2019年03月11日更新
【Mac】HandBrakeの使い方!マルウェア感染の危険性は?
Macで使える動画変換アプリと言えば、HandBrakeが有名ですが、そのHandBrakeにマルウェアが仕込まれていた事例があった事はご存知でしょうか?今回はそんなMacのHandBrakeの現状、また、その操作と使い方を解説したいと思います。
目次
HandBrakeとは?
HandBrakeとは、 MacでDVDビデオを MacやiPhone、iPadで再生できる、MPEG4というファイル形式に変換する事ができる有名な動画変換アプリです。
Windowsではこういった無料の動画変換アプリは豊富に出回っていますが、 Macでは数が少なく、Macで動画変換アプリといえば、このHandBrakeが真っ先に候補に上がるのではないでしょうか。
DVDの動画ファイルを取り込み/変換できるソフト
HandBrakeは MacでDVDの動画ファイルを取り込み、変換する事ができるソフトです。HandBrakeは様々な動画ファイルをMPEG4,MKV形式に変換する事ができます。
- 読み込めるフォーマット:BD、DVD、ISO、VIDEOTS-フォルダ。MPEG4、AVI、WMV、FLV、などの動画ファイルも変換可能
- 変換後のファイル形式:MPEG4、AVI、WMV、FLV
因みにコピーガードを回避する機能は搭載しておりません。
特徴
HandBrekeは Macで簡単にDVDを動画ファイルに変換する事ができます。 MacやiOS端末との親和性が高く、DVDから取り込んだ動画ファイルを簡単に iPhoneやiPadで再生できるMPEG4形式のファイルに変換する事が可能です。
また、HandBrakeは動画の縦横比や画質の変更、字幕や音声の追加もする事ができるなど、豊富な編集機能があることも特徴になります。
現在、HandBrakeは最新のバージョン1.2.2にアップデートされ、MacOsMojaveのダークモードがサポートされて、MacBook ProのTouch Barに対応するなど改良が加えられています。
【Mac】HandBrakeの利用によるマルウェア感染の危険性は?
一般的に MacはWindowsに比べてマルウェアに強く危険性は少ないと言われています。もちろん Macは強固なセキュリティーを備えていて、マルウェア感染被害はかなり少ないです。
ですが、誤解してはいけないのは、 MacはWindowsより利用者が少ない事、それに伴いMacをターゲットにしたマルウェアの絶対数が少なく危険性が少ないというだけであり、 Mac自体がマルウェアに感染しない訳では無いということです。
最近ではiPhoneの爆発的な普及により、パソコンも Macを使用するユーザーが増えてきて、 Macのマルウェア感染の危険性も増えてきていると言えるでしょう。
トロイの木馬”に感染していないか確認する必要がある
先述した通り、iPhoneやiPadなどiOS端末の普及に伴って Macユーザも増加しており、 Macを標的としたマルウェアも増えてきています。実際に2017年には「HandBreke」 Mac版にてマルウェア感染の事例があった事はご存知でしょうか?
