Discordで音声がプツプツ途切れる時の設定・対処法を解説

Discordは特にゲーマーに人気が高いチャットツールです。音声通話やビデオ通話が可能な誰でも無料で使えるアプリということで、世界中のユーザーから支持されています。

しかし、Discordを使っていると音声が頻繁に途切れて、会話が不安定になったり、ノイズばかりになってしまうという声が上がっています。この記事ではDiscordで音声が途切れる原因と対処法について解説します。

Discordで音声が途切れるのはどのような状況で、どのような原因が感がられるのでしょうか。

Discordで音声が途切れる状況というのは、相手から聞こえてくる音声が途切れる場合と、自分の音声が途切れると相手から言われる場合の2つの状況があります。

Discordで音声が途切れる場合の原因はいくつか考えられます。まずは、通信回線が不安定な場合です。通信回線が不安定な場合には、ルーターの設定を確認するなどの自分でできる対処法と、プロバイダーの回線そのものに原因があり、自分でできる対処法がない場合があります。

回線以外にDiscordで音声が途切れる原因が、PCやDiscordの設定である場合があります。PCやDiscordでのマイクやスピーカーの設定が原因で音声が途切れてしまいます。対処法としては、PCやDiscordの設定を確認して調節することです。

その他に、Discordの会話に使っているイヤホンやマイクの故障や接続不良などの原因もあります。この場合には、接続を確認したり、故障していたら交換するなどの対処法が考えられます。

Discordで音声がプツプツ途切れるときや、通話状況が不安定になりノイズが頻繁に入ってしまう場合にはいくつかの対処法があります。まずはDiscordで音声が途切れるときに、原因を問わず試してみたほうがいいことを3つ解説します。

まず試してみてほしいことはPCとDiscordのアプリの再起動です。再起動すると、PC内部やアプリに蓄積されたバグがリセットされます。原因不明の不具合の多くは、PCやアプリを長時間使い続けて発生したバグが原因です。再起動でバグをリセットすることで、音声が途切れるなどの不具合を解消します。

最初にDiscordのアプリを再起動してみましょう。

Discordのアプリに音声が途切れる以外の不具合が生じていなければ、ディスコードのアプリの右上の「閉じるボタン」をクリックして閉じてから再起動します。

もしも音声が途切れる以外にもディスコードのアプリの動作に不具合が生じて、通常の方法で終了できないようであれば、タスクマネージャーから強制終了します。

Windows10のタスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」をクリックします。

タスクマネージャーが開いたら「プロセス」のタブからDiscordを探して右クリックします。「タスクの終了」をクリックするとディスコードを強制終了できます。その後、再度Discordを起動して、音声が途切れる不具合が解消するか確認してみましょう。

Discordの再起動では音声が途切れる不具合が解消できない場合には、PCを再起動してみましょう。

Discordの音声品質はネット回線の状況に大きく影響を受けます。ネット回線の通信状況が不安定な状況では、音声がプツプツと途切れることが多くなります。

PCでディスコードを利用している場合には、有線接続の場合にはLANケーブルの接続やONUの設定を確認しましょう。Wi-Fi接続の場合にはルーターの設定やルーターとONUとの接続などを確認しましょう。

Wi-Fi接続の場合には、モデムやONUまでの通信回線は高速回線を引いていても、Wi-Fiルーターから先の無線通信が不安定になりがちです。ケーブルの接続やPCの設定は正常なのに音声が不安定になるようなら、Wi-FiルーターとPCの距離が遠すぎる可能性もあります。距離の調整などもおすすめです。

また、プロバイダーの回線自体に障害が生じている場合には、自分でできる対処法はありません。回線が回復するまで待ちましょう。

Discordの音声が不安定になりプツプツ途切れることが多くなる原因が、マイクやヘッドセットの故障の場合があります。Discord以外のアプリや、他のPCやスマホに接続したときに、マイクやヘッドセットが正常に使えるかどうかを確認してみましょう。もしも故障しているときには、交換する必要があります。

