2018年11月14日更新
エルサゲートとは?子供向け動画が危険?対策や目的は?
動画投稿サイトYouTube。子供だけで楽しむ時に要注意なのがエルサゲートです。エルサゲートとは?子供向けの動画に見せかけた不適切な動画のこと。その目的とは?ずばり、広告収入。見ないことが一番なのですが、見ないためにはどういった対策が必要なのでしょうか。
目次
エルサゲートとは?
エルサゲートとは。Elsa-gateエルサとゲートという言葉を合わせた造語です。
エルサとは2013年に大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」の登場人物。ゲートとは〇〇ゲートという使い方をされるスキャンダルに関連した出来事を指す言葉です。
一見子供向けに作りこまれた動画の中に、不適切な行為や暴力行為、決して子どもに良い影響を与えない行為などが含まれている動画が2016年頃から問題視され始めました。
当時子供に大人気だったエルサを登場させた、不適切な動画が特に目立ったため、エルサゲートと呼ぶようになりました。
子供向けに見せかけた子供に不適切ないたずら動画
エルサゲートとは、どんなものなのでしょう?
例として、ディズニーのキャラクターやミニオンなど人気キャラクターを実写や、おもちゃ人形、クレイアニメとして登場させ、そのキャラクターにいたずらなどの不適切行為をさせたりする不快で危険な動画です。
また、エルサゲートの手口とは、教育や童謡、色を覚えるなどのキーワードを織り込み、親側の検索にも引っ掛かってきます。
あたかも子供向け動画を装いながら、内容は、意味不明な言葉を羅列させるだけといったものや、子供がまねしたら危険ないたずらや性的な表現などを含んでいるものもあり、子供向けとしては適さない動画がアップされ続けています。
エルサゲートの危険な内容
エルサゲートの危険な内容とは、文字にするのも不快ですが、例としてキャラクターに出産をさせたり、女性のキャラクターに男性のキャラクターが色のついた液体を注入したり、いたずらを含んだ内容です。
子供はキャラクターも好きですが、いたずら自体が好きなので、その内容を含んだものに興味を惹かれてしまいます。
エルサゲートとは、フロイトの心理発達の論理(子供が下ネタに興味を示す傾向があること)に基づいて巧妙に仕掛けてきているワナなのです。
トイレのユーモアを交えたもの、微妙に性的な表現を含んでいるもの、人を傷つける行為で、血のりが飛び散るもの、モンスターに追い詰められるなど、子どもの興味関心に寄せつつ、子どもを怖がらせるような、かなり不適切な動画も存在します。
エルサゲートが注目されたのはいつから?
2016年頃から、子供向けを装った悪質な動画が増え始め、子どもたちの親などがSNSで声をあげ、エルサゲートという言葉ができあがり、2017年にメディアなどが取り上げて問題を指摘しています。
YouTube側の対策として、その後、子どものコンテンツの内容に関して厳しいガイドラインを設けていますが、そのガイドラインさえすり抜ける、巧妙なやり口で、エルサゲートはYouTube動画の中に潜んでいるのです。
エルサゲートの目的は何?
子どもにとって悪質な動画エルサゲートの目的とは一体何なのか?それは、広告収入を得るためです。
子供向けに設定された動画はやはり主に広告収入目的
YouTubeとは、無料で登録利用が可能な分、動画を見る際には必ず広告動画も観なければいけない仕組みになっています。動画の作成者には、動画再生回数、チャンネル登録数に応じて広告収入がYouTube側から支払われます。
エルサゲートと呼ばれる悪質ないたずら動画作成者は、子どもが大好きなキャラクターを装えば、内容にかかわらず、動画を子どもたちが必ず見ることを知っているのです。
内容を深く理解できない子供に見られることを目的にしているとは、エルサゲート動画は故意で悪質極まりありません。
エルサゲートとは、子供向けに巧妙にキャラクターを装い、広告収入を目的に子どもが好きそうなネタを織り交ぜ、子どもをだまし、少ない労力で金銭を得ている輩なのです。
エルサゲートがYouTubeやYouTube kids の動画にも
子供向けに特化したYouTube kidsも登場し、エルサゲート問題はクリアかと思いきや、どうやらそうでもないようです。
子供向けを装った不適切ないたずら動画エルサゲートの投稿者は国際的に組織化して網雄の目を潜り抜けているのではないかと言われています。
YouTubeが対策として強化した子供向けコンテンツのガイドライン。エルサゲートはそれをするりと通り抜け、YouTube kidsへも姿を現しているようです。kids向けだから安心!というのはないようですね。
エルサゲート対策として、YouTubeが採ったもうひとつの対策とは、ユーザーに悪質な動画を通報させるという方法を取りました。それでもいたちごっこなのだから、ユーザーが気を付けなくてはならないのです。
エルサゲートの例の動画
