2019年01月21日更新
Macをセーフモードで起動する方法【セーフブート】
Macなどのパソコンには時々、予測不能のトラブルが起きる時があります。そいう時には、「セーフモード」での起動をすると問題が解決するかもしれません。今回の記事では、Macをセーフモードで起動する方法をお伝えしていきます。普段Macをお使いの方はご覧ください。
目次
Macのセーフモード/セーフブートとは?
Macをお使いの皆さんは、普段突然のトラブルなどにはどう対処していらっしゃいますでしょうか。多くの方は、再起動を繰り返したり、問題が解決しない時はMacパソコンを修理に出したりしていることかと思います。
Macパソコンのトラブルは、「セーフモード」で起動することにより解決することがあります。セーフモードは、セーフブートということもあります。今回の記事では、Macパソコンをセーフモードで起動させる方法についてをお伝えしていきます。
セーフモード(セーフブート)でより長く、Macパソコンを使っていけるかもしれません。普段Macをお使いの方はぜひ、セーフモードでの起動方法を確認していってください。
Macのトラブル改善に役立つ機能
Macのセーフモード(セーフブート)とは、一体どのような機能なのか。セーフモードの存在をはじめて知ったという方も、Macをお使いの中には多くいらっしゃるかと思います。
Macのセーフモード(セーフブート)とは、冒頭でもお伝えしたとおりMacのトラブル改善に役立つ機能のことをいいます。
なぜセーフモードがトラブル改善になるのか、その理由を順に説明していきます。Macのセーフモードのことをよく分からないという方は、確認してみてください。
起動ディスクのチェック
セーフモードは、Macパソコンを立ち上げる時に起動ディスクのチェックを行っています。検証を行うことで、ディスクやシステム上の問題点などを見つけてその時点で修復を試みているのです。
そのため、トラブルが起きた後などにMacのセーフモードで立ち上げてみると、そのトラブルの原因を探して、さらにそれを修復してくれるのです。
Macに限らず、パソコンの調子が悪い時は再起動!とよく言いますが、しっかりとMacパソコンを改善させたい時は「セーフモード」での再起動をおすすめします。ディスク、システムに問題がありそうな時は試してみてください。
キャッシュ削除による動作の軽量化
また、Macなどのパソコンは使用していく度に「キャッシュ」という情報がたまっていきます。キャッシュとは、アプリケーションなどの起動に必要な情報です。この情報により、読み込み速度などが上がっていくのです。
しかし、ずっと使い続けることによってMacのパソコン内には、古いキャッシュなどが溜まっていきます。そうなると、Macは段々と重くなっていき、処理速度などが落ちてしまうのです。
セーフモードで起動すると、セーフモード(セーフブート)の機能がそういった「キャッシュ」を削除してくれます。
Macのセーフモードの注意点
セーフモードで起動することで、Macのパソコントラブルを解決してくれる機能。では、毎回Macをセーフモードで起動させればいいのでは?と考える方もいらっしゃるかと思います。
セーフモードでの起動は確かに、Macパソコンにも負担が掛からず便利です。しかし、便利とはいえ使用する上では注意点がいくつか存在します。
続いては、Macのセーフモードに関する注意点についてを説明していきます。
一部機能の制限
Macのセーフモードとは、ディスクなどに負担をかけないようにするために、一部機能を制限しています。ディスクを傷つけないために制限をかけているため、通常で使うよりも不便な点はあります。
DVDディスクを見ることが出来なかったり、一部のネットワークが使えないなどの例があげられます。また、Macは同じiOS間でのファイル共有などが高速でできることが利点としてあげられるパソコンですが、そういった機能にも制限がかかります。
パソコンのディスクに負担をかけないように、通常モードよりも大分利便性は落ちます。そのため、セーフモードでの通常利用は難しいことを覚えておいてください。
Macのセーフモード起動方法
Macのセーフモード機能は、どうやって起動させることができるのか。続いては、Macをセーフモードで立ち上げる方法を説明していきます。セーフモード機能を使いたい方は、手順を確認してください。
起動手順
Macをセーフモードで立ち上げる方法は、とても簡単です。起動させる際に、【shiftキー】をずっと押したまま立ち上げれば良いのです。
