TVer(ティーバー)で番組をダウンロード・録画保存する方法は？

民放キー局が2015年に立ち上げたTVer(ティーバー)。無料で見逃した番組を見ることができる大変便利なサービスです。このTVer（ティーバ）は番組をダウンロードし自分の持つ記録媒体に録画保存することは出来るのでしょうか。

実はTVer(ティーバー)はダウンロード、保存、録画が出来ません。なぜならTVer(ティーバー)に挙げられている番組は全てテレビ局の著作物です。そしてTVer（ティーバ）の利用規約内で次のように明言されています。

本サービスにより視聴可能となるコンテンツ（以下「本コンテンツ」）に関する権利は当社らまたは当社らへのコンテンツ提供者が有しており、著作権法その他の法令によって保護されています。

本サービスはユーザによる個人的な視聴を目的とするものであり、本コンテンツの複製、公衆送信、改変、その他本サービスの目的以外の一切の利用を禁じます。

ユーザの無断利用により当社らまたはコンテンツ提供者その他の第三者に損害が生じた場合は、ユーザはかかる損害をすべて賠償するものとします。また、著作権その他の知的財産権については厳しい刑事罰が課せられる場合があることにご留意ください。

このようにTVer(ティーバー)にアップロードされている番組はストリーミングという形で楽しむしかありません。自宅でサイトからダウンロードして通信料を節約して外出先で楽しむなんてことは出来ないわけです。

でもどうしても録画し忘れた番組をTVer(ティーバー)で公開されている間にダウンロードして手元に置いておきたい！そんな方もいらっしゃると思います。TVer(ティーバー)で番組が見られるのはその番組の次回放送まで、つまり一週間しかありません。

それにしてもなぜTVer(ティーバー)では一週間で番組の公開が終了してしまうのでしょうか。

そもそもTVer（ティーバ）はなぜ無料で楽しめるのでしょう。そしてテレビ局は何を狙いTVer（ティーバ）を作ったのでしょうか？
その戦略を考えてみるとTVer（ティーバ）が録画保存を認めない理由が分かってきます。

そもそも民放はそれぞれに見逃した番組を視聴できるサイトを持っています。日テレ無料TADA！、テレ朝キャッチアップ、TBS FREE、ネットもテレ東キャンペーン、FOD見逃し無料などのサイトのことです。

さらにそれぞれが運営するサイト以外に一元的に集約したポータルサイトを作りました。それがTVer（ティーバ）です。

もともとTVer（ティーバ）が出来る前からテレビ番組を違法にアップロードして動画サイトに投稿をしたり動画ファイルの形でネット上にアップロードをする人がいてテレビ局の持つ著作権を侵害していました。

何故違法にアップロードをされた番組でもニーズがあるかと言えば視聴者が見逃したり録画し忘れたりという事が多々あったからです。

そのために著作権を持つ民放各局は正規の方法で見逃し視聴のニーズに答えられるサイトであるTVer（ティーバ）を作ったわけです。

つまりTVerで見逃し視聴をしてもらうことで連続ドラマを見逃してしまった！というような視聴者にも次のテレビでの放送を見てもらうためにTVer(ティーバー)を用意して見逃し配信をしているわけです。

実はTVer(ティーバー)視聴すると分かりますがCMが入ります。TVer（ティーバ）は民放が配信しているので当たり前かもしれませんが動画を再生した時と再生途中、さらに視聴後にもCMが流れるんですね。

TVer（ティーバ）もテレビ放送と同様にCMによってサービスを維持しているというわけです。しかも録画保存した番組のようにCMを飛ばすことも出来ないようです。

違法アップロードされている動画はCMは入りませんがそれは動画を違法な形で入手しているからです。民放は当然広告料から製作費を捻出しています。TVer（ティーバ）でもその番組を無料で提供するにはCMを入れなければいけないわけです。

TVer(ティーバー)はネット上で見ることのできる無料動画ですが他の動画が見れるサービスとは違ってテレビ放送を補完する意味合いが強いという事ですね。
 

これまで見てきたことでTVer（ティーバ）からのダウンロードは違法という事が分かりました。でもどうしてもあの番組を録画して保存しておきたい！

そんな風に考える方もいらっしゃるかと思います。何か方法は無いのだろうか…
実はダウンロードする以外にもTVer（ティーバ）を録画保存する方法があります。