【ePSxe】プレステ1の「BIOS」の吸い出し/使い方と設定方法!
プレステ1のエミュレーターである「ePSxe」では、旧バージョンの場合BIOSの吸い出しが必要です。この記事では旧バージョンの「ePSxe」を利用するためのBIOSの吸い出し方法とその取り込み方についてを解説していきます。
目次
【ePSxe】プレステ1の「BIOS」を吸い出す方法
プレステ1のエミュレーター「ePSxe」では、現在のVer.2.0.0では基本的にプレステ1のBIOSは不要となっています。しかし、付属のBIOSでは動かない場合などの対策になるため、BIOSの吸い出し方についてを解説していきます。
BIOSとは?
そもそもBIOSとは、「Basic Input/Oiuput System」の略称です。コンピューターの最下層に位置しているもので機器の動作に必要不可欠なプログラムと言えます。
PCやゲーム機などに入っており、対応するBIOSを利用することでエミュレーターを動かすことが可能になります。
プレステ1の「BIOS」の吸い出し方~PS1~
さて、ではプレステ1用のBIOSのを吸い出すための使い方とはどのような方法かについての説明をしていきます。まずはプレステ1でのやり方です。プレステ1で吸い出す場合、色々ツールを用意する必要があるため費用がかかる可能性があります。
必要なもの
プレステ1からBIOSを吸い出す場合、必要なものは次のものです。それぞれの使い方は手順の中で説明します。
必要なもの | 備考 |
---|---|
メモリーカードアダプター | メモリーカードとPCを接続するため |
メモリーカード | 中身は空にしておく |
CD-R | 中身は空にしておく |
イメージファイルのライティングソフト | 公式推奨は「ImgBurn」 |
メモリーカードキャプターさくら | 下記リンクからダウンロード |
PC側の手順
PC側の手順です。まずは「BIOS Dumper」を下記リンクからPCにダウンロードし、解凍(展開)します。
「Dumper CD image」フォルダ内にある「dumper.cue」をCD-Rへ焼き込んでください。次に、メモリーカードを外し、パソコンに繋いだメモリーカードアダプターからパソコンにそのデータを移動します。
なお、この後の作業ではWindowsPCでは「ドライバー署名の強制を無効にする」という設定を無効にする必要があるため、PC起動時に「Windows」ロゴが表示されたた時点で「F8」キーを連打して起動しておく必要があります。
PS1側の手順
次にプレステ1での手順です。プレスレ1本体にメモリーカードを挿入します。蓋を開けた状態で右上の蓋の開閉検知ボタンを固定してください。その後、プレステ1のゲームソフトをなんでも問題ありませんので入れ、蓋を開けたまま起動します。
白い画面にSONYのロゴが表示されたあと、「PlayStation」と表示された黒い画面へ切り替わります。この切り替わるタイミングで先程のCD-Rと入れ替えてください。
蓋はそれまで同様開けたままで問題ありません。問題なく成功した場合、PSX BIOS Dumperが起動して、画面に「Part1~5」の項目が表示されます。ここからPCとプレステ1とを行ったり来たりします。
吸い出し中~吸い出し後の手順
まずはプレステ1でPart1項目を「×」ボタンで選択します。するとBIOSデータの吸い出しが一部だけ行われますので、「Dumping Complete」と表示された時点で「△」ボタンでメニューへ戻りましょう。
PCでメモリーカードのセーブデータはPart1つごとにパンパンになってしまうため、その都度PCへ移してリネームする必要があります。
プレステ1でBIOSの吸い出しの「Part」が終わるごとにメモリーカードをPCで読み込み、下記リンクからダウンロードした「Playstation 1 Memory Card Manager」を起動します。
次に「Save MC」からPCでデータを保存し、拡張子を「Part1.mcr」にリネームします。Partが変わるごとに数字は変わります。
「プレステ1で吸い出し→パソコンへ移してリネーム」の作業をPart2~Part5で同じように繰り返します。Part5まで終わればプレステ1での作業は終わりです。Part5までデータの移動・作成が終わったら残りはパソコン上での作業です。
