2020年11月20日更新
Torrentファイルの使い方!おすすめのダウンロードソフトや開き方を解説!
便利にファイルのダウンロードができるTorrentファイルですが、その使い方とはどのようなものか知りたいという人も多いはず。Torrentファイルの使い方やおすすめのTorrentクライアントソフト、Torrentファイルの開き方も含めて解説していきます。
目次
Torrentファイルの使い方
Torrentファイルを利用しようと考えた場合、Torrentとはどのようなものか、ということを知っておく必要があります。
Torrentファイルは使い方を間違えると大変なことになりますので、Torrentを使う上で気をつけなければならないこととは何かも確認していきましょう。
Torrentファイルとは
通常、パソコンに何らかのファイルをダウンロードする際、そのファイルが置かれているサイトのサーバーへアクセスすることになります。このサーバーへのアクセスは、時間や利用人数によってはサーバーやネットワークに大きな負荷をかけるのです。
Torrentを利用してダウンロードできるファイルの拡張子は様々で、解凍が必要な圧縮ファイルからダウンロードして使えるデータファイルなどありますが、いずれにしてもファイルサイズが大きければ大きいほど負荷がかかります。
大きな負荷がかかった場合、ファイルのダウンロードに時間がかかったり、サーバーエラーが起こってダウンロードできなくなったり、ということにもなりかねません。それを防ぐための技術がTorrentというものです。
特徴
Torrentとは、ファイルを複数のパソコンやサーバーへ置いておき、たくさんのアクセスがあっても負荷がかからずダウンロードにも時間がかからないようにし、負荷を分散させる事ができるようになっています。
なお、Torrentとは利用するだけ、ということはできません。Torrentを利用するのであれば、そのダウンロードしたファイルを他の人にダウンロードさせるアップロード義務も生じるのです。
「Torrentを利用するのであればあなたも別の人の助けになるためにパソコンへのアクセスをさせて、そのファイルの提供をしてください」というわけです。
分かりやすく言うと、Torrentの利用はネット上の見知らぬ誰かたちとお互いのパソコンを共有して、ダウンロードしあうそのファイルを共有するするわけです。
利用方法
Torrentを利用する場合、Torrentクライアントと呼ばれるTorrentファイルを開くためのソフトウェアが必要です。Torrentファイルは「.torrent」という拡張子になっているため、対応したソフトウェアでないと利用できないのです。
Torrentクライアントソフトは後述しています。それぞれ利用しやすいと思うものを利用するようにしてください。
なお、利用時にダウンロードしていいファイルとしては、配布可能なOSの送受信や著作権の切れたコンテンツの送受信などです。
OSのダウンロードと言うと、それって違法なのではと思う人もいるかと思います。MacやWindowsなどは有料OSなので配布すると違法になりますが、LinuxというOSは完全無料で利用できるのです。
OS関係はかなり大きなデータとなりますので、Torrentを利用したダウンロードのほうがスムーズにことを済ませられるのです。
例示したLinuxは共有や配布も許可されているOSなので、Linuxなどの合法OSをTorrentからダウンロードしたりアップロードしたりすることは何の問題もありません。
また、著作権が失効した小説などのコンテンツであれば、Torrentでダウンロードしたりアップロードしても違法にはなりません。
2020年11月現在、著作権法による著作者の保護期間は70年です。以前はこの期間が50年でしたが「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」により20年延びています。
著作権を所持している名義人が人の場合はその人の死後70年、団体名義のものなどは公表から70年となっています。著作権に関しては、同じ70年という期間でもその期間の始点が異なりますので、利用する場合はその点に注意しておきましょう。
Torrentファイルの利用は違法?
