Signal(シグナル)アプリの危険性!電話番号/位置情報がバレる?使い方を解説
SNSアカウントの乗っ取りやフィッシング詐欺が増えているため、安心できるSNSとして今注目されているのがSignal(シグナル)アプリです。しかしネットでは危険なアプリなのではと噂されています。Signalアプリの危険性や使い方について解説します。
目次
Signal(シグナル)アプリの危険性
毎日のコミュニケーションツールとして今では生活に欠かせないのがメッセンジャーアプリです。
日本国内ではLINEアプリやMessengerアプリ、またInstagramアプリのDMなどが人気のメッセンジャーアプリとして利用されていますが、人気に比例するように問題になっているのがアカウントの乗っ取りとフィッシング詐欺です。
少しでもアカウントの乗っ取りやフィッシングの被害に遭わないようにするため、セキュリティやプライバシー保護のレベルがより高く、信頼できるメッセージングアプリの必要性が高まっています。
この記事で紹介するSignal(シグナル)アプリは、安全で信頼できるSNSメッセンジャーアプリとして今注目されています。
Signal(シグナル)アプリとは
Signal(シグナル)アプリはまだ日本で馴染みのないメッセンジャーアプリなので、Signal(シグナル)アプリを利用している人の数はそれほど多くありません。
日本でも利用者が増えていけば、LINEアプリやMessengerアプリに変わるメッセンジャーアプリとして、普及が進むかもしれません。
しかしユーザーとしてまず気になるのは、Signal(シグナル)アプリの開発元と安全性、そしてメッセンジャーアプリとしての機能と使い方です。
アメリカのベンチャー企業により開発されたメッセンジャーアプリ
Signal(シグナル)アプリは、2014年に米国の非営利団体である「Signal Technology Foundation」が開発したメッセンジャーアプリです。
Signal(シグナル)アプリは営利目的で開発されたアプリではないため、オープンソースつまりソフトウェアを構成しているプログラム「ソースコード」を、無償で一般公開しています。
電気自動車の世界最大手テスラ社のCEOであるイーロン・マスク氏が推奨していることも後押しし、現在Signal(シグナル)アプリは欧米を中心に利用者が急増しています。
特徴/できること
SignalアプリはLINEアプリやMessengerアプリに負けないくらい、たくさんのことが行えます。スタンプはLINEアプリでお馴染みの機能ですが、Signalアプリでも送信できます。テキスト入力ボックス内に表示されている「スタンプ」アイコンをタップすれば表示できます。
動きのあるスタンプGIFもSignalアプリで送信できます。テキスト入力ボックスの左横にある「+」をタップするとメニューが表示され、その中に「GIF」があります。たくさんのGIFが表示されるので選択し送信できます。
Signalアプリはメッセンジャーアプリなので、当然友達や知人とのチャットも行えます。操作も簡単でメッセージを入力し「送信」アイコンをタップすれば送信され、チャットルームに表示されます。
SNSのメッセンジャーアプリではお馴染みになった、インターネット回線を使った無料通話やビデオ通話もSignalアプリで行えます。チャットルームの画面右上に「ビデオ」アイコンと「受話器」アイコンが表示されているので、タップすれば発信され通話できます。
Signalアプリでグループを作成し、インターネット回線を使ってビデオ通話をグループで行うことも可能です。最大40人までのビデオ通話が行えます。
1対1でビデオ通話をしているときやグループ通話をする際に、自分の画面を共有することもできます。ビジネス会議やセミナーなどでビデオ通話を活用する際にとても便利です。
電話番号や位置情報がバレる?
