【Windows10】7-Zipの使い方!圧縮/解凍から分割/結合まで徹底解説
ファイルを圧縮解凍できるツール7-ZIPの使い方を知っていますか?Windows10での7-ZIPの基本的な使い方だけでなく、圧縮ファイルの分割結合方法やパスワードの設定方法、コマンドラインを使った7-ZIPの発展的な使い方までお教えします!
目次
【Windows10】7-Zipの使い方〜インストール〜
皆さんはWindows10でファイルの圧縮や解凍をしたことがありますか?今記事ではそういったファイルの圧縮や解凍を手助けしてくれる優秀なソフト7-ZIPのご紹介をします。
7-ZIPはただの圧縮解凍ツールではなく、圧縮ファイルを分割や結合したり、圧縮ファイルにパスワードを設定できたりとても便利な機能を搭載しています。
今記事では7-ZIPでの圧縮解凍の使い方からWindows10のコマンドラインで7-ZIPの機能を駆使する使い方まで基本的な使い方をお教えします。それでは、さっそくWIndows10に7-ZIPをダウンロードしてインストールしていきましょう。
ダウンロード/インストール手順
まずは、7-ZIPの公式ダウンロードページにアクセスしてみましょう。
上の画像のように7-ZIPのダウンロードページに移動できたら、お使いのWindows10のパソコン環境(32bitか64bit)に合った.exeタイプの7-Zipを選んで左クリックしてください。するとページ移動して、7-ZIPのダウンロードが開始します。
7-ZIPのダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを左クリックして起動してください。
上の画像のようなウィンドウが表示されたら、"Install"を左クリックして7-ZIPのインストールを始めてください。
7-ZIPを起動するためには、Windows10を再起動する必要があります。7-ZIPのインストールが完了したら、上の画像のようにウィンドウが表示されるので"はい"を左クリックしてください。
すると、自動的にWindows10の再起動が開始します。再起動する前に作業中のソフトのデータを保存しておいてください。
【Windows10】7-Zipの使い方〜基本操作〜
それでは、7-ZIPの基本的な使い方についてお教えします。基本的な使い方として、ファイルの圧縮方法と解凍方法を主に説明していきます。
圧縮方法
7-ZIP自体を起動しない使い方で、ファイルの圧縮方法を実際に説明していきます。まずは、圧縮したいファイルを右クリックしてメニューを表示させてください。
上の画像のようにメニュー内の"7-ZIP"の項目にカーソルを合わせて、新たなメニューを表示します。"○○.7zに圧縮"や"○○.zipに圧縮"を左クリックすることで、それぞれ別の拡張子にすぐ圧縮することができます。
上の画像のように圧縮されたファイルが同フォルダ内に生成されたら、7-ZIPを使ったファイルの圧縮は完了です。
圧縮の設定方法
7-ZIPでは、7-ZIPそのものを起動しない使い方でも圧縮毎にファイル圧縮の設定をすることができます。7-ZIPで圧縮したいファイルを右クリックしてメニューを表示させてください。
上の画像のようにメニュー内の"7-ZIP"の項目にカーソルを合わせて、新たなメニューを表示します。"圧縮…"を左クリックすることで、圧縮の設定をした上でファイルを圧縮することができます。
上の画像のように、7-ZIPの圧縮設定の画面が表示されます。ここでは、圧縮後のファイルの名前や保存先、圧縮後の拡張子(アーカイブ形式)や圧縮のレベルなどを設定することができます。
7-ZIPの圧縮の設定が終わったら"OK"を左クリックしてください。選択したファイルの圧縮が始まり、設定した保存先に圧縮したファイルが生成されます。
ファイルの解凍方法
7-ZIP自体を開かない使い方で、圧縮ファイルの解凍もすることができます。まずは、7-ZIPで解凍したいファイルを右クリックしてメニューを表示してください。
