動画投稿サイトYouTube。子供だけで楽しむ時に要注意なのがエルサゲートです。エルサゲートとは?子供向けの動画に見せかけた不適切な動画のこと。その目的とは?ずばり、広告収入。見ないことが一番なのですが、見ないためにはどういった対策が必要なのでしょうか。
エルサゲートとは。Elsa-gateエルサとゲートという言葉を合わせた造語です。
エルサとは2013年に大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」の登場人物。ゲートとは〇〇ゲートという使い方をされるスキャンダルに関連した出来事を指す言葉です。
一見子供向けに作りこまれた動画の中に、不適切な行為や暴力行為、決して子どもに良い影響を与えない行為などが含まれている動画が2016年頃から問題視され始めました。
当時子供に大人気だったエルサを登場させた、不適切な動画が特に目立ったため、エルサゲートと呼ぶようになりました。
エルサゲートとは、どんなものなのでしょう?
例として、ディズニーのキャラクターやミニオンなど人気キャラクターを実写や、おもちゃ人形、クレイアニメとして登場させ、そのキャラクターにいたずらなどの不適切行為をさせたりする不快で危険な動画です。
また、エルサゲートの手口とは、教育や童謡、色を覚えるなどのキーワードを織り込み、親側の検索にも引っ掛かってきます。
あたかも子供向け動画を装いながら、内容は、意味不明な言葉を羅列させるだけといったものや、子供がまねしたら危険ないたずらや性的な表現などを含んでいるものもあり、子供向けとしては適さない動画がアップされ続けています。
エルサゲートの危険な内容とは、文字にするのも不快ですが、例としてキャラクターに出産をさせたり、女性のキャラクターに男性のキャラクターが色のついた液体を注入したり、いたずらを含んだ内容です。
子供はキャラクターも好きですが、いたずら自体が好きなので、その内容を含んだものに興味を惹かれてしまいます。
エルサゲートとは、フロイトの心理発達の論理(子供が下ネタに興味を示す傾向があること)に基づいて巧妙に仕掛けてきているワナなのです。
トイレのユーモアを交えたもの、微妙に性的な表現を含んでいるもの、人を傷つける行為で、血のりが飛び散るもの、モンスターに追い詰められるなど、子どもの興味関心に寄せつつ、子どもを怖がらせるような、かなり不適切な動画も存在します。
2016年頃から、子供向けを装った悪質な動画が増え始め、子どもたちの親などがSNSで声をあげ、エルサゲートという言葉ができあがり、2017年にメディアなどが取り上げて問題を指摘しています。
YouTube側の対策として、その後、子どものコンテンツの内容に関して厳しいガイドラインを設けていますが、そのガイドラインさえすり抜ける、巧妙なやり口で、エルサゲートはYouTube動画の中に潜んでいるのです。
子どもにとって悪質な動画エルサゲートの目的とは一体何なのか?それは、広告収入を得るためです。
YouTubeとは、無料で登録利用が可能な分、動画を見る際には必ず広告動画も観なければいけない仕組みになっています。動画の作成者には、動画再生回数、チャンネル登録数に応じて広告収入がYouTube側から支払われます。
エルサゲートと呼ばれる悪質ないたずら動画作成者は、子どもが大好きなキャラクターを装えば、内容にかかわらず、動画を子どもたちが必ず見ることを知っているのです。
内容を深く理解できない子供に見られることを目的にしているとは、エルサゲート動画は故意で悪質極まりありません。
エルサゲートとは、子供向けに巧妙にキャラクターを装い、広告収入を目的に子どもが好きそうなネタを織り交ぜ、子どもをだまし、少ない労力で金銭を得ている輩なのです。
子供向けに特化したYouTube kidsも登場し、エルサゲート問題はクリアかと思いきや、どうやらそうでもないようです。
子供向けを装った不適切ないたずら動画エルサゲートの投稿者は国際的に組織化して網雄の目を潜り抜けているのではないかと言われています。
YouTubeが対策として強化した子供向けコンテンツのガイドライン。エルサゲートはそれをするりと通り抜け、YouTube kidsへも姿を現しているようです。kids向けだから安心!というのはないようですね。
エルサゲート対策として、YouTubeが採ったもうひとつの対策とは、ユーザーに悪質な動画を通報させるという方法を取りました。それでもいたちごっこなのだから、ユーザーが気を付けなくてはならないのです。
ここにエルサゲート動画を載せてしまうと拡散になってしまいますので、どういったものがエルサゲートにあたるのか?子供向けの不適切ないたずら動画の内容とはどんなものなのか、詳しく知りたい方は例にエルサゲートと検索してみてください。
例えば
エルサゲートが子どもの精神に与える影響とは?実は科学的な調査の対象にはなっていないということですが、その影響は無視できません。
大好きなキャラクターが、暴力などで子どもを動揺させたりする不適切な行動をとるような映像は、子どもにとっては有害とされる意見を発表している研究者もいます。
例によって、インターネットの世界は、美しい海ではありません。広告収入目的の子供たちを脅かす、危険なエルサゲート動画も漂う、楽しいけど、混とんとした世界なのです。利便性と危険性を知り、子どもを守る方法を考えていかなくてはなりませんね。
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