なお、Torrentのことを少し知っているという人は、Torrentファイルは違法なものだという認識を持っているかと思います。しかし、Torrentファイル自体に違法性も危険性もありません。
実際、北陸先端科学技術大学院大学やKDDI研究所などでもTorrentファイルを提供しています。合法的に利用するのであれば、Torrentファイル自体に違法性はないのです。
なぜTorrentの利用が違法と解釈されてしまっているのかというと、利用者の中に悪意のある人がいるためです。詳細については後述している利用時の注意点の項目に記載しています。
Torrentファイルの開き方
さて、Torrentファイルの開き方ですが、Torrentファイルは前述したように「.torrent」という拡張子でダウンロードされます。このファイルの開き方さえわかれば基本的には利用が可能です。
フリーソフトで開くことが可能
この「.torrent」という拡張子の開き方ですが、フリーソフトを利用することになります。基本的にTorrentクライアントソフトを利用すること=開き方です。
Torrentの開き方をということであればTorrentクライアントソフトを提供しているサイトからダウンロードをおこなう必要があります。
なお、「.torrent」の拡張子は、解凍して利用する必要がある圧縮ファイルではなくインデックスファイルと呼ばれるものです。
ダウンロードにはクライアントソフトが必要
なお、Torrentからファイルのダウンロードをおこなおうとする場合もクライアントソフトを各サイトからダウンロードしなければなりません。
このTorrentクライアントソフトを通じてTorrentを利用するわけですね。前述したとおり圧縮ファイルではないため、解凍して利用する拡張子ではありません。
Torrentファイル自体は、一種の電話帳(タウンページなど)のようなもので、どこへアクセスすれば欲しいファイルをダウンロードできるかという内容が記されているものです。
「.torrent」の拡張子はいわゆるインデックスファイルであり、解凍して利用するのではなくその情報をもとに利用するものです。
そのため、「.torrent」の拡張子に対応した専用のソフトウェアが必要で、それがTorrentクライアントソフトなのです。
なお、ダウンロードするのではなく「.torrent」の拡張子のファイルの中身だけを見たいと言うのであれば、下記のサイトの「Torrent Loader」というソフトを利用してください。
サイトからダウンロードしたファイルは解凍が必要な圧縮ファイルになっていますので、これを解凍して、解凍したファイルの中にある拡張子が「.exe」のファイルで起動します。
解凍した「.exe」の拡張子のファイルは、インストール不要で起動できるのソフトです。
Torrentファイルを使用する場合の注意点
Torrentは、それそのものに危険性も違法性もありません。このTorrentを通してファイルのやり取りができるのは非常に便利な点もあるのですが、そのファイルの中には違法性のあるものもあります。
合法ファイルとしてダウンロードしたつもりだったのに、実は違法ファイルだった。合法ファイルの中に著作権法であったり児童ポルノなどわざと違法性のあるファイルを紛れ込んでいた。こんな事例があれこれあります。
違法ファイルは、ダウンロードした時点で法律違反になります。キャッシュが残っているだけでも逮捕された事例があるため、注意に注意を重ねなくてはなりません。
ダウンロードしたことはTorrentの特性上IPアドレスからすぐに分かってしまいます。そのIPアドレスから最悪法律違反による逮捕もあり得るわけです。
Torrentを利用してはいけない理由は著作権に違法するからではなくスパイウェアに感染する恐れがあるから。最悪の場合知らない間に個人情報が流出するというのに知らない人多いからなぁ。
— 牧瀬空@selector despaired MEMORY (@makise_sora) October 19, 2013
また、違法ファイルだけでなく、普通のファイルだと思った中にウイルスが潜んでいる可能性もあります。ファイルを通じてウイルスが入ってきた場合、乗っ取られたりパソコンが動かなくなったり、個人情報が抜き取られたりします。
そういった危険性があることを踏まえたうえで、Torrentクライアントを利用したTorrentの利用をおこなう必要があることは十分肝に銘じておいてください。
最悪
— Floyd@ヨッシー窓主 (@Floydyossy) August 24, 2016
Torrent落としてたらウイルス入った
中国の意味わからん検索ツールが勝手に入ってきた
