一般的にMacはウイルスに感染しにくいと言われていますが、Macを狙ったウイルスは存在しますのでしっかりとした対策が必要です。やるべきセキュリティ環境設定やウイルス対策の無料ソフト等を紹介しますので、ウイルス被害に遭わないためにぜひ確認してください。
Macは一般的に安全とされウイルスに感染しにくくセキュリティソフトは不要であるという話は以前からよく言われていますが、これは本当のことでしょうか?
しかし実際にMacを狙ったウイルスは多数存在していて、大手セキュリティ企業では累計で45万種以上のウイルスを検知しています。
最近はiPhoneやiPadなどのApple製品も人気があり、MacBook AirやMacBook ProなどのMacユーザーも増えています。Macのシェア率が上昇するに従い、Macのウイルス対策が必要と言えるでしょう。
Macのウイルス対策の重要性が見過ごされてきたのは、WIndowsのような圧倒的シェア率に及ばなかったからだと言えるかもしれません。実際に2018年時点でWindowsは約90%、Macは約6.9%というシェア率です。
しかし以前と比べてMacユーザーが増えたこともありMacでもウイルス被害が報告されていますので、安全にMacを使用するためにもセキュリティ環境設定が必要と言えます。
これからMacのウイルス感染被害について紹介し、そのセキュリティ対策についても詳しく紹介しますのでチェックしてください。
Macはデフォルトでもウイルスに強く、セキュリティ対策は必要ないと考える人も多いです。しかし残念ながらWindowsだけでなくMacにも深刻なウイルスの脅威が及び始めています。これからMacのウイルス被害について紹介していきます。
Macがウイルスの感染すると、使っているMacが何の前触れもなく突然画面が閉じられてしまったり、クリックしても何の反応も示さなくなったりして正常に操作できなくなる場合があります。またMacの動作が遅くなることもあります。
Macを勝手にロックして何も操作ができない状態にした上で、「ロックを解除するためにお金を支払ってください」と金銭を請求するウイルスも存在します。これはお金を支払ってもロックを解除してくれないケースもある、かなり悪質なウイルスです。
Macがウイルスに感染すると、不正にログインした形跡がみられたりSNSの自分のアカウントを通して見覚えのない投稿がされていたりする場合があります。これはSNSアカウントの乗っ取りが行われている可能性があります。
これらの被害もウイルスに感染したことによって個人情報が流出し起こる現象と言えます。
スパムウェアなどのウイルスによって、Webサイトの閲覧履歴やID、パスワードなど入力した情報や保存されている個人情報が、第三者に流出してしまう場合があります。
そこからクレジットカードの情報や銀行の暗証番号などの大切な個人情報までも盗まれてしまい、フィッシング詐欺に遭ってしまうこともあります。また近年Apple IDを狙うフィッシング詐欺も多数確認されています。
ネット上での情報入力は慎重に行うようにして、何らかの情報入力を求めるWebサイトがSSL対応していない場合は疑う必要があります。フィッシング詐欺はOSに関係なくメールやWebを介して狙ってきますので注意しましょう。
送信した覚えがないにもかかわらずメールの送信履歴が残っている場合、これはウイルスに感染してしまい自分自身がウイルスをばら撒いてしまっている感染被害と言えます。
つまり自分のメールアドレスと名前を勝手に使用されて、身に覚えのないメールを知人に送りどんどんウイルスを拡散している事例です。
このようにウイルス感染に気づかずにどんどんばら撒くことで、知らない間に加害者になっている可能性があるので気をつける必要があります。
もともとWindowsユーザを悩ませていたランサムウェアやオンライン銀行詐欺ツールなどの不正プログラムのMac版が近年出現しています。サイバー犯罪者は人の不注意を突いてMacユーザを狙っているのです。
Macにウイルスが入る原因としてユーザが正規のアプリと誤認して、自らウイルスをインストールしてしまうことも挙げられます。メールの添付ファイルを開かせることでウイルスに感染させる手口もよく見られるでしょう。
これからMacが感染する恐れのあるウイルス被害について紹介していきます。
ランサムウェアとは「身代金要求型ウイルス」と言われていて、Macをロックして操作不能にしたり端末内の写真や文書を暗号化して読み込めなくしたりして元に戻す条件として金銭(身代金)を要求するウイルスです。
2016年3月に正規のファイル転送アプリを書き換えて作成した初のOS X向けのランサムウェアである「KeRanger(キーレンジャー)」が改ざんされたサイト場で配布されていたことが確認されました。
これはMacOSのセキュリティ機能である不正アプリの混入を防ぐ「Gatekeeper」の機能を回避したことでも注目を集めました。ランサムウェアの感染を避けるため、メールのリンクや添付ファイルを不用意に開かないように気をつけましょう。
オンライン銀行詐欺ウイルスとは、パソコンやスマホなどに侵入してネットバンキングの認証IDやパスワードなどの認証情報を盗み出し外部に送信するものです。2017年7月にMac版のオンライン銀行詐欺ウイルスも確認されました。
このMac向けオンライン銀行詐欺ウイルスはメールに添付された文書ファイルの開封がきっかけでMacに入り込み、セキュリティソフトによるスキャンを回避する機能を備えていることがわかっています。
オンライン銀行詐欺ウイルスは一般的にパソコンに侵入し潜伏して、ユーザがネットバンキングにログインするのを確認した後、偽の認証画面を表示して「システムメンテナンスのためお客様情報の再入力をお願いします」と入力を促すのです。
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