ImgBurnの使い方と設定方法を徹底解説
ImgBurnは、ディスクのデータをISO化したり、反対にディスクにイメージファイルを書き込むという使い方ができるフリーソフトで、データ管理に非常に便利です。この記事では、ImgBurnの使い方や設定方法を詳しくご紹介します。
目次
- 1ImgBurnとは?
- ・フリーの高性能ライティングソフト
- 2ImgBurnの特徴
- ・初心者はデフォルトで使用可能
- ・上級者は自分好みにカスタマイズ可能
- 3ImgBurnのダウンロード/インストール方法
- ・ダウンロード手順
- ・インストール手順
- 4ImgBurnの日本語化方法
- ・日本語化ファイルのダウンロード手順
- ・日本語化手順
- 5ImgBurnの設定
- ・I/Oバッファサイズを変更
- ・読み込みバッファサイズの変更
- ・ファイナライズの設定
- ・メディアのレスキューの設定
- 6ImgBurnの使い方
- ・イメージファイルをディスクに書き込み手順
- ・ファイル/フォルダをディスクに書き込み手順
- ・ディスクのISO化手順
- ・音楽CDを作成する場合
- ・ファイル/フォルダのISO化手順
- ・ベリファイの手順
- ・ディスクのデータ消去手順
- ・合わせて読みたい!フリーソフトに関する記事一覧
ImgBurnとは?
ImgBurnとは、作成した動画や音源、その他のデータをDVDやblu-rayなどの光学ディスクに書き込みしたり、その逆にディスクに書き込みされたデータの内容を取り出せる無料のソフトウェアです。
この記事では、ImgBurnの特徴や使い方、設定方法やインストール方法を詳しく解説します。
フリーの高性能ライティングソフト
ImgBurnでは、ディスクやファイル/フォルダからイメージファイルを作成(ISO化)するという使い方ができます。
イメージファイルとはディスクの中身を劣化や損失なく取り出したファイルのことで、ISO化されたイメージファイルは元々のDVDやCDなどと同じように取り扱うことができます。
ImgBurnでは反対にISO化したイメージファイルをディスクに書き込みするという使い方もでき、データのやり取りに非常に便利な上、無料で使えるフリーのライティングソフトです。
ImgBurnの特徴
フリーライティングソフトであるImgBurnの特徴を見ていきましょう。
初心者はデフォルトで使用可能
ImgBurnは無料ながら非常に多機能、高性能です。さらにディスクの書き込み設定や、イメージファイルを作成する使い方がよくわからないという方でも、【EZモード】で簡単にImgBurnを操作することが可能です。
上級者は自分好みにカスタマイズ可能
ImgBurnの基本的な操作はEZモードでこと足りますが、上級者向けにさらに細かいパラメータを参照、設定でき、カスタマイズ性も高いといえます。
異なる形式のファイルを一枚のディスクにまとめて書き込みでき、コピーガードがかかっているデータは自動的に弾いてくれるので、ImgBurnはWindowsで使うフリーのライティングソフトでは定番になっています。
ImgBurnのダウンロード/インストール方法
ここからはImgBurnを実際にダウンロード、インストールする方法を見ていきます。ダウンロードはこちらの公式サイトから可能です。
ダウンロード手順
ImgBurnのダウンロードは公式サイトから行いますが、幾つか紛らわしいリンクが貼られています。アンチウイルスソフトは必ず起動させておいてください。
ImgBurnの公式サイトの中段あたりにある【News】の下【Click here todownload! 】をクリックします。特に理由がなければ最新版(v2.5.8.0 )をダウンロードすれば問題ありません。
ImgBurnのダウンロード画面に進んだら、一覧の中から4段目の【Mirror 4 - Provided by Free-Codecs.com】 をクリックします。この際に注意点が一つ。
7段ある全てのミラーリンクはImgBurnのダウンロードが可能ですが、4段目以外は全てアンチウイルスソフトによってウイルス判定されます。
これはImgBurnがウイルスというわけではなく、同梱されたアドウェア(ウイルスに近い広告表示プログラム)が原因です。
ダウンロードしてもインストールしなければ問題はないのですが、より安全性を重視し、4段目をクリックする、またはこちらのリンクから直接ジャンプします。
ミラーリンクにジャンプしたら、画面右上の【DOWNLOAD】をクリックします。
DOWNLOADをクリックして上の画面に進んだら、【Download ImgBurn 2.5.8 - without OpenCandy!】をクリックします。
これは、PC内の情報を勝手に送信する悪質なアドウェア【OpenCandy】が入っていないことを示しています。後は勝手にダウンロードが始まり、自動的に完了します。
インストール手順