Windows10でDiscordを利用すると、Discordでの音声の設定を変更しなければ、Windowsのデフォルトで設定されているサウンド設定がそのまま適用されます。Windowsのサウンド設定に何らかの不具合が生じてしまったことが、Discordでプツプツ音声が途切れる原因になることがあります。

上記のPCやアプリの再起動や回線の状態を確認しても特に問題がない場合には、次はWindowsのサウンド設定を確認してみましょう。

Windowsのサウンドの設定ではスピーカーとマイクの設定を確認できます。
 

まずはWindows10の画面の右下に表示されているタスクトレイの中にある「スピーカー」のマークを右クリックします。表示されたメニューの「サウンドの設定を開く」をクリックします。

Windows10の「設定」のサウンドの設定が開きます。まずは、スピーカーもマイクも使っているものが選択されているか確認します。

相手の音声が途切れる場合には「出力」でスピーカーの設定を確認します。スピーカーの「マスター音量」が小さすぎないか確認します。

会話をしている相手から自分の音声が途切れると言われる場合には「入力」でマイクの設定を確認します。声を出してみて「マイクのテスト」のインジゲーターが反応しているか確認しましょう。

「出力」も「入力」も音声が途切れる問題を解決できない場合には「トラブルシューティング」をクリックしてみましょう。Windows10のシステムが自動で問題を検出して、解決方法を提示してくれます。

ドライバーとは、PCに接続するキーボードやマウスなどの周辺機器を動作させるためのソフトウェアです。Discordで音声通話をするために必要なスピーカーとマイクを利用するためにも、それぞれドライバーが必要です。スピーカーやマイクのためのドライバーがサウンドドライバーです。

ドライバーはPCのアップデートに合わせて更新されることがあります。ドライバーが更新されないとPCのプログラムとの不具合が生じて、音声が不安手になったり、スピーカーやマイクの動作に不具合が生じる可能性があります。サウンドドライバーを更新してみましょう。

Windows10の「スタート」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックします。

「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をクリックして展開し、音声が途切れる問題を起こしているスピーカーかマイクのドライバーを右クリックします。「ドライバーの更新」をクリックすると、ドライバーを最新の状態にできます。

ドライバーを更新しても音声が途切れる不具合が解消しない場合には、いったんアンインストールしてから再インストールします。

問題が生じている機器のドライバーを右クリックしたら「デバイスのアンインストール」をクリックします。するとそのサウンドドライバーがPCから削除されます。サウンドドライバーを削除した機器を接続した状態でPCを再起動すると、自動でインストールされます。

その後、Discordで音声が途切れる問題が解決したか確認してみましょう。

Discordの音声がプツプツ途切れて不安手になる場合に、回線の状態やPCの設定を確認する対処法を行っても特に問題がない場合には、ディスコードの設定に問題がある可能性があります。Discordでできる音声が不安定なる問題への対処法を解説します。

Discordでも音声やマイクの設定ができます。Discordの「音声設定」の確認を行ってみましょう。

Discordのアプリの画面の左下の方にある歯車マークの「ユーザー設定」をクリックします。

左ペインで「音声・ビデオ」をクリックします。開いた画面の一番上の「音声設定」で「入力デバイス」と「出力デバイス」を確認します。どちらも「Default」になっていればOKです。「Default(デフォルト)」とはPCで利用するように設定されているマイクとスピーカーのことです。

PCの設定で動作確認していれば、ディスコードの音声設定でも「Default」で問題はありません。

利用するマイクとスピーカーの確認ができたら、次に音量設定を行いましょう。

「入力音量」と「出力音量」のインジゲーターを左右に動かして、適切な音量に設定します。

Discordの音声がプツプツ途切れる原因が、入力感度の設定であることがあります。ディスコードの入力感度では、どの程度の音量まで音を拾うのかを設定します。入力感度が大きすぎると小さな声が入らなくなります。逆に入力感度を小さく設定しすぎると、小さなノイズや呼吸音まで入ってしまい、相手にとってノイズが大きくなり耳障りになります。

