Windows11でVB6.0アプリのサポートは継続される?
Windows11ではVB6.0/Visual Basic 6.0で作成されたアプリに対するサポートは継続されるのでしょうか。この記事では、Windows11でのVB6.0のサポートや保証が気になっている方に向けての最新情報をお伝えします。
Windows11でVB6.0/Visual Basic 6.0アプリのサポートは継続される?
2021年10月にWindows11がリリースされます。2000年代から使い続けているシステムやアプリを継続してWindows10でも利用してきた方々の多くが、Windows11でもVB6.0(Visual Basic6.0)がサポートされるのかどうか気になっています。
今回リリースされるWindows11ではVB6.0はサポート対象に入っているのかどうか、VB6.0を使ったアプリは動作保証されるのか、詳しく見ていきましょう。
Microsoftの表明
Microsoftからはどのように表明されているのでしょうか。VB6.0を開発したMicrosoftの対応について見ていきましょう。
Windows 10のサポート期間内(2021年6月25日)はVB6.0のランタイムをサポートする
2021年現在、Microsoftが発表している「WindowsでのVisualBasic6.0のサポートステートメント」によると、VB6.0のサポート対象にはWindows10が入っています。Windows10のサポート期間内は、確実にVB6.0がサポートされると考えていいでしょう。
それ以降に関しては保証はされていない
しかし、Windows10のサポート期間終了後まで、VB6.0がサポートされるかどうかの明言はMicrosoftではしていません。Windows10は最後のOSと言われていましたが、今回Windows11がリリースされることで、いずれサポートが終了する可能性が高まりました。
MicrosoftからはWindows11でのVB6.0のを使ったアプリの動作保証を明言していません。最低限、Windows10へのサポート提供期間中のサポートは期待できるとしても、その後の対応は保証されていません。
サポートを廃止すると多くのアプリ機能しなくなる
ただし、現在でもWindows10で動作している多くのアプリにVB6.0が使われています。企業の社内システムなどにもVB6.0が使われていることが多く、VB6.0のサポート提供を終了してしまうと、VB6.0を使ったアプリやシステムを使えなくなってしまうので、世界中で大混乱になる可能性があります。
サポートは継続の可能性大
現在も、多くのアプリやシステムでVB6.0が使われていて、VB.NETへの移行が完了していません。MicrosoftがWindows11でのVB6.0のサポート提供を終了してしまうと、多くのユーザーや企業に大きな混乱をもたらすことになるので、MicrosoftはWindows11でのVB6.0へのサポートを継続する可能性が高いでしょう。
しかし、これは可能性があるというだけの話で、現在のところMicrosoftでは何も明言はしていません。VB6.0に依存したプログラムを使っている場合には、Windows10へのサポート提供が終了する前に、VB.NETへ移行させることを検討することをおすすめします。
Windows 11 Preview版をインストールしたら
Windows11でVB6.0が使われているアプリが実際に動作するのかどうか気になるところです。Windows11は正式リリース前に、プレビュー版が配信されていました。Windows Insiderに登録した人向けに配信されたWindows11のプレビューでの、VB6.0の動作はどうだったのでしょうか。
問題なく動作
実際にWindows11のプレビュー版で、VB6.0を使って作られたゲームをプレイした結果では、Windows11でもVB6.0は問題なく動作したとのことです。一部エラーが出るゲームもありましたが、このエラーはWindows10でも起きていたとのことなので、VB6.0が原因かどうかはわからないエラーです。
Windows11の正式リリース後も、現在Windows10上で利用しているVB6.0のプログラムは問題なく動作するでしょう。
しかし、VB6.0の正式なサポートは2008年に終了しています。Microsoftがいつサポートを完全終了してもおかしくはない状況なので、少しずつVB.NETへの移行準備を始めることをおすすめします。