次に、ダウンロードした【ImgBurn_2.5.8.0.exe】をダブルクリックしてインストールを開始します。ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら、【はい】をクリックして問題ありません。
ImgBurnのセットアップウィザードが起動するので、画面右下の【Next】で次に進みます。
【Licence Agreemennt】の画面が表示されたら、画面左下のチェックボックスをクリックし、【Next】をクリックします。これは利用契約の内容を読み、同意したという意味です。
ImgBurnのコンポーネントの選択画面が表示されます。初期設定では上から3つにチェックボックスがついており、このままで問題ありません。
上からImgBurn本体、デスクトップにショートカットの作成、PC内でユーザー分けしている場合に全てのユーザーに使えるようにする、という設定になります。【Next】をクリックして次に進みます。
次に、ImgBurnを展開するディレクトリ(フォルダの場所)を選択します。デフォルトではCドライブに設定されており、特に問題なければ【Next】をクリックします。この後日本語化を行う場合(方法は後述します)ディレクトリを覚えておいてください。
最後にフォルダの設定画面に進みます。【ImgBurn】フォルダをCドライブに作成するという設定になっています。そのままの設定で問題ありません。【Next】をクリックして進みましょう。
自動的にインストールが開始され、途中に上のような画面が出ています。ImgBurnのバージョンアップが行われた場合、通知をするか尋ねていますが、いったん【いいえ】をクリックします。
インストール完了の画面が表示され、デスクトップにアイコンがあればImgBurnのインストールは完了です。
ウイルス判定されるアドウェアを回避する設定
ImgBurnはウイルス判定されるアドウェアを複数同梱していることが多いです。
今回ご紹介した方法では問題ありませんが、違うバージョン、違うリンクからImgBurnをダウンロードした場合、アドウェアが同梱されている可能性があり、ウイルス判定を受けることがあります。
情報を抜き取るOpenCandyが代表的なアドウェア(ほぼウイルス)ですがhao123、Baidu IMEあたりも同梱されていることが多く、ウイルスとはいかないまでも必要のないものばかりです。
同梱版をインストールする際、どれをインストールするかの選択画面が表示されるので、ImgBurn以外はチェックを外す(初期設定でチェックがつけられています)ことを強くおすすめします。
ImgBurnの日本語化方法
ImgBurnをインストールした段階ですぐにでもディスクへの書き込み、ISO化などが行えますが、ImgBurnをより使いやすくするため、先に日本語化しておきましょう。
ImgBurnを日本語化するには、こちらのサイト様にある専用の日本語パッチをあてる必要があります。以下、ImgBurnの日本語化の手順を詳しく見ていきましょう。
日本語化ファイルのダウンロード手順
先ほどのリンク先にジャンプしたら、画面上部の【ImgBurn 2.5.8.0 日本語化ファイル】をクリックします。すると自動的にImgBurnの日本語化ファイルのダウンロードが完了します。
ダウンロードしたファイルは【Zipファイル】となっています。圧縮された状態なのでこのままでは開けません。念のためアンチウイルスソフトでウイルススキャンを行ったあと、日本語化ファイルを【解凍】する必要があります。
ダウンロードした【imgburn2580_jp2】フォルダの上で右クリックし、表示された項目から【全て展開】を選択します。
すると、展開先を選択する画面が表示されます。デフォルトではデスクトップになっているので、特に問題なければそのまま画面右下の【展開】をクリックします。
ImgBurnの日本語化ファイルの展開が正常に完了すると、上の図のように解凍されたフォルダが表示されているはずです。
日本語化手順
解凍された【imgburn2580_jp2】フォルダをダブルクリックして中身を表示すると、【Japanese.lng】と【readme.txt】ファイルが格納されています。ImgBurnの日本語化には、【Japanese.lng】ファイルを使用します。
先ほどインストールしたImgBurnの【ImgBurn】フォルダの中に、さらにLanguagesフォルダがあります。この中に、今ダウンロードした【Japanese.lng】ファイルをドラッグ→ドロップします。
ImgBurnフォルダは、通常Cドライブ→【Program Files(64Bitの場合はx86)】フォルダの中に格納されているはずです。管理者権限についての表示が出た場合、【はい】を選択して問題ありません。
最後にImgBurnを起動し、メニュー画面が日本語で表示されていたら、ImgBurnの日本語化は成功です。
ImgBurnの設定
ImgBurnを最初に起動すると、【EZモード】という使い方になっています。単純に言えばここに表示されている項目がImgBurnの使い方の全てですが、エラーが出た際にチェックすべき項目が幾つかあります。
