されていたものもCoinhiveでした。
Coinhiveの仕組みは採掘された仮想通貨は一旦Coinhiveに渡り、そのうちの何割かがサイト管理者のものになるというもので、元々Coinhive自体は害を与えるものではなく、計算をさせるだけのプログラムでした。
しかしこの漫画村では、サイトを閲覧している人たちに許諾なく使っていることが問題と言えます。ネット問題に詳しい弁護士によれば利用者の許諾なく端末を利用すれば、不正司令電磁的記録供用罪に問われ逮捕される可能性があると言います。
バッテリーの減りが早いという被害
Coinhiveはアクセスする人が多ければ多いほど処理が行われるので、収入も多くなるとされています。個人のブログにCoinhiveを埋めた場合普通のパソコンでは1日動かし続けても20〜30円、ハイスペックなパソコンだと100〜150円稼いだと言われています。
かかった電気代とマイニングで生まれた仮想通貨を比べても変わらない程度でしょう。しかし漫画村に関しては閲覧している人の電気を使うので、電気代はゼロで月に1億6000万PVのアクセスがあるので200〜300万円稼いだのではないかとされています。
漫画村では「JavaScript」を埋め込んでマイニングを強制的に行わせていたようです。Twitterで言われていた「漫画村を見るとスマホのバッテリーの減りが早い」という原因は、このマイニングにあると言えるでしょう。
漫画村もブラウザマイニングやってましたよね^^
— ビットコイン高橋©️トレーダーLv3 (@BTCtakahashi) February 22, 2018
電池の減りが早いだけなので、対価として払ったと思えばどってことないけど https://t.co/RC493AbEjs
もし漫画村のようなサイトが計算能力を100%使う設定にしていた場合は、処理能力の低下やスマホやパソコンの電池の消費がより早くなってしまうと言えるでしょう。
さらに「漫画村が重い」「電池の消費が早くて携帯の調子が悪くなった」という声も聞かれるようになりました。問題はスマホが重くなったり電池の消費が早かったりするだけではなく、不正プログラムに感染することも起こりうる点です。
漫画村は広告も多いこともあり詐欺サイトに誘導される危険性もありますので、漫画村のような著作権や権利者のことを無視してお金儲けをしている上に閲覧者を騙しているサイトを開くことはやめたほうが良いと言えるでしょう。
トロイの木馬の危険性
トロイの木馬とはマルウェアの一種で悪意のあるソフトウェアのことを言います。トロイの木馬は正規のソフトウェアのふりをしたマルウェアで、それとは知らずにユーザがインストールしてしまうことで感染してしまいます。
感染するとユーザに気づかれないように様々な動作を行い、最近ではマルウェアに感染させる為に最初にトロイの木馬を送り込むというケースが増えています。パソコンに侵入すると「バックドア」を開いてサイバー犯罪者の指示を待ち活動するのです。
一時期、仮想通貨のマイニングで「トロイの木馬」に感染する可能性があるとニュースになりました。この「Loapi」というものは広告経由で偽のアンチウイルスアプリなどをインストールすることから感染するとされています。
一方で「漫画村にはウイルスが仕込まれている」という噂、自分は半信半疑だったのですが、見始めてから少ししたらウイルススキャンで「スパイウェア(トロイの木馬)が検出されました」という表示が出てきたので、それが事実だとハッキリ確認しました。どういうウイルスか調べてみると…
— 勇夢将士@アルタロイド開発者 (@TC_masashi) February 9, 2018
Loapiはインストールすると管理者権限を要求され、要求通知は利用者が「OK」をタップするまで延々と表示されます。アンチウイルスアプリなどをダウンロードしようとした場合は、そのアプリがマルウェアだとして削除を求める通知が表示されるようです。
漫画村では広告のポップアップが沢山あり、利用していたCoinhiveでの直接的なマイニングをやめ、漫画村利用者に直接インストールさせてマイニングさせようとしている可能性もありますので、提供元不明のアプリをインストールするのはやめた方が良いですね。
漫画村にはスパイウェアが仕組まれてること知ってるかな??
— ぼん (@oz9764_s) February 16, 2018
トロイの木馬だよ?ウイルスだよ?
有名な話だけどマイニングが勝手に実行されてること知ってて使ってるのかな…?
漫画村の代わりに漫画の読める合法サイト
漫画村が閉鎖された後も、漫画村のような音楽や動画、書籍などが違法にアップロードされているサイトが沢山存在します。しかし著作権法により違法と知りながらダウンロードする行為は逮捕される恐れがあります。
このような中で従来の販売方法で漫画や書籍の売り上げが落ちている業界では、違法では無い形でより多くの人がコンテンツを楽しめるサービスを多く立ち上げています。
合法的に読めるサイトはたくさんありますので、これからいくつか紹介します。
UNEXT
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music.jp
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ebookjapan
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