2022年04月18日更新
【iOS15】Appleの「マップ」アプリが進化!Googleマップを超える?
iOS15ではAppleから提供されているマップアプリが進化したと話題になっています。Googleマップの地図機能を超えたかもと言われるiOS15のマップアプリの、航空写真や3Dの立体表示、ストリートビューなどの機能について詳しく解説します。
【iOS15】Appleの「マップ」アプリが進化!
iOS15がリリースされたことで、iPhoneの機能が更に強化されました。特にマップの進化が大きく、もしかしたらAppleのマップがGoogleマップよりも使いやすくなったかもしれないという声もあります。今回、iOS15のリリースによりAppleの地図機能がどのように進化したのか、詳しく見ていきましょう。
iOS15でアップデートされたApple「マップ」アプリの変更点
iOS15へのアップデートにより、iPhoneのAppleマップにどのような変更点が加えられたのか詳しく見ていきましょう。
マップの切り替え方法
iOS15のマップでは地図表示の切替方法がより直感的に簡単に切り替えられるようになりました。
画面の右上のアイコンをタップします。
すると、詳細マップや交通機関、航空写真などのマップの種類を複数から選択できます。
ストリートビュー/Look Around機能がさらに滑らかに
iOS15のマップでも航空写真からのマップやストリートビューを利用できます。
iOS15では航空写真への切替がとてもなめらかにできるようになりました。
航空写真への切替だけでなく、ストリートビュー/Look Around機能への切替もiOS15のマップ機能ではなめらかにスムーズになっています。
詳細写真でも航空写真でも、iOS15のiPhoneでAppleの地図を表示すると、ストリートビューが用意されている場所には、地図上にストリートビューのアイコンが表示されます。
タップすると、ストリートビューのLook Around機能が表示されます。この切替が詳細写真からでも航空写真からでも、ストリートビューへの表示がiOS15ではとてもなめらかで以前よりも切り替えやすくなっています。
ドライブ用のマップが新しく追加
iOS15のiPhoneのマップの切り替えボタンをタップすると、詳細写真や航空写真の他にドライブ用のマップが新しく追加されています。
ドライブ用マップでは、道路の通行止めや渋滞、事故情報など、車を運転する上で欠かせない道路情報がリアルタイムで表示されます。
よく使う項目や近くの交通機関を追加してすぐに表示
iOS515では、「よく使う項目」やよく使う経路を追加してすぐに表示できます。
iPhoneのマップのアカウントアイコンをタップします。
「よく使う項目」をタップします。
よく使う項目として、自宅や勤務先などを登録できます。
アカウント機能で情報をまとめて表示
iOS15のマップアプリでは、アカウント機能が使えるようになっています。
アカウントアイコンをタップすると、よく使う項目以外に「ガイド」「報告」「環境設定」など、以前は地図アプリからはアクセスできなかった機能の設定が、iOS15では地図アプリから簡単にできるようになっています。
「ガイド」機能
上記のアカウント機能からアクセスできる「ガイド」はiOS15の地図機能から追加された新しい機能です。ガイドとは、Appleが認めた信頼できるブランドやメンバーによって作成されるもので、食事や買物、観光スポットなどのおすすめの場所をまアップアプリから簡単に探せる機能です。
気に入ったガイドは自分のiPhoneに保存したり、他の人と情報を共有することもできます。
検索した場所の表示が詳細に
iPhoneのマップアプリで検索すると、その場所の詳細情報がカードとして表示されます。
iOS15では、表示される情報が新しくなり、より直感的により多くの情報をマップアプリから得ることができます。
日本ではまだ対応していませんが、検索結果から周辺で営業中のお店やテイクアウトに対応しているお店を探せる機能などもiOS15のマップアプリから搭載されています。
3Dで観光名所などを立体的に表示
iOS15のマップアプリでは、観光名所などを3Dで立体的に表示することができます。すべての場所が3Dの立体表示に対応しているわけではありませんが、主要な観光名所などは3Dで立体的に地図上で楽しむことができます。
立体表示にする場合は地図アプリ上に表示される「3D」をタップします。
