ChromeなどのWEBブラウザをより快適にしてくれるのが、Cookie(クッキー)です。その反面、セキュリティ上のリスクも存在します。この記事ではChromeのCookie(クッキー)の役割や保存場所、設定方法を解説します。
Chromeでインターネットを閲覧中、「クッキー(Cookie)を有効にしてください」というメッセージを見かけたことはないでしょうか?さまざまな危険が潜むWEBサイトにおいては、個人情報の漏洩に繋がる操作はなるべく控えたいもの。
そのためには、まずChromeのクッキーとは何か?ということを知っていただきたいです。
Chrome(WEBブラウザ)においてのクッキーとは、「特定のWEBサイトにユーザーが入力した情報」のことです。ECサイトでの購入履歴、サービスを利用した際に登録した情報などを、WEB上ではクッキーとして保存しています。
Chromeでの用語として似ているものにキャッシュがあります。キャッシュとは「WEBサイトを訪れた際に保存される画像などのデータ」のことです。Chromeの閲覧情報を保存し、WEBブラウジングをスムーズにすると言う意味では似た役割を持ちます。
どちらも2度目以降同じWEBサイトを訪れた際に閲覧をスムーズにするため、キャッシュは「WEBサイトそのものの情報」をクッキーは「訪れたユーザー側の情報」を、それぞれ一時的に保存しています。
Chromeのクッキーがデータとして保存されるメリットは、手順の簡略化です。AmazonなどのECサイトが良い例ですが、もしクッキーがデータとして保存されていないと、訪れるために個人情報を設定しログインし直すことになります。
クッキーが保存されることで、再度訪問した時点でユーザーが特定されている、購入履歴が反映されていることで快適なショッピングが可能です。
反対にクッキーが保存されることのデメリットとは、Chromeのログイン情報が保持されてしまうことによるセキュリティのリスクです。
仮に公共のPCでクッキーが保存されたままになると、他のユーザーに購入履歴を閲覧される、最悪購入できてしまう可能性まであります。
漫画喫茶などの商業スペースでは、シャットダウン時に自動的にクッキーを無効にする設定になってはいます。しかし、クッキーとは何か、どこに保存されてどういう役割を果たし、無効にするにはどうすれば良いかということを知っておきたいところです。
特に、Chromeで信頼性の低いサイトでクッキーを有効にするように促された場合は慎重に検討してください。
有効にされた(許可した)Cookieは、WEBブラウザ(この場合はChrome)に保存されています。Chromeで許可したCookieを確認する方法はいくつかあります。
ChromeでCookieの場所を確認する方法で最も簡単なのが、【設定】から確認する方法です(詳細は後述します)。ユーザーが許可したCookieの一覧を確認することができ、特定のCookieを指定して削除することも可能です。
ほかに、Chromeのデベロッパーツールを使ってCookieを確認、編集することもできます。キーボードの【CTRL】+【SHIFT】+【I】キーでデベロッパーツールを開くことができます。どちらかと言えば開発者向けです。
また、Chromeの拡張機能である【Edit This Cookie】をアドオンする方法もあります。別途Chromeに追加する必要がありますが、【設定】より細かいCookieの確認が可能です。
Mac OSにおいてもChromeの操作はWindowsの場合と全く同じです。デベロッパーツールの開き方が【Command 】+【Option】 +【I】キーであるというくらいの違いです。
今回の検証ではWindowsを使っていますが、基本的にMacでも同じ方法でChromeでCookieを確認することができます。
Chromeのクッキー(以下、設定の説明のためCookieと表示します)の一覧は、Chromeの【設定】内から最も手軽に確認することが可能です。知らない間にCookieが有効になっていることもあるので確認してみましょう。
Chromeを起動したら画面右上の①【Google Chromeの設定】をクリックし、表示された設定項目から②の【設定】をクリックします。
Chromeの設定画面が別のウインドウで起動するので、画面一番下の【詳細設定】をクリックします。
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