2019年02月21日更新
ASMR動画の撮り方と音声録音のやり方を解説
今話題のASMRを皆さんはご存知でしょうか?ASMRは今日本でも話題で心地の良い気持ちになれる動画として注目を浴びています。そこでここではASMRって具体的に何?ASMRって誰でも撮れるの?という事についてASMRの動画の撮り方をご紹介します。
目次
今話題のASMR
ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)には的確な日本語訳がないとされていますが、簡単に言うと「聴覚や視覚への刺激によって、脳がとろけるような快感に浸り、気持ちよくなれる現象」のことです。これだけ聞くとなんかヤバい薬みたいです。
でも録音した音声や撮影した動画を編集して視聴するので直接的に身体に害はないので大丈夫です。
ASMRの仕組み
簡単に説明すると、動画を見て人の聴覚や視覚に『特定の刺激』がトリガーになって頭がゾクゾクとなって快感を感じたり、心地よさを感じる現象のことです。見たり、聴いたり、触ったりしたことで起きる刺激に対する生理的反応でもあります。
雨の日にポトポトと鳴る雨音や、カリカリと耳をかいている時に鳴る耳かき音、髪の毛や布などを切ると鳴る軽快なシャキシャキ音などで気分が良くなったり、ウトウトと心地良い眠気が訪れたことはありませんか?そういった現象がASMRですね。
バイノーラル音声
バイノーラル音声とは耳かき音声のみを収録した『ガチ』な動画です。女の人が出てくるようなマニアックな動画などそういった要素は一切ありませんが、ASMR的には十分マニアックの領域です。
ASMR動画の編集方法
ただ、機材があっても撮り方がわからない! という方も多いと思ったので、今回はASMR動画の撮り方はもちろんですが、またASMRを作成するにあたってどのような機材を使っているのか編集するソフトや動画の作成の手順を紹介したいと思います。
録音方法
まるで耳元で囁かれているような、臨場感のある音声なのがASMR動画の特徴でもあります。立体感を出すために、『バイノーラル録音』という手法を使っています。スピーカーの5.1chサラウンドのように、前後左右から音が聴こえてくる感覚を味わえます。
上記の画面であるように多くのASMR動画で使われているのが、3Dio社のFree Spaceシリーズです。
撮り方
ASMR動画のキモは何と言っても臨場感。ASMRの動画はバイノーラルマイクという機材で撮影されることがほとんどです。ASMRを作成しているユーザーも使っているTASCAMのDR-05というICレコーダーも、2つのマイクが本体についています。
左右独立して音を録音出来るため、レコーダー単体でASMRを録音されている方もいます。ただ、マイクの距離が近いこともあり、左右の音がどうしても混ざってしまいがちな機材なんですよね。単体だと少し使いづらい印象です。
手順
ASMR動画を作成するにあたってiPhoneなどで撮った映像に、バイノーラルマイクで撮った音を差し替えるだけと考えていいでしょう。まずは好きな音を録音し、動画も撮影をします。撮り終わったら次は編集です。録音したものをパソコンに取り込みます。
映像と音声を取り込んだら、編集ソフトで映像と音を同期させましょう。映像と音は手動で同期させることも出来ますが、映像側の音の波形と外部マイクの音の波形から自動的に同期させる方法もあります。ASMR動画を作成する方法はこれだけです。
ASMR動画作成のために必要な機材
ASMR動画を作成するにあたって必要なのは機材ですよね。こんな素晴らしい動画はやっぱり機材もお金をかけているのではないのでしょうか。という疑問をお持ちの方もいるでしょう。この機材を使ってどんな方法で撮影しているのか気になるでしょう。
そこでここではASMRの動画を作成するにあたっての機材をご紹介します。
バイノーラル対応マイク
リアリティがあり、実体験に限りなく近い音響効果を得られるバイノーラル録音はステレオ録音の一種で、その音声の収録に使われるのがバイノーラルマイクです。ASMRブームに拍車を掛けた一つに、リアルなサウンドクオリティがASMRを作成にはぴったり。
疑似頭部の両耳にバイノーラルマイクを埋め込んだダミーヘッド型、頭部を省略しながらもダミーヘッドタイプと同等の集音能力を持つ3Dio、コストパフォーマンスの良いイヤホンタイプなどがあります。また、改造しイヤホンにコンデンサマイクを取り付も可能。
レコーダー
