MacをWi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントにする方法

ビジネスホテルや旅館などに泊まった時、Wi-Fiがなかったことはありませんか。そんな時Macをアクセスポイントにすることができます。MacをアクセスポイントにすればWi-Fiがない状況でもスマホをWi-Fiに繋ぐことが出来ます。

MacをWi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントにする方法のイメージ

目次

  1. 1MacをWiFiアクセスポイント/ルーター化にできる
  2. Airmacベースステーション代わりにできる
  3. Macのインターネット接続を共有できる
  4. 中継器として使える
  5. 2MacをWi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントにする方法
  6. インターネットの共有設定手順
  7. 3Macのアクセスポイントに接続する方法
  8. ほかのMacから接続する
  9. iOSデバイスから接続する
  10. 4MacをWiFiアクセスポイントにする場合の注意点
  11. 電源を入れっぱなしにする必要がある
  12. Mountain Lionの動作要件を満たすマシンでないと常用が難しい
  13. まとめ
  14. 合わせて読みたい!WiFiに関する記事一覧

MacをWiFiアクセスポイント/ルーター化にできる

Macをアクセスポイントにする方法

外出した際に、スマホやPCなどをWi-Fiに接続して使うといった方も多いのではないでしょうか。最近はカフェやホテルあらゆるところに無線LANが完備されアクセスポイントが増えてきました。

しかしそれでも、未だ古いビジネスホテルなどではWi-Fi(無線LAN)が完備されていないといった場所もあります。

そういった場所で、iOSデバイスなどのスマホなどをWi-Fiに接続したい場合にはお持ちのMacをアクセスポイントにして、スマホをインターネットに接続するといった方法があります。

ただし、MacBookAirなどには有線LANポートが標準では搭載されていないため、Thunderboltに刺すタイプの変換アダプターを別途購入する必要があります。

Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ

Airmacベースステーション代わりにできる

そんな有線LANだけしかなく、Wi-Fiのない古いビジネスホテルや旅館ではお持ちのMacをAirMacベースステーションの代わりにすることが出来ます。

AirMacベースステーションとしてアクセスポイントにすれば、そのようなWi-Fi環境の整っていないようなホテルでもiOSデバイスのiPhoneやMacをWi-Fiに繋ぐことができます。

ちなみにAirmacベースステーションとはMacなどのAirmac利用可能なコンピュータをインターネットに接続することのできる、Appleが出している無線LANルーターのことであり、現在は販売終了しています。

Macをバックアップすることのできる機能を備えていたりしており、他の無線LANルーターと差別化を図っていたルーターです。

Macのインターネット接続を共有できる

もし、旅行先のルーターや契約したモバイルルーターが同時に接続できるデバイスが1台だけであった場合MacとiPhoneなどのiOSデバイスを同時に接続することができません。

そんな時にMacのインターネット接続をiPhoneなど別のデバイスと共有することができるのです。

そうすればMacだけを有線LANやWi-Fiでインターネットに接続して、Wi-FiやBluetoothやUSB接続で他のデバイスとインターネット接続を共有することができるのです。

中継器として使える

もう一つ、便利な使い方として中継器としての使い方があります。例えば、1階に無線LANルーターがあり2、3階にあるiPhoneなどのiOSデバイスやMacその他の機器がWi-Fiが弱くて繋がらない時などに使えます。

有線LANでMacが繋がっている場合、そのMacをアクセスポイントにしてiPhoneやMacを繋げることが可能になります。

通常、そのような場合には中継器を購入するのが一般的なのですが、部屋に有線LANで繋がったMacがあればそれをアクセスポイントをすることで中継器とすることができるのです。

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MacをWi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントにする方法