作成したPart1~Part5のファイルを「PSX BIOS Dumper」の「BIOSmerge Windows」フォルダへコピーしてください。「BIOSmerge.exe」を起動することでプレステ1から吸い出したデータが結合され、BIOSが完成します。
プレステ1の「BIOS」の吸い出し方~PSP~
次に、PSPからBIOSを吸い出す方法とはどのようなものかについてを説明していきます。PSPでBIOSの吸い出しを行う場合、CFW化など少々手がかかります。
必要なもの
PSPからBIOSを吸い出すために必要なものは次のとおりです。それぞれの使い方は手順の中で説明します。
必要なもの | 備考 |
---|---|
PSP | CFW化済のものを使用 |
メモリーカード | |
PSPをPCをつなぐUSBケーブル もしくは メモリーカードリーダー |
なお、PSPに必要なCFW化についてですが、CFWとはカスタムファームウェアと呼ばれます。CFWとは非公式に改造されたファームウェアを指し、CFW化することでBIOSの吸い出しなど通常は不可能なことが可能になります。
CFW化には下記リンクのものがPSP内に必要です。PCでダウンロードしたあと、PSPのGAMEフォルダの中へダウンロードした「Installer」と「launcher」のフォルダ(PSP>GAME内)をコピーします。
6.60へアップデートが必要な方は「UPDATE」に6.60アップデート用の「EROOT.PBP」をコピーしておきましょう。「LME Installer for 660」を実行することでCWF化できます。
PC側の手順
PC側の手順です。まずは下記サイトから「EROOT.PBP」をPCにダウンロードしてください。
メモリーカードリーダーがない場合、この時点でPSPとパソコンをケーブルで繋ぎます。PSPのメモリースティック内の「PSP/GAME」の中に「POPS_BIOS」というフォルダを作成し、ダウンロードした「EROOT.PBP」のファイルをコピーしましょう。
PSP側の手順
次にPSPでの作業手順に移ります。PSPを起動し、Dumperを起動してください。起動時に文字が連なった画面が表示されますので、「Press X to exit」の文字が出てきたら、「×」ボタンを押して終了します。
このあとPCでメモリーカードを開くと「PSX-BIOS.ROM」が増えているはずです。これがPSP内にあるPSのBIOSですので、表示されていれば完了となります。
BIOSのダウンロードは違法なので要注意
なお、BIOSとは一応ネット上からダウンロードすることも可能といえば可能なものです。しかし、BIOSにも著作権があるためです。
ネットでダウンロードも可能ですが違法
そのため、ネットからダウンロードできるBIOSは、利用できないわけではありませんが違法性のあるものということには違いありません。
ダウンロードして利用することで最悪逮捕されるなどの危険性もあるため、BIOSをネット上からダウンロードするのは厳禁です。
【ePSxe】プレステ1の「BIOS」を設定する方法
吸い出したプレステ1のBIOSを「ePSxe」に設定する方法ですが、その設定の使い方についてを最後に説明していきます。
ePSxeの設定タブから設定
ePSxeを起動する前に、あらかじめePSxeの「biosフォルダ」に吸い出したBIOSをコピーしておきましょう。BIOSを設定するための使い方ですが、ePSxeの「設定」タブから可能です。
使い方
設定を開くとセットアップウィザードが表示されます。「設定」から「ウィザードガイド」を開いてください。
「設定>>」をクリックしてください。
BIOSの設定画面が表示されます。biosフォルダにコピーした吸い出したBIOSのファイルが表示されているはずですので、それを選択しましょう。これでBIOSの設定は完了となります。その後ビデオや音声・CDROMの設定などありますが、今回は割愛します。
最後に
現在のePSxeはBIOSの吸い出しは不要となっていますが、内臓のものが利用できないなどの場合は吸い出しが必要です。
PSPのほうが改造は必要なものの比較的楽に吸い出しが可能ですが、動作が安定しない可能性があります。プレステ1は前述したとおり準備に必要なものが多いです。どちらを取るか選択した上で利用してみてください。