中国版TikTok「抖音(douyin)」とは?日本版との違いや危険性と見る方法も解説!

抖音(douyin)は中国で配信されている中国版TikTokと言ってもいいアプリですが、日本版TikTokとはどのような違いがあるのでしょうか。この記事では、中国版TikTokの詳細について、日本版の違いや日本で利用する方法、危険性などについて解説します。

中国版TikTok「抖音(douyin)」とは?日本版との違いや危険性と見る方法も解説!のイメージ

目次

  1. 1中国版TikTok「抖音(douyin)」とは?
  2. TikTokの運営会社による中国向けショート動画配信アプリ
  3. 読み方は?
  4. 2中国版TikTokと日本版TikTokに違いはある?
  5. 中国版の方が最新機能が先に実装される
  6. 中国版は中国のみで展開されている
  7. ユーザーの年齢構成が違う
  8. おすすめアルゴリズムが異なる
  9. 中国版はEC機能が充実している
  10. 3中国版TikTokの使い方
  11. iOSでダウンロードする方法
  12. Androidでダウンロードする方法
  13. アプリを使わずに動画を見る方法
  14. 4中国版TikTokの危険性について
  15. 営業妨害を受ける危険性
  16. ストーカー被害などの危険性
  17. 中国の法律に違反する危険性に注意
  18. 著作権法に違反する危険性
  19. 著作権侵害を受ける危険性
  20. 5中国版TikTokを運営する場合の注意点
  21. 動画を投稿する場合には自宅などを特定されないように注意する
  22. 中国の法律に詳しい専門家とのつながりを作っておく
  23. 抖音専門の運営代行会社を利用する
  24. 商標登録などの対策を先に行っておく
  25. 6中国版TikTok「抖音」について最新まとめ

中国版TikTok「抖音(douyin)」とは?

世界中でショート動画を配信したり視聴したりして楽しむことができるアプリとして人気なのがTikTokです。実は、日本で配信されているTikTokは日本版やグローバル版とも言うもので、この他に抖音(douyin)という中国版があります。

この記事では、中国版TikTokである抖音(douyin)とはどのようなアプリで、日本で使うにはどうしたらいいのか、利用にあたっての危険性などについて解説します。

TikTokの運営会社による中国向けショート動画配信アプリ

中国版TikTokの抖音(douyin)は、TikTokと同じ運営会社であるByteDance(バイトダンス)が中国国内向けに配信しているアプリです。機能的にはTikTokとほぼ同じで、ショート動画の投稿や視聴を楽しむことができます。

抖音(douyin)は中国版TikTokといってもいいアプリですが、抖音(douyin)とTikTokとは互換性はありません。抖音(douyin)へ投稿された動画をTikTokで視聴したり、抖音(douyin)とTikTokで同じアカウントを連携させることなどはできないので注意しましょう。

また、抖音(douyin)は日本のアプリストアでは配信されていません。日本からでも利用はできますが、ダウンロードするのに少し工夫が必要です。

読み方は?

中国版TikTokである抖音の英語表記は「douyin」となります。これを日本語読みすると、「ドウイン」です。

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中国版TikTokと日本版TikTokに違いはある?

中国版TikTokの抖音(douyin)と日本版TikTokには互換性はなく、アカウントも共通して利用することはできません。しかし、中国の抖音(douyin)も日本版TikTokと同じように、ショート動画を投稿して視聴することができます。

この他に、中国版TikTokと日本版TikTokにはどのような違いがあるのでしょうか。主な5つの違いについてみていきましょう。

中国版の方が最新機能が先に実装される

新しい機能が開発された場合には、まずは中国版TikTokの抖音(douyin)に実装されます。まず抖音(douyin)で運用されて、その後問題がなければTikTokにも実装される、という流れとなります。

実際に、ライブ配信機能やグループチャット機能は日本版よりも中国版のほうが先に実装されています。今後、どのような機能がTikTokに実装されるのかは、抖音(douyin)を見ているといち早くつかむことができるでしょう。

中国版は中国のみで展開されている

日本版TikTokと中国版TikTokの最大の違いは、展開されている地域です。日本版TikTokは世界150カ国以上の国と地域で展開されていますが、中国国内では利用できません。日本以外でユーザーが多いのは、アメリカ、インドネシア、ブラジルです。

