Linuxでできることは?初心者向けにくわしく解説!
Linuxとは、どういった特徴を持つOSかを説明していきます。Linuxの基本操作や機能を使ってできることを紹介しながら、LinuxのOSも仕組みのオープンソースコードやディレクトリについて、一つ一つ解説していきたいと思います
目次
- 1Linuxとは?
- ・オープンソースのOS
- ・Linuxの特徴
- ・ソースコードが公開されており誰でも使える
- ・身の回りのものにもLinuxが使われている
- 2Linuxディストリビューションの種類
- ・Red Hat系
- ・Debian系
- 3Linuxでできること
- ・多くのソフトウェアが無料で使える
- ・オープンソースのため中身を書き換えられる
- ・新しいOSを作れる
- ・サーバーを無料で立てられる
- ・古いパソコンでも動作が軽い
- ・CUI操作を使用できる
- 4Linuxの操作方法
- ・CUI操作
- ・GUI操作
- 5Linuxで使用するユーザー
- ・ユーザーの種類
- ・CLIでの表示の違い
- ・ユーザーの切り替え方
- 6Linuxのディレクトリの仕組み
- ・階層構造になっている
- ・絶対パスと相対パス
- ・Linuxの主なディレクトリ
- ・まとめ
- ・合わせて読みたい!PCに関する記事一覧
Linuxとは?
Linuxとは、聞いたことはありますでしょうか?Linuxとは、パソコンに使われているものです。知り合いがLinuxを使っている。職場がLinuxを使用しているなどして、Linuxとは多少知っているという人もいるかもしれません。
本日は、そんなLinuxとは?からLinuxでできることや特徴、基本的な機能、操作方法などを徹底的に説明をしていきたいと思います。
オープンソースのOS
Linuxとは?についてもう少し深堀をしていきます。Linuxとは、Unix系オペレーティングシステムカーネルであるLinuxカーネル、およびそれをカーネルとして周辺を整備したシステムである。フリーかつオープンソースなOSです。
Linuxとは、ソースコードが公開されているオープンソースのOSですので基本的に誰でも使うことができます。
厳密にはOSの基本機能を実装したソフトウェアのみを指す
Linuxは、基本的にソースコードが公開されているオープンソースのOSですが、厳密に言うとカーネルだけでは、LinuxはOSとして使い物にならないため、その他のソフトウェアを組み合わせて、1つのソフトウェアパッケージとして提供できます。
OSの基本機能を実装したソフトウェアのみを指します。
Linuxの特徴
Linux、オープンソースのOSだと理解したところで、Linuxの基本的な特徴を理解をしてください。Linuxの基本的な特徴を知れば、Linuxの使い方が頭の中に浮かび、どのように使われているのか?どのように使うのかがスムーズに行くことができます。
それでは、Linuxの特徴を説明をしていきたいと思います。
ソースコードが公開されており誰でも使える
Linuxは、ソースコードが公開されているオープンソースのOSです。ですから、ソースコードが公開されているということは、誰でも使うことができるという特徴のあるOSとなっています。
ソースコードが公開されているオープンソースのOSは、Linuxだけの特徴です。ソースコードが公開されているため、できることと言えばソースコードを入手できるというメリットがあります。また入手したソースコードを自由に無料で配布できるのも特徴です。
ソースコードを入手して、ソフトウェアを自由に改良できるということも特徴的であります。まとめると、Linuxのカーネルはオープンソースであるため、ソースコードが公開されており自由に読むことが可能です。ですから、できることが沢山あります。
身の回りのものにもLinuxが使われている
実は、LinuxのオープンソースOSは身近なものに使われているのです。Linuxのカーネルのオープンソースがあなたのスマートフォンに使われているのです。
Androidがインストールされたスマートフォンあるいはタブレットには、Linuxのカーネルのオープンソースが搭載されています。Androidのカーネルに、Linuxが使用されています。また、サーバーやクラウドにもLinuxが使われている場合もあります。
このように、Linuxの特徴を知ればさまざまな場所で使われている。できることは理解できます。
Linuxディストリビューションの種類
Linuxディストリビューションは、二種類存在します。Red Hat系とDebian系があります。このLinuxディストリビューションの種類には、それぞれ機能とできることが異なります。
Linuxディストリビューションの種類について、説明していきますので、基本的な特徴を知っておいてください。
Red Hat系
Red Hat系ディストリビューション
Red Hat系 | 説明 |
Red Hat Enterprise Linux | RHELとも呼ばれる。Red Hat社が提供する企業向けディストリビューション。 Red Hat社のサポートと合わせて有償で提供されている。 |
CentOS | RHELとほぼ100%の互換性。Red Hat社のサポートはないが、RHEL互換という エンタープライズディストリビューションが無償で利用できることから人気が高い。 |
Fedora | CentOS同様に無償で提供されている。最新のソフトウェアがすぐに導入される 傾向にあり、個人ユーザに人気がある。Red Hat社がプロジェクトを支援している。 |
Debian系
Debian系ディストリビューション
Debian系 | 説明 |
Debian GNU/Linux | フリーソフトウェアのみを使用して作成されているディストリビューション。無償で提供。 |
Ubuntu | Debian GNU/Linuxから派生したディストリビューション。無償で提供。 |
Linux Mint | Ubuntuをベースとして作成されたディストリビューション。マルチメディア関連が強化。 |
Edubuntu | Ubuntuから派生したディストリビューション。教育関連のソフトウェアが充実。 |
