PCの引っ越しや何らかのトラブルによる初期化が必要になった場合、Google Chromeの拡張機能や設定、パスワードなどをバックアップして移行後に復元する方法はあるのでしょうか。この記事では、Chromeでバックアップをとる方法について解説します。
PCのブラウザでGoogle Chromeを利用している場合、PCの引っ越しや初期化が必要になった場合に、Chromeで行った設定や拡張機能の設定、保存したパスワードをバックアップして、移行できるのでしょうか。この記事では、Windows10でChromeのバックアップを取る方法を詳しく解説します。
PCの引っ越しや初期化でChromeのデータをバックアップして移行したい場合には、設定とパスワードのデータの移行はできますが、拡張機能の設定の移行はできません。
ただし、移行先のChromeで同じGoogleアカウントにログインすれば、Chromeにインストールした拡張機能はそのまま移行されます。ただし、それぞれの拡張機能で設定した細かい設定はバックアップできないので注意しましょう。
PCの引っ越しなどでChromeのデータを引っ越しするには、移行前にChromeの設定で同期の設定を行っておいて、前のPCと同じGoogleアカウントでログインしてパスワードやブックマークを同期する方法と、USBメモリなどに設定やパスワードを保存して復元する方法があります。
今回は、USBメモリなどにバックアップを保存して移行する方法を詳しく見ていきましょう。
Windows10の引っ越しや初期化が必要になった場合に、Chromeの拡張機能や設定、パスワードを新しいPCや再インストール後のWindows10に移行する方法を解説します。
この記事で解説する方法では、バックアップ方法にChromeの各種設定が保存されているフォルダをコピーして移行する方法を使います。コピーするためのUSBメモリなどのデバイスを最初に用意しておきましょう。
まずはChromeでバックアップを取るエクスポートを行います。エクスポートは、Chromeの環境のバックアップと、パスワードのバックアップがそれぞれ必要です。まずはChromeの環境のバックアップをエクスポートしましょう。
バックアップするためにWindows10のエクスプローラーを開いて次のフォルダを開きます。
「C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Google\Chrome」
このフォルダの中に入っている「User Data」をコピーします。
「C:\Users\<ユーザ名>」を開いても「AppData」のフォルダが表示されない場合には、エクスプローラーの「表示」のタブを開いて「隠しファイルを表示する」にチェックを入れいます。するとAppData」を開けます。
コピーした「User Data」のフォルダはUSBメモリなどに貼り付けておきましょう。
次にChromeに保存したパスワードをCSVファイルにエクスポートしてバックアップしましょう。Chromeの右上の「︙」から「設定」を開きます。「自動入力」から「パスワード」を開きます。「保存したパスワード」の右側の「︙」をクリックします。
すると「パスワードのエクスポート」が表示されるのでクリックします。
パスワードのエクスポートの確認画面が表示されます。バックアップしたパスワードは他の人に見られる可能性がある点を理解したら「パスワードをエクスポート」をクリックします。するとパスワードのデータを保存したCSVファイルの保存画面が開きます。CSVファイルにファイル名を付けて保存します。
バックアップしたChromeのデータを新しい環境にインポートして復元しましょう。まずはChromeの設定の復元から行います。
新しいWindows10を開いたら次のフォルダを開きます。
「C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Google\Chrome」
今回もユーザー名の下にApp Dataが表示されない場合には「隠しファイルを表示」にチェックを入れます。
「Chrome」のフォルダの中に先ほどコピーした「User Data」を貼り付けます。これでChromeの設定を復元できます。
次にパスワードをインポートして復元します。Chromeの右上の「︙」をクリックして「設定」を開き「パスワード」をクリックします。「保存したパスワード」の右側の「︙」をクリックすると「パスワードをインポート」と表示されます。
「パスワードをインポート」をクリックして、先ほど保存したパスワードのCSVファイルを指定すると、Chromeに保存するパスワードがインポートされて復元できます。