Discordの初期設定では、入力感度は自動調節するようになっています。入力感度の自動調節がうまく働いていれば問題ありませんが、入力感度の自動調節がうまく調節されていないと、小さな声を拾わなくなり音声がプツプツ途切れる原因になります。

相手から自分の音声がプツプツ途切れるとよく言われる場合には入力感度を自動調節から手動調節に切り替えてみましょう。入力感度の設定はDiscordのユーザー設定で行います。

Discordの画面の左下の方にある歯車マークの「ユーザー設定」のアイコンをクリックしましょう。

左ペインで「音声・ビデオ」を開きます。「入力感度を自動調整する」がオンになっていたらオフに切り替えます。するとその下のインジゲーターを左右に動かして調整できるようになります。緑色の部分がディスコードで拾う音量です。呼吸音などのノイズが入らずに、快適に会話ができる位置に調整しましょう。

Discordのユーザー設定の「音声・ビデオ」に「音声処理設定」があります。そちらにある「エコー除去」がオンになっていると、なぜか音声が途切れる原因になってしまうことがあります。

本来であれば、エコーが入ると耳障りなハウリングが起きやすくなるので、エコー除去が必要です。しかし、頻繁に音声が途切れるようであれば、「エコー除去」をオフにしましょう。

ディスコードの「ユーザー設定」に入り「音声・ビデオ」をクリックします。「音声・ビデオ」を「音声処理設定」まで下にスクロールします。「エコー除去」がオンになっていたらオフにします。

また、ノイズが入ってしまうときにはノイズ低減のオンとオフもこちらで切り替えられます。「ノイズ低減」のボタンがアクティブな場合には切り替えて、ノイズが減るか確認してみましょう。

Discordのハードウェアアクセラレーションとは、本来はCPUのみで行うはずのディスコードの処理をGPUにも手伝ってもらい、処理速度を高速化するための設定です。ディスコードの音声が途切れたりノイズが入って不安定になる原因が、CPUの処理速度が遅いためである場合には、こちらをオンにしてみましょう。

ただし、GPUのないPCやGPUの性能が低い場合にはオンにすることで却ってディスコードの動作が不安定になる可能性もあります。オンとオフを切り替えて様子を見ましょう。

ディスコードの「ユーザー設定」に入り、左ペインで「詳細設定」をクリックします。「ハードウェアアクセラレーション」をオンにします。

自分でDiscordでサーバーを追加した場合、サーバーの地域を設定できます。サーバーの地域によって、音声品質に大きく影響します。上記の設定をすべて確認しても問題ない場合には、サーバーの地域を変更してみましょう。

サーバーの地域は現在はデフォルトでは自動設定になっていますが、手動で設定することもできます。

Discordでサーバーを開き、ボイスチャンネルにマウスホバーすると表示される歯車マークの「チャンネルの編集」をクリックします。

左ペインで「概要」を開き、画面を「地域の上書き」まで下にスクロールします。「地一気の上書き」の「自動」をクリックします。するとサーバーの地域を選択できます。こちらでサーバーの地域を色々と試してみて、最も音声通話が安定する地域を選びましょう。

Discordの音声通話が途切れて不安定になったりノイズが入ったりするのに、PCやDiscordの設定を見直しても問題がない場合には、ヘッドホンやマイクに問題が生じている可能性があります。ヘッドホンやマイクへの対処法は次の2つです。

ヘッドホンの音量が小さくなっていると、相手からの音声で小さい声は聞こえなくなります。必要以上に音量を小さく設定していないか確認してみましょう。

また、マイクにはミュートボタンがついていることがあります。ミュートになっていると、自分の音声がマイクに入らずに相手に聞こえなくなります。マイクがミュートになっていないか確認しましょう。

もう一つの対処法がPCへのマイクやスピーカーの接続がされているかの確認です。有線接続の場合には、マイク端子やスピーカー端子、USBポートにマイクやスピーカーのケーブルが接続されていなければ、音声での通話はできません。マイクやスピーカーの接続もしっかりと確認しましょう。