2019年09月12日更新
「ヤフオク!」の落札方法をくわしく解説!
「ヤフオク!」は言わずと知れた国内有名ネットオークションサイトです。実際にオークションで落札するには、知っておきたいことがいくつかあります。この記事では、ヤフオクで落札するための手順や方法、手数料の有無などを初心者の方にも分かりやすく解説しています。
目次
「ヤフオク」とは?
Yahoo!のサービスの一環として1998年にアメリカ向けにサービスが開始された「Yahoo!オークション」。翌年には日本でもサービスが開始され、現在日本ではオークションサイトとしてトップの座に君臨するサイトです。
サービス開始当初、利用者から略称として呼ばれていた「ヤフオク」が、現在ではサイトの正式名称として採用されています。正式な綴りは「ヤフオク!」です。
Yahoo!が運営するオークションサイト
ヤフオクは、アメリカやカナダ、イギリス及びアイルランドでもサービスを展開していましたが、現在ではいずれもサービスは終了しています。
日本ではYahoo!JapanIDを持っている人も多く、フリマサイトが台頭している現在でも、「オークションと言えばヤフオク」と思う方がほとんどでしょう。ヤフオクの出品数は2019年7月の実績で常時6480万品の出品があります。
現在では落札後のやりとりは「取引ナビ」というシステムが導入されているため、わざわざコメントを書いたりしなくてもワンタッチで簡単にやりとりできるようになっています。
落札者側は手数料や利用料は一切かからず、商品代金と送料だけでオークションを楽しむことができます。
ヤフオク!は「オークション出品」と「フリマ出品」の機能がある
ヤフオクと言えばオークション、と思う方が多いと思いますが、現在ではフリマ出品の機能もあります。
メルカリなどのフリマアプリが台頭してきた2016年より、ヤフオクでもオークション出品に加え、金額を競り合わず一定の金額で出品する「フリマ出品」のサービスが開始されました。
現在のヤフオクでの出品比率はオークション:フリマ=4:6となっており、ヤフオク内においてもフリマ人気の高さがうかがえます。
以下、この記事では「オークション出品」にスポットを当て、落札するまでの手順や知っておきたいことを解説しています。
「ヤフオク」で落札する前の準備
ヤフオクで商品を落札するためには、Yahoo!JapanIDを持っていることが必須です。Yahoo!JapanIDをお持ちでない方は、無料で作成することができるのでこの機会に是非作成しましょう。以下にYahoo!JapanIDを作成する手順と方法をご紹介します。
Yahoo!JapanIDを作成する
まずはYahoo!JapanIDを作成します。ヤフオクのトップページ、画面左上に「ログイン」「新規取得」とありますので、新規取得をクリックします。IDの取得に手数料はかからず、無料でIDを作成することができます。
連絡用メールアドレス、任意の文字列でYahoo!JapanIDとパスワードを入力します。続いて郵便番号、生年月日、名前(他人の目に触れる可能性があるため実名は避ける)、性別、お知らせメールの配信希望の有無、Tカードの有無を入力します。
入力欄をクリックすると、それぞれ入力する際の注意点が現れます。間違いがないか確認し、「Yahoo!JapanIDを登録」をクリックします。
ID作成時の注意点
IDは、任意の文字列で作ることができますが、必ず知っておきたいことがあります。まず、IDは作成後変更することができません。そして、IDを作成すると、そのIDを使って自動的にメールアドレスが作成されます。
IDは、〇〇〇@yahoo.co.jpの〇〇〇部分です。この〇〇〇の部分がヤフオクでは公開されます。そのため、生年月日等の個人情報を避けてIDを作成する方が無難です。
また、メールアドレスが簡単に推測されてしまいますので、IDの作成後はメールアドレスの○○○の部分を変更した方が良いでしょう。メールアドレス変更の手順は、Yahoo!メール→設定・利用規約→メールアドレス変更の順で行うことができます。
IDの作成方法
くり返しになりますが、IDは後から変更することができません。変更する場合はIDを削除するしかなく、ヤフオクでは他人の目にさらされるものですので、個人が特定できない文字列で作成して下さい。
このIDはニックネームではないため、他のユーザーが使用している場合は取得することができません。
また、連絡用メールアドレスは、Yahoo!メールは設定できないため、Gmailなど他のドメインのアドレスを用意する必要があります。連絡用メールアドレスは、Yahoo!からの重要なメールが届く他、パスワードを忘れた際にも使用します。
ヤフオクにログイン
Yahoo!JapanIDを使ってヤフオクにログインします。ヤフオクのトップ画面で「ログイン」をクリックします。クリックするとYahoo!Japanにログインする画面に遷移しますので、IDを入力し「次へ」をクリックします。
IDの入力が正しければパスワード入力の画面に遷移します。パスワードを入力したら「ログイン」をクリックすれば、ヤフオクにログインした状態で戻ってきます。
「ヤフオク」で落札する前に知っておきたいこと
ヤフオクで落札するためには、ヤフオクがどんなシステムであるかなど、少し知っておきたいことがあります。この項では、ヤフオクの概要をご紹介します。
落札者が支払う手数料は無い
「落札システム利用手数料」というものがありますが、これは出品者がオークションを利用する際に支払う手数料のことで、落札者が支払う手数料はありません。落札者が支払うのは、商品代金(出品者によっては+消費税)と、送料だけです。
落札するための資格と条件
ヤフオクで落札することができるのは、満15歳以上に限られています。また、Yahoo!JapanIDでログインしていることが必要です。
支払いはYahoo!かんたん決済の登録が必要で、PayPayを利用する場合にはその利用登録とYahoo!JapanIDとの連携が必要です。
出品物の個別の設定で、「入札者評価制限」や「入札者認証制限」が設定されている場合があります。入札者評価制限がありになっていると、評価の悪い人は入札できない場合があります。
入札者認証制限がありになっていると、モバイル確認やYahoo!プレミアムに登録しているなどの条件をクリアしている必要があります。
ヤフオクでの出品は個人だけ?