ウイルスという観点では、Torrentの性質も危険性がないわけではありません。不特定多数の人へファイルのダウンロードをさせるために、自身のパソコンへアクセスできるようになってしまいます。
VPNというサービスなどを利用してIPアドレス(インターネット上の住所)を偽装していない場合を除いて自身のIPアドレスは公表している状態になり、これをたどってハッキング/クラッキングされる可能性もあるのです。
ハッキング/クラッキングされると勝手にパソコンを操作されたり、ウイルスやマルウェアを送り込まれて個人情報が抜き取られるなどの被害が生じる可能性もあります。
Torrentファイルのおすすめダウンロード/クライアントソフト
さて、Torrentファイルを利用するため、そしてファイルのダウンロードを行なうために必要なTorrentクライアントソフトですが、いろいろな種類があってどれを利用すれば良いのか迷っている人も多いでしょう。
そんな人向けにおすすめのTorrentダウンロード/クライアントソフトを紹介していきます。それぞれのサイトへアクセスすることでダウンロードすることができますので、ダウンロードサイトも併記した上でそれぞれ紹介します。
また、Torrentファイルの開き方も簡単に説明していますので、そちらも一緒に確認してください。
µtorrent
Torrentを利用するためのおすすめのTorrentクライアントソフト1つ目は「µtorrent」です。
特徴
「µtorrent」とは、Torrentクライアントソフトの中でも特に人気の高いものです。スペックの低いパソコンでも十分に動作可能で、サクサク利用することができます。メモリの使用量も低く、パソコンの動作を阻害しないことから幅広いユーザーに利用されています。
おすすめするもう1つの理由としては、IPアドレスの指定ブロックも可能な点です。ウイルスをばらまいていたり、違法ファイルを提供しているなどの悪質なユーザーを指定しておけば、セキュリティ上の面でも安心して利用できます。
ここで説明する開き方/使い方はかなりざっくりですが、詳細を調べようとした際に利用者が多い分詳しい内容が分かるため、なにかトラブルが合ってもそれを参考にしながら自力で解決することも可能となっています。
使い方
Torrentクライアント「µtorrent」は下記サイトからダウンロードすることができます。上記はWindows用となっていますが、OSを認識して表示が変更されますので、クリックする場所はどのOSでも変わりありません。
インストーラーを起動して、画面の指示に従いながら「µtorrent」をインストールすればOKです。
Torrentファイルを開きたい場合ですが、パソコン内にあるTorrentファイルをダブルクリックして開くことで「µtorrent」が自動的に開きます。
新規トレントの追加画面が表示されるため、OKを押せばTorrentファイルに記載されていたファイルのダウンロードが開始されます。Torrentを介してダウンロードしたファイルはそのまま実行ファイルなどとして利用することが可能です。
BitTorrent
Torrentを利用するためのおすすめのTorrentクライアントソフト2つ目は「BitTorrent」です。
特徴
「BitTorrent」も「µtorrent」と並んで人気の高いおすすめクライアントソフトです。
一番名前が知られているTorrentクライアントソフトであり、場合によっては「µtorrent」よりもより多くの情報がネット上にまとめられていますので、使い方/開き方に困ることも少ないです。
何より「BitTorrent」とは長年研究開発をおこなってきているTorrentクライアントソフトで、クラッシュ率が低くバグもほとんど起きません。初心者も利用できる安心設計で、安定性/信頼性という意味ではこちらもおすすめです。
なお、ベースは「µtorrent」と同じになっていますので、これまで「µtorrent」を利用していたユーザーも使い方/開き方という意味では「BitTorrent」も使いやすいTorrentクライアントと言えるでしょう。
使い方
Torrentクライアント「BitTorrent」は下記サイトからダウンロードすることができます。「無料ダウンロード」をクリックしましょう。
バージョン比較画面が表示されますので、「無料」部分の「今すぐダウンロード」から無料版の「BitTorrent」をダウンロードします。インストーラーを起動して、「BitTorrent」のインストールをおこなってください。
Torrentファイルを開きたい場合のやり方も「µtorrent」と同様で、パソコン内にあるTorrentファイルをダブルクリックして開くだけです。
