2022年06月14日更新
パソコンが重い/フリーズする(固まる)時の原因と対処法【Windows10】
Windows10のパソコンが重い、頻繁にフリーズして固まるという場合にはどのような原因が考えられるのだろうか。この記事では、パソコンの動作が重い、フリーズして固まるときの原因と、PCのメモリを軽くするなどの対処法について詳しく解説する。
目次
【Windows10】パソコンが重い/フリーズする(固まる)時の原因
Windows10のパソコンの動作が遅くなる、重くなりフリーズするときには、どのような原因が考えられるのでしょうか。この記事は、パソコンが遅くなる原因と、軽くするための対処法について詳しく解説します。
フリーズ/固まっているか確認する方法
まずは、パソコンが本当にフリーズしているのかどうかを判断する時の確認ポイントについて解説します。
マウスやキーボードが正常に接続されているか確認
マウスやキーボードを操作してもパソコンが全く反応しないときには、原因がパソコンではなくマウスやキーボードの接続の可能性があります。
マウスやキーボードを有線接続している場合には、USBケーブルがしっかりと接続されているか、無線接続の場合にはBluetooth接続がしっかりできているか、確認してみましょう。
アクセスランプから動作しているか確認
パソコンにはHDDやSSDを認識しているかどうかを確認できるアクセスランプが付いています。DVDドライブのアクセスランプなども搭載されているPCもあります。
パソコンが正常に動作しているかどうかはアクセスランプを見ればわかります。HDDやSSDへアクセスしてデータの読み書きをしていれば、アクセスランプが点滅します。
動作が遅くても点滅していればパソコンが何らかの処理をしている事がわかります。
キーボード操作などをしてもアクセスランプが点滅せずに点きっぱなし、もしくは電源が入っているのに点いていない、という場合には、パソコンに何らかの不具合が発生している可能性があります。
Windows10でパソコンが重い/フリーズする(固まる)時の原因
Windows10でパソコンが重い、フリーズして固まってしまったときの原因とはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
パソコンのメモリ不足
パソコンが重いときには、パソコンで行いたい処理に対して、メモリ容量が不足していることが考えられます。動画処理を行ったり高性能グラフィックスが必要なゲームで遊んだりするときには、ある程度のメモリ容量が必要です。パソコンに搭載しているメモリを確認して、容量が足りているか確認してみましょう。
パソコン本体が熱暴走している
パソコンは使っていると熱を発します。長時間使い続けていると高温になりますが、通常は冷却ファンによって冷却されて使い続けることができます。
しかし、パソコン内部や通気孔にゴミやホコリが溜まったり、冷却ファンの排熱性能を超える負荷をかけた使い方をしたりすると、排熱がうまくいかなくなり熱暴走が起こり、パソコンの動作に不具合が生じます。
使用中のシステムやアプリケーションの不具合
パソコンのシステムやアプリケーションのプログラムに何らかの不具合が生じたことで、パソコンやアプリの動作が遅くなったり、フリーズしたりすることがあります。この場合位は、システムやアプリの修復や再インストールが必要になります。
PCがウイルス感染してしまった
PCがウイルスに感染すると、パソコンを動かす上で重要なシステムファイルを破壊されたり、バックグラウンドでアプリが勝手に動作したりするようになってしまいます。その結果として、パソコンがフリーズしたり、動作が重くなることがあります。
Windows 10へのアップグレード
Windows7やWindows8からWindows10にアップグレードしたことで、パソコンの動作が遅くなったりフリーズしたりすることがあります。この場合には、原因はドライバーがウインドウズ10に対応していないことが多いようです。ドライバーの更新で対応できます。
PCやメモリ/ハードディスクの物理的故障
PC内部のメモリやハードディスクなどの部品の物理的な故障が原因で、パソコンがフリーズしたり起動しなくなったりすることがあります。この場合には、パソコンを専門業者に修理に出すしかないでしょう。
マウスやキーボードの電池/充電切れ
無線接続のマウスやキーボードを使っている場合には、マウスやキーボードの電池切れ、充電切れが原因の可能性もあります。
有線マウスであればパソコン本体から給電されますが、無線接続のものは電池や充電が必要です。電池の交換や充電をしてみましょう。