shiftをずっと押したまま、いつものログイン画面が表示されるのを待ってみてください。上手くセーフモードでの起動に成功すると、ログイン画面の上のところに「セーフブート」と赤字で表示されます。
このセーフブートの表示が出たら、セーフモードでの起動は成功です!いつもどおり、パスワードを入力してログインをします。
shiftキー未使用での起動手順
shiftキーを使用しないでセーフモードに入れたいという方は、Macに搭載されている「ターミナル」というアプリを使用すれば、Macをセーフモードに入れることができます。
このターミナルという機能は、コマンドを使うことでその機能を使用するものになります。セーフモード以外にも、さまざまな使い方をすることが可能です。
ターミナルのアプリを起動させると、上記の画像のような画面が表示されます。ここに直接、指示となるコマンドを入力してエンターを押します。正確なコマンドであれば、その通りの操作が行われるはずです。
セーフモードで起動させたい時に入力するコマンドは、以下のとおりです。
【Mac・セーフモードコマンド】 sudo nvram boot-args="-x"
セーフモードの起動確認方法
セーフモードでMacを立ち上げると、一見通常モードのように見えます。バージョンによっては上のところにログイン画面同様、「セーフブート」と表記がされますが、されない場合もあります。
そういう場合、起動状態の確認をすることができます。アップルマークの「このMacについて」という選択肢から、起動状態を確認していきます。
このMacについてを選択すると、このような画面が表示されるかと思います。ここで、Macの概要や内部ストレージの状況が確認できます。この画面の、「システムレポート」という箇所をクリックしてください。
Macのシステムレポートから、起動モードの確認ができます!ソフトウェアの欄に、起動モードという文字があるはずです。
ここに、「セーフ」と表記されていれば、現在の起動状況は「セーフモード」です。
Macのセーフモード終了手順
Macのセーフモードを終了させたい時は、どうすれば良いのだろうと悩む方も多いと思います。しかし、終了方法も実は簡単で、Macを再起動するだけ。
通常通りに再起動をかければ、次またshiftを長押ししない限りは通常の起動モードに戻っているはずです。トラブルが解決し、セーフモードを終了させたい時は再起動の手順をとってください。
また、ターミナルでもセーフモードは終了させることは可能です。ターミナルで終了させたい時は、以下のコマンドを入力して実行してください。
通常起動の設定コマンド【sudo nvram boot-args=""】
セーフモードで再起動/システム終了が起きた場合の原因は?
安心と思えるセーフモードでも、時折トラブルが起きることがあります。セーフモードで再起動・システム終了などの問題が発生する場合があるのです。これには、いくつか原因があります。
ひとつが、問題のあったディスクが修復された場合。二つ目は、電源が抜けてしまった場合です。どちらも、再度再起動をかければ問題はありません。システムが終了してしまっても、慌てずにもう一度電源をいれてみてください。
しかし、Macが立ち上がらないなどの問題が起きた場合は、故障の原因も考えられます。そういう場合は、Appleのサポートに連絡をとり、修理などに出す必要があるかもしれません。
Macがセーフモードで起動しない場合の対処法
セーフモードで起動しようと思っても、「あれ?セーフモードになっていない」という方もいるかもしれません。その場合、「shiftキーを押すタイミングを誤っていた」などの問題があるかもしれません。
セーフモードは、再起動・起動をしようと思ったらすぐに押さなければなりません。ログイン画面が表示されてからや、起動の手順をとって暫く経ってから押してしまうとセーフモードに入らない場合があります。
もう一度再起動をやり直し、再起動を行った瞬間にずっとshiftキーを押し続けてみてください。
今回の記事では、Macのセーフモードについての情報をお伝えしました。このセーフモードは、定期的に行うとキャッシュなども溜まりづらく、日々快適にMacを使用できるかもしれません。
中にはキャッシュの削除ツールとして日常的に活用している方も多いとのことです。
Macをお使いの方はぜひ、この便利な機能を試してみてください。