皆さんはMacでLaTeXという言葉を聞いたことがあるでしょうか?本記事ではあまり馴染みのないLaTeXとはそもそも何なのか?ご紹介しながらMacでのLaTeXのダウンロード方法やインストール方法、設定方法などをご紹介していきます。
MacにおけるLaTeXというシステムがどんなものなのかご存知でしょうか?ここからはLaTeXについて詳しくご説明しながらダウンロードの仕方や設定の仕方など順番にご紹介していきます。
MacにおけるTeXとは業界では知らない人はいないほど有名なコンピュータ科学者であるDonald E. Knuth が生涯をかけて考え出して生まれた文書整形システムのことを指します。
また、TeX の読み方は「テック」や「テフ」と言われています。大学で勉強している過半数の人は「テフ」と読む場合が多いです。 なお、英語圏では [tek],[tekh] 、ドイツ語圏では「テヒ」([tɛç]) とも読まれます。
MacにおけるLaTeXは、TeX の上に構築されテイルフリーの文書処理システムのことを示します。Leslie Lamport によって開発され、TeX は「組版のために開発された言語」でもあります。
そのままでは使用しずらい場合もあるのでMacのLaTeXでは一般的な文書作成に便利な機能が搭載されています。現段階では、TeXで組版を行う場合には LaTeX を使用することが圧倒的に多いのです。
なお、単に「TeX」と言った場合にそれが LaTeX のことを指している場合も多いですが,本来TeXとLaTeXは区別されるべきものですし、ワープロソフトと似て非なるものなのでご注意ください。
1994年にMacのLaTeX の新版であるLaTeX 2ε(トゥー・イー)と1995年にはアスキーから日本語版 pLaTeX 2ε が出されました。 これが出されてから,それ以前の古い LaTeX を特別にLaTeX 2.09 と呼ぶようにしています。
下記では現在のLaTeX 2ε と pLaTeX 2ε と upLaTeX 2ε に基づいてご説明しますが、組版処理による表記ができないプレーンテキストや電子メールなどで記載する際には LaTeX 2ε を “LaTeX2e” と記載することになっています。
なお、LaTeX 2ε, pLaTeX 2ε, upLaTeX 2ε をそれぞれ “LaTeX2e”, “pLaTeX2e”, “upLaTeX2e” 記述する場合もあるので気をつけましょう。
Microsoft Windowsをはじめ、MacのUNIX®やmacOS、UNIX 互換 OSやLinux OS、FreeBSD など、さらにWindows 上で UNIX ライクな環境を提供している CygwinやモバイルオペレーティングシステムのAndroid OS、iOS などもです。
ここまでは、MacのLaTeXの簡単なご紹介でしたが、ここではMacのLaTeXのあらゆる機能をいくつかご紹介していきます。
TeXの処理系のことをTeX 関連プログラムと言い、また拡張マクロなどの一式を集めたものを「TeX ディストリビューション」と言います。
現在の日本国内では、 TeX LiveやW32TeX というディストリビューションが多く利用されています。 macOS用の MacTeX は TeX Live をベースにしたものであります。
Macのフリーソフトウェアはオープンソースソフトウェアとも呼ばれ、CoCalcをはじめ、ShareLaTeXやJaxEdit、texlive.js、NoTex.chといった種類があります。
そもそもフリーソフトウェアとは、ユーザーがどのような目的に対しても実行することを許可して、プログラムについて研究したり、変更したり、それらを配布したりする自由も認めることを条件として配布されるコンピュータソフトウェアのことです。
長期間の間、 MacのLaTeXファイルの編集は,dvi によるプレビューが使用されてきましたが、最近は様々な理由から PDF によるプレビューが推奨されています。
また、 MacのTeXworks, TeXstudio などの統合環境には PDF 用のビューアが組み込まれています。
そして、単独の LaTeX 用 PDF プレビューアとしてはSumatraPDF:軽量な LaTeX 用の PDF ビューアとして快適でおすすめです。
MuPDFは、軽量な PDF/XPS ビューア、SumatraPDF などで使われていて、Popplerは、PDF のレンダリングライブラリ、TeXworks、TeXstudio などで使用されています。
PDFアドビシステムズ (Adobe Systems Incorporated) によって、PostScript をベースに開発された電子文書フォーマットを指し、現在では、国際規格 ISO 32000-2:2017 として ISO により公開されています。
PDFの基本は、紙に書かれた文書を電子文書として表現することで、単なるページ記述言語の枠を超えています。
HTML のようなハイパーリンクによる文書内外のデータの相互リンク、JavaScript などによるインタラクティブなコンテンツや動画の再生機能なども備えています。
その使われ方は 1993 年の登場から拡大していき、現在では様々なニーズにあわせて、それに特化した派生規格も存在しています。
以下の小見出しでは、周辺ツールの利用として文献管理ツールとスペルチェッカーをご紹介していきます。
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