macでは7zファイルを解凍できる7-ZIPは使えません。そんな時はThe unarchiverが便利です。この記事では7-ZIPの代わりにmacで使える7zファイルを解凍できるアプリ、The unarchiverの使い方を解説します。
macの7zというファイルの形式をご存知でしょうか?「○○.7z」のようにmacのファイル名の後ろに拡張子がつくのが特徴で、7zとは、圧縮された(サイズを小さくした)ファイルのことです。
macやWindowsでは、アプリやファイルをWEB上でやりとりする時に、サイズが重すぎてアップロード、ダウンロードに時間がかかる場合があります。このような時にmacのファイルサイズを小さくし、やりとりしやすくする方法として使われるのが「圧縮」です。
圧縮はファイル移動の手段としてとても便利ですが、そのままでは使えないのが特徴です。「解凍」して元の状態に戻さなければ使えません。
macのファイルの圧縮形式にはさまざまな種類があり、代表的なのがRAR、ZIP、7zなどです。
似た単語に「7-ZIP」というものがあります。名前が似ていてややこしいのですが、7zとは「圧縮方式」、7-ZIPとは「圧縮されたファイルを解凍するソフト」のことです。使い方の例としては「7z形式で圧縮されたファイルを7-ZIPで解凍する」となります。
7z形式はZIPの後継となる圧縮形式で、RARと並んで圧縮率が高い(小さくしやすい)ため、macで大容量のファイルやアプリのやりとりをする際によく使われます。
macで圧縮されたファイルやアプリを使う場合、その形式に対応した解凍ソフトが必要になります。
macでは解凍アプリとしてアーカイブユーティリティがデフォルトでインストールされていますが、7zファイルを解凍することができず、7-ZIPはmacに対応していません。
macに対応している最も定番といえる解凍アプリが「The unarchiver」です。
macのThe unarchiverのメリットは、対応できる形式の種類がとても多いことです。ZIP、RAR、7zはもちろん、LHA/LZH、HQX、BINといった50種類以上の圧縮形式に対応することができます。
よほど特殊な圧縮形式でない限り、macではこれ一本で対応可能、しかも無料と優秀なアプリです。
特にZIPやRARをWindowsで圧縮してmacに送った場合、ファイル名が文字化けしてしまう症状が起きることがあります。
これはWindowsとmacのOS間で文字コードが違うことが原因ですが、The unarchiverでは設定からファイル名を自動的にエンコーディングできるのでmacの文字化けを防ぐことができます。
The unarchiverはアプリサイズが小さく、動作が軽いという特徴もあります。操作も簡単でインストールしてすぐ使えるので、macに入れておきたい定番アプリと言えるでしょう。
無料で対応できる圧縮ファイルも多く、使い方も簡単なThe unarchiver。macにインストールしても特にデメリットがないので、ぜひインストールしてみてください。
The unarchiverをmacにインストールするにはこちらの公式ページのApp Storeのリンクを辿っていくのが簡単です。
App StoreからThe unarchiverをmacにインストールすると、上の図のような画面がでます。The unarchiverはデフォルトで日本語に対応していることもポイントです。
この画面は簡単な製品紹介なので、画面左上の【×ボタン】で閉じてしまって大丈夫です。
【The unarchiverへようこそ】の画面を閉じると、上の図のような初期設定画面が出てきます。デフォルトでは【アーカイブ形式】のタグが選択されています。
アーカイブ形式の右側、展開や詳細設定については後述します。これらの設定はThe unarchiverを起動すれば後からでも変更可能なので、まずはどのアーカイブタイプを展開するかを設定しておきましょう。
デフォルトではmacでよく使われる6つのアーカイブタイプを展開できるよう設定されています。
解凍したいファイルの拡張子(○○.7zの部分)を確認し、【ファイルフォーマット】列の中から同じものを探して左側のチェックボックスをクリックし、チェックを入れておきます。
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