ヤフオクに出品しているのは、個人だけに限りません。個人事業主や法人、官公庁も利用しています。
ストアと呼ばれる事業者もいる
ヤフオク!ストアとは、Yahoo!Japanが定める参加基準を満たした法人または個人事業主のことです。ストアとして出品するにははYahoo!側の審査が必要で、簡単に言うと規模の大きい業者がストアとしてオークションに出品しています。
ストアは商品に「store」のアイコンが表示されています。ヤフオクでは落札者の支払い方法はYahoo!かんたん決済に限定されていますが、ストア出品の商品を落札した場合は、Yahoo!かんたん決済のみとは限りません。
自動入札方法とは?
自動入札方法とは、ヤフオクを利用する上で最も知っておきたいことのひとつです。ヤフオクの入札方法は自動入札と呼ばれる仕組みで行われています。
自分の予算の上限を入力しておくと、現在価格からその予算の上限まで、現在価格で自動的に決まる入札単位に従って自動的に入札してくれるシステムです。これにより、画面をずっと見ていなくても、楽に安く欲しい商品を落札することができます。
自動入札の具体例
自動入札の具体例をあげます。現在価格が1000円の商品に、5000円で入札するとします。すると、現在価格はいきなり5000円になるわけではなく、入札単位に従って1100円となります。期日が来るまで他に入札がなければ1100円で落札できます。
もし2000円で入札があった場合、自分の予算は5000円までですから、2100円で自動的に入札され自分が最高入札者をキープできます。
さらに、他の人から5500円の入札があった場合は、自分の予算は5000円までですので、これ以上の自動入札はなく、他の人に落札する権利が移行します。もしどうしてもその商品が欲しい場合は、金額を上げて再度入札することができます。
代金の支払い方法
落札した商品の代金を支払うには、Yahoo!かんたん決済を利用します。以前は、個人の口座を直接落札者に教えるなどのやりとりをして支払ってもらっていたのですが、現在ではその方法は禁止されています。
特定カテゴリ(車両)に当たる出品物の場合は、他の支払い方法が選択できる場合もあります。
商品の発送は?
ヤフオクでは、匿名配送ができる「ヤフネコパック」や「ゆうパケット(おてがる版)」が提供されています。その他、定形郵便やレターパック等さまざまな方法があります。
商品の発送は、その中から出品者があらかじめ出品する際に指定した方法を落札者が選択することになります。
詐欺だけでなく、荷物の誤配送や遅れが生じる場合もありますから、できるだけ配達記録が確認できる方法を選ぶと安心です。
「ヤフオク」で落札する方法
ヤフオクで落札する手順を具体的にご紹介します。
落札手順
ヤフオクの落札手順は次の通りです。
商品を探す
まずは欲しい商品を探します。商品名やカテゴリ検索をして大体の目星をつけたら、ウォッチリストに入れておくと後から確認がしやすく便利です。
商品の詳細を確認します。写真や説明文から商品の状態を確認し、出品者の評価も見ます。写真と違うものが届いたり、故意に傷や故障が隠された商品である可能性もあります。
誠実な対応をしてもらえるかどうか、出品者の評価を見るとある程度推測できます。出品者の評価を必ず見ることは、ごく稀ではありますが、残念ながら横行している詐欺や不誠実な対応を避けるためにも、知っておきたいことのひとつです。
入札
欲しい商品に入札をします。入札は自動入札方式です。自分の予算の最高額までのうち、入札単位に従ってできるだけ安い金額で最高入札額を決定してくれます。一度入札をすると取り消すことはできませんので、必ず買う意思のあるものだけを入札します。
他の人に入札されて最高入札者でなくなった場合は、マイ・オークションの入札中のページに「高値更新されています」と書かれています。さらに金額をあげて入札することもできます。
落札
入札終了時間に最高入札額を入れることができていたら、落札することができます。落札すると、その後の取引は「取引ナビ」というヤフオクのシステム内で出品者とやりとりすることになります。
取引ナビで「取引をはじめる」ボタンをクリックすると出品者とのやりとりが始まります。
出品者とやりとり
出品者とのやりとりは、個人の場合は「取引ナビ」というシステムを使って簡単に行うことができます。ストアから落札した場合は「オーダーフォーム」を利用することになりますが、基本的な流れは同じです。
画面の指示に従い「取引をはじめる」ボタンをクリックします。次に、取引内容の確認に移ります。登録されている住所や電話番号に間違いがないか確認し、間違いがあるようなら「編集する」から訂正してください。
そして、お届け先とお届け方法を選択します。お届け方法は出品者があらかじめ設定している方法の中から選択することができます。
代金の支払いは、Yahoo!かんたん決済で設定した支払い方法になります。ストアからの落札や特定カテゴリの商品の場合は、それ以外の方法が設定されている場合もあります。
お互いを評価し終了
落札した商品が届いたら、「受け取り連絡する」ボタンをクリックします。ボタンを押すと出品者へ自動的にその旨が連絡され、出品者へヤフオクから代金が支払われる仕組みになっています。
支払い手続きをしてから8日経っても商品が届かない、商品が発送されない、出品者と連絡が取れないなど、出品者側の問題で「受け取り連絡する」ボタンが押せない場合は、すみやかに取引ナビからYahoo!Japanへ報告してください。
Yahoo!Japanへの報告リンクは、支払い手続きが済んでから8~12日後まで利用することができます。最後に、出品者を評価してやりとりはすべて終了です。