違法サイトとして問題になり、閉鎖した漫画村。週刊少年ジャンプをそこで読んでいた方、今どうしていますか?この記事では週刊少年ジャンプに掲載されている漫画を、漫画村の代わりに読める、しっかりした合法の無料サイト、アプリをご紹介します。
2018年4月、漫画村というサイトが実質閉鎖されました。この漫画村、たくさんの漫画が無料で制限なく読めるという夢のようなサイトで、漫画村に掲載されている漫画の量は一日ではとても読み切れないほど。
更にこの漫画村には、漫画好きじゃなくても知っているような有名作品や、ドラマ化されたりした話題作品なら大抵のものは掲載されていました。
しかも漫画村は、単行本だけでなく最新の週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンといった週刊誌も最新号が掲載され、「漫画村」という名称にも関わらず、漫画以外にも話題の小説やビジネス書、果ては写真集まで掲載されていました。
先述した「漫画村」は「海賊版サイト」の中でも特に有名なサイト。現在、若年層を中心にして、有料のコンテンツを無料で閲覧・視聴が可能な「海賊版サイト」が流行しています。
漫画だけにとどまらず、そのコンテンツはアニメや映画といった動画コンテンツから、音楽、書籍など多岐に渡り、漫画村をはじめとする海賊版サイトでは「本来は買わないと手に入らないコンテンツ=有料」のものが、無料で手軽に楽しめるようになっています。
この「漫画村」の問題点は、数多くの漫画を無断かつ無料で著作者の許可なく公開していた点です。
また、漫画村を閲覧しているユーザーに対して、半ば強制的にポップアップ式で広告を見せることで広告収入を得ていました。
漫画村は2018年4月には閉鎖されましたが、閉鎖時にはTwitterなどのSNSで「違法な海賊版サイト」であるにも関わらず「漫画村」の閉鎖を嘆く声もみられました。
何度も記述していますが、漫画村は2018年4月に閉鎖されています。海賊版サイトの横行に、日本の法制度の整備も動き、海賊版サイトのブロッキングが実施された為です。
著作権侵害で多大な被害を受けた公益社団法人の日本漫画家協会は「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトが利益を貪っている。日本の文化が滅びかねない」と述べました。
漫画村を作った人は人が一生懸命書いた漫画のデータを勝手にインターネットにアップロードするだけで広告収入が入ってきます。一部の報道や検証サイトによれば、月額の広告収入は1億円を超えているという説も。
どれだけ頑張って漫画や小説を執筆しても、それが無料で手に入るとなれば誰もお金を出して本を買わなくなってしまいます。
筆者の周りでも実際に「面白ければちゃんとお金を出して買うよ。面白いかどうかわからないから漫画村で読んでるんだよ」と言って漫画村で漫画を無料で読んでいる人がいました。
でもちょっと待って下さい。その言い分はおかしいですよね。それって、ラーメン屋さんに入ってラーメンを食べて「まずかったからお金は払わない」と言っているのと同じです。犯罪なのです。
それに、そういったことが繰り返されると大きな問題も発生します。
「海賊版サイト」である漫画村が閉鎖された一番の理由は「著作権者に無断で著作物を公開していたから」です。
漫画村では漫画や小説、雑誌といったコンテンツのデータが著作者の許可なくアップロードされており、誰でも閲覧可能な状態でした。これはれっきとした著作権の侵害という犯罪です。
著作権とは「著作者が自己の諸作物を独占的に支配し利益を受ける権利」です。これはどういうことかというと製作者が創意工夫を凝らして作り上げた物の権利は著作者自身にありそれを使って利益を得て良いのは著作者本人のみということです。
お小遣いが少ない学生などは、漫画を一冊買うのにも悩むかもしれません。お金を支払わずに無料でジャンプやマガジンといった人気の漫画が読めるのであれば、とてもお得に感じる人もいるでしょう。
ですが、その漫画は決して自動で簡単に作られたようなものではなく、多くが作家や編集部といったたくさんの大人が努力して作り上げたものです。
この創作には全く関係のない第三者が、著作物を勝手に著作者本人の了承を得ずに無料で公開してしまえばどうなるでしょうか。
著作権を侵害したコンテンツをみんなが無料で読むということは、それを作った作者には見合った収入が入らいことになります。そうすると、作者に収入がないので、新しい作品を作ることも出来ず、筆を折ってしまうでしょう。
「面白い漫画を描かない方が悪い。お金を出してもらいたければ、面白い作品を描けばいい」という言い分もあります。
ですが、例えば実写映画化もされたジャンプの超人気漫画「BLEACH」。このBLEACHの作者がBLEACHの前に連載していた漫画は単行本化されたものの、打ち切りになっています。
前作を「面白い漫画じゃないから違法でも無料で読んでいい」と誰も単行本を購入していなかったら、きっとBLEACHは生まれていなかったのではないでしょうか。
著作権は、クリエイターがまた新しく作品を作れるように、また、これから新しく何かを作り出そうとする人の権利を守る為にあります。
時間とお金をたくさん使って作品を作っても、その利益が全部横から奪われてしまうのであれば、誰も新しく物を作りだそうと思わなくなってしまいますよね。
違法な著作権侵害の海賊版サイトは、私達がより面白くて楽しい文化を目にする機会を奪ってしまう危険があるのです。
漫画村が閉鎖されて、一体何が変わったのでしょうか。
無料で漫画が読めなくなってがっかりしてしまった人が増えるという残念な結果になった…というわけではありません。なんと閉鎖された週、週刊少年ジャンプの売り切れが全国的に多発しました。
有名なカードゲーム「遊戯王」のカードが付録でついていたからだという声もありますが、実際に漫画村が閉鎖されることで、週刊少年ジャンプの売上は上がったと言えるでしょう。
海賊版サイト「漫画村」が閉鎖状態になって、実際に漫画家や小説家からは電子書籍の売上が伸びたという喜びの声が続々と上がりました。
多くのユーザーが利用していた海賊版サイトが閉鎖して初めてとなる電子書籍の売上は、どれほどのものだったのでしょうか。
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