2020年05月23日更新
Netflixの「ジブリ」作品を日本で見られないのはなぜか解説!
今回は人気の動画配信サービスNetflixで「ジブリ」作品を日本で見られないのはなぜ?であるのか理由について迫っていきたいと思います。世界では21タイトルの「ジブリ」作品が配信していますが、なぜ日本のNetflixは対象外であるのか注目していきます。
目次
Netflixとは
普段からNetflixを利用してさまざまなタイトルを観ているという人で、ジブリ作品が日本では対象外になっている理由について知りたい人。また、今後Netflixでジブリタイトルが配信されるのか知りたい人に向けて、対象外の理由と今後について説明をします。
まずは、Netflixを利用したことがない人に向けて、Netflixとはどういったサービスとなっているのか探っていきたいと思います。
それでは、Netflixはどのようなサービスなのか基本情報を一つ一つ説明をしていきたいと思いますので、参考にしてサービスを利用してください。
世界トップクラスの動画配信サービス
Netflixは「世界トップクラスの動画配信サービス」となっています。Netflixが世界で人気になっている理由として、190カ国で、1億人以上の会員数を誇っており、配信タイトル数も数多くあり、世界トップクラスの動画配信サービスとなっているからです。
Netflixは、アニメ、ドラマ、ドキュメンタリー、スポーツ、コメディー、サスペンス・ミステリ、SF、キッズアニメなど、あらゆる配信タイトルが充実しており、質が大変高い上、世界の市場で提供をしているので、多くのユーザーが利用をしています。
もちろん、日本国内でもNetflixは利用者が多く、評価が高い動画配信サービスとなってますので、利用したことがない人は、使ってみてください。
3つの月額プランが選べる
世界から愛される動画配信サービスのNetflixですが、3つの月額プランを選択して利用をすることができます。Netflixの月額プランは、それぞれ内容と料金が異なりますので、しっかり確認をして利用を開始することをおすすめしています。
それでは、Netflixの3つの月額プランを一つ一つ説明をしていきたいと思います。
ベーシックプラン
動画配信サービスのNetflixのベーシックプランは、月額880円で利用をすることができ、画質は標準(SD画質)で、同時視聴できる台数は1台となっています。
ベーシックプランは、一番お安くNetflixを利用できますが、画質や同時視聴機能に制限がありますので、気を付けて利用をしてください。
スタンダードプラン
つづきましては、Netflixのスタンダードプランの月額料金は、1,320円で利用が可能で、画質は高画質(HD画質)に変更ができ、同時視聴できる台数は2台となっています。
スタンダードプランは、画質がそこそこ良くて、2つのデバイスで利用ができますので便利になるでしょう。
プレミアムプラン
つづいて、Netflixのプレミアムプランの月額料金は、1,980円となっています。画質は超高画質(4K画質)に変更がすることができ、同時視聴できる台数は4台までとなります。
プレミアムプランは一番料金が高いだけあって、4Kに対応し同時視聴が4台までできますので、家族などにおすすめします。
Netflixで「ジブリ」作品を日本で見られないのはなぜ?
