便利にファイルのダウンロードができるTorrentファイルですが、その使い方とはどのようなものか知りたいという人も多いはず。Torrentファイルの使い方やおすすめのTorrentクライアントソフト、Torrentファイルの開き方も含めて解説していきます。
Torrentファイルを利用しようと考えた場合、Torrentとはどのようなものか、ということを知っておく必要があります。
Torrentファイルは使い方を間違えると大変なことになりますので、Torrentを使う上で気をつけなければならないこととは何かも確認していきましょう。
通常、パソコンに何らかのファイルをダウンロードする際、そのファイルが置かれているサイトのサーバーへアクセスすることになります。このサーバーへのアクセスは、時間や利用人数によってはサーバーやネットワークに大きな負荷をかけるのです。
Torrentを利用してダウンロードできるファイルの拡張子は様々で、解凍が必要な圧縮ファイルからダウンロードして使えるデータファイルなどありますが、いずれにしてもファイルサイズが大きければ大きいほど負荷がかかります。
大きな負荷がかかった場合、ファイルのダウンロードに時間がかかったり、サーバーエラーが起こってダウンロードできなくなったり、ということにもなりかねません。それを防ぐための技術がTorrentというものです。
Torrentとは、ファイルを複数のパソコンやサーバーへ置いておき、たくさんのアクセスがあっても負荷がかからずダウンロードにも時間がかからないようにし、負荷を分散させる事ができるようになっています。
なお、Torrentとは利用するだけ、ということはできません。Torrentを利用するのであれば、そのダウンロードしたファイルを他の人にダウンロードさせるアップロード義務も生じるのです。
「Torrentを利用するのであればあなたも別の人の助けになるためにパソコンへのアクセスをさせて、そのファイルの提供をしてください」というわけです。
分かりやすく言うと、Torrentの利用はネット上の見知らぬ誰かたちとお互いのパソコンを共有して、ダウンロードしあうそのファイルを共有するするわけです。
Torrentを利用する場合、Torrentクライアントと呼ばれるTorrentファイルを開くためのソフトウェアが必要です。Torrentファイルは「.torrent」という拡張子になっているため、対応したソフトウェアでないと利用できないのです。
Torrentクライアントソフトは後述しています。それぞれ利用しやすいと思うものを利用するようにしてください。
なお、利用時にダウンロードしていいファイルとしては、配布可能なOSの送受信や著作権の切れたコンテンツの送受信などです。
OSのダウンロードと言うと、それって違法なのではと思う人もいるかと思います。MacやWindowsなどは有料OSなので配布すると違法になりますが、LinuxというOSは完全無料で利用できるのです。
OS関係はかなり大きなデータとなりますので、Torrentを利用したダウンロードのほうがスムーズにことを済ませられるのです。
例示したLinuxは共有や配布も許可されているOSなので、Linuxなどの合法OSをTorrentからダウンロードしたりアップロードしたりすることは何の問題もありません。
また、著作権が失効した小説などのコンテンツであれば、Torrentでダウンロードしたりアップロードしても違法にはなりません。
2020年11月現在、著作権法による著作者の保護期間は70年です。以前はこの期間が50年でしたが「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」により20年延びています。
著作権を所持している名義人が人の場合はその人の死後70年、団体名義のものなどは公表から70年となっています。著作権に関しては、同じ70年という期間でもその期間の始点が異なりますので、利用する場合はその点に注意しておきましょう。
なお、Torrentのことを少し知っているという人は、Torrentファイルは違法なものだという認識を持っているかと思います。しかし、Torrentファイル自体に違法性も危険性もありません。
実際、北陸先端科学技術大学院大学やKDDI研究所などでもTorrentファイルを提供しています。合法的に利用するのであれば、Torrentファイル自体に違法性はないのです。
なぜTorrentの利用が違法と解釈されてしまっているのかというと、利用者の中に悪意のある人がいるためです。詳細については後述している利用時の注意点の項目に記載しています。
さて、Torrentファイルの開き方ですが、Torrentファイルは前述したように「.torrent」という拡張子でダウンロードされます。このファイルの開き方さえわかれば基本的には利用が可能です。
この「.torrent」という拡張子の開き方ですが、フリーソフトを利用することになります。基本的にTorrentクライアントソフトを利用すること=開き方です。
Torrentの開き方をということであればTorrentクライアントソフトを提供しているサイトからダウンロードをおこなう必要があります。
なお、「.torrent」の拡張子は、解凍して利用する必要がある圧縮ファイルではなくインデックスファイルと呼ばれるものです。
なお、Torrentからファイルのダウンロードをおこなおうとする場合もクライアントソフトを各サイトからダウンロードしなければなりません。
このTorrentクライアントソフトを通じてTorrentを利用するわけですね。前述したとおり圧縮ファイルではないため、解凍して利用する拡張子ではありません。
Torrentファイル自体は、一種の電話帳(タウンページなど)のようなもので、どこへアクセスすれば欲しいファイルをダウンロードできるかという内容が記されているものです。
「.torrent」の拡張子はいわゆるインデックスファイルであり、解凍して利用するのではなくその情報をもとに利用するものです。
そのため、「.torrent」の拡張子に対応した専用のソフトウェアが必要で、それがTorrentクライアントソフトなのです。
なお、ダウンロードするのではなく「.torrent」の拡張子のファイルの中身だけを見たいと言うのであれば、下記のサイトの「Torrent Loader」というソフトを利用してください。
サイトからダウンロードしたファイルは解凍が必要な圧縮ファイルになっていますので、これを解凍して、解凍したファイルの中にある拡張子が「.exe」のファイルで起動します。
解凍した「.exe」の拡張子のファイルは、インストール不要で起動できるのソフトです。
Torrentは、それそのものに危険性も違法性もありません。このTorrentを通してファイルのやり取りができるのは非常に便利な点もあるのですが、そのファイルの中には違法性のあるものもあります。
合法ファイルとしてダウンロードしたつもりだったのに、実は違法ファイルだった。合法ファイルの中に著作権法であったり児童ポルノなどわざと違法性のあるファイルを紛れ込んでいた。こんな事例があれこれあります。
違法ファイルは、ダウンロードした時点で法律違反になります。キャッシュが残っているだけでも逮捕された事例があるため、注意に注意を重ねなくてはなりません。
ダウンロードしたことはTorrentの特性上IPアドレスからすぐに分かってしまいます。そのIPアドレスから最悪法律違反による逮捕もあり得るわけです。
また、違法ファイルだけでなく、普通のファイルだと思った中にウイルスが潜んでいる可能性もあります。ファイルを通じてウイルスが入ってきた場合、乗っ取られたりパソコンが動かなくなったり、個人情報が抜き取られたりします。
そういった危険性があることを踏まえたうえで、Torrentクライアントを利用したTorrentの利用をおこなう必要があることは十分肝に銘じておいてください。
ウイルスという観点では、Torrentの性質も危険性がないわけではありません。不特定多数の人へファイルのダウンロードをさせるために、自身のパソコンへアクセスできるようになってしまいます。
VPNというサービスなどを利用してIPアドレス(インターネット上の住所)を偽装していない場合を除いて自身のIPアドレスは公表している状態になり、これをたどってハッキング/クラッキングされる可能性もあるのです。
ハッキング/クラッキングされると勝手にパソコンを操作されたり、ウイルスやマルウェアを送り込まれて個人情報が抜き取られるなどの被害が生じる可能性もあります。
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