Macでzip形式の圧縮ファイルを作成する方法を解説

Macで大容量のファイルをやりとりするには、zip形式に圧縮するのが便利です。この記事では、Macのファイルをzip形式に圧縮する方法や、パスワードを設定して暗号化する方法、Windowsなどにファイルを移動する際に文字化けしないよう注意することを解説します。

Macでzip形式の圧縮ファイルを作成する方法を解説のイメージ

目次

  1. 1【Mac】zip形式の圧縮ファイルを作成するにはどんな方法がある?
  2. Mac用の圧縮ソフト
  3. Finderから簡単に作成する事も可能
  4. 2【Mac】zip形式の圧縮ファイルを作成する方法
  5. 圧縮したいファイルのあるフォルダに入る
  6. 必要なファイルを選択して、右クリック
  7. 「×項目を圧縮」をクリック
  8. 複数ファイルを同時に圧縮することが可能
  9. 3【Mac】パスワード付きzip形式の圧縮ファイルを作成する方法
  10. 圧縮したいファイルを一つのフォルダにまとめる
  11. 必要なファイルを選択して、右クリック
  12. 「×項目を圧縮」をクリックして、zip形式の圧縮ファイルを作成
  13. 「Launchpad」から「その他」へ、さらにターミナルを起動
  14. ターミナルに「zipcloak」を入力して半角スペースを入れる
  15. 作成されたzipファイルを半角スペースの後にドラッグ
  16. enterキーを押して「Enter password」が出たら任意のパスワードを入力
  17. 圧縮ファイルにパスワードがきちんと設定されているか確認する
  18. 4【Mac】zip形式の圧縮ファイルを作成する際の注意点とは?
  19. 暗号化の強度に注意
  20. Windows OSにzipファイルを送る際の注意点
  21. 合わせて読みたい!Macに関する記事一覧

【Mac】zip形式の圧縮ファイルを作成するにはどんな方法がある?

Macで大容量のファイルをインターネット上やUSBメモリなどを使ってやりとりする際には、圧縮(ファイルサイズを小さくすること)が便利です。圧縮しておくことでより効率的にファイルを格納することができます。

圧縮の形式にはさまざまありますが、最も広く普及しているのが【zip】です。圧縮されたファイルを元の状態に戻すには、【解凍】が必要ですが、zip形式はほとんどのソフトが対応しているので解凍できないということはまずないでしょう。

Mac用の圧縮ソフト

Macでファイルを圧縮するには、ZIPANGやStuffItなどのMac用ファイル圧縮ソフトを使う方法があります。無料で使えること、zip形式以外の圧縮方法にも対応していることがメリットです。

操作も簡単で圧縮と解凍のどちらにも対応できるソフトが多く、Macのストレージに余裕があるならインストールするのもよいでしょう。

Finderから簡単に作成する事も可能

ただ、zip形式の圧縮機能であれば、10.5以降のMac OSで標準搭載されており、フリーソフトをインストールしなくてもFinder経由で手軽にzipファイルに圧縮することができます。

Finderとはファイルの閲覧や管理などを担当するMacの基本システムです。

圧縮したzipファイルにパスワードを設定し暗号化することもできるので、フリーソフトのインストールに抵抗がある、またはzip以外の圧縮形式を使う必要がないという方はこちらがおすすめです。

【Mac】zip形式の圧縮ファイルを作成する方法

圧縮とはMacのファイルサイズを小さくすること、zipとは圧縮形式の一つであること、MacのFinderから簡単に圧縮できることがわかりました。では実際にMacでファイル(フォルダ)をフリーソフトを使わずに圧縮する方法を見ていきましょう。

Macのファイルをzip形式に圧縮するにはFinderのメニューから選択する方法と、Finderを経由せずにファイルを直接右クリックする方法があります。

どちらもFinderの機能を使っていることに変わりはないので、今回はより簡単なファイルを直接選択する方法をご紹介します。

圧縮したいファイルのあるフォルダに入る

zipファイルに圧縮:フォルダを開く

Macのデスクトップ上にある、【0201】というフォルダの中にあるファイルをzip形式に圧縮したいとします。まずは、0201フォルダをダブルクリックして、ファイルを表示します。

必要なファイルを選択して、右クリック

'zipファイルに圧縮:ファイルの選択

ここでは、【1.jpg】という画像ファイルをzip形式に圧縮したいとします。1.jpgファイルをクリックして選択された状態にし、次に右クリックをします。

「×項目を圧縮」をクリック

zipファイルに圧縮:圧縮を選択

表示されたメニューの中から、【1.jpgを圧縮】という項目をクリックします(1.jpgの部分はそれぞれ任意のファイル名に読み替えてください)。

zipファイルに圧縮:作成完了

圧縮をクリックすると、同じフォルダ内(この場合は0201フォルダ)に圧縮ファイルが自動的に作成されます。ファイル名のあとに新たな拡張子【.zip】がついていればMacのファイル圧縮は成功です。

複数ファイルを同時に圧縮することが可能

複数ファイルの選択

Macで一つのファイルをzip形式に圧縮しただけでは、正直サイズはあまり変わらず効果を実感しにくいでしょう。さらに複数のファイルを一つずつzip形式に圧縮していくのは手間がかかります。

こんな場合は、Macのマウスをドラッグして複数のファイルを範囲選択し、それから右クリックで表示された項目の中から【○○項目を圧縮】を選択すれば一度に複数ファイルを同時にzip形式で圧縮することができます。