ここからは、Netflixで「ジブリ」作品を日本で見られないのはなぜ?であるのか理由についてフォーカスして説明をしていきたいと思います。
実は、現在Netflixで「ジブリ」作品を日本国内で観ることはできないのです。その日本国内で見られないできないのは、ある理由がありますので、その疑問点についてくわしく探っていきたいと思います。
スタジオジブリ21タイトルが世界で配信
Netflixでは、ジブリ21作品を世界約190カ国で21タイトルが世界で配信しました。このスタジオジブリ21タイトルが世界で配信したことにより、日本でも話題になり、なぜ?日本国内では対象外となっているのか?疑問を抱くユーザーが多くいました。
日本国内がなぜ?対象外なのか理由については、深い理由がありますので、これから詳細を解説をしていきたいと思います。
アメリカ/カナダ/日本は対象外
今回のNetflixの、ジブリ21作品を世界約190カ国で21タイトルが世界で配信したニュースが話題になっていますが、実は日本だけではなく、アメリカとカナダも提供対象外となっているのです。
世界で、ジブリタイトルを配信すると宣言していたのにも関わらず、アメリカ/カナダ/日本を除くと後付けで記載されていました。
しかし、アメリカとカナダはワーナーグループのHBO Maxでジブリタイトルは、配信されるため、唯一日本だけがジブリタイトルのネット配信の対象外となっていることにも、なぜ?というユーザーの声が多く飛び交っています。
製作委員会方式と「窓口権」が影響
なぜ?Netflixで「ジブリタイトル」が日本だけ見られないで対象外となっているのか理由についてですが、製作委員会方式と「窓口権」が影響していると考えられています。
その製作委員会方式と「窓口権」についてフォーカスして説明をしていきたいと思います。
映画の著作権は映画製作者に帰属
Netflixで「ジブリタイトル」が日本だけ対象外となる理由では「映画の著作権は映画製作者に帰属」する法律があります。この映画の著作権は映画製作者に帰属する内容については、以下の引用先を見て確認をしてください。
著作権の制限規定の一つです(第32条)。 例えば学術論文を創作する際に自説を補強等するために、自分の著作物の中に、公表された他人の著作物を掲載する行為をいいます。
引用と言えるためには、[1]引用する資料等は既に公表されているものであること、[2]「公正な慣行」に合致すること(例えば、引用を行う「必然性」があることや、言語の著作物についてはカギ括弧などにより「引用部分」が明確になってくること。)、[3]報道、批評、研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること、(例えば、引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であることや、引用される分量が必要最小限度の範囲内であること)、[4]出所の明示が必要なこと(複製以外はその慣行があるとき)(第48条)の要件を満たすことが必要です(第32条第1項)。
また、国、地方公共団体の機関、独立行政法人等が作成する「広報資料」、「調査統計資料」、「報告書」等の著作物については、[1]一般への周知を目的とした資料であること、[2]行政機関等の著作名義の下に公表した資料であること、[3]説明の材料として転載すること、[4]「転載禁止」などの表示がないこと、[5]出所の明示が必要なこと(第48条)の要件を満たした場合は、刊行物への大幅な転載が認められています(第32条第2項)。
製作委員会で著作権を共有
ジブリ映像の配給・配信先や物販等の商品の売り上げと著作権を共有し収益をシェアすることがあります。その仕組みを窓口権と呼びます。
著作権は製作委員会に協力をした会社全体の所有になりますが、その共有財産をどのように分担するか、あるいはライセンスし販売の方向性を決めるかは、この「窓口権」を持つ企業が分担した役割毎に主導権のかじを取るのが、製作委員会方式の仕組みです
窓口権によって権利が分散
窓口権とは、作家、演出家、監督、映画制作やテレビアニメーションなどののコンテンツ産業におけるもので、国によって権利が分散しています。
現在アニメ制作の主流となっているのは,製作委員 会方式です。この製作委員会方式とは,当該アニメ 製作に関わるテレビ局等の放送事業者,映画配給者, DVD 等の販売を手がける映像出版社,インターネッ ト配信等を行う配信事業者,玩具メーカー,広告代理 店等の出資者により構成された製作委員会(殆どの場 合,民法上の任意組合です。)であって,法的に著作 権の帰属主体となります。そして,同時にそれぞれの 事業において窓口権を設定することにより,商品化を 含めた事業展開をおこなう方式です
日本と北米以外の窓口権はワイルドバンチ社にある
今回の問題になっている、なぜ?Netflixで「ジブリタイトル」が日本だけ見られないで、対象外となっているのかについてですが、上記の窓口権を理解することで、答えが見えてくるはずです。