ここにエルサゲート動画を載せてしまうと拡散になってしまいますので、どういったものがエルサゲートにあたるのか?子供向けの不適切ないたずら動画の内容とはどんなものなのか、詳しく知りたい方は例にエルサゲートと検索してみてください。
例えば
- キャラクターの排泄行為ばかり
- キャラクターの顔にブツブツがたくさん出てくる
- 流血や目をえぐるなどの残虐行為
- 正義のヒーローなのに子どもに暴力的な行為をする
- 性的な表現
最初はキャラクターが楽し気に登場し、子どもの興味関心を思い切り引き付けてから、上のような行為をわざと表現している動画なので、かなり不愉快です。
エルサゲートが子どもに与える精神的な影響とは
エルサゲートが子どもの精神に与える影響とは?実は科学的な調査の対象にはなっていないということですが、その影響は無視できません。
大好きなキャラクターが、暴力などで子どもを動揺させたりする不適切な行動をとるような映像は、子どもにとっては有害とされる意見を発表している研究者もいます。
例によって、インターネットの世界は、美しい海ではありません。広告収入目的の子供たちを脅かす、危険なエルサゲート動画も漂う、楽しいけど、混とんとした世界なのです。利便性と危険性を知り、子どもを守る方法を考えていかなくてはなりませんね。
エルサゲート対策【YouTube/YouTube kids 】
YouTube側が講じたエルサゲート対策とは、不適切な内容を含んだ動画は通報できるようになっていて、通報があった動画は年齢制限が設けられるようにしました。
また、子どもになじみのあるキャラクターを不適切に使用したエルサゲート動画は収益を上げられなくなっているということです。
キャラクターの不適切な使用は著作権の侵害にもあたり、キャラクターやその作成者への侮辱です。
YouTube側の対策は講じれば講じるほど、エルサゲートはますます巧妙になっていきます。まずは自衛が大切です。方法としては、子供が使用するアプリにコンテンツの制限をかけておくことです。
一人で見せない
手が空かないとき、静かにしていてほしい時、スマホやタブレットで動画を見て静かにしてもらえると本当に助かるものです。
とはいえ、エルサゲートの問題がある限り、危険なものも潜む動画の海に子どもをたった一人で野放しにするのも危険です。
危険なエルサゲート動画から子供を守る方法とは?それは、子供が見ているものを気にかけてやることです。そして、子供が使うアプリはコンテンツ制限をかけておくことも重要です。
アプリをアンインストールする
有効な方法の例として、最も極端ですが、アプリをアンインストールしてしまうことです。
YouTubeは1つ動画を閲覧すると、その後関連のおすすめ動画が次々に出てきて、大人でもつい夢中になってしまいます。刺激が大好きな子供の脳にはさらに魅力的に映り、なおさらハマりやすいのではないでしょうか。
とはいえ、アンインストールは極端な方法ですが、してしまえば、子ども向けに装った悪質なエルサゲートからはひとまずは遠ざけられます。
アプリのアイコンを子供のわからない場所に移動させる
一時期、エルサゲート動画がYouTubeにかなり蔓延していたことがありました。ちょっと動画を見れば、すぐにエルサゲートだとわかる内容の動画にあたるという状況がありました。
その対策方法とは、YouTubeのアプリを見つけられない場所に隠すことです。
とはいえ、YouTubeには子どもにとって悪影響な動画もたくさんあるのだという認識を親が持つことは大切なことです。子どもは自分では選べないのだから、小さいうちは悪質な情報はこちら側でシャットアウトしなければならないですよね。
ネットリテラシーとは何かをまずは、親が考えることが子どもを悪質なエルサゲートから守る有効な方法です。
無料コンテンツのワナ
YouTubeとは、誰でも無料で動画を投稿し、共有できる動画投稿サイトです。無料であるがゆえに、投稿される動画の質はピンからキリまであります。
面白い動画の陰に、良いものを装ったエルサゲートのような悪質な動画が潜む危険性はやはり無視できません。
無料で楽しめるからこそリスクがあるのです。中には、アダルトコンテンツが混じったものや、テレビの放送をカメラで撮影して載せたものなど、違法なものも当然のような顔をして潜んでいるので、無料には注意が必要なのです。
「タダより高い物はない」とは、本当にうまい言葉だと思います。
有料コンテンツを楽しもう
やはり安全や安心には正当な対価を支払い利用する時代です。
安心して動画を楽しむなら、月額有料動画サービスを利用するのがおすすめです。例えば、NETFLIXやAmazonPrimeビデオ、Huluといったサイトがあります。
ドラマや映画だけでなく、子ども向けのアニメや映画なども数多くあり安心して楽しめるので、少しずつ、動画視聴をそちらの方法へ移行してみてはいかがでしょうか。
子供だけが見るとはもったいない!大人も一緒に楽しむことが、子供を守る一番いい方法です☆