他のメッセンジャーアプリと同じように、Signalアプリで友達や知人とチャットするときもチャットルームを立ち上げますが、名前の下に相手の電話番号が表示されます。この点はLINEアプリやMessengerアプリと大きく異なります。
自分の位置情報を相手に送信することも可能です。自分の位置情報はアプリをインストールしたときに自動的に設定されるわけではないので、バレることはありません。相手に位置情報を送信したときにバレるだけです。
位置情報を相手に初めて送信する際、Signalアプリに位置情報を利用することを許可するポップアップが表示されるので、「Appの使用中は許可」を選択し「送信」アイコンをタップすれば位置情報を共有できます。
Signal(シグナル)アプリの危険性
Signalアプリを利用する面で最大の懸念事項は安全性です。LINEアプリやMessengerアプリと比べ、Signalアプリのセキュリティやプライバシー保護は高く安心できるのかどうか、これからSignalアプリの仕組みについて詳しく解説します。
登録した電話番号が表示される
先ほど紹介したように、連絡先に登録されている友達や知人とチャットするためにチャットルームを立ち上げると、名前の下に相手の電話番号が表示されます。
ですから相手が自分とチャットするためにチャットルームを立ち上げれば、自分の名前と電話番号が表示されるのでバレることになります。
「エンドツーエンド暗号化」という機能が搭載
Signalアプリの安全性を語る上で重要な仕組みが「エンドツーエンド暗号化」です。
「エンドツーエンド暗号化」は直訳すると「最初から最後まで暗号化」となりますが、メッセージの送受信や位置情報の共有の際にデータがすべて暗号化され、送信する側と受信する側の人だけが鍵を使い、暗号化されたデータを文字に戻すための復号化が行えます。
他のSNSメッセンジャーアプリではWhatsAppアプリやMessengerアプリが「エンドツーエンド暗号化」を採用しています。
情報漏洩などの危険性は非常に低い
「エンドツーエンド暗号化」は、現在採用されているデータ通信システムの中で最も安全なものの1つといわれています。そのためSignalアプリは、米国の電子フロンティア財団によって、最高評価を受けています。
「エンドツーエンド暗号化」で送信されるデータは暗号化されているため、第三者がハッキングに成功しても、内容を解読することは不可能です。データの解読を行えるのは鍵を持つ送信者と受信者だけです。
そのため情報漏洩などの危険性は非常に低く、内容がバレることは一切ありません。
乗っ取りなどの危険性は?
Signalアプリの利用者がアカウント乗っ取りの被害に遭う可能性は極めて低いといえます。誰かの電話番号が分かったとしても、アカウントにアクセスするためには、電話番号のスマホに送信される認証番号を入力しなければなりません。
また第三者が誰かの電話番号を使って登録しようとすると、4桁のPINを入力することが求められます。このようにSignalのアカウントのセキュリティはとても高いため、乗っ取りの被害に遭うリスクは極めて低いといえます。
Signal(シグナル)アプリの使い方
チャットの内容を盗み見されてバレることも、アカウントの乗っ取りに遭うリスクも少ない、Signalアプリのセキュリティとプライバシー保護の高さについてここまで紹介しましたが、ここからはアカウントの登録方法とアプリの使い方を紹介していきます。
アカウント登録方法
Signalアプリをインストールして開いたら「続ける」をタップします。次の画面で「アクセスを許可する」をタップしたら、電話番号を入力し「続ける」をタップしましょう。
電話番号を確認するポップアップが表示されるので「はい」をタップします。登録した電話番号のスマホに6桁の認証番号がSMSで送信されるので入力しましょう。「あなたのプロフィール」画面が立ち上がるので、名字と名前を入力して「保存」をタップします。
PINの作成画面が立ち上がるので、4桁のPINを考えて入力します。PINの確認画面が立ち上がるので、先ほど入力した4桁のPINをもう一度入力しましょう。これで登録完了です。
基本操作
アカウントの登録ができたら、アプリの使い方を説明します。使い方は基本的に他のメッセンジャーアプリと同じです。ここでは、メッセージの送信方法を説明します。アプリのトップ画面の右上に「ペン」アイコンがあるのでタップしましょう。
連絡先が表示されるので、チャットしたい友達を1人選択しタップします。選択した友達のチャットルームが立ち上がるのでメッセージを入力し、終了したら「送信」アイコンをタップしましょう。
Signal(シグナル)アプリの危険性は低く安心して利用できる
Signal(シグナル)は危険なメッセンジャーアプリではありません。電話番号は表示されますが、位置情報やメッセージは暗号化されるため、バレることも乗っ取りの被害に遭うこともありません。
メッセージングや無料通話が行え、使い方も簡単です。危険性の少ないSignalアプリを使ってみましょう。