Macで7-ZIP(7z形式)ファイルを解凍する「The unarchiver」の使い方

macでは7zファイルを解凍できる7-ZIPは使えません。そんな時はThe unarchiverが便利です。この記事では7-ZIPの代わりにmacで使える7zファイルを解凍できるアプリ、The unarchiverの使い方を解説します。

Macで7-ZIP(7z形式)ファイルを解凍する「The unarchiver」の使い方のイメージ

目次

  1. 1【Mac】7-ZIP(7z形式)ファイルとは?
  2. 7zと7-ZIPの違いとは?
  3. 圧縮比の高さが特徴の圧縮形式
  4. 2【Mac】7-ZIP(7z形式)ファイルに対応「The unarchiver」の特徴
  5. 解凍できる形式はZIP/RAR/7Zなど50種類以上
  6. Windows ユーザーからのファイルも文字化けなし
  7. 動作が軽い
  8. 3【Mac】7-ZIP(7z形式)ファイルを解凍する「The unarchiver」の設定
  9. The unarchiverの初期設定
  10. The unarchiverでMacのファイルを展開する方法
  11. 解凍後に展開元のファイルをゴミ箱へ移動する
  12. エンコーディングを設定する
  13. デフォルトのアプリケーションに設定する
  14. 4【Mac】「The unarchiver」で解凍後にフォルダが見えない場合
  15. 新規フォルダを作成する
  16. それでも駄目ならフォルダをリネームする
  17. 合わせて読みたい!ZIPに関する記事一覧

【Mac】7-ZIP(7z形式)ファイルとは?

macの7zというファイルの形式をご存知でしょうか?「○○.7z」のようにmacのファイル名の後ろに拡張子がつくのが特徴で、7zとは、圧縮された(サイズを小さくした)ファイルのことです。

macやWindowsでは、アプリやファイルをWEB上でやりとりする時に、サイズが重すぎてアップロード、ダウンロードに時間がかかる場合があります。このような時にmacのファイルサイズを小さくし、やりとりしやすくする方法として使われるのが「圧縮」です。

圧縮はファイル移動の手段としてとても便利ですが、そのままでは使えないのが特徴です。「解凍」して元の状態に戻さなければ使えません。

macのファイルの圧縮形式にはさまざまな種類があり、代表的なのがRAR、ZIP、7zなどです。

7zと7-ZIPの違いとは?

似た単語に「7-ZIP」というものがあります。名前が似ていてややこしいのですが、7zとは「圧縮方式」、7-ZIPとは「圧縮されたファイルを解凍するソフト」のことです。使い方の例としては「7z形式で圧縮されたファイルを7-ZIPで解凍する」となります。

圧縮比の高さが特徴の圧縮形式

7z形式はZIPの後継となる圧縮形式で、RARと並んで圧縮率が高い(小さくしやすい)ため、macで大容量のファイルやアプリのやりとりをする際によく使われます。

macで圧縮されたファイルやアプリを使う場合、その形式に対応した解凍ソフトが必要になります。

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【Mac】7-ZIP(7z形式)ファイルに対応「The unarchiver」の特徴

macでは解凍アプリとしてアーカイブユーティリティがデフォルトでインストールされていますが、7zファイルを解凍することができず、7-ZIPはmacに対応していません。

macに対応している最も定番といえる解凍アプリが「The unarchiver」です。

解凍できる形式はZIP/RAR/7Zなど50種類以上

macのThe unarchiverのメリットは、対応できる形式の種類がとても多いことです。ZIP、RAR、7zはもちろん、LHA/LZH、HQX、BINといった50種類以上の圧縮形式に対応することができます。

よほど特殊な圧縮形式でない限り、macではこれ一本で対応可能、しかも無料と優秀なアプリです。

Windows ユーザーからのファイルも文字化けなし

特にZIPやRARをWindowsで圧縮してmacに送った場合、ファイル名が文字化けしてしまう症状が起きることがあります。

これはWindowsとmacのOS間で文字コードが違うことが原因ですが、The unarchiverでは設定からファイル名を自動的にエンコーディングできるのでmacの文字化けを防ぐことができます。

動作が軽い

The unarchiverはアプリサイズが小さく、動作が軽いという特徴もあります。操作も簡単でインストールしてすぐ使えるので、macに入れておきたい定番アプリと言えるでしょう。

【Mac】7-ZIP(7z形式)ファイルを解凍する「The unarchiver」の設定

無料で対応できる圧縮ファイルも多く、使い方も簡単なThe unarchiver。macにインストールしても特にデメリットがないので、ぜひインストールしてみてください。

The unarchiverをmacにインストールするにはこちらの公式ページのApp Storeのリンクを辿っていくのが簡単です。

The unarchiverの初期設定

The unarchiver:インストール直後の画面

App StoreからThe unarchiverをmacにインストールすると、上の図のような画面がでます。The unarchiverはデフォルトで日本語に対応していることもポイントです。

この画面は簡単な製品紹介なので、画面左上の【×ボタン】で閉じてしまって大丈夫です。

The unarchiver:ファイル形式選択画面

【The unarchiverへようこそ】の画面を閉じると、上の図のような初期設定画面が出てきます。デフォルトでは【アーカイブ形式】のタグが選択されています。

アーカイブ形式の右側、展開や詳細設定については後述します。これらの設定はThe unarchiverを起動すれば後からでも変更可能なので、まずはどのアーカイブタイプを展開するかを設定しておきましょう。

