LINE Out(LINE電話)とはどのようなものなのでしょうか。実はLINEでよく使われている「無料通話」とは似て非なるものであり、違いや使い方を理解し使い分けると料金もお得になります。他にも音質などLINE Out(LINE電話)の特長を見ていきます。
「LINE Out」というキーワード、聞いたことはあるでしょうか?以前は「LINE電話」という名称でしたので、こちらの名前であれば聞き覚えがある、という方もいるかもしれません。
LINE自体は、日本国民の2人に1人以上がスマホにインストールして使用している、今や重要なコミュニケーションアプリであることは、わざわざ言うまでもありませんね。
しかし、LINE Out(LINE電話)を使っている、使い方を知っているという方はまだまだ少ないように思われます。そもそも機能としての認知度もそれほど高いとは言えません。
一言でいえばLINE Out(LINE電話)は「LINEのアプリからかけられる電話機能」なのですが、そもそも大概の人はLINEで友だちとして繋がっている相手に対しては「無料通話」を使い、LINEでつながっていない相手や固定電話には、ケータイの電話機能で電話しているというケースがほとんどでしょう。
LINE Out(LINE電話)のボタンがどこにあるのか、使い方も知らない、インストール方法は?という方も多いはずです。
LINE Out(LINE電話)とLINE無料電話は、共に追加インストールをせずに使用できます。それでは両者の違いとは、そもそもどこにあるのでしょうか?
まず違いの1つ目は
よく使われているLINE無料通話は、それぞれの友だちとのトーク画面上に発信ボタンを表示でき、わざわざ電話帳から相手の番号を探さなくても電話がかけることができますよね。
逆に、0~9までのテンキーボタンがないことから、任意の番号にかける使い方はできないことがわかります。
LINE Out(LINE電話)では、テンキーで任意の電話番号を押してかける使い方が主になります。ですのでLINE無料通話よりも通常の電話機能に近いということになります。
ただし、LINE Out(LINE電話)でも、110番や119番などの緊急通報番号やフリーダイアル等、かけることができない番号もあります。ここは注意すべきところです。
違いの2つ目は
まず、LINE無料通話はインターネット回線を経由して実現されている機能です。これがどういうことかと言うと、音声のデータは通信経路の中ではLINEのメッセージやスタンプのデータと同じ形でやりとりされています。
インターネットは世界中みんなで共通に使うものですから、混雑していたりするとその影響を受けやすく音質もそれに引っ張られます。
LINE無料通話をしていて、普通に電話で話す時よりも相手の声が遠かったり遅れて聞こえたりと音質があまり良くないことがあったという経験はないでしょうか。それは通信経路の影響を受けて音質が落ちているのです。
LINE Out(LINE電話)は、スマホから音声データが発信される時点ではLINE無料通話と同じルートですが、通信局に到達すると電話回線を通るようになります。電話回線はもちろん音声電話用の回線ですから、LINE Out(LINE電話)の音質はLINE無料通話よりずっと安定しています。
違いの3つ目は
LINE無料通話はその名の通り、ケータイの電話機能から電話した時のように高額な通話料はかかりません。なぜかというと、電話回線を経由していないからです。
通常の電話回線は、特殊な仕組みであり高価なインフラ設備を必要とします。また、電話の命でもある音質も担保しないといけないので、携帯キャリア側の維持コストもそれなりにかかっています。
また、他の携帯キャリアや固定電話の相手にかけた際は他社の回線も経由するため、その分通信に余計にコストがかかるのです。それが高額な通話料金として跳ね返ってきているわけですが、そこを通過しないため「通話料無料」が実現できているのです。
ちなみに「『通話料』無料」としたのは、LINE無料電話はWi-Fiに繋がった状況でない限りパケットを消費するからで、そういった意味では「完全無料とは言えない」のでご注意を。
一方、LINE Out(LINE電話)は維持費のかかる電話回線を経由するため、通話料が必要になってきます。LINE Out Freeという無料通話機能もあるにはあることを後ほど説明しますが、あくまで「通話料がかかる」機能と捉えてください。
さて、LINE Out(LINE電話)も通常のケータイ・スマホでの通話も、同じ電話回線を通じてやりとりされ、音質もほぼ同等であることは説明しましたね。では、両者では一体何が違うのでしょうか?
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