一方、中国版TikTokの抖音(douyin)は中国国内のみで展開されています。基本的なショート動画配信という機能は日本版も中国版も同じですが、抖音(douyin)では中国市場へのプロモーションに特化されています。

ユーザーの年齢構成が違う

日本版TikTokと中国版TikTokでは、ユーザーの年齢構成が違います。

日本版TikTokでは主なユーザーは10代から30代までの若年層が中心で、6割以上を占めています。一方、中国版TikTokのユーザー層は日本版よりも幅広く、50歳以上でも25%以上です。

日本版TikTokは若年層にターゲットを絞ったプロモーションに活用されることが多いのに対して、中国版は最近では中高年向けの健康食品などの宣伝にも活用されています。

おすすめアルゴリズムが異なる

日本版TikTokと中国版の抖音(douyin)では、おすすめに表示されるアルゴリズムが異なります。

日本では、視聴者により高く評価されている人気動画を、いいね数、コメント数、エンゲージメント率などの指標から割り出しておすすめ動画に頻繁に表示されるかどうかが決定されています。

そのために、動画数が少ない小規模アカウントでもバズれば短期間で成功できる可能性が高いのです。

一方、中国版ではフォロワー数の多いアカウントがおすすめや検索結果の上位に上がりやすい傾向があります。そのために、小規模なアカウントが勝負をするのは少し難しい状況があります。

中国版はEC機能が充実している

日本版TikTokではTikTok動画から直接商品やサービスを販売することはかなり難しいのですが、中国版ではEC機能が充実しています。

他のアプリを経由することなく、タオバオや天猫といった中国のECサイトの商品をアフィリエイトで紹介したり、抖音(douyin)から購入したりできます。

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中国版TikTokの使い方

中国版TikTokは日本のApp StoreやGoogleプレイストアでは配信されていません。日本で中国版TikTokの抖音(douyin)を使うには、少し特殊な方法が必要です。抖音(douyin)を日本で使う方法を解説します。

iOSでダウンロードする方法

iPhoneやiPadに中国版TikTokをダウンロードする場合には、App Storeの地域設定を中国に変更する必要があります。次の手順でダウンロードしましょう。

  1. 設定アプリを開く
  2. Apple IDの設定からサインアウトする
  3. 新しいApple IDを作成する
  4. マイアカウントの「国または地域名」を「中国本土」に変更する(住所は適当で大丈夫)
  5. App Storeで「抖音」を検索してダウンロードする
  6. いつも使っている電話番号を登録する(日本の電話番号は86を選ぶ)
  7. Apple IDからサインアウトしていつも使っている日本のApple IDで再サインインする

一度、ダウンロードすれば日本のApple IDに戻しても抖音を利用することができます。

Androidでダウンロードする方法

中国ではGoogleプレイストアが利用できないので、別の方法、中国の検索エンジンBaidu経由でダウンロードします。こちらのBaiduのページを開きましょう。

百度一下,你就知道

次の手順でダウンロードします。

  1. Baiduで抖音と検索する
  2. 抖音のページで「安全下載(安全なダウンロード)」をタップする
  3. 警告メッセージが表示されるが「OK」をタップする
  4. 「Baiduアシスタント」をダウンロードすると抖音もダウンロードされる

こちらも、一度ダウンロードすれば、日本からでも抖音を利用できます。

アプリを使わずに動画を見る方法

視聴できる動画は限られていますが、ブラウザで中国版TikTokの動画を視聴することもできます。こちらのリンクが抖音のサイトです。

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中国版TikTokの危険性について

TikTokはアメリカでは安全保障上の危険性が高いと禁止法案も議会で出されており、日本でも危険性があるのではといわれています。

実際のところ、TikTokだから個人情報が違法に抜かれるなどの危険性はみられません。しかし、中国版TikTokを利用する上では、他のSNSを利用するときと同じような危険性が考えられます。

