Memtest86+の使い方!USBメモリでのテスト方法やエラーが出た場合の対処法を解説!

自作のパソコンなど、メモリに不具合がないか確認したいときや、調子が悪い・メモリエラーが出る場合に便利なフリーソフトに「Memtest86+」があります。USBメモリでのテストも可能なMemtest86+の使い方を解説していきます。

Memtest86+の使い方!USBメモリでのテスト方法やエラーが出た場合の対処法を解説!のイメージ

目次

  1. 1Memtest86+の使い方
  2. Memtest86+とは?
  3. Memtest86+のダウンロード/インストール
  4. 起動ディスクの作成方法
  5. Memtest86+の使い方
  6. 最後に

Memtest86+の使い方

メモリに不具合がある場合などメモリエラーが表示されることがありますが、実際のメモリの状態がどのようなものかをチェックするのはなかなか難しいですよね。

特に自作のパソコンなどはメモリなどを積むのも自分でエラーがないか、動作に支障がないかなどをチェックしたい人も多いかと思います。

そんなWindowsのメモリが正常に動作しているかどうかを確認する場合、メモリチェックをすることができるソフトウェアを利用すると便利です。

Memtest86+とは?

Windowsのメモリが正常に動作しているかどうかを確認するために利用できるフリーソフトに「Memtest86+」というものがあります。

メモリの動作をチェックするソフトウェア

Memtest86+とは、Windowsmのメモリの動作をチェックして、メモリに問題がないか・正常かどうかを確認することができます。

このMemtest86+はCDやUSBメモリにいれてメモリテストするもので、OS上から利用できない分メモリテスト中はPCを触ることができないものの、簡単にメモリにエラーがないかチェックするという使い方が可能なツールです。

Windows Vista以降、Windowsにはメモリ診断機能がついていますが、それに加えたメモリ診断をしたいというときにMemtest86+を利用すると便利だと利用している人もいます。

Memtest86+のダウンロード/インストール

ではMemtest86+のダウンロード/インストール方法の説明からしていきます。Memtest86+のダウンロードは下記リンク先からおこなってください。

Memtest86+ - Advanced Memory Diagnostic Tool
CD/DVDを利用する場合

CD/DVDなどのディスクからMemtest86+を利用する場合は「~ISO(.zip)」をダウンロードします。

Zipファイルの展開

ダウンロードした後にZipファイルの展開をおこなってください。

USBメモリを利用する場合

なお、USBメモリからMemtest86+を利用する場合は「~Auto-installer for USB Key」のものをダウンロードしましょう。

Zipファイルの展開をする

こちらもダウンロードした後にZipファイルの展開をおこなっておきましょう。

フロッピーディスクを利用する場合

今利用する人はかなり少ないかと思いますが、フロッピーディスクを利用する場合は「Download - Pre-Compiled package for Floppy (DOS - Win)」を利用してください。これでMemtest86+のダウンロードは完了となります。

起動ディスクの作成方法

Memtest86+を起動するための起動ディスクの作成をおこないます。起動ディスクはCD/USBメモリ/フロッピーを用いて可能です。

CD/USBメモリ/フロッピー

「ディスクイメージの書き込み」をクリック

CDやDVDの場合はMemtest86+のISOファイルを利用します。ダウンロードしたisoファイルで右クリックして「ディスクイメージの書き込み」をクリックしてください。

ディスクを選択して「書き込み」

「Windows ディスク イメージ書き込みツール」が起動するため、光学ドライブに空のCD/DVDを挿入して書き込みをおこなってください。

インストーラーを起動

USBメモリの場合、Memtest86+のUSB用のexeファイルを利用します。空のUSBメモリを挿入して、Memtest86+のexeファイルを起動してください。ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」をクリックします。

「I Agree」を押す

使用許諾契約書への同意が求められます。「I Agree」をクリックしましょう。

USBメモリを選択

USBメモリの選択とフォーマットオプションの画面になります。

挿入した空のUSBメモリのドライブを選択して「We will format (ドライブ名) Fat32.」にチェックが入っていることを確認し「Create」 をクリックすることでUSBメモリのフォーマット及びMemtest86+のインストールが行われます。

