2018年09月29日更新
LINE Out(LINE電話)とは?料金は無料?使い方やインストール・音質や料金について解説
LINE Out(LINE電話)とはどのようなものなのでしょうか。実はLINEでよく使われている「無料通話」とは似て非なるものであり、違いや使い方を理解し使い分けると料金もお得になります。他にも音質などLINE Out(LINE電話)の特長を見ていきます。
目次
- 1LINE Out(LINE電話)とは?
- ・そもそも認知度が低い
- ・LINE Out(LINE電話)とLINE無料通話との違いって?
- ・LINE Out(LINE電話)と通常の携帯電話での通話との違いって?
- 2LINE Out Freeって?
- ・広告を見れば無料で通話が可能
- 3LINE Out(LINE電話)の料金無料?
- ・LINE Out(LINE電話)の2つの料金プランを解説
- 4LINE Out(LINE電話)の利用方法を解説
- ・LINE Out(LINE電話)を利用するにはアプリをインストール
- ・LINEアプリの初期設定
- ・LINE Out(LINE電話)の使い方
- 5LINE Out(LINE電話)での発信方法
- ・LINEにあらかじめ登録されている番号であれば10分間無料
- 6LINE Out(LINE電話)での発信にはチャージ(購入)が必要
- ・コールクレジットの事前購入
- ・LINEアプリでコールクレジットを購入
- ・LINEストアでコールクレジットを購入
- ・30日プランの事前購入
- 7LINE Out(LINE電話)の音質は?
- 8LINE Out(LINE電話)の着信と番号通知の仕組みとは?
- ・SMS認証しないと常に非通知
- ・携帯電話には番号通知がされない
- ・固定電話への番号通知も完全ではない
- 9LINE Out(LINE電話)を使用する上でのメリット・デメリット
- ・LINE Out(LINE電話)のメリット
- ・LINE Out(LINE電話)のデメリット
LINE Out(LINE電話)とは?
「LINE Out」というキーワード、聞いたことはあるでしょうか?以前は「LINE電話」という名称でしたので、こちらの名前であれば聞き覚えがある、という方もいるかもしれません。
LINE自体は、日本国民の2人に1人以上がスマホにインストールして使用している、今や重要なコミュニケーションアプリであることは、わざわざ言うまでもありませんね。
そもそも認知度が低い
しかし、LINE Out(LINE電話)を使っている、使い方を知っているという方はまだまだ少ないように思われます。そもそも機能としての認知度もそれほど高いとは言えません。
一言でいえばLINE Out(LINE電話)は「LINEのアプリからかけられる電話機能」なのですが、そもそも大概の人はLINEで友だちとして繋がっている相手に対しては「無料通話」を使い、LINEでつながっていない相手や固定電話には、ケータイの電話機能で電話しているというケースがほとんどでしょう。
LINE Out(LINE電話)のボタンがどこにあるのか、使い方も知らない、インストール方法は?という方も多いはずです。
LINE Out(LINE電話)とLINE無料通話との違いって?
LINE Out(LINE電話)とLINE無料電話は、共に追加インストールをせずに使用できます。それでは両者の違いとは、そもそもどこにあるのでしょうか?
