Androidが「モバイルネットワークが利用できません」で繋がらない時の対処法
Android端末を開いて操作しようとしたら「モバイルネットワークが利用できません」と表示され、ネットに繋がらないという経験をしたことはないでしょうか。「モバイルネットワークが利用できません」という表示が出てネットに繋がらない場合の対処法を紹介します。
目次
【Android】「モバイルネットワークが利用できません」で繋がらない時の対処法
スマホユーザーの大半は、電話契約や通信契約をdocomoなどのキャリアで行い、モバイルデータ通信を使ってインターネットに接続します。外出先でWi-Fiが利用できない状況でも、モバイルデータ通信を使えばインターネットに接続できるのでとても便利です。
定額料金を毎月キャリアに支払っているので、モバイルデータ通信でインターネットに接続できなくなったらお金が無駄になりますが、「モバイルネットワークが利用できません」という表示が出て、インターネットに繋がらないことがあります。
この記事では「モバイルネットワークが利用できません」の表示が原因でネットに繋がらない場合の対処法を紹介します。
モバイルネットワーク通信とは
普段何気なく利用しているインターネットですが、インターネットに接続する方法は2つあります。「Wi-Fi」と「モバイルデータ通信」の2つです。「Wi-Fi」とは、パソコンやスマホ、ゲーム機など、さまざまな端末を無線で接続する「無線LAN」の規格のことです。
レストランやカフェ、またショッピングモールなどで利用できるフリーWi-Fiは、「無線LAN」を使ってインターネット接続をしています。「モバイルデータ通信」は「Wi-Fi」とは異なるインターネット接続方式です。
各携帯キャリアと契約して利用するデータ通信
「モバイルデータ通信」とは、docomo、au、Softbank、楽天モバイルといった大手キャリアなどの携帯電話会社が提供する回線を使って、インターネットに接続することをいいます。最も馴染みのある呼び方としては「パケット通信」があります。
「モバイルデータ通信」はスマホ専用の電波を使用するため、電波が届く場所であれば特殊な機材を使用することなく、どこでもインターネットに接続できます。「モバイルデータ通信」は通話料金と区別して支払う必要があります。
docomo、au、Softbank、楽天モバイルは、「パケットプラン」や「データプラン」といった通信契約プランを提示するので、自分のインターネット使用状況に対応したプランを選んで、通信契約を結ぶのが普通です。
AndroidやiPhoneの設定画面からオンとオフを切り替え可能
「モバイルデータ通信」は有料で、毎月決められた通信量が契約内容に応じて配分されるため、通信量の上限に達するとキャリアによって通信制限がかけられます。
限られた月々の通信量を効率よく使っていくために薦められているのが、「Wi-Fi」に接続してインターネットを使用することです。「Wi-Fi」を利用できる環境であれば、「モバイルデータ通信」を「OFF」にして、「Wi-Fi」を「ON」にすれば切り替えられます。
AndroidスマホでもiPhoneでも、「モバイルデータ通信」から「Wi-Fi」に切り替える方法は同じです。ホーム画面にある「設定」アプリを開くと「モバイル通信」がメニューの中にあるのでタップし、「OFF」に設定したあと、「Wi-Fi」を「ON」にすれば完了です。
Androidが「モバイルネットワークが利用できません」で繋がらない原因
ここまで、「モバイルデータ通信」の基本情報を紹介しましたが、お金を払って「モバイルデータ通信」を使えるようにしているのになぜ、「モバイルネットワークが利用できません」という警告表示が出るのでしょうか。
これから「モバイルネットワークが利用できません」という警告表示が出る原因を3つ紹介します。
スマホ端末やSIMカードに問題がある
まず考えられるのは、スマホとSIMカードに問題があることです。スマホは毎日持ち歩くデバイスなので、時には落としたりぶつけたりして、外部からの強い衝撃を与えてしまうことがありますが、それによって「モバイルデータ通信」でネット接続が行えなくなることがあります。
大手キャリアで通信契約をしているなら、機種変更をした時点でキャリアによってSIMカードが挿入されロックがかけられるので問題ないですが、格安SIMを利用しているユーザーは自分でSIMカードをスマホに挿入しなければなりません。
購入したSIMカード自体に問題があったり、挿入時に正しく挿入できていなかったりするため、「モバイルデータ通信」でネット接続が行えなくなることもあります。