ここでは、ImgBurnの設定項目でよく使う部分を先にご紹介しておきます。主にバッファサイズとファイナライズ、レスキューについて解説します。
I/Oバッファサイズを変更
ImgBurnのメイン画面の上部、【ツール】→【設定】の順にクリックすると設定画面が表示されます。次に画面上部の【I/O】→【ページ2】の順にタブを切り替えると、【バッファサイズ】という項目があります。
ここではImgBurnのI/Oのバッファサイズを変更するという使い方ができます。I/Oとは入出力のこと、バッファサイズとは簡単にいうとデータの余剰のことです。
バッファサイズの初期値は80MiBとなっています。バッファサイズを大きくするほど書き込みに一時的に失敗してもエラーを起こしにくくなる=安定性が上がります。
反対にバッファのスライダーを左側に設定するほど、パソコンの処理能力への負担が小さくなります。頻繁に書き込みエラーが出る場合は、バッファサイズを大きく設定すると改善する場合があります。
読み込みバッファサイズの変更
同じように【設定】から【構築】→【ページ2】とタブをクリックすることで、読み込みバッファサイズを変更するという使い方ができます。先ほどの設定と似ていますが、あちらは書き込みのバッファサイズの変更です。
とは言え考え方は同じで、CDなどをパソコンに読み込みしている際に、盤面の状態などでエラーが発生する場合は、バッファサイズを大きくとると改善することがあります。
反対にPCに負担がかかっていると感じるようなら、バッファサイズを小さくしてみてください。
ファイナライズの設定
ImgBurnの【設定】から【書き込み】→【ページ1】とタブをクリックすることで、書き込みディスクのファイナライズを設定するという使い方ができます。ファイナライズとは、書き込んだディスクを他の機器でも読み取れるようにする処理のことです。
DVD-Rではファイナライズした時点で追加でデータを書き込むことはできませんが、DVD-RWでは一度ファイナライズを行っても、次回読み込み時にファイナライズが自動的に解除され、データを追加で書き込むことが可能です。
Blu-rayでは、そもそもファイナライズの必要がありません。
ImgBurnで書き込んだメディアが上手く読み込まない場合、ファイナライズができていない可能性があります。ファイナライズの設定を変更するには、画面左上の【書き込みタイプ】が【DAO/SAO】になっているか確認してみてください。
CD-RやDVD-Rではファイナライズをしないと再生ができないので、書き込みタイプをDAO/SAOに設定しておくことでファイナライズが自動的にされるようになります。
メディアのレスキューの設定
ImgBurnのメイン画面の右上、【ツール】→【ドライブ】と進んでいくと、メディアレスキューの設定を行うという使い方ができます。
メディアレスキューとは、書き込みに失敗したディスクを文字通りレスキュー(救出)することです。主に使うレスキュー方法は【ReZero】と、【Sync Cache】です。
前者はトラックの位置を強制的に開始位置に戻し、後者は再度同期を取り直すというレスキュー法です。注意点として、書き込んだデータをレスキューするものではなく、確実なレスキューを保証するものでもありません。
また、ファイナライズが必要なメディアではレスキューはほぼ不可能なので、保険程度にレスキューという機能があるというふうに覚えておいていただければと思います。
ImgBurnの使い方
ここからは、より具体的なImgBurnの使い方についてご紹介します。
大きく分けてISO化したイメージファイルやファイル/フォルダをディスクに書き込むといった使い方と、ディスクを読み込んで内容をISO化する使い方、ファイルをISO化するという使い方があります。順番に使い方を見ていきましょう。
イメージファイルをディスクに書き込み手順
まずは、ISO化したイメージファイルを、ディスクに書き込むという使い方。
。EZモードであれば【イメージファイルをディスクに書き込み】をクリックします。また、画面上部の【モード】→【書き込み】と選択することでも同じ画面が表示されます。
ImgBurnが書き込みモードに変更されたら、画面左上の【入力元】の項目のアイコンをクリックし、任意のイメージファイルを選択します。
次にパソコンのディスクドライブにメディアを入れ【出力先】の項目をクリックし、ブランクメディアが挿入されたドライブを指定します。通常では自動的に選択されています。
画面右下の項目で、イメージファイルの書き込み設定を行います。【書き込み速度】は初期設定でAWS(自動)となっています。書き込みエラーが起きる場合は速度を落とすことを検討することも必要ですが、基本的にはAWSのままで問題ありません。
続けて【コピー数】をクリックし、イメージファイルを書き込みたいメディアの枚数を選択します。
最後に左下のアイコンをクリックすれば、イメージファイルの書き込みが開始されます。しばらく待って【Operation Successfully Completed!】というログが表示されれば書き込み完了です。