電話をかけられる範囲が違う
まず違いの1つ目は
- LINE無料通話は、LINE上で友だちになった相手にしかかけられない
- LINE Out(LINE電話)は、友だちに限らず固定電話や他のケータイ番号にもかけられる
よく使われているLINE無料通話は、それぞれの友だちとのトーク画面上に発信ボタンを表示でき、わざわざ電話帳から相手の番号を探さなくても電話がかけることができますよね。
逆に、0~9までのテンキーボタンがないことから、任意の番号にかける使い方はできないことがわかります。
LINE Out(LINE電話)では、テンキーで任意の電話番号を押してかける使い方が主になります。ですのでLINE無料通話よりも通常の電話機能に近いということになります。
ただし、LINE Out(LINE電話)でも、110番や119番などの緊急通報番号やフリーダイアル等、かけることができない番号もあります。ここは注意すべきところです。
音声の通信経路が違う
違いの2つ目は
- LINE無料通話は、インターネット回線を経由して通話する
- LINE Out(LINE電話)は、電話回線を経由して通話する
通信経路が違うと言われてもピンとこないかと思いますので、少し仕組みについて説明します。
まず、LINE無料通話はインターネット回線を経由して実現されている機能です。これがどういうことかと言うと、音声のデータは通信経路の中ではLINEのメッセージやスタンプのデータと同じ形でやりとりされています。
インターネットは世界中みんなで共通に使うものですから、混雑していたりするとその影響を受けやすく音質もそれに引っ張られます。
LINE無料通話をしていて、普通に電話で話す時よりも相手の声が遠かったり遅れて聞こえたりと音質があまり良くないことがあったという経験はないでしょうか。それは通信経路の影響を受けて音質が落ちているのです。
LINE Out(LINE電話)は、スマホから音声データが発信される時点ではLINE無料通話と同じルートですが、通信局に到達すると電話回線を通るようになります。電話回線はもちろん音声電話用の回線ですから、LINE Out(LINE電話)の音質はLINE無料通話よりずっと安定しています。
LINE Out(LINE電話)は基本的に有料プラン
違いの3つ目は
- LINE無料通話は通話料が無料
- LINE Out(LINE電話)はあくまで有料が前提
LINE無料通話はその名の通り、ケータイの電話機能から電話した時のように高額な通話料はかかりません。なぜかというと、電話回線を経由していないからです。
通常の電話回線は、特殊な仕組みであり高価なインフラ設備を必要とします。また、電話の命でもある音質も担保しないといけないので、携帯キャリア側の維持コストもそれなりにかかっています。
また、他の携帯キャリアや固定電話の相手にかけた際は他社の回線も経由するため、その分通信に余計にコストがかかるのです。それが高額な通話料金として跳ね返ってきているわけですが、そこを通過しないため「通話料無料」が実現できているのです。
ちなみに「『通話料』無料」としたのは、LINE無料電話はWi-Fiに繋がった状況でない限りパケットを消費するからで、そういった意味では「完全無料とは言えない」のでご注意を。
一方、LINE Out(LINE電話)は維持費のかかる電話回線を経由するため、通話料が必要になってきます。LINE Out Freeという無料通話機能もあるにはあることを後ほど説明しますが、あくまで「通話料がかかる」機能と捉えてください。
LINE Out(LINE電話)と通常の携帯電話での通話との違いって?
さて、LINE Out(LINE電話)も通常のケータイ・スマホでの通話も、同じ電話回線を通じてやりとりされ、音質もほぼ同等であることは説明しましたね。では、両者では一体何が違うのでしょうか?
LINE Out(LINE電話)はパケットを消費
LINE Out(LINE電話)はあくまでスマホにインストールして使用するアプリであり、スマホから発信される時点ではデータ通信回線を経由します。
そのため、LINE無料通話と同じくパケットを消費します。合わせて、途中からは電話回線も経由するため、LINE Out(LINE電話)の料金としては「パケット代+LINEに払う通信料」の両方が必要になります。
ただし、Wi-Fi環境に接続されていればパケットは消費されませんので通信料だけになります。もっとも、パケットは定額制の「〇GBまで使い放題プラン」を契約している方がほとんどでしょう。
その範囲での使い方であれば追加料金はかからないので、あまり「パケット代がかかっている」という感覚はないかもしれません。
