Windows10で「Linux」を使う方法!WSLの導入方法も解説!

Windows10でLinuxディストリビューションを利用する方法をご存知でしょうか?Windows10でLinuxディストリビューションを利用する方法を紹介します。Windows10でLinuxコマンドを利用したい方はぜひ参考にしてください。

Windows10で「Linux」を使う方法!WSLの導入方法も解説!のイメージ

目次

  1. 1Windows10で「Linux」を使えるWSLとは
  2. Windows10に搭載された新機能
  3. WSLのメリット
  4. 2Windows10で「Linux」を使うための導入方法
  5. ストアから「デストリビューション」アプリを導入する手順
  6. 追加モジュールの追加手順
  7. 3Windows10で「Linux」の初期設定方法
  8. Linuxの初期設定の手順
  9. 4Windows10で「Linux」を使う方法
  10. 基本的な使い方
  11. アプリの動作状況
  12. 合わせて読みたい!Linuxに関する記事一覧

Windows10で「Linux」を使えるWSLとは

Linux

Windows10でLinuxディストリビューションアプリであるWSLを利用する方法を紹介します。Windows10ではWindowsアプリのWSLアプリを利用してLinuxディストリビューションアプリをWindows10上で利用することが可能です。

Windows10に搭載された新機能

Windows10

Windows10で使うことができるWSLアプリはWindows10のみで利用できる、Windows10の機能です。WSLを使うにはWindows10のWindows Subsystem for LinuxというWindows10の機能を有効にしなければいけません。

WSLのメリット

WSL

Windows10でWSLを導入するメリットは、WSLを導入するとWindows10上でLinuxアプリを動作させることができます。また、Windows10上でWSLを動作させることができるので、Linuxを用いた開発などでも仮想マシンを必要としません。

Windows

Windows10で「Linux」を使うための導入方法

Windows10で「Linux」を使うための導入方法

Windows10でLinuxを利用するための導入方法を紹介します。Windows10で導入・使う事ができるLinuxディストリビューションはWindows10のアプリストアでWSLアプリとして配布されているLinuxディストリビューションに限ります。

ストアから「デストリビューション」アプリを導入する手順

ストアから「デストリビューション」アプリを導入する手順

Windows10にLinuxディストリビューションアプリであるWSLを導入してLinuxアプリを使うには、まずはじめにWindowsアプリストアにアクセスします。

虫眼鏡

Windowsアプリストアにアクセスしたら、右上の検索ボタンをクリックします。

WSLと入力

検索窓に「WSL」と入力してください。WSLと検索することでWindowsアプリストアで公開されている殆どのLinuxディストリビューションアプリを検索することができます。

WSL検索

「WSL」と入力したら検索ボタンをクリックして公開されているLinuxディストリビューションアプリを検索します。

WSLアプリ一覧

WSLアプリが表示されるので、利用したいLinuxディストリビューションのアプリを探してください。

アプリ選択

利用したいLinuxディストリビューションのWSLアプリを見つけたら、そのアプリを選択してください。

アプリ入手

利用したいLinuxディストリビューションのアプリを選択したら、入手をクリックしてアプリをインストールします。

インストール

インストールが完了するまで待ちます。ただし、この段階ではまだインストールしたLinuxディストリビューションアプリは使うことができません。次項で紹介するアプリと機能からWSLを有効にする必要があります。

ディストリビューションとは

WSLを導入しようとしている方はすでにご存知かと思いますが、念の為ディストリビューションについて説明します。一般的にLinuxと呼ばれるとLinux OSのことをイメージする方が多いかと思いますが、Linuxにも種類があります。

Linuxはオープンソースのため様々なカスタマイズがされたLinuxOSが存在します。それらのカスタマイズされたLinuxのことをそれぞれのディストリビューションと読んでいます。

例えば、CentOSやubuntuなどのLinux OSもそれぞれがLinuxのディストリビューションの一つということになります。WindowsストアではでディストリビューションごとにWSLアプリとしてアプリが配布されています。