フロッピーディスクを利用する場合は、解凍後フォーマットしたフロッピーディスクにファイルをコピーすればOKです。

Memtest86+の使い方

Memtest86+の起動ディスクの準備が完了したらMemtest86+を実行してメモリエラーのチェック/テストを行いましょう。Memtest86+でのメモリエラーチェック/テストの使い方の説明に移ります。

Memtest86+の実行方法

Memtest86+は、起動時にディスクを先に読み込むようWindowsのブートメニューで設定する必要があります。

Windowsに電源を入れ、メーカーロゴが表示されたらブートメニューを開くためF8キーなどを押してください。押すキーはメーカーによって異なります。

ブートメニューが起動したら方向キーでCD/DVD(ドライブのパーツ名)やUSBメモリなどを選択して、Windowsの起動時に先にそれらを読み込むよう設定しましょう。完了したら再起動してください。

Windowsを起動すると、Memtest86+が自動的に起動します。そのままメモリにエラーがないかのテストが開始されますので、完了するのを待ちましょう。

メモリテストの結果が表示されたら、内容の確認をおこなってください。Memtest86+でのテスト結果の項目の内容は次のとおりとなります。

上段の項目
項目 内容
L1 Cache
L2 Cache
L3 Cache
CPUのキャッシュメモリ。MB/sは速度を示す。
Memory パソコンに搭載されているメモリの容量と速度
Pass メモリテスト全体の進行状況のパーセンテージ
Test 項目のテストの進行状況のパーセンテージ
Test #○~ そのTestが何番目似実行しているものかを示す。#2であれば2番目のこと。
IMC(Chipset) パソコンに搭載されているCPUの情報
Settings メモリの動作モード
下段の項目
項目 内容
Walltime メモリテストの経過時間の表示
Pass 何回目の検査をしているかの表示(終了指示をしないとMemtest86+は繰り返し検査をするため)
Errors メモリテストの検出されたエラーの件数。0であれば正常。1以上ある場合は異常なため、対処が必要

​​​​​​​なお、Memtest86+のメモリテストは終了しないと延々と続けられます。終了する場合はEscキーを押す、もしくはメモリチェックのためのディスクを取り出してください。

チェックディスクは途中で抜き取っても問題ありません。再起動後にディスクを読み込まないようにしたいのであればディスクを取り出しておいたほうがいいでしょう。

エラーが出た場合の対処法

Memtest86+でメモリテストをおこなった際、エラーが発見された場合は、メモリの破損もしくはメモリのアクセスタイミングのズレ/相性の悪さ、メモリ同士の相性、もしくはマザーボードとの相性が原因です。

全てのメモリにランダムにエラーが生じている場合、原因はメモリのアクセスタイミングのズレが原因と考えられます。逆に、決まったメモリでエラーが発生するのであればメモリの破損が原因と考えましょう。

エラーが生じているのであれば決まったメモリでエラーが起きているかどうかをMemtest86+でチェックするメモリを1枚ずつテストしてください。

1枚でエラーが表示されるのであればそのメモリの不良/故障の可能性が高いですので、新しい正常なものに交換が必要です。

すべてのメモリにエラーが無いのに複数組み合わせるとエラーが発生する場合、組み合わせの不具合だと考えましょう。この場合は新しい同じメモリを積んでもエラーが表示されます。

なお、マザーボードのBIOSの不具合により、正常なメモリであるにも関わらずエラーが起きる場合があります。

BIOSのアップデートをおこなうことで治ることもありますので、必ずしもメモリの不具合であるわけでもないため注意が必要です。

最後に

Memtest86+を利用することで、メモリに不具合がないか・組み合わせの相性に問題はないかを確認することができます。

使い方は少々初心者には難しい部分がありますが、自作パソコンなどを作成した人は特にこの方法で事前にチェックしておくと良いでしょう。

もちろん、Memtest86+の使い方は普通のパソコンに何らかの不具合が生じている場合にメモリ診断するツールとしても有用ですので、Windowsに不具合が生じている際に利用してみてください。

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この記事のライター
八千草 蛍
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