アーカイブファイルの作成

Macで複数を同時にzip形式に圧縮すると、上の図のように一つの【アーカイブ.zip】ファイルとして作成されることになります。

また、検証例のように一つのフォルダにまとめておいて、そのフォルダを右クリックすることでもまとめてzip形式に圧縮することが可能です。

【Mac】パスワード付きzip形式の圧縮ファイルを作成する方法

Macで作成した圧縮ファイルは、使用環境さえあれば誰にでも解凍できてしまう=セキュリティが甘いという難点があります。圧縮したzipファイルを特定の人とだけ共有したい場合は、パスワードを設定して暗号化し、セキュリティ性を高めておくとよいでしょう。

Macのzipファイルにパスワードを設定して暗号化するには、先ほどの圧縮手順に加えてMacのターミナル機能を使います。

ターミナルとは通常の環境設定で行えない細かい設定を行うプログラムのことで、Windowsでの【コマンドプロンプト】のような機能を持ちます。

圧縮したいファイルを一つのフォルダにまとめる

複数のファイルをフォルダにドラッグする

Macで圧縮したzipファイルにパスワードを設定して暗号化するには、フォルダ単位で管理すると便利です。まずはパスワードを設定して暗号化したいファイルを一つにまとめておきましょう。

必要なファイルを選択して、右クリック

右クリックしてメニューを開く

圧縮の要領は先ほどと全く同じです。暗号化したいファイルをまとめたフォルダの上で右クリックし、表示された項目から【○○(フォルダ名)を圧縮】をクリックします。

「×項目を圧縮」をクリックして、zip形式の圧縮ファイルを作成

フォルダの圧縮完了

ファイルを複数選択した場合は先ほどのように【○○項目を圧縮】をクリックするとアーカイブ.zipファイルが、フォルダをzip形式に圧縮した場合は上の図のようにMacデスクトップに【ファイル名.zip】ファイルが作成されます。

これで、パスワードが設定されていないzip形式のファイルがMacに作成されました。

「Launchpad」から「その他」へ、さらにターミナルを起動

アプリケーションの展開

次にパスワードを設定して暗号化するため、Macのホーム画面上部の【移動】タブをクリックし【アプリケーション】を選択します。

ターミナルの起動

Macのアプリケーションを選択すると、上の図のような画面が表示されます。まずは一覧の下の方にある【ユーティリティ】にMacのマウスカーソルを合わせ、表示された一覧の中から【ターミナル】をクリックします。

ターミナル画面

これでMacのターミナルが起動しました。ここに、zipファイルにパスワードを設定する構文を直接入力することになります。

ターミナルに「zipcloak」を入力して半角スペースを入れる

zipcloak入力

指定されたzipファイルにパスワードを設定するには、【zipcloak】と全て英数半角でターミナルに入力します。この際、最後に必ず【半角スペース】を入力します。

作成されたzipファイルを半角スペースの後にドラッグ

Zipファイルのドラッグ

次に、【どのzipファイルにパスワードを入力するか】を指定します。場所を手入力してもよいですが面倒なので、先ほど作ったzipファイルをMacのターミナルに直接【ドラッグ→ドロップ】します。

パスの確認

上の図のようにzipファイルのパス(場所)が表示されていれば成功です。

enterキーを押して「Enter password」が出たら任意のパスワードを入力

パスワードの入力

圧縮されたzipファイルのパスが入力された状態のまま、Macのターミナルで【return】キーを押すと、【Enter password】と表示されます。

【パスワードに設定したい任意のキー】を入力します。この時、Macのターミナル画面には文字列が表示されませんが、入力はされています。

パスワードの再入力

任意のキーを入力し、【return】キーを押すと、【Verify password】と表示されるので、確認のため先ほどと同じ文字列を再度入力し、【return】キーを押します。

パスワード設定完了画面

入力が成功すると上のような画面が表示され、zipファイルのパスワード設定が完了します。

圧縮ファイルにパスワードがきちんと設定されているか確認する

パスワード認証画面

圧縮されたMacのzipファイルにパスワードが設定されているファイルを開こうとすると、上の図のような画面が表示されていれば、正しいパスワードを入力しないと開かないように設定することができています。

【Mac】zip形式の圧縮ファイルを作成する際の注意点とは?

Macでzip形式のファイルを作成する際、注意点が2つあります。1つは圧縮ファイルのセキュリティ強度について、もう1つはWindowsとやりとりする際の文字化けに関する注意点です。

暗号化の強度に注意

暗号化の強度とは、パスワードの文字列とファイルの圧縮形式の両方を考える必要があります。パスワードについてはなるべくフォルダ名などから予想されにくいものを選ぶとよいでしょう。

もう一つ、zip形式自体がそこまで強度の高い圧縮方法ではありません。ソフトによってはパスワードを突破できることもあります。この場合は、Macのフリーソフトを使って7zなどの強度の高い形式で圧縮する方法があります。

Windows OSにzipファイルを送る際の注意点

WindowsからMac、またはMacからWindowsにZipファイルをやりとりする際に文字化けを起こしてしまうことがあります。文字化けの原因はたいてい「Macでは使えるがWindowsでは使えない文字」を含んでいるため起こります。

単に文字化けしてファイル名を読み取れない場合と、文字化けしている上は破損ファイルとしてMacやWindowsで認識され、開くことができない場合があります。

文字化け防止のためにファイル名やフォルダー名には必ず「半角英数字」を使う

Macで文字化けを防ぐには、Windowsでも使える文字、ほぼ確実なのが【半角英数文字】を使うことです。反対に全角ひらがなや漢字、記号などは極力使わないほうがよいでしょう。

この記事では、Macでzip形式のファイルを圧縮する方法を解説し、パスワードを設定して暗号化を行う方法、Windowsとzipファイルをやりとりする際の注意点などもご紹介しました。

Macのデータをzipファイルに圧縮して、より効率的に運用してください。

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この記事のライター
アメフラシ
初心者の方にも分かりやすい解説を心がけて行きたいと思いますので、よろしくお願いします。

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