新規トレントの追加画面が表示されるため、OKを押せばTorrentファイルに記載されていたファイルのダウンロードが開始されます。Torrentを介してダウンロードしたファイルはそのまま実行ファイルなどとして利用することが可能です。
qBittorrent
Torrentを利用するためのおすすめのTorrentクライアントソフト3つ目は「qBittorrent」です。
特徴
「qBittorrent」は、提供している開発元が利益を求めていないため、広告などの表示がありません。その分軽量になっているようで動作も軽く、またダウンロード時に付属ソフトウェアなどもありません。
IPアドレスを隠してインターネットの利用ができるVPN設定も可能となっていますので、広告/付属ソフト/VPN設定の3つが揃っていることから、匿名性を高めて利用したいという人にはこの「qBittorrent」がおすすめです。
使い方
Torrentクライアント「qBittorrent」は下記サイトからダウンロードすることができます。Windows版とMac版それぞれあります。対応するOSを選択してください。
Windowsの場合はパソコンのビット数での選択が必要です。64ビットの場合は何も付いていないものを、32ビットの場合は「x64」のものをダウンロードしましょう。Macはそのまま普通にダウンロードすればOKです。
インストーラーを起動することで「qBittorrent」をパソコンへインストールすることができます。言語設定ができるため、インストール時点から分かりやすく利用することができます。
Torrentファイルを開きたい場合、パソコン内にあるTorrentファイルをダブルクリックして開くか、「qBittorrent」へそのファイルをドラッグアンドドロップするだけでOKです。
ファイル名やファイル情報などが表示されるため、「OK」を押すことでTorrentファイルに記載されていたファイルのダウンロードが開始されます。Torrentを介してダウンロードしたファイルはそのまま実行ファイルなどとして利用することが可能です。
BitThief
Torrentを利用するためのおすすめのTorrentクライアントソフト4つ目は「BitThief」です。
特徴
かなり前から存在しているTorrentクライアントが「BitThief」です。この「BitThief」は広告が少々表示されやすいのですが、UIのカスタマイズができるほか、メディアプレーヤーとしても活用することができます。
「μTorrent」に匹敵するTorrentクライアントソフトで、アップロード不要のTorrentクライアントとしても話題になっていましたので、そういう意味ではおすすめです。
しかし、この「BitThief」はユーザーの同意なく情報を収集しているとして問題になりました。ダウンロードファイルの情報をIPとともに作者に送信していて、いわゆるスパイウェアというやつです。
研究目的という話もありますが、勝手に情報を収集されるのは避けたいという人は利用を避けたほうが良いでしょう。
使い方
このTorrentクライアントを利用する場合、Javaがパソコンの中に導入されている必要があります。もしJavaの導入がされていない場合、下記リンク先のサイトからインストールを行っておいてください。
「BitThief」は、現在公式サイトが消えてしまっています。下記サイトにWebArchieveで表示されていますので、「BitThief」を利用したい場合はこちらからダウンロードして利用を行ってください。
ダウンロード箇所は上記の画像の場所にあたります。利用しているOSに対応している「BitThief」をインストールしてください。
英語表記なので分かりづらい部分もあると思いますので、翻訳機能などを利用しながらやるか、他の日本語対応のものを利用するかのどちらかの方法での利用をおすすめします。
Torrentファイルを開きたい場合、画面左上の「File」→「New Download..」でパソコン内のTorrentファイルを選択します。「Start Download」をクリックすればダウンロードをおこなうことが可能です。
最後に
Torrentファイルの使い方/開き方をおすすめのTorrentクライアントソフトの紹介などを含めて解説してきました。
おすすめのTorrentクライアントソフトを紹介しましたが、いずれのクライアントソフトであれVPN設定していないことでハッキング/クラッキングされたという事例はあちこちで耳にします。
それによってクレジットカード情報などの重要な個人情報が抜かれる/重要な情報が変更されるなどの被害もあるようです。Torrentを利用する場合、そういった対抗措置も取った上で安全に利用するようにして下さい。