LINEで動画が送れない、送信後に画質が落ちたりするトラブルの経験はありませんか?せっかく送ろうと思った動画を送信できないのは困ります。高画質で送れないのも問題です。
LINEで動画がうまく送信できない時、画質が悪い時にチェックすべきポイントをまとめました。
このまとめ記事では、LINEの現状把握と動画が送れない原因や、その対処法を探るため、実際に色々なサイズ、長さ、形式の動画を送信して検証を行います。
検証環境は、インターネット回線(WiFi含む)は光回線、PCはWindows、スマートフォンは、iPhone1台とAndoid2台を使用します。各端末はOSとLINE共に最新です。
環境が違うと、結果も異なる可能性がありますので、その点はどうかご了解下さい。また、この検証結果は2018年11月11日現在のものです。LINEなどの各種アップデートにより、情報が古くなる可能性もありますので、その点もどうかご了承下さい。
LINEで送信できる動画の制限には、動画の時間(長さ)、動画の容量(大きさ)、ファイル形式の三つがあります。動画が送れないときは、まずこの三点に注目しましょう。ここでは動画の長さと大きさについて説明します。
LINEで送る動画には、以前は短い再生時間の動画しか送れないという制限があったのですが、LINEのアップデート後、iPhoneやAndroidのLINEでは最大5分まで、PCのLINEからはもっと長い再生時間の動画でも送信できるようになりました。
iPhoneやAndroidのLINEでは、5分以上の動画については、送信しようとすると「最大5分まで送信できます。」とメッセージが表示され、送信が失敗する場合と、5分より長い部分を切り捨てて、5分に短縮されて送られる場合があります。
今後も、PC以外の端末からのLINEでの動画送信には、再生時間の制限がついて回ることになるでしょう。
動画の長さと同じように、以前は動画の容量(大きさ、サイズ)についても、あまり大きな動画はLINEで送れない、という制限があったのですが、LINEのアップデートにより、容量の制限は無くなりました。
しかしそれは、必ずしも高画質でサイズの大きな動画をLINEで無制限に送信できるということではありません。
現状のLINEでは、iPhoneやAndroidのLINEのトーク画面での動画送信では、動画が大幅に圧縮されてファイルサイズが小さくなり、画質が落ちてしまいます。つまり、スマートフォンのLINEからは大容量の動画をそのままでは送れないようになっているのです。
一方、PCのLINEでmp4形式の動画を送信する場合は、動画の圧縮は行われないようです。それでは実際に、PCのLINE最新版で、検証してみましょう。
この動画を、PC版のLINEから、AndroidのLINEに送ってみます。
送信側のLINEで送信が完了するまでは、相手側のLINEには何も通知されません。送信が完了すると、以下のような通知が送信先のLINEに表示されます。
この通知は送信先のLINEで動画のダウンロードが可能になったという意味で、通知をタップするとダウンロードが始まります。このまま動画が視聴できるわけではありません。
ご覧のように、PCのLINEから送信した動画のサイズは変わっていないように見えます。サイズが変わっていないのですから、再生時間(長さ)も同じのはずです。ダウンロード完了後、AndroidをPCに接続してどんな動画がダウンロードされたのか確認してみます。
動画は、LINEの一時フォルダに保存されていました。サイズも長さも全く変わっていないようですが、これをPCに吸い出して、検証してみましょう。
上図の、ファイル名の先頭に11_が付いているのが、AndroidのLINEで受信した動画ファイルです。
LINEで送信する前と、送信した後で、全く同じ大きさ(サイズ)の、同じ長さ(時間)の動画ファイルであることが、お分かり頂けると思います。両方の動画を見比べてみましたが、画質の劣化は全くありませんでした。
それでは、今度はAndroidのLINEから、PCのLINEに同じ動画を送ってみます。Androidのアルバムフォルダに、先ほどの動画ファイルを移動して、LINEでPCに送信してみました。
すると、送信側のLINEに上のような警告メッセージが表示され、動画の5分以後の部分を切り取るための処理が始まります。処理中は、下図のように、再生マークの周りに進行の度合いを表す円が描かれていきます。
水色の円が完成すると、LINEでの送信が始まります。送信完了後のPCのLINEでは、動画の長さが5分になっているのが確認できます。
では、実際にLINEで送られてきた動画のサイズを確認してみます。動画を元の動画が保存されているフォルダにダウンロードして、比較してみましょう。
ご覧のように、AndroidのLINEから送信された動画は再生時間が5分に短縮され、サイズも10分の1以下に圧縮されています。再生してみると、明らかに画質が劣化しているのがよくわかる結果でした。
このように、iPhoneやAndroidのLINEで送られた動画は、再生時間は5分で切られ、かなり小さく圧縮されていて、画質も劣化しています。LINEで動画を送信するときに、WiFiを使っても遅いなと感じたことはありませんか。
これは、LINEで動画を送るときに、動画の送信処理だけではなく、送信する側のLINEが動画のトリミングや圧縮という、時間がかかる処理を行っているからです。
さらに、LINEのトーク画面から送信した動画には、送信先のLINEに、上図のようなダウンロードの有効期限が設定されます。有効期限を過ぎてしまうと、LINEのサーバーから動画が削除されて、送信に成功してもダウンロードができなくなってしまいます。
端末の空き領域確保が間に合わなかったり、うっかり忘れたりしていると、動画の送信には成功していても、結局は、相手が動画を見ることができない、という事態もあり得る、ということになります。
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