一方、ケータイ・スマホの電話機能は、当たり前ですが電話回線のみを経由しますので「携帯キャリアに払う通信料」のみがかかります。
となるとLINE Out(LINE電話)のほうがパケット代も通信料もかかって余計料金が高くなるように思えてしまいますが、実際は「LINE Out(LINE電話)で電話する際の料金 < 通常のケータイ・スマホでの通話料金」となっています。LINE Out(LINE電話)料金体系については、後の章で詳しく説明します。
LINE Out(LINE電話)は発信するだけ
LINE Out(LINE電話)の使い方の大きな特徴の一つとして「発信はできるが受信はできない」というものがあります。相手がLINE Out(LINE電話)を使ってあなたのケータイやスマホにかけてきても、普通に電話がかかってきたときと同じくケータイ・スマホの電話機能で着信がかかります。LINE無料通話がLINEアプリ上で行うのとは使い方が異なっていますね。
料金が違う
上でも少し話に出しましたが、料金としては「LINE Out(LINE電話)で電話する際の料金 < 通常のケータイ・スマホでの通話料金」が現時点では成り立ちます。今後、携帯キャリアの通話料金が大幅に値下げされる可能性ももちろんゼロではないでしょうが、LINE Out(LINE電話)の方が大幅に安いこの公式が崩れることは当分ないでしょう。
また、通常の電話はもちろん携帯キャリアに支払いますが、LINE Out(LINE電話)の料金はLINEに対して支払うという点も異なっています。
LINE Out(LINE電話)ではかけられない番号がある
通常のケータイ・スマホの電話機能だと、基本的にどの番号へもかけられますよね。一方、LINE Out(LINE電話)ではかけられない番号がいくつか存在します。
LINE Out(LINE電話)では
- 110番・119番(緊急通話番号)
- 117番・177番など(情報サービス系の各種番号)
- フリーダイアル
LINE Out Freeって?
さて、ここで「LINE Out free」とは何なのかを少し見ていきましょう。名前からLINE Out(LINE電話)の無料版と推測できる通り、無料で通話ができる機能です。ただしいくつか条件や制限があります。
広告を見れば無料で通話が可能
LINE Out freeは、発信前に15秒以上の広告を見ることで、国内宛であれば
- 固定電話へは3分間
- 携帯電話には1分間
3分もしくは1分のタイムリミットが近づくとアラート音がなり、タイムアウトになると自動的に切れる、公衆電話のような挙動をします。
LINE Out freeはLINE Out(LINE電話)と同じく海外にもかけることができ、特にお得に通話できる国だと
- アメリカ宛:固定電話-5分間 携帯電話-5分間
- カナダ宛:固定電話-3分間 携帯電話-3分間
- 中国・韓国宛:固定電話-3分間 携帯電話-2分間
ちなみにLINE Out freeでの無料通話は1日5回までになります。その日の残り回数は画面上で確認できるので、ちょっとした電話であれば使い方次第でケータイ料金を抑えることができますね。
LINE Out(LINE電話)の料金無料?
LINE Out(LINE電話)は、基本使用料や初期費用などはかかりません。また、一部の相手には10分間無料で通話可能(詳しくは後述)になる他、LINE Out freeを使うと条件付きではありますが通話料無料で電話がかけられます。
しかしながら、LINE Out(LINE電話)は基本的に通話料がかかり、プラスしてWi-Fi環境でないとパケットも消費する機能であることは上で説明した通りです。
よって、完全に「料金無料」というのは少し語弊がありますが、通常のケータイ・スマホからの電話に比べればLINE Out(LINE電話)はかなりお得な使い方であるのは確かと言えます。
LINE Out(LINE電話)の2つの料金プランを解説
LINE Out(LINE電話)は、事前に料金プランを選択しクレジットを購入することで利用できます。プランには「コールクレジット」と「30日プラン」の2種類があります。いずれも携帯キャリアではなくLINEに対して支払います。
コールクレジット
コールクレジットとは、いわゆるプリペイドケータイと同じように、事前に必要分をチャージ(購入)しておいてその範囲内で使用できるプランです。
このプランだと、LINE Out(LINE電話)からの国内通話の場合
- 固定電話宛:1分あたり3円
- 携帯電話宛:1分あたり14円
購入可能なクレジットは、2018年9月末現在
- 120コールクレジット:120円
- 240コールクレジット:240円
