2020年05月03日更新
「Google日本語入力」と「Microsoft IME」を比較!メリットも解説!
Microsoft IMEを使用している人の中には、多少不便を感じているユーザーがいるようです。その解決策として、Google日本語入力を導入する方法があります。Google日本語入力とMicrosoft IMEの機能やメリットなどを比較解説します。
目次
- 1「Google日本語入力」の使い方
- ・基本的な使い方は「Microsoft IME」と同じ
- ・導入手順
- ・設定の変更
- ・MS-IMEに戻ってしまうのを防ぐ方法
- 2「Google日本語入力」のメリット/デメリット
- ・メリット
- ・デメリット
- 3「Microsoft IME」のメリット/デメリット
- ・メリット
- ・デメリット
- 4「Google日本語入力」と「Microsoft IME」の比較
- ・変換精度は同程度
- ・基本的な変換は「Google日本語入力」が便利
- ・変換の種類は「Microsoft IME」が豊富
- 5「Google日本語入力」と「Microsoft IME」どっちがおすすめ?
- ・「Google日本語入力」がおすすめの人
- ・「Microsoft IME」がおすすめの人
- ・合わせて読みたい!Microsoftに関する記事一覧
「Google日本語入力」の使い方
WindowsOSのデフォルト日本語入力方式(IME)は、Microsoft IMEとなっています。IMEは、自分の好みによりGoogle日本語入力に設定変更することが可能です。Google日本語入力の使い方や導入方法について解説します。
基本的な使い方は「Microsoft IME」と同じ
Google日本語入力は、Google社が開発し、無料で提供している日本語入力ソフトです。日本語固有名詞変換の正確性や日付変換などの細かい相違点があるものの、基本的な使い方はMicrosoft IMEとほぼ同じです。
特に、Microsoft IMEで登録していた単語帳などをインポートしておくと、設定変更してもほとんど違和感なく使用可能です。
導入手順
Google日本語入力の導入は簡単です。Microsoft Egdeなどを起動したら、検索バーに「Google日本語入力」と入力して検索します。
「Google日本語入力」公式サイトにアクセスして、「Windows版をダウンロード」をクリックします。
Google利用規約が表示されますので、下までスクロールしてひと通り目を通した後、「同意してインストール」をクリックします。
画面下部の操作を選ぶタブの「保存」をクリックします。
ファイルのダウンロードが終了したら、画面下部の「実行」をクリックします。PC制御に関するポップアップ画面で「はい」をクリックします。
設定に関する3つの項目が表示されますので、チェックを確認して「OK」をクリックします。
Google日本語入力キーボードのインストールが始まりますので、しばらく待ちます。
Google日本語入力キーボードのインストールが完了すると、ブラウザ下部タスクバーの右側に青いアイコンが追加されます。
青いアイコンをクリックして、Google日本語入力かMicrosoft IMEのどちらかを選択することができます。Google日本語入力は、オフラインでも利用可能なので重宝します。
設定の変更
Google日本語入力システムのキーのデフォルト設定は、Microsoft IME準拠です。もし、日付などの表示形式の設定を変更したい場合は、青いアイコンをクリックして「言語設定」をクリックします。
設定の「言語」画面が表示されますので、右側の「日付、時刻、地域の書式設定」をクリックします。
画面下部にある「データ形式を変更する」をクリックして、次の画面で表示形式を変更できます。
句読点などもっと細かな設定の変更を行いたい場合は、画面下部タスクバーの言語アイコンを右クリックします。
表示されたメニュー一覧の中の「プロパティ」をクリックします。
ポップアップで表示されたプロパティ画面で、細かな設定の変更を行うことができます。下の方にある「編集」をクリックすると、キー設定の細かなカスタマイズが可能です。
MS-IMEに戻ってしまうのを防ぐ方法
Google日本語入力に設定していても、何かの拍子でMicrosoft IMEに戻ってしまう場合があります。それを防ぐために、Microsoft IMEを無効にする方法があります。
タスクバーの青いアイコンをクリックして「言語設定」を選択します。「優先する言語」の「日本語」の部分をクリックして「オプション」をクリックします。
「キーボード」の「Microsoft IME」をクリックして表示された「削除」をクリックすると、Microsoft IMEが無効になり、常にGoogle日本語入力となります。
「Google日本語入力」のメリット/デメリット
Google日本語入力にもメリットとデメリットがありますので、比較して選択することが必要です。
メリット
日本語変換の正確性で定評があるGoogle日本語入力の代表的なメリットを幾つかご紹介します。
固有名詞に強い
Google日本語入力では、クラウドベースの辞書をサポートしており、常に最新の辞書にアップデートされます。そのため、最新の固有名詞に強く、時代とともに変化する日本語にも対応しています。
郵便番号/日付などの特殊変換
郵便番号や日付などの特殊変換に強いというメリットもあります。郵便番号を入力している途中で候補が表示されますので、記憶が曖昧な場合に助かりますし、住所の入力が非常に楽です。
その他、「今日」と入力すると今日の日付が変換候補に表示されます。これにより、いちいちカレンダーを見なくても入力を続けることができます。時刻や曜日、西暦から和暦の変換なども変換候補に表示されますので、非常に便利です。
サジェスト機能
文字入力の途中で推測される変換候補を表示してくれる機能をサジェスト機能と言います。目的の変換候補が見つかったら、途中でTabキーを押して選択できます。サジェスト機能に慣れると、素早い入力が可能になり、とても便利な機能です。
Zを使った記号入力