ミラーサイトの1つからダウンロード可能だったHandBrakeが、ハッカーによりマルウェアを仕込まれていました。感染が確認されていた期間は2017年5月2日から6日まで、その内、ダウンロードされたHandBrakeの半数が感染していました。
マルウェアは「OSX.PROTON」の亜種で感染した Macから情報を盗み出すトロイの木馬の一種だそうです。もしこの期間に MacにHandBrakeをダウンロードされている方は、ご自分のMacがマルウェアに感染していないか確認した方が良いかもしれません。
無料ソフトでセキュリティが弱い
Macで無料でダウンロードできるHandBrakeですが、その使い勝手の良さの反面、セキュリティーはイマイチなようです。やはり、 MacのAppStore以外のWebサイトから無料でダウンロードできるとゆうことは、それなりの危険性があるという事かもしれません。
タダほど高いものは無いという事でしょうか。ユーザー側の対策としては、 Macのセキュリティーの設定の見直し、 Mac用のセキュリティーソフトの導入など考えた方が良いかもしれません。
【Mac】HandBrakeの使い方〜ダウンロード/インストール〜
ここからはMacでHandBrakeをダウンロード/インストールする方法、手順を画像を交えながら解説していこうと思います。
ダウンロード手順
先ずはダウンロードの手順を解説します。 MacでHandBreke公式サイトで検索すると上記の検索結果が表示されますので「HandBrake Downloads」をクリックします。
HandBrake公式サイトが表示されましたら、画面左上の「 MacOS、 MacOS X10.11以降」の項目をクリックします。
インストール手順
HandBrakeの公式からソフトのダウンロードが完了すると、上記の画面が表示されますので、「HandBrake.app」の項目をクリックします。
「HandBrake.Appはインターネットからダウンロードされたアプリケーションです。を開いてもよろしいですか?」ときかれますので、開くをクリックします。
以上のように無事に MacにHandBrakeはダウンロードできました。ダウンロードの手順も MacのHandBrake公式サイトから3ステップ位でできるので特に難しい部分はないと思います。
【Mac】HandBrakeの使い方〜変換〜
ここからはHandBrakeを使って、動画の変換をする手順を画像を交えながら解説していきたいと思います。
動画の変換手順
先ずは取り込みたいDVDをお使いのMacにセットします。DVDが自動で再生してしまった場合はDVDプレイヤーを終了させます。次にHandBrakeを立ち上げますと、上記の設定画面になりますので、画面左上の「Open Source」をクリックします。
するとフォルダーの選択画面になりますので、取り込みたいメディア、及びファイルを選択して左下の「Open」をクリックします。
動画の読み込みが始まりました。読み込み自体は数分で完了しますので、待つ事にします。
動画の読み込みが完了すると上記の画面になりますので「Start」をクリックすると動画の取り込み、変換が開始します。以上が大まかなHandBrakeの使い方になります。尚、これは家庭用DVDに保存してある個人で撮影した動画を、 Macに取り込むものとして書いておりますのでご理解ください。
*著作権の問題は各自それぞれ御認識されて、御注意の方よろしくお願いします。
変換する動画の設定方法
上記は変換する動画のHandBrakeの設定項目になります。詳細な設定はここでは書ききれないので、主に使う設定の方法を紹介していこうと思います。
- 「Video」動画の設定はこのタブをクリックしておこないます。
- 「Video Encoder:」このタブで変換するファイル形式を選択します。
- 「 Framerate(FPS):」動画の画質、フレームレートを調整する画面になります。
- 「Seve As:」動画のファイル名を変更するタブになります。
- 「Browse...」動画を取り込み、変換したファイルの保存先を設定するタブになります。
以上が主に使う動画の設定方法になります。細かい設定方法についてはネットにHandBrakeの使い方がいろいろ載っておりますので、ご自分にあった設定方法を探して頂ければと思います。
変換する音声の設定方法
上記は変換するHandBrakeの音声の設定項目になります。主な設定項目の方法を紹介させて頂きます。
- 「Audio」音声の設定はこのタブをクリックしておこないます。
- 「Track」複数言語がある場合このタブから選択します
- 「Codec」音声のコーデックを選択するタブです。AACにしておくのが無難でしょう。
- 「Mixdown」ステレオやモノラルなど、音声の種類の選択ができるタブになります。
公式サイトから旧バージョンもダウンロード可能
現在、HandBrakeの最新バージョンは1.2.2になっておりますが、 OSによっては旧バージョンでなければ動作しない場合もあります。HandBrakeの公式サイトでは旧バージョンもダウンロードできますので紹介させて頂きます。
handBrakeの公式サイトの左下の「旧リリース」をクリックします。
「旧リリース」をクリックすると旧バージョンが下にズラリと並ぶ画面になりますので、ご希望のバージョンを Macにダウンロードする事ができます。
まとめ
Macで使える動画変換ソフト、HandBrakeの使い方、設定の方法を紹介してきました。HandBrekeは2017年にマルウェアの汚染報告があって以降、マルウェア感染の事例は報告されていません。
しかし、 MacのApp Stor以外からのソフトのダウンロード、様々なWebサイトからソフトのダウンロードができるという事は、やはり危険性はある、と思われます。使い勝手がよく、動画の取り込み、変換に便利に使えるHandBrakeですが、ウイルスソフトの導入など Macのセキュリティー対策をしっかりおこなって使っていきたいですね。