スマホの設定に問題がある
考えられる別の原因は、スマホの設定に問題があることです。
AndroidスマホでもiPhoneでもいえることですが、「モバイルデータ通信」でネットに接続するのを妨げる設定があり、それが「ON」になっていると「モバイルデータ通信」によるインターネットの接続は行えなくなります。
キャリアの通信トラブル
考えられる原因はもう1つあります。キャリアの側に通信トラブルが発生していることです。
記憶に新しい通信トラブルには、2022年7月2日に大手キャリアであるauの通信会社「KDDI」に大規模な通信障害があります。最大で3915万回線、および3091万人以上の利用者に被害が出ました。
Androidが「モバイルネットワークが利用できません」で繋がらない時の対処法
AndroidスマホまたiPhoneで「モバイルネットワークが利用できません」という警告表示が出る場合に考えられる3つの原因をここまで紹介しましたが、ここからは原因に対応する対処法を紹介します。
対処法とは問題を修正するための解決法なので、自分のスマホに起きている問題の原因を突き止め、それに対応する対処法を試してください。
端末の再起動
AndroidスマホまたはiPhone自体に不具合やエラーが生じていることが原因で、警告表示が出るのかもしれません。原因が一時的な不具合やエラーであるなら、AndroidスマホまたはiPhoneを再起動すれば、問題は改善できます。
スマホの再起動とは、正規の終了手続きを踏んでで、システムやアプリケーションを一度終了させ、その後あらためて起動させることをいいます。Androidスマホの場合は、電源ボタンを長押しするとメニューが表示されるので、「再起動」をタップすれば行えます。
iPhoneの場合はサイドボタン、あるいはサイドボタンと音量ボタンを同時に長押しすると「スライドで電源オフ」が表示されるので、指示に従って電源を落とし、その後サイドボタンを長押しすれば再起動できます。
SIMカードの確認
警告表示が出るタイミングが、SIMカードを挿入した直後であれば、原因は確実にSIMカードです。SIMカードに問題がないかどうかをまずチェックしましょう。SIMカードに全く問題がないようなら、問題はSIMカードが正しく挿入されていないことです。
Androidスマホ、またはiPhoneの電源を落とし、SIMカードトレイを出してSIMカードを外し、トレイの上にもう一度SIMカードを置いたらトレイをスマホに戻しましょう。電源を入れて警告表示が出なくなるかどうかを確認してください。
機内モードやモバイルデータ通信の確認
「モバイルデータ通信」が利用できないスマホの設定がある、とこの記事で紹介しましたが、「設定」アプリの「モバイル通信」が「OFF」になっていれば、「モバイルデータ通信」は利用できなくなります。
また「機内モード」が「OFF」になっているかどうかも確認してください。「機内モード」とは、飛行機に搭乗した際に、スマホの通信を遮断して飛行機の通信に影響を与えないようにする機能のことです。
「機内モード」が「ON」になっていると、「Wi-Fi」「Bluetooth」「GPS」そして「モバイルデータ通信」のすべてが利用できなくなります。「機内モード」の設定をぜひ確認してください。
キャリアの通信トラブルの場合は?
docomo、au、Softbank、楽天モバイルといった大手キャリアに通信障害が起きていることが原因なら、必ずdocomo、au、Softbank、楽天モバイルの各社は、ユーザーを混乱させないようにするために情報を公開しているはずです。
docomo、au、Softbank、楽天モバイルの4社はそれぞれ、「通信障害確認ページ」をWeb上で公開しているので、ぜひ確認してください。以下にdocomo、au、Softbank、楽天モバイルの「通信障害確認ページ」のリンクを紹介するので、必要であればアクセスしてください。
Androidが「モバイルネットワークが利用できません」で繋がらないならスマホの設定を確認しよう!
AndroidスマホやiPhoneで「モバイルネットワークが利用できません」と表示され繋がらない時は、スマホ、SIMカード、キャリアの通信障害を確認しましょう。
モバイル通信とはdocomoや楽天モバイルなどが提供する回線を使ってインターネットに接続することをいいます。「モバイルネットワークが利用できません」が出て繋がらないなら、この記事を参考にして問題を修正してください。