では具体的にやり方を見ていきましょう。始める前に変換アダプターなどを使い有線LANなどからMacをインターネットに接続しておいてください。

インターネットの共有設定手順

1.メニューバーのリンゴマークを押してください。

1.メニューバーのリンゴマークを押してください。

2.メニューから「システム環境設定」を選択してください。

2.メニューから「システム環境設定」を選択してください。

3.「共有」をクリックしてください。

3.「共有」をクリックしてください。

4.左のタブからインターネット共有をクリックしてください。この段階ではまだチェックはつきません。

4.左のタブからインターネット共有をクリックしてください。この段階ではまだチェックはつきません。

5.その次に共有する接続回路を選択します。これはMacがインターネットに接続している回線を選択してください。Thunderboltポートに変換アダプターを接続していると思うので、「Thunderboltブリッジ」を選択してください。

5.その次に共有する接続回路を選択します。

6.次に相手のコンピューターが使用するポートをWi-Fiにします。

6.次に相手のコンピューターが使用するポートをWi-Fiにします。

7.次にWi-Fiオプションをクリックしてください。

7.次にWi-Fiオプションをクリックしてください。

8.セキュリティをクリックしてください。

8.セキュリティをクリックしてください。

9.セキュリティはWPA2パーソナルを選択して、Wi-Fiに繋ぐようのパスワードを入力してください。このパスワードは他人に容易に推測されにくいものを設定してください。また、あとでWi-Fiに繋ぐときに必要になるので忘れないようにしてください。

9.セキュリティはWPA2パーソナルを選択して、Wi-Fiに繋ぐようのパスワードを入力してください。

10.次にインターネット共有にチェックを入れます。

10.次にインターネット共有にチェックを入れます。

11.最後に開始をクリックして完了です。

11.最後に開始をクリックして完了です。

これでインターネット共有設定が完了したことになります。

Bluetoothでインターネット共有をする場合

Macのインターネット接続を共有する場合、iPhoneなどのデバイスと接続する方法はWi-Fiだけではありません。Wi-Fiと並びよく使われるのがBluetoothです。

Bluetoothの特徴として、速度は遅いが消費電力が少ないことが挙げられます。Bluetoothの通信速度はWi-Fiに遠く及ばないので画像の多いサイト、動画視聴には向きません。

しかしWi-Fiに比べものすごく低消費電力なのでお互いのバッテリーを消費しません。このため逆にデザリング をする時にもBluetoothテザリングをお勧めします。

またデザリング の際も、Bluetoothデザリング ですることで、常時Bluetoothはオンにしていてもバッテリーの消費にそこまで影響がないので、Macを起動するだけでデザリング をすることができるようになります。

Bluetoothでインターネット共有する方法

1.メニューバーのリンゴマークをクリックしてください。

1.メニューバーのリンゴマークをクリックしてメニューを表示してください。

2.システム環境設定をクリックしてください。

2.メニュー欄のシステム環境設定をクリックしてください。

3.共有メニューを開きます。

3.共有をクリックして、共有メニューを開いてください。

4.共有する経路を確認して「相手のコンピューターでのポート」をBluetoothに設定します。

4.共有する経路を確認して「相手のコンピューターでのポート」をBluetoothに設定します。

5..インターネット共有をクリックして、チェックを入れます。

5..インターネット共有をクリックします。

6.「開始」をクリックしてインターネット共有を開始してください。

6.「開始」をクリックしてください。

これでBluetoothによるインターネット共有設定が完了します。

USB接続でインターネット共有する場合

この方法はiPhoneなどのスマホに限定されてしまうのですが、USB接続でインターネット共有する方法があります。

USB接続でインターネット共有をすると、通信速度が早い上、iPhoneなどのデバイスに給電しながら行えるため、スマホのバッテリーがなくならないといったメリットがあります。