- 360コールクレジット:360円
- 600コールクレジット:600円
- 1200コールクレジット:1200円
- 3600コールクレジット:3600円
- 6000コールクレジット:6000円
30日プラン
30日プランとは、購入から30日間、指定された時間まで自由に通話ができるプランです。
このプランだと、LINE Out(LINE電話)からの国内通話の場合
- 固定電話宛:1分あたり2円
- 携帯電話宛:1分あたり6.5円
2018年9月末現在、国内発信向けには購入可能なものとして3種類あります。
- 固定電話宛のみ60分:120円
- 固定電話とケータイ宛60分:390円
- 固定電話とケータイ宛120分:720分
コールクレジットよりも発信可能な国数が限られているのと、30日間で使い切れなかった分は残念ながら繰り越しできませんが、1分あたりの金額に換算するとコールクレジットよりもお得になります。
Androidスマホのみで使える方法
上で紹介した2つのプランは、AndroidスマホでもiPhoneでも使用できますが、もうひとつAndroidスマホだと「LINEコイン」を使ってLINE Out(LINE電話)を使うことができます。手持ちのLINEコインを「1LINEコイン = 2コールクレジット」に変えることでLINE Out(LINE電話)が利用可能になります。
LINE Out(LINE電話)の利用方法を解説
LINE Out(LINE電話)は、最初からアプリ内のわかりやすい位置にあるわけではないので、事前に少し設定をしておいたほうが使い勝手が良くなります。ここではLINE Out(LINE電話)の主な設定方法と使い方について説明します。
LINE Out(LINE電話)を利用するにはアプリをインストール
LINE Out(LINE電話)は、LINEをインストールしていれば機能として備わっていますので、追加でのインストールは必要ありません。
もしLINE自体インストールしていないということでしたら、Androidスマホであれば「Playストア(Google Play)」、iPhoneであれば「App Store」を開き「LINE」で検索するとインストール画面が出てきますので「インストール」をタップしてください。
自動的にインストールが始まり、インストールが完了すればホーム画面上にショートカットアイコンができます。
LINEアプリの初期設定
1.LINEのインストールができていれば、LINEアプリを開いて「友だち」画面にすると、右上に歯車のアイコンが出ているのでこれをタップします。
2.設定メニューリストが開くので「LINE Out」をタップします。
3.LINE Out(LINE電話)使用に関する確認メッセージが出ます。通常は「使用する」を選択します。
4.電話発信画面になります。初期状態では「LINE Out free」が選択された状態になっていますので、LINE Out freeで無料通話をしたい場合はこのまま使えます。有料発信のLINE Outで電話をかけたい場合は、上の「LINE Out free」をタップします。
5.LINE OutとLINE Out freeを選択するダイアログが表示されますので、LINE Outにしたい場合は切り替えてください。
LINE Out(LINE電話)の使い方
LINE Out(LINE電話)の使い方です。ホーム画面上に作成されたショートカットをタップすると、発信画面をダイレクトに表示させることができます。
LINE Out(LINE電話)での発信方法
発信画面を表示させて、相手の電話番号をテンキーで押して発信ボタンを押すと、電話をかけることができます。
電話番号を途中まで入力すると、電話帳に登録されていたり、LINEにあらかじめ登録されている電話番号に一致する候補がサジェスト表示されます。この中から選択して電話をかける使い方もできます。
なお、初めてLINE Out(LINE電話)で電話をかける場合、下図のように「SMS認証を行ってください。行わないと相手に非通知でかかります」のメッセージが出ます。何らかの理由で常に非通知にしたい場合以外は「認証」をタップして認証を行ってください。
すると、ショートメールで認証番号が送られてきますので、その番号を下の画面で入力して「次へ」をタップします。
データ同期後、再度発信画面になりますので(入力した電話番号は残っています)発信ボタンを押すとこちらの電話番号を通知した状態で電話をかけることができます。
LINEにあらかじめ登録されている番号であれば10分間無料
LINEには、全国の飲食店や市役所等130万件以上の電話番号があらかじめ登録されています。
