クリスタの愛称で親しまれているデジタルイラストツールで有名なCLIP STUDIO PAINTでは、トーンを簡単に貼ることができます。CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の便利な機能を利用したトーンの貼り方や注意点、テクニックを解説します。
最近は、漫画やイラストを描く方法として実際のペンやブラシで描くというアナログの方法から、便利で効率の良いデジタルの方法へと変化し、今やデジタルの方が主流になりつつあります。
そんな時代の流れに乗っているCLIP STUDIO PAINT/クリスタは、クオリティの高いイラストや漫画をデジタルで描くことができるイラスト/漫画制作ソフトウェアです。
イラストや漫画を描くためのデジタルツールCLIP STUDIO PAINTは、クリスタ(クリップスタジオの略)で沢山の愛用者から親しまれています。クリスタには便利な機能が満載です。そして、クリスタにも漫画でおなじみのトーンの機能も備わっています。
アナログでトーンを貼るのは地道な切り貼り作業でしたが、CLIP STUDIO PAINT/クリスタのデジタルツールのおかげで、塗りつぶす感覚の基本的な使い方や貼り方で手軽に作業することができます。
クリスタのデジタルツールでトーン作業を行うメリットは、使っても減らないことやゴミや削りかすが出ないことで、使い方や貼り方に慣れるととても便利です。クリスタでは、漫画で良く使用されている網点や万線などの基本的なトーンを貼ることができます。
また、CLIP STUDIO PAINT/クリスタのトーンの貼り方のテクニックは様々で、カラーイラストなどにも応用ができますので、まずはモノクロ原稿用の基本的な貼り方やテクニックをマスターしていくのが良いと思います。
クリスタでのトーンの貼り方として、まず基本設定を行います。クリスタ起動画面の上部にある「レイヤー」タブをクリックします。レイヤーに関する一覧が表示されますので、その中の「新規レイヤー」をクリックします。
レイヤーに関する一覧表が表示されますので、その中から「トーン」を選択しクリックします。
まず「影トーン」の基本設定をします。「簡易トーン設定」のダイアログボックスが表示されます。例えば、線数は60.0、濃度は10%、種類は円、角度は45度に設定します。
「OK」を押すと、トーンレイヤーが作成され、先程の設定どおりのトーンで用紙全体に貼られている状態になります。
注意点として用紙全体に貼られたままですと作業がしずらいので、一度クリスタ起動画面上部の「編集」タブをクリックします。そして表示された一覧の中から「消去」を選択してクリックします。
クリスタ起動画面の右側にある「レイヤープロパティ」のところで網の位置を変更することにより、「影トーン」の貼る位置の設定を変更することができます。網の位置は自分の好みの数字を試してみて、好みの貼り方をすることができます。
その後、今度は「髪の毛のトーン」など必要なトーンの設定を行います。利用頻度の高い必要な濃度のトーンをオートアクションに記録しすぐに呼びだせるようにしておけば、その都度設定する必要がなく、時間短縮の使い方ができます。
クリスタ起動画面右の下側にある「レイヤー」の場所で右クリックすることによっても、上記の「簡易トーン設定」のダイアログボックスを表示することができ、トーンの基本設定を行うことができます。
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