無料で利用できるベンチマークソフトにCINEBENCH R15があります。この記事ではCINEBENCH R15とは一体どういったソフトなのか、CINEBENCH R15のダウンロード方法及び使い方についても含め解説していきます。
パソコンのCPUの性能を測定したいと思ったとき、ベンチマークテストができる、使い方も比較的簡単なソフトを利用する人が多いでしょう。
パフォーマンスの計測時のために使うことが多いため、特に自作パソコンを使う人はその性能の確認のために実行することも少なくないと思います。その際に使われるものの1つにCINEBENCH R15があります。
CINEBENCH R15の使い方などの前に、まずはCINEBENCH R15とはどういったものなのかについて触れていきます。
CINEBENCH R15とは、前述したようにベンチマークソフトと呼ばれるものです。ベンチマークとはIT業界上、パソコンのハードウェアやソフトウェアのパフォーマンス(処理性能)の評価をすることを言います。
CINEBENCHR15もそのうちの1つで、無料で利用することができるベンチマークソフトです。
なお、CINEBENCHにはR15の他にR20、R23があります。これらはすべてCINEBENCHのバージョンなのですが、それぞれ違いがあるため、その違いとは何かについて比較していきます。
なお、CINEBENCHのR15とR20とR23とはそれぞれ比較してどう違うのか。まずは番号が遅くなるほど機能の追加や対応CPUがあるかどうかという点があるでしょう。
前述したように、CINEBENCHではR15が長く使われていて、そのバージョンアップ版としてR20、さらにバージョンアップ版としてR23があります。
まずはCINEBENCH R15とCINEBENCH R20の間での比較ですが、CINEBENCH R20は測定の際にCINEBENCH R15に比べてレンダリングの際に8倍の処理性能及び4倍のメモリ容量が必要となっています。
CINEBENCH R15が主流だった頃と比較すると、CPUのシングルコア性能やコア数などが上昇してきています。
そのため、そういったCPUのスコアを正確に出せるだけの性能がR15にはなかったため、対応できるようにすることを目的としてより複雑かつ高負荷な内容となったのです。
そんなCINEBENCH R20よりさらにバージョンアップしているのがCINEBENCH R23です。
CINEBENCH R20よりも更に複雑かつ高負荷な内容になっているため、最近のパソコンを利用している人の場合はCINEBENCH R15のほうがより正確なスコアを出しやすいです。
なお、CINEBENCH R23ではこれまでは「Advanced Option」で表示させる必要があったシングルCPUテストのベンチマークテストについても直接可能になっていますので、起動した時点でシングルコアのテストも可能です。
この記事で紹介するのはCINEBENCH R15の方ですので、それぞれのCINEBENCHのバージョンについては各々利用するなどして確認してみてください。
ただ注意してほしいのが、CINEBENCHのR15、R20、R23それぞれに互換性がないということです。それぞれがスコア測定時にパソコンにかける負荷が異なるため、同じCPUでもスコアの値は変化します。
CINEBENCHのバージョンで表示されるスコアは各バージョン内での確認が前提となっているため、R15とR20の間でのスコアの比較は正常な比較値として利用できません。
つまり、CINEBENCH R15までは対応していたCPUのR15でのスコア結果と、R23から対応しているCPUのR23でのスコア結果からそれぞれの性能を比較したいという場合に利用することはできないわけです。
さて、対応しているCPUが古いものとはいえ、最近のCINEBENCHは比較できる対象も多いわけではありません。
CINEBENCH R15にはより多くのCPUの種類の計測結果があるため、いろいろな種類のCPUとの比較や目安の判断ができますので、そういった内容からCINEBENCH R15をダウンロードしたい、と思う人もいると思います。
しかし残念なことに、CINEBENCH R15はすでにリリースしているMAXONの公式サイトにおいて配布が終了しています。公式サイトからR20以降のものしかダウンロードできないため、公式からのダウンロードについては諦めるほかありません。
ただし、非公式のサイトでCINEBENCH R15が配布されているため、そこからのダウンロードでも使いたいという場合はそちらから利用してください。
ここからはCINEBENCH R15のダウンロード手順の説明に移ります。まずはCINEBENCH R15のダウンロードが必要ですが、下記リンクのサイトにアクセスしてください。
「Download Locations」の部分に2つリンクがあります。上部分が本家のサーバー、下部分がミラーサーバーです。どちらからCINEBENCH R15を導入しても問題ありません。
CINEBENCH R15のZipファイルのダウンロードが促されます。保存場所の指示が求められたのであれば、デスクトップなどの分かりやすい場所へ保存してください。
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