しかし、Macをバッテリーで駆動している場合、Macの電力をiPhoneの充電に持って行かれてしまうので注意が必要です。

USB接続でインターネット共有する方法

1.メニューバーから、リンゴマークをクリックします。

1.まずは、メニューバーのリンゴマークをクリックします。

2.システム環境設定をクリックします。

システム環境設定を開いてください。

3.共有をクリックします。

3.共有ボタンをクリックします。

4.共有する接続経路を「Thunderboltブリッジ」を選択します。

4.共有する接続経路を「Thunderboltブリッジ」を選択します。

5.相手のコンピューターでのポートを「iPhoneUSB」を選択します。

5.相手のコンピューターでのポートを「iPhoneUSB」を選択します。

6.インターネット共有をクリックしてチェックをつけます。

6.インターネット共有をクリックして、チェックを入れてください。

7.開始をクリックします。

7.開始をクリックして、インターネット共有を開始してください。
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Macのアクセスポイントに接続する方法

では、実際にAirMacベースステーションとしたMacのアクセスポイントに接続する方法を見ていきましょう。やり方はいたって簡単で、通常のWi-Fiスポットに接続するのとほとんど操作方法は変わりません。

ほかのMacから接続する

Macからアクセスポイントに接続する方法は、通常Wi-Fiに接続する方法と同じです。

1.メニューバーのWi-Fiメニューから、先ほど設定したSSIDを選択します。

1.メニューバーのWi-Fiメニューから、先ほど設定したSSIDを選択します。

2.パスワードも先ほど設定したパスワードを入力します。

2.パスワードも先ほど設定したパスワードを入力します。

iOSデバイスから接続する

iOSデバイスでも、接続方法は同じです。
1.設定アプリを起動してください。

1.設定アプリを起動してください。

2.Wi-Fiメニューをタップします。

2.Wi-Fiメニューをタップします。

3.先ほど設定したSSIDを選択してパスワードを入力してください。

3.先ほど設定したSSIDを選択してパスワードを入力してください。
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MacをWiFiアクセスポイントにする場合の注意点

では、ここまでMacをWi-FiアクセスポイントにしてAirMacベースステーションの代わりにする方法について説明してきましたが、ここからはその際の注意点について説明していきます。

電源を入れっぱなしにする必要がある

当たり前ですが、MacをAirMacベースステーションの代わりとしてWi-Fiアクセスポイントにする場合、その間ずっと電源を入れっぱなしにする必要があります。

そうすればその分電気代もかかりますし、ずっとMacの電源を入れっぱなしにするのはあまり気分的にもいいものではありません。

またiPhoneなどとインターネット接続を共有している間、AirDropなどのWi-Fiを使う機能は使えないため注意が必要です。

Mountain Lionの動作要件を満たすマシンでないと常用が難しい

最新のMacを使いWi-Fiのアクセスポイントにするのなら全く問題ありませんが、家に眠っている昔の古いMacを使いアクセスポイントにしようとしている場合、セキュリティ上の問題があります。

MacのOSがMountain Lionの動作要件を満たすマシンでないと常用は難しいです。それ以前のOSではWi-Fiの暗号化方式として安全性の低いWEPしか使えません。

無線LANルーターの暗号化方式の一つであるWEPは今では解読が非常に容易であり暗号化の意味がないと言われている方式です。そのため、暗号化方式でWEPを選択するのは避けたほうがよいと言えるでしょう。

まとめ

MacをAirMacベースステーション代わりにしてアクセスポイントとして、iPhoneなどのiOSデバイスをインターネットに接続できる機能は、出先にWi-Fi環境がない状況などで大変便利な機能です。

ですが、AirMacベースステーションの代わりにするためには、Macの電源を入れっぱなしにしなければならないため、常用には向いていないといえるでしょう。もし、家で常用したいならばルーターを購入するのが一番いい方法だと思います。

しかし常用はしなくても、一時的に中継器として利用したりする分には、すごくよい機能だといえるでしょう。

接続方法においてもそれぞれの特徴を知り、Wi-FiとBluetoothとで接続を使い分けるのが賢い方法であるといえるでしょう。

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この記事のライター
拓己

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