なぜ?Netflixで「ジブリタイトル」が日本国内で見られないで、対象外となっているかは「日本と北米以外の窓口権はワイルドバンチ社にある」からなのです。
日本と北米以外の窓口権がワイルドバンチ社にあるので、どうしようもないのです。
ワイルドバンチ社が許可
では、なぜ?アメリカとカナダはジブリタイトルをネット上で見ることができるのか?その理由について注目をしていきたいと思います。
そのアメリカとカナダでジブリタイトルを見ることができたのは「ワイルドバンチ社が許可」したからなのです。ワイルドバンチ社が許可をしたことで、アメリカ/カナダ/日本を除く各国での配信がスタートしたという背景があります。
Netflixで「ジブリ」作品解禁した理由
つづきましては、Netflixで「ジブリ」作品解禁した理由についてフォーカスして説明をしていきたいと思います。今までNetflixで「ジブリ」作品は見られないようになっていましたが、ここ最近世界で見られるようになりました。
なぜ?Netflixで「ジブリ」作品解禁を行ったのかそのバックストーリーについて、探っていきたいと思います。
鈴木敏夫さんが宮崎駿監督を説得
Netflixで「ジブリ」作品解禁した理由では「鈴木敏夫さんが宮崎駿監督を説得」したからなのです。鈴木敏夫さんが、何度も宮崎駿監督をNetflixに配信をしてみないかと説得したことでNetflixでの配信が実現をしました。
この鈴木敏夫さんのチャレンジ精神がなければ、今現在もNetflixで「ジブリ」作品は見れないようになっていたでしょう。
映画製作費を稼ぐと主張
宮崎駿監督にはネット配信をすることで、映画製作費を稼ぐことができるので挑戦をしてみないかと説得をしたそうです。宮崎駿監督は、ネットビジネスに疎いのでよく仕組みを分かっていなかったそうなので、分かりやすく説得したことが成功したのです。
配信も大事だと考えている
今ままで、「ジブリ」作品をネット上に配信しなかった理由はさまざまあります。ジブリが今までネット配信をしてこなかったのは、劇場やDVDを大事にしていたから安易に配信をするものではないという考えをしていました。
しかし、もちろんそのことも大事だが配信も大事だと、今現在は考えているようになったと言われています。
独自の映画製作をしているNetflixに期待
宮崎駿監督は、Netflixがオリジナルの映画製作をしていることに興味関心を持ち始めています。ですので、新しい取り組みやチャレンジが楽しくなったとし、今後Netflixで配信しようと決めていたと宣言しました。
今後Netflixで「ジブリ」作品が日本公開される可能性
つづきましては、今後Netflixで「ジブリ」作品が日本公開される可能性についてフォーカスして説明をしていきたいと思います。今後、さまざまな動画配信サービスで、「ジブリ」作品が見れるようになったら、ジブリファンも嬉しいことがと思います。
Huluで配信される可能性
今後Huluで配信される可能性について注目をしていきたいと思います。日本テレビが運営するHuluがジブリ作品を今後配信する可能性があると言われていますので、Huluを利用している人は待っておいてください。
日本テレビは金曜ロードショーを放映している
今まで、日本テレビは金曜ロードショーを放映していて、金曜ロードショーではジブリがよく放映されていることから考察して、今後Huluでもジブリ作品が配信するのではないかと期待されています。
ディズニーデラックスで配信
つづいて、今後ディズニーデラックスで配信する可能性についても見ていきたいと思います。
ウォルトディズニーグループが関係している
国内でジブリのビデオ発売権は、ウォルトディズニーグループが所有しているため、ディズニー作品と並んで今後、ジブリ作品が配信される可能性が高いと言われています。
ディズニープラスは日本での開始予定がない
Netflixのライバルであるディズニープラスでの配信が一番に予測されていますが、日本での配信開始予定が決まっていないため、ドコモと提携したディズニーデラックスで配信される可能性が考えられます
日本で配信される可能性は低い
ここからは、日本でジブリタイトルが配信される可能性は低いことについても紹介します。現在、190か国もの国で配信されるため、このタイミングに日本が除外されたということは、今後配信される可能性は低いと考えるのが妥当です。
動画配信サービスの規模が低い
海外と比較すると、動画配信サービスの規模が日本はまだまだ低いので、有料会員になる人やケーブルテレビを契約する人数が少ないので、ジブリを配信したところで売上が伸びないと言われているので、配信しない可能性が高いです。
DVDやブルーレイが売れている
現在、日本ではまだまだDVDやブルーレイが売れているため、既存の収入源を失うリスクを背負うことは、わざわざやらないだろうと考えられますので、国内の動画配信サービスでは配信しないことが予想されます。
まとめ
以上が、Netflixの「ジブリ」作品を日本で見られないのはなぜか解説!の記事でした。「ジブリ」作品を日本で見られない理由は、奥が深く複雑なことが理由になっていました。しかしながら今後国内でも配信される希望はありますので、待っておいてください。