Google日本語入力のその他のメリットとして、Zを使った記号入力があります。最初からローマ字テーブルがカスタマイズされており、変換しなくても記号入力ができるという便利な機能です。例えば、「ZH」と押すと「←」と入力できます。
その他にも幾つかの種類がありますので、Zと他の文字との組み合わせを試してみることをおすすめします。
カタカナから英単語への変換
入力している途中に、英単語をど忘れしてしまうことがあります。そんな場合でもGoogle日本語入力では、カタカタ読みから英単語を推測してサジェスト変換候補を出してくれますので非常に助かります。
その他
その他のメリットも幾つかあります。大量の顔文字変換候補が表示されることや、計算機能があることです。また、普段使用している10進数の数字を、2進数や16進数に変換することができます。
業務上、16進数でパラメータ入力が必要なソフトを使用している人にとっては、便利な機能です。
デメリット
もちろん、Microsoft IMEと比較するとデメリットも幾つかあります。
「Tabキー/ファンクションキー」を使った変換が不便
Microsoft IMEでは、文字入力の変換中にTabキーを押すと変換候補が一覧で表示されます。文字によっては、一度に100件程の変換候補を一覧で見ることができるので便利です。
しかし、Google日本語入力では、Tabキーを押しても次の変換候補に進むだけで、一覧で確認することができませんので少々時間がかかります。また、ファンクションキーを使った変換のバリエーションがあまりありません。
「Microsoft IME」のメリット/デメリット
Google日本語入力と比較したMicrosoft IMEのメリット・デメリットを幾つかご紹介します。
メリット
Microsoft IMEのメリットを幾つかご紹介します。
Tabキーによる一覧表示機能
最大のメリットは、Tabキーによる一覧表示機能です。探したい変換文字を一覧で素早く確認することができますので、漢字を探す時に便利です。
F6~F8の変換が便利
Google日本語入力と比較したその他のメリットは、F6~F8などファンクションキーによる変換のバリエーションが多くて便利なことです。例えば、「F6」ではひらがな変換、「F7」ではカタカナ変換、「F8」では半角カタカナ変換ができます。
この変換は、キーを押すたびに一文字ずつ変わりますので、一部をカタカナ、一部をひらがなといった変換が簡単にできます。
再変換が簡単
その他、再変換が簡単だと言うメリットもあります。Google日本語入力では、変換したい単語全体を範囲選択する必要がありますが、Microsoft IMEでは変換したい単語内にカーソルを移動して、変換キーを押すだけで再変換することができます。
デメリット
Google日本語入力と比較したデメリットも幾つかありますが、一つだけご紹介します。
「クラウド候補機能」を使うためには設定が必要
デメリットの一つは、クラウド候補機能を使用するためには手動で設定する事が必要だという点です。タスクバーの言語アイコンをクリックして「プロパティ」を選択します。プロパティ画面で「詳細設定」を選択し、「予測入力」をクリックして設定します。
「Google日本語入力」と「Microsoft IME」の比較
Google日本語入力とMicrosoft IMEのメリット・デメリットを比較して、自分にあった入力方式を決定することができます。
変換精度は同程度
使い方は両方とも特に変わりはなく、変換精度もさほど差はなく同程度と言えます。特に、Microsoft IMEは仕様改良アップデートにより、検索エンジンBingを採用するようになりましたので、変換効率に不満を持っていたユーザーも最近は満足しているようです。
基本的な変換は「Google日本語入力」が便利
データ入力の業務が多い方など、日付・郵便番号・固有名詞を頻繁に入力する必要がある方にとっては、基本的な変換が強いGoogle日本語入力が便利かもしれません。日付や郵便番号の変換は、やはりGoogle日本語入力のサジェスト機能が重宝します。
変換の種類は「Microsoft IME」が豊富
先程も考えたとおり、Microsoft IMEのTabキーによる変換候補の一覧表示やファンクションキー変換のバリエーションは豊富で、使い慣れると便利です。
「Google日本語入力」と「Microsoft IME」どっちがおすすめ?
Google日本語入力とMicrosoft IMEのどちらがおすすめかは、人それぞれのPC利用状況により異なります。
「Google日本語入力」がおすすめの人
Google日本語入力がおすすめの人の大まかな特徴をご紹介します。
固有名詞/日付を頻繁に入力する
PC使用の際に、固有名詞や日付を頻繁に入力することが多いならば、Google日本語入力がおすすめです。やはりGoogle日本語入力のほうが固有名詞や日付、住所などの変換は優れていますので、業務の効率化に繋がります。
「Microsoft IME」の設定が面倒
Microsoft IMEでは、詳細設定を手動で行う必要があります。例えば、クラウド変換などはプロパティで設定する必要がありますので、そのような設定が面倒だという方はGoogle日本語入力がおすすめです。
「Microsoft IME」の変換に不満がある
Microsoft IMEの変換精度が上がったとはいえ、やはり不満があるユーザーはいるようです。Google日本語入力を利用することにより、変換に関する日々の不満を簡単に解決することができます。
「Microsoft IME」がおすすめの人
Microsoft IMEがおすすめの人は、下記のとおりです。
自分で「Microsoft IME」の設定ができる
PCにある程度詳しく、プロパティの詳細設定などが苦にならないのであれば、Microsoft IMEはおすすめです。変換精度も上がっており、同等レベルになっていますので、使い慣れると差はあまりないようです。
「Microsoft IME」の変換機能を使いこなしている
メリットのところでも解説したとおり、Tabキーやファンクションキー、再変換などGoogle日本語入力にない機能が搭載されています。
これらの機能を頻繁に活用し、便利さを実感しているのであれば、Google日本語入力に無理して移行する必要はなさそうです。