Linuxでできること
ここで、Linuxでできることを紹介して行きます。基本的に、Linuxでできることは自由度が高くて誰でも使うことができるということに焦点を当てたものになってきます。それでは、Linuxでできることについて説明をしていきたいと思います。
多くのソフトウェアが無料で使える
Linuxは、ソフトウェアの利用分野を差別しないという特徴があるため、多くのソフトウェアが無料で使えることができます。
オープンソースのため中身を書き換えられる
オープンソースのOSであるため、中身を自由に書き換えられるというメリットがあります。
新しいOSを作れる
Linuxの基本機能を使えば、新しいOSを作れることもできます。AndroidやiOSなどもLinuxの基本機能を使って作られているものですので、新しいOSを作ることができるのです。
サーバーを無料で立てられる
Linuxは、無料だからこそサーバーを何台立てようがお金が一切かかりません。また自由に改良できるのも開発現場において非常に良い利点です。
古いパソコンでも動作が軽い
Linuxは、動作が非常に軽いと評判です。実際に古い低スペックパソコンでも、快適に動くことが証明されています。
CUI操作を使用できる
Linuxは、CUI操作ができるという機能を使用できます。プログラミング言語を動かす環境が整っているので、プログラミングの勉強にはうってつけです。
Linuxの操作方法
Linuxの機能を使用するには、操作方法を理解していないと機能が使えません。CUI操作方法とGUI操作について説明をしていきたいと思います
CUI操作
Linuxを起動するとCUIの画面になります。ここからCUI操作をしていきます。上の画像では、ユーザー「study」がログイン後、ディスク使用量を表示する「df」というコマンドを実行しています。このように。プロンプトで操作していきます。
GUI操作
GUI環境でコマンドラインを使用したい場合は、端末ウィンドウを使います。ここから使いたい機能をプロンプトで操作してください。
Linuxで使用するユーザー
Linuxで使用するユーザーには種類があります。ユーザアカウントは、3種類にあります。それぞれアカウントごとに、機能のできることが異なりますので、しっかりとユーザーアカウントの特徴を理解してください。
ユーザーの種類
Linuxで使用するユーザー
3種類のユーザー | 説明 |
管理者ユーザー | rootユーザまたはスーパーユーザーとも言われる。管理者ユーザは、システム管理 のためのあらゆるコマンドを実行できるユーザ。管理者ユーザでの作業は最小限にする。 |
一般ユーザー | システムを利用する側のアカウント。一般ユーザ―は自分専用のディレクトリが用意される。 一般ユーザのーアカウントは、管理者ユーザーが作成することができる。 |
システムユーザー | システムアカウントとも言われる。システム内部で特定のプログラムを実行するための 専用アカウント。プログラム実行用アカウントなので、ログイン用に使用してはいけない。 |
CLIでの表示の違い
CLIでの表示では、プロンプトの黒い画面となります。文字のみ表示となります。
ユーザーの切り替え方
ユーザーの切り替え方は、コマンドを使って行います。Linuxの「$ su [オプション] [ユーザー名]」を使用すると、一時的にスーパーユーザーや他のユーザーに切り替えることができます。
- | 環境変数を引き継がずにユーザーを切り替える |
-m | 環境変数「USER」と「LOGNAME」を切り替え後のユーザーに引き継ぐ |
c | ユーザーを切り替えた後で、「-c」の後に記入されたコマンドを実行する |
Linuxのディレクトリの仕組み
Linuxのディレクトリの仕組みについて、説明をさせていただきます。
階層構造になっている
Linuxのディレクトリは、階層構造になって作られています。この階層構造の仕組みを説明しますので、理解しておいてください。
絶対パスと相対パス
絶対パスと相対パスの説明
2種類のパス | 説明 |
絶対パス | ルートディレクトリ( / )を起点としてファイルの場所を表す方法 |
相対パス | カレントディレクトリを起点としてファイルの場所を表す方法 |
Linuxの主なディレクトリ
Linuxの主なディレクトリの仕組み
主なディレクトリ一覧 | 意味 |
/ | すべてのディレクトの頂点となるディレクト |
bin | 一般ユーザーでも使用可能な基本的なコマンド配置 |
sbin | rootユーザーのみが実行可能なシステム管理コマンドが配置 |
etc | システムやコマンドの各種設定ファイル、スクリプトファイルが配置 |
dev | ハードディスク、CD-ROM、DVD-ROMなどのデバイスファイルが配置 |
lib | 共有ライブラリやカーネルモジュールが配置 |
mnt | CD-ROMなどのファイルシステムの一時的なマウントポイント |
opt | 追加パッケージや追加プログラムがインストールされているディレクトリ |
proc | カーネル内部の情報にアクセスするための仮想ファイルシステム |
root | rootユーザー専用のディレクト |
boot | システム起動に必要なカーネルイメージや設定ファイルが配置 |
media | CD-ROMやUSBなどのリムーバルデバイスがマウントされるディレクトリ |
home | 一般ユーザーごとのホームディレクトリ |
tmp | 一時的に使用する作業用ファイルが配置 |
var | ログファイル、各種のスプールなど頻繁に更新されるファイルが配置 |
usr | 一般ユーザーが共有するコマンド、ライブラリ、ドキュメントなどが配置 |
lost+found | 破損したファイルが配置される |
まとめ
以上が、Linuxでできることは?初心者向けにくわしく解説!の記事でした。Linuxは、完全無料で使えるオープンソースのOSで自由度が高くエンジニアなどに古くから愛されているものです。Linuxは、意外と身近なものに使われているのです。
それでは、この記事を参考にして、Linuxの仕組みを理解してください。