これらの電話番号を発信画面で入力すると、サジェスト候補に出てくるほか、電話番号の下に「無料通話/お店」と出ます。この場合、その電話番号には10分間無料で電話がかけることができます。
お店の予約などは10分もあれば十分事足りるでしょうから、ぜひ知っておくと便利な機能と言えるでしょう。
LINE Out(LINE電話)での発信にはチャージ(購入)が必要
先にも説明した通り、LINE Out(LINE電話)を利用するにはあらかじめチャージ(購入)が必要になります。プランごとの購入方法について見ていきましょう。
コールクレジットの事前購入
まずはコールクレジットの購入方法です。2パターンありますので、それぞれご説明します。
LINEアプリでコールクレジットを購入
コールクレジットは、LINEのアプリ内からでもLINE Store内からでも購入できます。まずはLINEアプリ内からの購入パターンにいきます。
1.LINEアプリを開いて「友だち」画面にして、右上の歯車のアイコンをタップします。
2.「LINE Out」を選択します。
3.LINE Outの設定画面になるので、「コールクレジットを購入」を選択します。
4.クレジット購入画面になります。アプリからの購入は240クレジットになりますので、そのまま「購入する」を選択するとコールクレジットが購入できます。
LINEストアでコールクレジットを購入
コールクレジットは、LINE Storeからも購入できます。ちなみにLINE StoreとはLINEの公式Webストアのことで、スタンプやLINE MUSICなどの有料コンテンツが購入できます。
1.クレジット購入画面までは、LINEアプリから購入の手順と同じです。この画面で「30日プランを購入する」をタップします。
2.すると、ブラウザでLINE Storeの画面が開きます。こちらでは、240クレジット以外の金額が一覧表示されています(120・360・600・1200・3600・6000クレジット)ので、購入したい金額をタップします。
3.画面が切り替わり、「オートリチャージ」と「都度購入」の2つのボタンが表示されます。
オートリチャージとは、クレジット残高が50以下になると自動的に同じ金額分追加チャージしてくれるサービスです。たくさん使いたい場合にはこちらのほうがいちいち再購入の手間が省けて便利です。
一方、まずはお試しで使用してみたいという場合や、勝手にチャージされたら困るという場合には「都度購入」にしましょう。どちらもボタンをタップすることで購入することができます。
ちなみに、LINE StoreおよびAndroidスマホのLINEアプリ内で購入したコールクレジットは、180日間の有効制限が設けられています。
それまでに使い切らないと余った分が無駄になってしまいますので注意が必要です。一方iPhoneのLINEアプリ内で購入したコールクレジットは、はそのような制限はありません。
30日プランの事前購入
次は、30日プランの購入方法について見ていきます。こちらはLINE Storeのみで購入できますので、上の「LINEストアでコールクレジットを購入」の章と同じ手順で、ブラウザでLINE Storeを表示させてください。そのうえで「30日プラン」を選択します。
2.画面が切り替わったら、通話先の国を選択します。これを見てわかるように、30日プランはかける国ごとに購入することになります。
3.購入したいパターンを選択します。国によってはパターンが決まっていて選択肢が1つしか出ていないこともあります。
4.「自動継続」とは、30日が経過すると自動的にその日から30日有効な新しいクレジットが新たにチャージされるサービスです。「都度購入」とは、その名の通り自動更新にはならず必要に応じて毎回購入することになります。
LINE Out(LINE電話)の音質は?
LINE無料通話ではインターネット回線を使っているため、声が途切れたり遅れて聞こえたり、雑音も多いということがどうしても多くなり音質にやや難ありといえます。一方のLINE Out(LINE電話)では音質はどうなのでしょうか。
LINE Out(LINE電話)では電話回線を使用しているため、LINE無料通話と比べて音質はかなり良くなります。
通常のケータイ・スマホでの通話とほぼ同等といえますが、電話回線にたどり着くまではデータ回線も経由しているため、若干声が遅れたりといったことが起きる可能性はあり、100%同じ音質とは限りません。
それでもLINE Out(LINE電話)は通常に話をする分にはほとんど問題ないレベルの音質と言っていいでしょう。
LINE Out(LINE電話)の着信と番号通知の仕組みとは?