なお、書き込み中の画面では、ディスクの取り出し、ベリファイ、イメージの削除、プログラムの終了、PCのシャットダウンといった項目にチェックをすることができます。
チェックをつけられたタスクは、イメージファイルの書き込み完了後に自動的に実行されます。ISO化されたイメージファイルをディスクに書き込む使い方の解説は以上です。
ファイル/フォルダをディスクに書き込み手順
イメージファイルではなく、画像(JPGファイルなど)や文字(TXTファイルなど)をディスクに書き込みたいという使い方をする時も要領は同じです。
EZモードでは【ファイル/フォルダーをディスクに書き込み】をクリック、または画面上部の【モード】→【構築】の順に進みます。
ImgBurnの構築モードの画面が表示されたら、画面左上【入力元】の空欄に書き込みたいファイルやフォルダを直接ドラッグ→ドロップします。
続けてディスクドライブにディスクを挿入し出力先に指定します。
最後に画面左下のアイコンをクリックすれば、書き込みが開始されます。ファイル/フォルダを書き込む使い方の解説は以上です。
ディスクのISO化手順
反対にImgBurnでディスクの内容をイメージファイル化する使い方を解説します。EZモードでは【ディスクからイメージファイルを作成】、または【モード】→【読み込み】を選択します。
イメージファイル化したいディスクをドライブに挿入します。2つ以上のドライブがある場合はクリックして任意のドライブを選択します。
次に、【出力先】のフォルダアイコンをクリックし、イメージファイルの保存先を選択します。
設定の項目から【読み込み速度】を選択します。最大で40倍まで選択できますが、通常は初期設定のままで問題ありません。
画面左下のアイコンをクリックすると、読み込みが開始します。ImgBurnでディスクをイメージファイル化する使い方の解説は以上です。
音楽CDを作成する場合
ImgBurnで音源ファイルを【書き込む】使い方をしたい場合、【CUE】を作っておく必要があります。【ツール】→【CD cueファイルの作成】をクリックします。
新しく表示された画面の空欄に、音楽ファイルをドラッグ→ドロップします。画面右側の矢印で順番を変更することもできます。
最後に【OK】をクリックすると音楽CD用のCUEファイルが作成されます。あとは【書き込み】モードで【入力元】に今作ったCUEファイルを選択すると、音源を書きこむことができます。
ImgBurnで音楽CDを作成する使い方の解説は以上です。
ファイル/フォルダのISO化手順
ファイルやフォルダからイメージファイルを作りたいときのImgBurnの使い方を解説します。EZモードでは【ファイル/フォルダーからイメージファイルを作成】を選びます。または【モード】→【構築】から進んでください。
画面が切り替わったら、左上の空欄にイメージ化したいファイルやフォルダをドラッグ→ドロップします。
次に、【出力先】のフォルダアイコンをクリックし、イメージファイルを出力する任意のディレクトリを選択します。
あとは左下のアイコンをクリックすれば、イメージファイルの作成が開始されます。ちなみに、右下の【計算機のアイコン】をクリックすれば、ファイルの合計サイズディスクに書き込む時の空き容量を表示することが可能です。
ImgBurnでファイルやフォルダをイメージファイル化する使い方の手順は以上です。
ベリファイの手順
ImgBurnではディスクとISO化したファイルをベリファイするという使い方も可能です。ベリファイとは、2つのデータの整合性をチェックすることで、ディスクの内容が正しくISO化されているかを確認する時の使い方です。
EZモードでは【ディスクのベリファイ】または【ツール】→【ベリファイ】から進みます。
【入力元】と【イメージファイル】に、整合性を確認したいディスクとファイルをそれぞれ選択し、画面左下のアイコンをクリックすればベリファイが開始します。
【Operation Successfully Completed!】というログが表示されれば、2つのデータは等しいということになります。ImgBurnのベリファイの使い方は以上です。
ディスクのデータ消去手順
ImgBurnではDVD-RWなどの再度書き込み可能なメディアをフォーマットし、データを消去するという使い方もできます。
データを消去したいディスクをドライブに挿入し、【モード】→【書き込み】と進み、画面左下にある【出力先】の下にあるアイコンをクリックします。【ディスクの消去】の画面が表示されたら、【完全】を選ぶとデータの消去が開始します。
ImgBurnのディスクのデータを消去する使い方の手順は以上です。
この記事では、ImgBurnでISO化したファイルを書き込む使い方や、ディスクからイメージファイルを作成する使い方、ファイナライズやレスキューの方法などを解説しました。ImgBurnの使い方を理解して、データをより快適に管理してください。