2021年07月04日更新
HDDバックアップソフト「Macrium Reflect Free Edition」の使い方!
PCのHDDに保存されているファイルのバックアップには「Macrium Reflect Free Edition」がとても便利です。「Macrium Reflect Free Edition」の具体的な使い方についてこの記事では詳しく解説します。
目次
「Macrium Reflect Free Edition」の使い方
万が一のことを考えたら、PCのHDDやSSDのバックアップはこまめに撮っておいたほうがいいのは言うまでもありません。Windows10にはバックアップ機能が標準搭載されていますが、もっと簡単に気軽にバックアップやドライブのクローンが取れるソフトもあります。
この記事では、PCのバックアップやクローンの作成が簡単にできるMacrium Reflectというソフトについて詳しく解説します。
「Macrium Reflect Free Edition」とは
バックアップソフトととして人気が高いMacrium Reflectとは、HDDやSSDのコピーを作成できるバックアップソフトです。HDDやSSDを丸ごとバックアップできるだけではなく、パーティションごとの選択も可能です。
PCのHDDを複数のパーティションに分割している場合など、このソフトを利用すれば、バックアップの必要性の高いパーティションだけでも簡単にバックアップできます。バックアップソフトの必要性を感じている場合には、完全無料でも利用できるので、ぜひこのソフトを活用してみましょう。
できること
Macrium Reflectでできることとは次のようなことです。
- HDDの丸ごとコピーしたバックアップやクローンの作成
- HDDのパーティションごとコピーしたバックアップやクローンの作成
- 万が一の場合のレスキュー用の起動ディスクの作成
Windows10に搭載されているバックアップ機能よりも、イメージファイルの作成が早く、バックアップデータのサイズも小さい点が、高く評価されている点です。
「Macrium Reflect Free Edition」の導入方法
ここからはMacrium Reflectの使い方の手順を一つずつ解説します。まずは、PCにMacrium Reflectをダウンロードしてインストールする導入方法から解説します。
インストール/ダウンロード手順
まずはMacrium Reflectをダウンロードしましょう。
上記のリンクがMacrium Reflectの公式サイトです。こちらのサイトからMacrium Reflectのインストーラーのダウンロードができます。こちらのサイトからダウンロードできるMacrium Reflectには3種類ありますが、今回は無料版を利用します。「Reflect Free」の「Download Free」をクリックします。
メールアドレスの入力を求められますが、何も入力せずに「Continue(続ける)」をクリックしましょう。
するとインストーラーのダウンロードが始まります。
PCへダウンロードされたMacrium Reflectのインストーラをダブルクリックして起動します。
「Macrium Reflect Download Agent」の画面が開きます。特に設定を変更せずに「Download」をクリックします。インストールに必要なファイルのダウンロードが始まり、ダウンロードが終わったらインストールが始まります。インストールの開始前に、デバイスの変更の許可を求められたら許可します。
「Next」をクリックします。
次の画面も「Next」をクリックします。
ライセンス契約への同意が求められます。「I accept the terms of the License Agreementt(ライセンス契約へ同意します)」にチェックを入れて「Next」をクリックします。
次のページはライセンスキーについてのページです。「What Free edition license do you reqire?(どの無償版ライセンスが必要ですか?)」で「Home(家庭版)」と「Commercial(商用版)」を選択します。仕事などに利用するのでなければ「Home」を選択しておきましょう。「Next」をクリックします。
「Register this installation of Macrium Reflect?(Macrium Reflectのインストールを登録しますか?)」からチェックを外して「Next」をクリックします。
最後にオプションの設定を行います。必要なければすべてチェックを外して「Next」をクリックします。
「Install(インストール)」をクリックします。Macrium Reflectのインストールが始まります。
インストールが完了したら「Finish(完了)」をクリックします。
Macrium Reflectが起動します。アップデートがある場合には、こちらの画面が開きます。「Download」をクリックします。すると、アップデートがダウンロードされて、アップデート用パッチがインストールされます。
「Macrium Reflect Free Edition」の使い方
Macrium Reflectの使い方とはどのようなものなのでしょうか。ここからは、PCへのインストールが完了したMacrium Reflectの具体的な使い方について解説します。
日本語化の手順
Macrium Reflectを起動すると日本語ではなく英語で表示されています。日本語化する方法もお伝えします。Macrium Reflectを日本語化するためには、日本語化パッチが必要です。
Macrium Reflectを閉じてから上記のリンクへ入ります。日本語化パッチが格納されているDropboxのフォルダへのリンクをクリックします。「macrium」のフォルダの中に、日本語化パッチが入っています。
インストールしたMacrium Reflectのバージョンを確認して、該当するバージョンの日本語化パッチをダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍して、「パッチ本体」のフォルダの中にあるファイルをダブルクリックして実行します。すると日本語化パッチのインストール画面が表示されます。「インストール」をクリックします。インストールが完了したら、PCを再起動します。
Macrium Reflectを起動すると、表示が日本語化されています。
バックアップ
次の使い方は、HDDのパーティションを指定してコピーを保存して、バックアップやクローンを取る方法です。
Macrium Reflectを起動すると、そのPCに接続されているHDDやSSDなどのディスクが表示されます。その中から、コピーしてバックアップを取りたいディスクを選択して、「このディスクをバックアップ」をクリックします。クローンディスクを作成する場合には「このディスクをクローン…」をクリックします。
バックアップ作成の場合にはバックアップ先、クローンの作成の場合にはクローンディスクの作成先と、バックアップファイル名、クローンディスクの名前を設定したら「次へ」をクリックします。バックアップファイル名は基本的に「イメージIDをファイ名に使用する」で構いません。
必要に応じてバックアップ定義の編集を行います。
「設定完了」をクリックします。
「OK」をクリックします。
バックアップ元をコピーしたイメージファイルによるバックアップやクローンの作成が行われます。
レスキューメディアの作成
Macrium Reflectでは、PCのOSが起動しないときのためのレスキューメディアの作成もできます。
Macrium Reflectのツールバーの「レスキューメディアの作成」のボタンをクリックします。
こちらの画面から、USBメモリを選択して、USBメモリをレスキュー用の起動ディスクにすることもできます。ISOファイルとしてPC内に保存したあとで、DVD-Rなどに後で書き出すこともできます。
バックアップデーターをディスクに復元
作成したバックアップからデータを復元する方法です。
「復元」タブを開き、復元するパーティションのバックアップを選択します。「イメージから復元」をクリックします。
パーティションの選択をします。上に表示されているバックアップ元のパーティションを、下に表示されている復元するコピー先のパーティションにドラッグ&ドロップします。コピー先を設定したら「次へ」をクリックします。
次の画面でバックアップしたイメージファイルのイメージIDの確認などを行い、大丈夫であれば「設定完了」をクリックします。すると復元が行われます。
バックアップデーターの中身を参照
Macrium Reflectで作成したイメージファイルを仮想ドライブとして読み込むことで、バックアップデータの中身を参照できます。
「復元」タブの「復元するイメージの選択」をクリックします。ファイルを選択する画面が開きます。作成したバックアップのイメージファイルを選択します。イメージファイルが表示されたら、「イメージのマウント」をクリックします。
中身を参照したいイメージファイルを選択して「OK」をクリックします。するとイメージがマウントされて仮想ドライブとして表示されます。