PS3ソフトの吸出し方!エミュレータ「RPCS3」の設定/使い方を解説!
PS3ソフトをPCでプレイできるエミュレータに「RPCS3」というものがあります。PS3のソフトのISOデータの吸出しをすれば簡単に利用することが可能です。この記事ではPS3ソフトのISOデータの吸出し方法と「RPCS3」の使い方を解説します。
エミュレータ「RPCS3」で利用するPS3ソフトの吸出し方法
エミュレータ「RPCS3」を利用することで、PCでPS3ソフトをプレイすることができます。そのためには「RPCS3」でゲームをすることができるよう、PS3ソフトのISOデータなどの吸出しが必要です。
PS3データの吸出しはRPCS3自体ではできないため、別の吸出しソフトを利用する必要があります。
PS3ソフトの吸出しに必要なもの
まずはPS3ソフトの吸出しに必要なものを確認しておきましょう。次のものを準備しておいてください。
- 「PS3本体」または「特定のPC用ブルーレイドライブ」
- PS3のゲームデータ吸出しツール
「PS3本体」または「特定のPC用ブルーレイドライブ」
PS3本体からPS3のゲームのISOデータを吸出ししてRPCS3で利用しようと考えている人もいるかと思いますが、PS3の実機からRPCS3で利用するためのゲームデータを吸出しする場合、PS3の改造が必要です。
改造するとPS3が起動しなくなるなどのデメリットがあるため、できればPS3のディスクであるPS3のディスクドライブである『3k3y』と互換性を持っているブルーレイドライブを準備して吸出しをしましょう。
PS3のゲームデータ吸出しツール
PS3のゲームデータの吸出しができる吸出しツールを準備しておく必要があります。PS3実機から吸出しする場合は不要ではあるのですが、前述したとおりPS3を改造して吸出しする必要があるためおすすめしません。
下記のリンク先から「ps3-disc-dumper」をダウンロードして、zipファイルを解凍しておいてください。
エミュレータ「RPCS3」の設定方法
PS3のゲームを遊ぶためには、吸出しする前でもあとでも問題はありませんがRPCS3を設定しなくてはなりません。RPCS3を導入するためには次の物を準備しておかなくてはなりません。
- PS3エミュレータ「RPCS3」
- 最新の「Visual C++」のダウンロード
- PS3ファームウエア
RPCS3を動作させるために必要な最新の「Visual C++」は下記リンクからインストールしておきましょう。
「vc_redist.x64.exe」を選択してインストールしておいてください。すでに最新の「Visual C ++」がインストールされている場合は入れなくて大丈夫です。
PS3を動作させるためのソフトであるPS3ファームウェアも必要です。エミュレータで必要なBIOS情報は、PS3の場合実機から吸い出しする必要がなく、ソニーの公式HPでダウンロードできます。下記ソニー公式ページからダウンロードしましょう。
次にRPCS3を導入/設定しましょう。RPCS3を利用するために必要なスペックは次のとおりです。スペックが足りているか、スペック不足であればできるだけ補うようにしておくことをおすすめします。
PRCS3の推奨システム要件 | |
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CPU |
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GPU | Vulkan互換のAMDもしくはNVIDIAカード |
メモリ | 8GB以上 |
OS |
|
スペックなどの確認が済んだら、RPCS3をダウンロードするため下記リンク先へアクセスします。
Windowsに対応しているものをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルは「.7z」で圧縮されています。Windowsの場合、下記リンク先の解凍ソフトをインストールして解凍を行ってください。
ソニー公式ページからダウンロードしたPS3ファームウェアを、解凍したRPCS3のフォルダの直下に入れます。
解凍したフォルダの中にある「RPCS3.exe」を起動し、無事にRPCS3が動作すれば完了です。
もしRPCS3を起動した際に「vulkan-1.dllが見つからないため~」と表示されて動作しない場合は、下記リンク先で「vulkan-1.dll」をダウンロードしてください。
ダウンロードが終わったら、「vulkan-1.dll」を「RPCS3」と同じフォルダに入れましょう。RPCS3の起動を再度試みて無事起動できれば完了です。
これでRPCS3の初期設定が完了となります。スペックが不足している場合、ゲーム中にラグが生じるなどがあるため、ギリギリのスペックで利用する場合は利用しながら確認していくと良いでしょう。
エミュレータ「RPCS3」の使い方
次に、エミュレータ「RPCS3」で利用するPS3ソフトの吸出し方法や「RPCS3」の使い方を説明します。
パソコンで吸出しを行う方法
ゲームデータやパソコンで吸出ししましょう。PS3のROMをPS3のドライブの3k3yと互換性があるドライブを利用してデータを吸出したいPS3のゲームソフトを入れます。
次に「ps3-disc-dumper」を起動し、「Output folder」でゲームソフトが入っているドライブを選択した後「OK」をクリックすることで吸出しすることができます。
「ps3-disc-dumper」のフォルダの中に「PS3_GAME」のフォルダができていれば吸出し完了です。
注意事項としては、ネット上にアップロードされている非公式のゲームデータはダウンロードしない、という点でしょう。
吸出ししなくてもネット上にPS3のゲームソフトのISOデータなどがあるからいいのでは、と思う人もいるかと思いますが、そういったところはすべて違法なところです。
ダウンロードした時点で違法行為ですので、ソニー公式などから購入する場合以外でネット上からの無料ダウンロードなどは決してしないでください。
また、吸出したPS3のデータを個人利用以外で利用するのも同様です。吸出ししたISOデータなどをネット上にアップロードするなどしないようにしてください。
ゲームの起動方法
RPCS3で吸出ししたPS3のゲームを起動する場合、左側にある「Open」をクリックしてください。
Gameファイルを選択して、吸い出ししたPS3のゲームを起動することができればOKです。ゲームをプレイして動作確認などをおこなってください。
エミュレータ「RPCS3」の利用設定を行う方法
ゲームなどを起動して動作確認などができたら、「RPCS3」を利用するための設定もしておくと便利です。スペックに左右される動作の部分もありますが、基本的に使い方はほとんど変わりありません。ざっくりですがRPCS3の使い方も説明もします。
PS3のゲームのアップデートがある場合、「File」→「Install.pkg」にある「RPCS3のビルトインパッケージインストーラ」でインストール可能です
セーブデータはPS3実機にUSBメモリを挿して、ホーム画面のセーブデータ管理からUSB機器へコピーします。それを別のPS3実機へコピーした後、PCに接続して「RPCS3」に保存する、という方法で実行してください。
その他「Configuration」からCPUなどの設定も可能です。
CPUの各種設定が可能なため、ゲームにも左右されるもののPS3でプレイするより高速な環境でプレイできたり動作が軽くなったりという改善ができます。
「GPU」ではグラフィック設定ができます。PS3実機よりもずっときれいな画面での使い方ができるようになるものの、CPUのスペックによってはパフォーマンスが大幅に低下する可能性があるため、その点注意が必要です。
Audioからはサウンド/オーディオツールの設定ができます。音の遅延や音の途切れなどの調整が可能です。
メニュー内にある「Pads」では、コントローラーの設定ができます。
コントローラの割り当てをそれぞれ行い、完了したら「Save」を押すことで設定完了となります。
最後に
PS3のゲームをプレイできる「RPCS3」は、PS3のゲームのISOデータなどの吸出しが必要となります。使い方の簡単な吸出し方法を説明しましたが、上級者向けの方法など様々あります。
なお、前述したように吸出ししたゲームデータはあくまで個人利用の範囲での利用におさめてください。個人利用の範囲を超えた場合違法行為となりますので、そのことを頭に入れて吸出しを実行しましょう。