上の画像のようにメニュー内の"7-ZIP"の項目にカーソルを合わせて、新たなメニューを表示します。"ここに展開"を左クリックすることで、中身のデータのみ同フォルダに解凍することができます。
また、"○○に展開"を左クリックすることで、圧縮ファイルの名前と同じフォルダが生成されて、そのフォルダ内に解凍したデータが生成されます。
【Windows10】7-Zipの基本的な使い方〜パスワード〜
圧縮ファイルをやり取りする時、パスワードを圧縮ファイルに設定することで、セキュリティ面を向上させることができます。なんとパスワードをかけるといった使い方は7-ZIPでもすることができます。
ここでは7-ZIPでの基本的な使い方として、圧縮ファイルのパスワード設定方法をお教えします。
圧縮ファイルにパスワードをかける方法
7-ZIPでは圧縮したファイルにそのままパスワードを設定することはできないので、元のデータの圧縮時にパスワードを設定するか、二重圧縮時にパスワードを設定する必要があります。
それではパスワードをかけて圧縮したいファイルを右クリックしてください。表示されたメニュー内の"7-ZIP"の項目にカーソルを合わせて、"圧縮…"を左クリックして圧縮の設定画面を開いてください。
圧縮の設定画面を表示できたら、"暗号化"の項目内に"パスワード入力"という記入欄があるので、かけたいパスワードを入力してください。パスワードを入力したら、下にある"パスワード再入力"の記入欄にもう一度同じパスワードを入力してください。
"OK"を左クリックすることで、パスワードを設定した状態でファイルを圧縮することができます。解凍するときにパスワードを入力することになるので、設定したパスワードは絶対に覚えておいてください。
【Windows10】7-Zipの基本的な使い方〜分割/結合〜
続いては圧縮しても巨大なファイルのため分割したい場合や、圧縮ファイルを小分けして少ないデータ量で一つずつ分割してアップロードしたい場合など、一つの圧縮ファイルを分割する使い方を7-ZIPで実演していきます。
また当然ですが、分割した圧縮ファイルを結合して元のファイルに戻す使い方も7-ZIPで行うことができます。
それでは7-ZIPでファイルを分割して圧縮したファイルをまた結合させて元のファイルに解凍するといった7-ZIPの基本的な使い方について説明していきます。
ファイルを分割して圧縮
7-ZIPでファイルを分割するには7-ZIPの仕様上10MBより大きいファイルではないと、ファイル分割をすることができないので注意してください。
また、7-ZIPではすでに圧縮したファイルをそのまま分割することができないので、元のファイルに戻してから分割して圧縮してください。
それでは分割して圧縮したいファイルを右クリックして、メニューを表示してください。表示されたメニュー内の"7-ZIP"の項目にカーソルを合わせて、"圧縮…"を左クリックして圧縮の設定画面を開いてください。
上の画像のように圧縮の設定画面に移動できたら、"分割ボリュームのサイズ"を左クリックしてください。そこからどのサイズごとに圧縮したファイルを分割するか選ぶことができます。(最小で10MBごと)
上の画像のように"分割ボリュームのサイズ"を決めることができたら、右下にある"OK"を左クリックして圧縮を開始します。
7-ZIPで分割と圧縮に成功すると上の画像のように.7zファイル形式で圧縮したら、"○○.7z.001"、"○○.7z.002"、"○○.7z.003"、…と分割した分だけ、"分割ボリュームのサイズ"のデータ量ごとの圧縮ファイルが生成されます。
ファイルの結合
それでは7-ZIPで分割された圧縮ファイルを結合させて、元のファイルに解凍する方法をお教えします。まずは、7-ZIPで分割したファイルを全て同フォルダ内にいれてください。正常に結合されない場合があります。
まず分割された圧縮ファイルの"○○.圧縮ファイル拡張子.001"を右クリックして、メニューを表示してください。
上の画像のようにメニュー内の"7-ZIP"の項目にカーソルを合わせて、新たなメニューを表示します。"ここに展開"を左クリックすることで、分割されたファイルを結合し、中身のデータのみ同フォルダに解凍することができます。