すると、その場所が3D表示されて、iPhoneの中に立体的に表示されます。2本指でスワイプすることで、3Dの立体表示の見る角度を変えたり、ズームしたりすることができます。
右左折車線/横断歩道/自転車レーンの表示
iOS15のiPhoneで経路案内を利用すると、走行中に車道の右折レーンや左折レーンの表示、横断歩道の表示、自転車レーンの表示など、細かい道路情報の表示もされるように変更されています。
自動車や自転車で走行中に、どのレーンを走れば大丈夫なのか、iPhoneの地図アプリに詳細な情報が表示されることで、よりドライブやサイクリングを安全に楽しめるようになっています。
報告機能
iOS15ではマップアプリから簡単に報告できるようになっています。マップアプリでは、地図情報が間違えていたり、道路情報が変更されたりすることがよくあります。
間違いや変更された点を見つけたときに、マップアプリから簡単に報告することができます。
報告したいときには、マップ上のアカウントアイコンをタップし「報告」を選択します。
報告する問題を選択してタップして、詳細を送信します。
地球儀からのズーム
iOS15のマップアプリでは、地図をズームアウトしていくと地球儀のような表示になります。
地球儀での表示はGoogle Earthでは通常の表示方法でしたが、iPhoneのマップアプリでは見たことがありませんでした。地球儀から探している場所をズームインしていくことで、まるでGoogle Earthみたいな使い勝手でiPhoneのマップアプリも楽しめるようになるでしょう。
日本ではまだ非対応の機能も
このように、iOS15からiPhoneで新しく使えるようになったマップの機能を紹介してきましたが、実は日本では対応していない新機能があります。
検索した地域の周辺にある営業中のお店などを探す機能の他に、スキャンによる現在地の識別機能は日本ではまだ非対応です。
スキャンによる現在地の識別機能とは、iPhoneのカメラで周囲の建物や風景をスキャンすると、マップアプリが現在地を識別して、目的地までのルートを表示してくれるという機能です。
現在地の住所などがわからなくても、目的地までのルートをカメラスキャンだけで表示できるということで、とても便利な機能ですが、現在のところ日本では利用できません。
現在、カメラスキャンが対応しているのは、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンディエゴ、サンフランシスコのベイエリア、ワシントンD.Cです。日本ではいつ対応するのか未定です。
これらの地域に今後出かける予定のある方は、よかったらこの機能を利用してみるといいでしょう。
Googleマップとどっちがおすすめ?
iPhoneではGoogleマップも利用できますが、iOS15のマップ機能はGoogleマップを超えたという声もあります。iOS15のマップとGoogleマップはどちらがおすすめなのでしょうか。
違いやメリット/デメリットを比較
iOS15では3Dでの表示機能やストリートビュー機能が搭載されたことで、Googleマップとの機能の違いは殆どなくなったと言っていいでしょう。地図アプリやナビアプリとしての使い勝手は、iPhoneのマップもGoogleマップもそれほど遜色なくなりました。
機能的な面での大きな違いが無くなったとしたら、それぞれのアプリのメリットとデメリットで比較してみましょう。
Appleがマップで行っていなくて、Googleマップが行っていることといえば個人情報の収集です。iPhoneのマップを利用しても個人情報は収集されませんが、Googleマップでは移動した場所や検索情報などを収集されています。
個人方法を収集されたくない人はiPhoneのマップを使ったほうがいいでしょう。ただし、Googleマップでは収集した情報をもとにしたおすすめ情報の表示や、タイムラインの表示などの機能が利用できます。
周辺のおすすめ情報を手軽に知りたい人や、自分の移動した記録を残したい人には、Googleマップのこれらの機能はデメリットとは言い切れません。
Googleマップはアカウントに蓄積した情報をもとに、それぞれの個人に最適化されます。パーソナライズされた地図の使い勝手を良しとするのなら、Googleマップも悪くはありません。
iPhoneのマップアプリとGoogleマップのどちらがいいのか、というのは個人情報の収集に関する価値観で人によって変わるといいっていいでしょう。