著作権違法に当たるとして無断で漫画を掲載する漫画サイトの取り締まりが厳しくなっていますが、漫画バンクはその1つです。サイトにアクスすると危険だと言われていますが、VPNを利用すれば安全です。漫画バンクや類似した漫画サイトをVPNで安全に見る方法を紹介します。
WEBサイトや動画共有サイト、さらにはSNSが世界的に普及するようになった結果、著作権を無視した違法行為が世界中で増加しています。
漫画やアニメは日本が世界に誇る文化ですが、世界的にファンや愛好家が多いため、原作者の許可なく漫画やアニメの作品をWEBサイトやYouTube、またSNSに無断でアップロードする人が後を絶ちません。
漫画バンクは著作権違反の疑いがあるため、多くの非難にさらされている漫画サイトの1つです。最新エピソードをいち早く無料で閲覧できれば視聴者は満足ですが、原作者が被る金銭的な被害は甚大なので、決して見逃すことのできない問題です。
人気コミックを無料で読めるだけでなく、多くの漫画やコミックが日本語で読めるということで、日本でとても人気があった漫画サイトが漫画バンクです。漫画バンクは違法であるだけでなく、危険な漫画サイトであると言われますが、その理由を紹介します。
漫画バンクは著作権違反で管理者が逮捕された漫画サイト「漫画村」の後継と言われる違法な海賊版サイトです。漫画バンクは会員登録をすることなく、無料で漫画を見放題できる漫画サイトとしてし多くの人に利用されていました。
しかし掲載されている漫画やコミックはすべて、原作者の許可なく無断で複製したコピーであるため、漫画バンクは著作権違反に当たる海賊版サイトであり、漫画バンクの管理者だけでなく、サイトから作品をダウンロードする行為もすべて違法行為になります。
漫画バンクの違法行為によって出版会社は多大な被害を受けました。そのため講談社、集英社、小学館、KADOKAWAといった出版大手4社が漫画バンクに対し、著作権違反の訴訟を前提に情報開示請求を行いました。
漫画バンクは訴訟を起こされそうになったため、「漫画村」の二の前にならないようにサイトを閉鎖しました。閉鎖したのは2021年11月4日です。著作権違反による違法行為以外にも、漫画バンクの運営する漫画サイトには問題がありました。
漫画バンクのサイトにアクセスし、フィッシング詐欺や個人情報の盗難、さらには閲覧者のCPUを使って仮想通貨のマイニングをさせるスクリプトなどの問題も報告されています。漫画バンクは手を出してはいけない漫画サイトであることは明らかです。
漫画バンクが「漫画村」の後継であったように、漫画バンクが閉鎖された今、漫画バンクの後継が誕生しアクセス可能なのかどうか気になりますが、漫画バンクの後継と言われているのは「Manga Gohan」という漫画サイトです。
漫画バンクの後継と言われる「Manga Gohan」も、違法にアップロードした漫画を掲載している海賊版サイトで、現在も運営されています。後継と言われるだけあって、掲載漫画が不正コピーしたものであるだけでなく、サイトそのものも危険です。
フィッシング詐欺や個人情報の盗難などの問題に巻き込まれるケースがあるため、漫画バンクの後継「Manga Gohan」にも注意が必要です。
実は漫画バンクの後継と言われるのは「Manga Gohan」だけではありません。他にも後継候補と言われる漫画サイトはたくさんあります。どの後継候補も違法にアップロードした漫画を掲載している海賊版サイトで、サイトそのものも危険です。
海賊版サイトとはいえ、無料で漫画やコミックが読み放題できるというのは大きな魅力です。問題なのは、海賊版サイトにはフィッシング詐欺や個人情報の盗難といった「地雷」が仕掛けられているため、「地雷」を踏まずに漫画を見る必要があるということです。
「地雷」を踏まずにサイトの漫画を見るおすすめの方法がVPN接続です。
VPN接続は、「Virtual Private Network」接続の頭文字を繋げたものです。「Virtual Private Network」を訳すと「仮想専用通信網」となります。
VPN接続とは、インターネット上にバーチャル(仮想的)プライベートネットワーク(専用ネットワーク)を設置し、セキュリティ上の安全な経路を構築してデータ通信を行う技術のことです。
インターネットのセキュリティ強化のために採用されている有名なものには、メール暗号化のような暗号化接続(SSL)技術があります。しかしスマホやタブレットの登場により、インターネットを使うサービスが多様化し、SSLだけでは安全と言えなくなりました。
利用するアプリケーションを意識することなく、安全に通信を行う方法として考え出されたのがVPN接続です。
VPN接続のメリットには以下の5つがあります。
VPNで重要な技術が「トンネリング」です。「トンネリング」技術のベースになっているのが「カプセル化」と「暗号化」という技術です。インターネットのデータ通信を一度に大容量送れないようにするため、データをパケットにしてやり取りします。
パケットが「トンネリング」されると、パケットにされたデータのヘッダーが付け加えられて通信が行われるようになります。ヘッダーを付け加えられて「カプセル化」されたデータの宛先は、常に同じVPN終端装置になります。
「カプセル化」によって確実にVPN終端装置にデータが行き着くようになっても、データの内容を第三者が見る危険があるので、「トンネリング」されたパケットの盗聴や改ざんなどを防止するために、パケットを暗号化します。
「カプセル化」と「暗号化」を基盤として「トンネリング」技術によって、VPNはより安全性の高いデータ通信を可能にしました。
VPNの安全性は、どの種類のVPNを使っているかによって違います。VPNは4種類あります。「インターネットVPN」「IP-VPN」「エントリーVPN」「広域イーサネット」の4種類です。
どのVPNも安全性は極めて高いものです。
しかし「インターネットVPN」の場合コストはかかりませんが、誰でも利用できるインターネット回線を使うため、安全面で不安があります。
「IP-VPN」「エントリーVPN」「広域イーサネット」などは、クローズドネットワークを使うため高いレベルのセキュリティを構築できます。しかしだからといって情報漏えいのリスクを100%阻止できるわけではありません。
1 / 2
続きを読む