また、"○○に展開"を左クリックすることで、圧縮ファイルの名前と同じフォルダが生成されます。そのフォルダ内に分割された圧縮ファイルを結合し、元のデータを解凍することができます。
うまく結合されて元のデータが展開されたら、分割された圧縮ファイルの結合の仕方の説明はこれで終了します。
【Windows10】7-Zipの基本的な使い方〜コマンドライン〜
また7-ZIPではWindows10のコマンドラインを使用することで、7-ZIPの機能を使用することができます。ここでいうコマンドラインとはWindows10でいうコマンドプロンプトのようなものです。
別段7-ZIPを強制的に開いて操作しなくても、コマンドラインで大量のファイルを圧縮解凍ができたり、自動でファイルを圧縮解凍できるなどといった、使いこなすと便利な使い方をすることができます。
導入の操作は大変ですが、コマンドラインを使った7-ZIPの使い方はその分得になると思うので、実際にコマンドラインで7-ZIPを扱ってみましょう。
環境変数の設定をする
まずは、Windows10にある環境変数を7-ZIPが使えるように設定していきましょう。
Windows10のタスクバーにある円アイコン"ここに入力して検索"を左クリックして、"環境変数"と入力してみてください。すると上の画像のように"環境変数を編集"と検索されるので、そこを左クリックしてください。
"環境変数の編集"を起動したら、上の画像のようなウィンドウが表示されます。"○○ユーザーの環境変数"の項目下に"新規"とあるので、そこを左クリックしてください。
上の画像のように"ユーザー変数の編集"ウィンドウが表示されるので、"変数名"に"Path"と入力し、"変数値"に7-ZIPのフォルダアドレス"C:\Program Files\7-Zip\"と入力してください。
入力が完了したらウィンドウ内の"OK"を左クリックして、ウィンドウを消してください。元のウィンドウも"OK"を左クリックして、消してください。
これで環境変数を設定することができました。7-ZIPをコマンドラインで利用する下準備はこれでおしまいです。
コマンドプロンプトの7-Zipコマンド
それでは実際にWindows10のコマンドライン(コマンドプロンプト)で、7-ZIP専用のコマンドを使用していきましょう。まずは、コマンドライン(コマンドプロンプト)を開いてみましょう。Windowsキー+Rで"ファイル名を指定して実行" を起動します。
"ファイル名を指定して実行"を起動することができたら、上の画像のように"cmd"と"名前"の横の記入欄に入力します。入力できたら、"OK"を左クリックしてください。
コマンドプロンプトを開くことができたら、7-ZIPのファイルのコマンドをコマンドプロンプトに打ち込んでいきましょう。
[7z a "圧縮後ファイル名" "元となるファイルまたはフォルダ名"]と[]の中を入力すると、7-ZIPが勝手に指定したファイルを圧縮してくれます。
また[7z e "解凍したいファイル名"]と[]の中をコマンドプロンプトに入力すると、7-ZIPが勝手に指定したファイルを解凍してくれます。
こういった一つのファイルのみを圧縮解凍するのは、いちいちコマンドプロンプトを起動する必要はなさそうですが、覚えておくといいかもしれません。しかし、コマンドプロンプトで使える7-ZIPのコマンドはこれだけではありません。
複数のファイルを同時に圧縮解凍するには、[7z a "圧縮したいフォルダやファイル名1" "圧縮したいフォルダやファイル名2" …]と[]の中を入力することで、参照しているフォルダ内の指定した複数のフォルダやファイルを同時に圧縮することができます。
"a"は圧縮、"e"は解凍、"-o [出力先のディレクトリ]"でファイルの出力先変更、"-aoa"で同名のファイルがあったら上書き保存するというコマンドです。
その他の使える全ての7-ZIP専用コマンドは以下のサイト(英語サイト)を確認するか、コマンドプロンプトにそのまま"7z"と入力し、エンターキーを押すことで一覧からとして表示されます。