追加モジュールの追加手順

ファイル名を指定して実行

WindowsアプリストアからWSLアプリをダウンロード・インストールしたら、Windows10のWSL機能を有効にする初期設定が必要です。初期設定は、コントロールパネルのアプリと機能から行います。まずは、Win + Rを押下します。

コントロールパネルを開く

ファイル名を指定して実行ダイアログが開いたら、「control」と入力してコントロールパネルを開きます。コントロールパネルの開き方はいくつかありますがこの方法が最も早く開けると思います。

コントロールパネル-プログラム

コントロールパネルが開いたら、プログラムを選択します。WSLを使えるようにする初期設定はコントロールパネルのアプリと機能から行います。また、初期設定後は再起動が必要ですので、再起動の準備もしておいてください。

アプリと機能で設定を変更する

コントロールパネル-プログラムと機能

コントロールパネルのプログラムを開くと、アプリと機能という項目があります。アプリと機能の項目からWSLを有効にします。アプリと機能を選択してください。

コントロールパネル-Windowsの機能

アプリと機能を開くと、左側にWindowsの機能の有効化または無効化という項目があるので、その項目を選択してください。

コントロールパネル-WSL有効

Windows10で利用可能な機能が表示されます。WSLを利用するにはこの機能の一つである、Windows Subsystem for Linuxを有効にする必要があります。これを有効にするまでがWSL利用の初期設定と言えます。

再起動する

Windows Subsystem for Linuxを有効にしたときには再起動の必要があります。画面の指示にしたがって再起動を行ってください。

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Windows10で「Linux」の初期設定方法

本記事をここまで読みすすめるとWSLのアプリのインストール、WSLの有効化を行って再起動まで終わったところになるかと思います。再起動を終えると、WSL利用までの初期設定は完了ですが、そのままでは若干使いづらい部分があります。

そのため、一部Linux側の初期設定として使いづらい部分を解消しましょう。デフォルトではここでインストールされているWSLのリポジトリは海外サーバーにデータを取りに行っているのでこれを日本に変更します。

Linuxの初期設定の手順

Linuxを利用するのにリポジトリデータを海外のサーバから取得していては時間がかかります。そのため、下記のコマンドでリポジトリ取得サーバを日本に変更します。

sudo sed -i -e 's%http://.*.ubuntu.com%http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux%g' /etc/apt/sources.list

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Windows10で「Linux」を使う方法

これでWindows10でLinuxを利用できます。最後に、Windows10でLinuxを利用する際の基本的な使い方を紹介します。

基本的な使い方

基本的な使い方です。ぜひ参考にしてください。

Windows-Linux間のファイル共有

Windows-Linux間のファイル共有を紹介します。下記コマンドを参考にしてください。

ln -s [共有フォルダのパス] ~/[任意の名称]

LinuxからWindowsのファイルにアクセスする手順

LinuxからWindowsのファイルにアクセスする手順を紹介します。下記コマンドを参考にしてください。下記コマンドではカレントディレクトリ[temp]を[c:\tmp]にコピーします。

$ cp -r ./temp /mnt/c/tmp

WindowsからLinuxのファイルにアクセスする手順

WindowsからLinuxのファイルにアクセスする手順を紹介します。下記コマンドを参考にしてください。[c\:tmp]フォルダをカレントディレクトリ[temp]にコピーします。

$ cp -r /mnt/c/tmp ./temp

アプリの動作状況

Linuxアプリの動作状況を確認しておきましょう。

Vim

みんな大好きVimです。動きます

Git

便利なGitです。利用可能です。

wget/curl

デフォルトで利用可能です。

LaTeX

LaTeXも利用可能でしたが、一部不安定との声もあります。但しLaTeXを利用することで、Office製品を使わずともより高級感のあるエレガントな文章を作成することができるので非常に有用な機能です。

GCC

利用可能です。

zsh

アップデートにより利用可能になりました。

pyenv/anyenv

利用可能です。

GHC/Haskell

アップデートにより利用可能になりました。

Java

OpenJDKを利用することで利用可能です。

Scala

利用可能です。

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この記事のライター
suncat