Mac版エクセルでセル内改行や解除についてOffice for Mac 2011以前の場合〜Office 2016 for Mac以降の場合。あるいはWindowsのエクセルでの改行との違いなどについて、エクセル関数を踏まえつつ解説していきます。
Microsoft(マイクロソフト)社が販売している表計算ソフトのエクセルですが、なにかとセル内に短文を入力するケースもあるため、キーボード操作での「改行」をきちんと理解しておくと作業がスムーズに運びます。
Macユーザーの場合、テキストの改行は通常[ Enter ]を使うことがほとんどだと思いますが、Mac版エクセルで文字を入力した後に[ Enter ]だけを押すと、改行にはならずひとつ下のセルがアクティブに変わります。
ではMacのキーボード操作で適切にテキストを改行するにはどうしたらよいか?順を追って解説します。
Office for Mac 2011以前の場合のセル内改行ショートカットキーは[ Option + Command + Enter ]です。[ Option ]と[ Command ]を同時におしながら[ Enter ]を押すと改行されます。
Office 2016 for Mac以降のセル内改行ショートカットキーは[ Option + Enter ]です。[ Command ]を押す必要がなくなり、[ Option ]を押しながら[ Enter ]を押せば改行されるようになりました。
続いてはMac版エクセルで関数を使ってセル内改行をする方法についての解説です。「エクセル関数」という言葉から「難しい」というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、ポイントを押さえればエクセル関数も簡単です。
関数とは目的の計算をおこなうために用意された数式のことです。エクセル関数とはエクセル専用の計算式を使った入力方法です。これを覚えるとエクセルが自動計算をしてくれるので、より効果的にエクセルを使いこなすことができます。
エクセル関数には「SUBSTITUTE関数」「CHAR関数」「CLEAN関数」などありますが、それぞれの関数で使える機能は違います。Mac版エクセルでセル内改行については「CHAR関数」を使用します。
「CHAR関数」はキャラクター関数と呼ばれており、ここではCHAR(10)の活用方法をご紹介します。(10)という値は、LF改行(セル内改行)するという意味です。
「文字列の折返し」をアクティブにする。
B2セル内に「="B2セル一行目"&CHAR(10)&"B2セル二行目"」と入力します。
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