2019年09月11日更新
【Yahoo!スコア】仕様を10月から変更!初期設定では作成されない!
10月から「Yahoo! JAPAN ID」ユーザーの行動などを分析し信用度を数値化するサービス「Yahoo!スコア」の仕様を変更することが発表されました。変更後は初期設定で「Yahoo!スコア」は「作成しない」仕様と設定されることになります。
「Yahoo!スコア」の仕様を10月1日から変更
Yahoo!は9月9日、「Yahoo! JAPAN ID」ユーザーの行動などを分析し、信用度を数値化するサービス「Yahoo!スコア」の仕様を10月1日に変更することを発表しました。
従来は「Yahoo!スコア」の算出・利用をデフォルトで「オン」にしていましたが、10月1日以降は初期設定で「オフ」とし、スコアが作成されない仕様としてユーザーが同意しない限り算出しない設定となります。
そして9月30日以前に算出した「Yahoo!スコア」のうち、パートナー企業へのスコア提供に同意していないユーザーのものは全て削除するとしています。
従来はデフォルトで「オン」
2019年6月からスタートした「Yahoo!スコア」は、ユーザーのYahoo! JAPAN上の行動などから算出される信用スコアです。
「ヤフオク!」の取引実績、「Yahoo!知恵袋」での活躍度、宿泊・飲食店の予約キャンセル率、Yahoo!ショッピングなどの利用金額といったYahoo! JAPAN IDに紐つくデータを分析し、ユーザーの信用度をスコア化します。
これを元にYahoo!からレストランやコンサートの先行予約、手続きの簡略化などの特典を提供する仕組みです。そして7月からは「Yahoo!スコア」をパートナー企業(ランサーズ、OpenStreet、TableCheck、クラウドワークス)に提供していました。
「Yahoo!スコア」の提供は提携先のパートナー企業ごとにユーザーの同意を必要としていましたが、スコア自体はデフォルトで算出する仕様となっていて、SNSでは「デフォルトで企業に個人情報が渡るようになっているのでは?」と噂になりました。
実際はユーザーが同意しない限りパートナー企業へ提供されない仕様でしたが、「Yahoo!スコア」の作成そのものはデフォルトで「オン」になっていました。
プライバシーポリシーも改定され、初期設定で「オフ」に
初期設定で「Yahoo!スコア」が算出されることなどから、プライバシーについての疑問の声もあがっていました。
Yahoo!は当初その批判や疑問に対して「利用規約とプライバシーポリシーに基づいて作成している」とコメントしていましたが、8月に「プライバシーに関する有識者会議」を設置し、サービスの正当性を客観的な立場から検証しました。
その結果Yahoo!は、「プライバシーを尊重すること」と「プライバシーに関わる情報を不正なアクセスなどから守る」という考えの元プライバシーポリシーを改定することになりました。
10月1日からは初期状態で「Yahoo!スコア」の作成に関する設定を「オフ」にすると共に、既に作成されたスコアを消去するとしました。9月30日以前に設定を「オフ」にしたユーザーのスコアは、その時点で消去されるようです。
また10月1日以降、ユーザーからデータ連携の同意を得ることを前提として、パートナー企業へのデータ連携を順次開始します。そして初期設定を「データが連携されない」とし、ユーザーがデータ連携を「企業単位」で設定できる機能を提供します。
なお、「Yahoo!スコア」と連携しているパートナー企業のいずれかに対し、すでにユーザー自身でスコアの提供を許可している場合、スコア作成の設定は「オン」のままとなり、企業への提供も継続されます。
データ提供を取り止めたい場合は、「各アプリケーションでのデータ利用」ページから「Yahoo!スコア提供」と記載されたサービスの「無効にする」ボタンから実行できます。