デフォルトではmacでよく使われる6つのアーカイブタイプを展開できるよう設定されています。

解凍したいファイルの拡張子(○○.7zの部分)を確認し、【ファイルフォーマット】列の中から同じものを探して左側のチェックボックスをクリックし、チェックを入れておきます。

The unarchiverでMacのファイルを展開する方法

The unarchiver:ファイルのドラッグ

The unarchiverでmacのファイルを展開する方法はとても簡単です。The unarchiverのアプリを起動した状態で、展開したいmacのファイル(上の図の例ではtest.7z)をアプリのアイコンにドラッグ→ドロップします。

The unarchiver:解凍フォルダ確認

すると、上の図のような画面が表示されます。展開したいファイル(フォルダ)が一覧の中に表示されているのを確認し、画面右下の【展開】をクリックします。

The unarchiver:内容確認

デスクトップに該当のファイル(フォルダ)が展開され、macで内容を確認できるようになります。上の図の例ではjpgファイルを圧縮していたので、無事確認することができるようになりました。

The unarchiverでのmacのファイルの展開方法は、基本的にこれだけです。

解凍後に展開元のファイルをゴミ箱へ移動する

The unarchiverでのmacのファイルをさらに快適に展開するため、いくつか覚えておきたいことがあります。まずは、展開元のファイルを自動的にゴミ箱へ移動する方法をご紹介します。

The unarchiverでは、デフォルトで展開元のmacのファイルも残す設定になっています。ですが、任意のファイルを展開したあと、7zなどで圧縮された展開元のファイルはたいていの場合もう必要ありません。

必要のないファイルがデスクトップに残り続けると管理がわずらわしくなりmacのストレージ容量も圧迫するので、【圧縮されたファイルを自動的にゴミ箱へ送る】という設定に変更します。

念のためのコピーをmacに取っておきたいという方は、この設定は必要ありません。

The unarchiver:ゴミ箱に入れる設定

先ほど見た【アーカイブ形式】の右側に【展開】タブがあります。展開タブを選択した状態で、【アーカイブ展開後の動作】の項目の一番下、【アーカイブファイルをゴミ箱に入れる】の左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。

こうすることで、展開元の(圧縮された)macのファイルは解凍された後、自動的にmacのゴミ箱に送られることになります。The unarchiverを頻繁に使う方は自動的にゴミ箱に送る設定しておくのがおすすめです。

念のため、【ゴミ箱を空にする】操作をしないとファイルは消去されないことにご注意ください。

エンコーディングを設定する

The unarchiver:エンコーディング設定

特にWindowsからmacへ7zファイルなどを送った場合、ファイル名が文字化けしてしまうことがあります。

これはmacとWindowsのOS間のエンコーディングが上手くいっていないことが原因である可能性が高いので、Windows用にエンコーディングする設定に変更しておきましょう。

先ほどの展開タブの右側、【詳細設定】タブを開き、【ファイル名のエンコーディング】の項目を変更します。デフォルトでは【自動的に検出】になっているので、対応するOSと文字を一覧から選べば正常にエンコーディングしてくれます。

ただ、基本的にはエンコーディングが失敗することはあまりないので、自動的に検出に設定しておいてもたいていの場合問題ないでしょう。

デフォルトのアプリケーションに設定する

'The unarchiver:デフォルトのアプリに設定する

7zファイルなどを解凍する際、都度The unarchiverを立ち上げるのが面倒だという方は、macのデフォルトのアプリに設定しておきましょう。

展開したいファイルの上で右クリックし、表示された項目から【このアプリケーションで開く】にカーソルを合わせると、アプリの一覧が表示されるのでその中からThe unarchiverを選択します。

一覧にない場合は【その他】を選んで探すとよいでしょう。このように設定しておくと以降、macで同じ種類のファイル(7zやRARなど)を展開する場合は全てThe unarchiverが自動的に選択されます。

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【Mac】「The unarchiver」で解凍後にフォルダが見えない場合

まれに、解凍したフォルダがmacに見当たらないという現象が起こることがあります。主な原因として考えられるのは、macの中で迷子になっている、またはmacの一時的なエラーでタスクが滞っていることの2つです。

新規フォルダを作成する

The unarchiver:新規フォルダ作成

指定したmacのフォルダに解凍先を設定したい場合、まず任意のフォルダをmacのデスクトップなどに作っておきましょう。その後、The unarchiverの展開タブから一番上の【アーカイブの展開先】を選び【その他】をクリックします。

その他の中から先ほど作ったフォルダを選択すれば、解凍先として指定できます。これで、解凍した7zファイルがmacのどこかにいってしまうことを防ぐことができるでしょう。

それでも駄目ならフォルダをリネームする

The unarchiver:フォルダのリネーム

それでも駄目な場合は7zフォルダの7zの前、名前の部分をリネームしてみてください。そうすることで正常に解凍できる場合があります。

この記事ではmacで7zやRAR,ZIP形式などに幅広く対応できる解凍アプリThe unarchiverの設定方法やエンコーディング方法、7zファイルとは何か?ということをを解説してきました。

大容量のファイルをmacでやり取りしたい場合はぜひThe unarchiverを活用して、macをより快適に使いこなしてください。

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この記事のライター
アメフラシ
初心者の方にも分かりやすい解説を心がけて行きたいと思いますので、よろしくお願いします。

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