中国版TikTokの抖音(douyin)を利用するときに注意した方がいい危険性について解説します。

営業妨害を受ける危険性

中国版TikTokの抖音では、コメント欄での荒らし行為や、他のアカウントを使っての誹謗中傷などがよく見られます。

中国向けのプロモーションで抖音のアカウントを開設している場合、ライバルが誹謗中傷を行うケースの他に、被害妄想から顧客が企業の評判を低下させる行為を行うこともあるので、注意しましょう。

ストーカー被害などの危険性

人気のインフルエンサーをプロモーションに活用したり、自分でライブ配信を行う場合には、中国国内ではストーカー事件も起きているので注意が必要です。

実際に、抖音の人気インフルエンサーが何らかの事件に巻き込まれる事案が中国では多発しているので、自分で配信したり、人気インフルエンサーを起用する場合には、撮影場所や住所などgが特定されないように最新の注意を払いましょう。

中国の法律に違反する危険性に注意

中国で抖音を運営する場合には、日本と法律が異なる点に注意が必要です。

政府や共産党に関して悪い影響を与える発言などをすると、中国国家規定違反となり、アカウント運営に規制が入る可能性があります。

また中国独自の禁止用語もあり、法律で規制されているものもあるので注意しましょう。

著作権法に違反する危険性

中国でも近年は著作権に対する意識が向上しており、知的財産権を侵害すると、賠償金や違法所得の没収、罰金といったペナルティを受けます。

著作権に関する内容は、日本の法律とそれほど変わらないので、他の人の著作物や権利を侵害する内容は、抖音に投稿しないように注意しましょう。

著作権侵害を受ける危険性

中国では、上述のように著作権に対する意識は向上していますが、商標権で日本企業が被害を受けるケースが多発しているので注意が必要です。

日本で商標権を取得していても、中国では認められないケースも有り、中国でも別途取得する必要があります。

日本企業のブランドを先に中国国内で商標権登録されてしまい、ブランドの使用料金を請求されるケースも多いので注意しましょう。

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中国版TikTokを運営する場合の注意点

中国版TikTokを運営する場合の注意点は次のとおりです。

動画を投稿する場合には自宅などを特定されないように注意する

ストーカー被害などが実際に抖音のインフルエンサーに起きているので、動画を投稿するときには配信者やインフルエンサーの自宅などの個人情報を特定されないように注意しましょう。

部屋の中からの配信でも、窓の外の風景や、窓やテレビの画面への反射で映った風景で場所が特定されてしまうこともあるので注意が必要です。

中国の法律に詳しい専門家とのつながりを作っておく

日本国内では問題にならないような内容でも、中国では法律に違反してしまう可能性もあります。例えば日本の宣伝でよく使われる「最高級」は中国では禁止用語です。

抖音に投稿しても大丈夫な内容か確認してもらったり、万が一トラブルが発生した場合の対処を依頼したりできるように、抖音を運営するのなら、中国の法律の専門家とのつながりを作っておくことが大切です。

抖音専門の運営代行会社を利用する

法律や慣習などの違いに対応するのが難しいのであれば、抖音専門の運営代行会社を利用するのもおすすめです。

豊富な経験や中国の弁護士との提携で、中国国内でも安全にアカウントを運営するためのサポートをお願いできます。

中国国内での抖音を使ったプロモーションを考えているのなら、一度、運営代行会社へ相談してみましょう。

商標登録などの対策を先に行っておく

新しいブランドを立ち上げたときには、日本での商標登録と並行して中国での商標登録も進めておくなど、先んじた対策が重要です。

ネット上には、中国での悪質な商標登録に対する対策に関する文献がたくさんあります。抖音を含めた中国国内でのプロモーションを検討しているのなら、一度、しっかりと学んでおくことをおすすめします。

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中国版TikTok「抖音」について最新まとめ

中国版TikTokの抖音(douyin)を、日本国内から個人で利用する人はあまりいないでしょう。しかし、企業が中国市場を視野にいれる場合には、抖音(douyin)の活用は必須ともいえます。

抖音(douyin)の運営には法律や商慣習の違いなど、色々と注意するべき点が多いので、ぜひ専門家に相談するなど、事前の対策をしっかりと練ることがおすすめです。

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この記事のライター
YKX
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