マイクで拾った音を録音するために必要なのがICレコーダーです。ICレコーダーは出力レベルの調整やホワイトノイズを低減する役割もあり、多くの投稿者が使用するICレコーダーは、エディット機能に長けたある程度高品質なモデルを使用するのが有名です。
本体にも優れた音質でレコーディングできるXYステレオ方式マイクを内蔵しているモデルもあります。XYステレオ方式は、マイキングテクニックの1つで、2つのマイクに角度をつけて配置することにより奥行きと広がりを持たせた録音ができるのが特徴です。
外部のマイクを使わずとも内蔵されたXY方式のマイクで音声を録音することができます。
カメラ
動画を撮るためのカメラは、ASMRの視覚的要素に関わる部分です。YouTube動画やASMRを作成においては、ASMR動画のカテゴリ以外でも多くのユーチューバー達に使用されているのが動画撮影ができるデジタルカメラです。
一眼レフカメラを使用した場合、後々レンズの交換もでき、自身の目的する映像と配信のクオリティのアップグレードを行う際に融通がきくという利点もあります。既に一眼レフを持っている方はそちらでASMRの動画を作成するには十分です。
動画編集ソフト
動画編集のソフトは基本的になんでもOKです。Premire以外だとfinal cut proなども有名どころの動画編集ソフトです。しかし動画編集の初心者の方であれば、ソフトウェア会社で有名のGOMからリリースされたGOM MIX PROが価格的にも良さそうです。
またPremireやfinal cutよりも値段がリーズナブルです。映像と音声の周波数で同期させることができるかは分かりませんが、目視で合わせるには十分な編集ソフトだと思います。初心者向けの方には動画編集ソフトは簡易的なものをおすすめします。
ASMRに必須のおすすめ機材
なんといってもASMRの動画を作成するにあたっては撮影する方法も必要ではありますが使いやすい機材というのも必要かと思います。それだけではなく使いやすい機材も必要かと思います。そこでここではASMR動画を作るにあたっておすすめの機材を紹介します。
バイノーラル対応マイク
こちらの『Oktava MK-012』のマイクはフランスのASMRtist、Made In France ASMRさんの動画では2本を使ってASMR動画を作成する方法をとっています。幅広くフラットな音声を収録することができます。
3Dio バイノーラル録音用マイク Free Space Pro Ⅱは値段は30万円ほどしますが、ASMR動画を作成する人たちにとっては欠かせないマイクです。耳のマッサージの疑似体験や耳を吸引するようなカッピングの音を出せることです。
3dioと並び、多くのASMRistに使用されているのが『SR3d』というマイク。『SR3D』は現在日本で取り扱っている代理店がないので、イギリスから取り寄せるしか購入方法がなく、少し購入が難しいのです。それでもこのマイクを使用する人も少なくありません。
レコーダー
TASCAM リニアPCM/ICレコーダー 24bit/96kHz対応 無指向性ステレオマイク搭載 ブラック DR-05 VERSION2はマイクが左右に離れているので、バイノーラルマイクがなくても耳かきASMR動画を作る動画の方法が撮れます。
こちらのマイクはTASCAM DR-05のような「AB方式」とZOOM H5のような「XY方式」のステレオ録音に対応しています。ASMR動画を作成するにあたって色んな撮り方ができるレコーダーです。
Dana ASMRさん、Gentle Whispering ASMRさん、はとむぎさんなどのハイクオリティーのASMRtistが愛用している、ハイエンドモデルのレコーダーになります。編集機能も充実しており、デジタル一眼レフと組み合わせて使用されている場面も見かけます。
『TASCAM DR-05』と同様の価格帯とスペックですが、大きな違いは「X-Y方式」である指向性コンデンサーマイクが内蔵されている点です。『TASCAM DR-05』との差は、プロテクタ構造となっており、マイクを壊すリスクが少ないことです。
XY方式なので色々なASMR動画の撮り方ができますね。
今ではASMR動画はかなりYouTubeにも掲載されています。ASMR動画のみを作成している専門といえるようなプロといえるような人も世界中にたくさんいます。ストレスなどに陥ったときには気分転換に聞いてみるのはいかがでしょうか?
動画の作成方法は編集ソフトによって変わりますがあまり手順は変わりませんので興味ある方は行ってみてください。