LINE Out(LINE電話)は着信機能はないので、ケータイ・スマホの通常の電話機能として着信することは上で説明した通りです。しかし、こちらからLINE Out(LINE電話)で電話をかけた際の相手側への表示が、通常の電話の時とは少し挙動が異なります。
SMS認証しないと常に非通知
まず一つ目の違いとしては「発信側のLINE Out(LINE電話)でSMS認証を行い番号通知をONにしないと、常に相手には『非通知』と表示されてしまう」ことです。
たとえあなたの番号が相手の電話帳に登録されていたとしても、非通知でかかってしまいます。ですので、非通知の電話は出ないようにしている、という人だと電話に出てもらえなくなる可能性があります。
ちなみにSMS認証とは「LINE Out(LINE電話)での発信方法」の章で説明した手順ですので、これを行っていればこの現象は起きません。
携帯電話には番号通知がされない
もうひとつは、「LINE Out(LINE電話)ではSMS認証を行っていても、ケータイ・スマホにかけた場合は相手には『通知不可能』もしくは『非通知』と表示されてしまう」ということです。
実は、LINE Out(LINE電話)は、海外の電話回線経由で電話をつないています。これがどういうことを指すかというと、国内宛の電話であっても、相手から見ると海外からかかってきているということになります。
一方、電気通信事業者協会が定めている「発信番号偽装表示対策ガイドライン」というものがあります。具体的に言うと「偽装された可能性のある電話番号に対しては、発信者の電話番号を『通知不可能』もしくは『非通知』と表示するように」というお達しです。
これを各携帯キャリアが遵守しているため、海外から着信するLINE Out(LINE電話)についても、偽装された番号とみなして「通知不可能」もしくは「非通知」と表示されてしまうのです。
固定電話への番号通知も完全ではない
LINE Out(LINE電話)から固定電話に電話をかけた際、例えばこちらの番号が「090-1234-5678」だったとすると、相手の固定電話側には「819012345678」というような表示になることがほとんどです。日本の国番号である「+81」が付加され、かつケータイ番号の頭の0が落ちた番号で通知されているということになります。
カンがいい相手だと、あなたのケータイ番号からかかってきていると理解してくれるかもしれませんが、そうでなければ海外からの怪しい電話と見なされ、出てもらえなくなるかもしれません。
このように、LINE Out(LINE電話)から電話をかけた際の、相手側への番号通知についてはそれほど期待できないというのが実情です。LINE Out(LINE電話)の仕組み上仕方のないことではありますが、将来的に改善してほしいところではありますね。
LINE Out(LINE電話)を使用する上でのメリット・デメリット
さて、これまでLINE Out(LINE電話)の機能や料金体系などを見てきましたが、LINE Out(LINE電話)は通常のケータイ・スマホの電話機能に比べてどう違うのか、メリット・デメリットをまとめてみましょう。
LINE Out(LINE電話)のメリット
LINE Out(LINE電話)を使用することのメリットは、以下が挙げられるでしょう。
- 国内への通話が、通常のケータイ・スマホの電話機能よりも安い
- 海外への通話も安い
- 無料でかけられるケースもある
- 音質も通常の電話とほぼ同じくらいの安定度
- 追加のインストールは不要
LINE Out(LINE電話)のデメリット
対して、LINE Out(LINE電話)には以下のようなデメリットもあります。
- Wi-Fi環境につないでいないとパケットを消費する
- 110番・119番など、かけられない番号がある
- ケータイや固定電話宛だと、相手側にはきちんと番号通知がされないことがある
LINE Out(LINE電話)にはデメリットもありますが、うまく使えば月々払う使用料を安く抑えることができますし、音質も通常の電話と遜色ないものです。LINEがインストールされていればすぐに使用できますから、ぜひLINE Out(LINE電話)を有効活用してみてください!