パソコンが重い/フリーズする(固まる)時にまず試してみること
Windows10のパソコンが重い、頻繁にフリーズして固まるという場合に、原因にかかわらず動作を軽くするために試してみたほうがいい対処法は次の2つです。
時間をおく
Windowsのパソコンがフリーズして固まるというわけではないけれども、極端に動作が重い、アプリの動きが遅いと言うときには、アプリケーションで負荷の高い処理を行っている可能性があります。
動画の処理やファイル形式の変換、データ処理などのアプリでは、スペックの低いパソコンには大きな負荷がかかり、パソコン全体の動作が遅くなります。
パソコンが重くなる原因のアプリケーションに心当たりがある場合の対処法は、そのアプリでの処理が終了するまで少し時間をかけて待ってみましょう。
使用中のアプリケーションを終了
複数のアプリケーションを同時に起動している場合には、メモリの容量が不足して、パソコンの動作が遅くなることがあります。その場合には、使っていないアプリや、パソコンに大きな負荷をかけているアプリを閉じることで、動作が軽くすることができます。
アプリの右上の「×」(閉じるボタン)をクリックします。フリーズしていないアプリならすぐに閉じます。フリーズしているアプリでも「このプログラムは応答していません」というダイアログが表示されます。「すぐに終了」をクリックするとアプリを終了することができます。
Windows10でパソコンが重い/フリーズする(固まる)時の対処法
Windows10のPCで動作が重い時、フリーズして固まるときに、時間をおいても、アプリを終了しても解決しない場合に軽くするための対処する方法について見ていきましょう。
タスクマネージャーを起動して強制終了/強制シャットダウン
Windows10のパソコンで、特定のアプリがフリーズして固まってしまい、閉じるボタンを押しても反応しないときに対処する方法は、タスクマネージャーから強制終了しましょう。PC自体がフリーズしてしまい何をやっても反応しないときには、PCを強制シャットダウンしましょう。
アプリの強制終了や、PCの強制シャットダウンの方法はキーボードで「Ctr」+「Alt」+「Del」キーを押して行います。
アプリを強制終了する場合には、このショートカットキーから「タスクマネージャー」を選択します。
タスクマネージャーが起動したら、「プロセス」のタブを開き、フリーズしているアプリを右クリックします。「タスクの終了」をクリックすると、そのアプリが終了します。
PCを強制シャットダウンする場合の対処する方法では、ショートカットキーで表示されたメニュー画面の右下に電源ボタンが表示されています。こちらから、シャットダウンか再起動を選択できます。その後動作を軽くすることができたか確認してみましょう。
セーフモードで起動
パソコンが頻繁にフリーズするときの対処の方法には、セーフモードで起動して見る方法もあります。
パソコンのセーフモードとは、Windowsを動かすための最低限のプログラムだけを起動してPCを動かしてみるモードです。Windowsの基本的なシステムに問題があるのか、それ以外のアプリに問題があるのかを判断するのに役立ちます。
セーフモードで正常にパソコンが動作する場合には、問題はPCの購入後にインストールしたアプリにあることがわかります。
Windows10でのセーフモードでの起動方法は次のとおりです。
Windows10のパソコンのキーボードで「Windowsキー」 + 「R」を同時に押します。「ファイル名を指定して実行」の「名前」に「msconfig」と入力して「OK」をクリックします。
「ブート」タブを開きます。「セーフブート」にチェックを入れたら、「最小」を選択して「OK」をクリックします。その後、PCを再起動すると、最小のシステムで起動するセーフモードで起動します。
起動時に遅くなる場合はスタートアップアプリの見直し
パソコンの起動が重い時、起動が遅くなるときには、パソコンの起動時にバックグラウンドで起動するスタートアップアプリが多すぎる可能性があります。この場合の軽くするため対処方法はスタートアップアプリの整理です。軽くするためのスタートアップアプリの整理方法は、Windows10の「設定」から行います。
Windows10の「スタート」をクリックして「設定」を開きます。
「アプリ」をクリックします。
左ペインで「スタートアップ」を開きます。スタートアップアプリに設定されているアプリが表示されます。その中から、スタートアップを軽くするために不要なものや負荷の高いものをオフにしましょう。
ハードディスクやメモリの空き容量増やす
ハードディスクやメモリの空き容量を確認しましょう。容量が不足気味の場合の対処方法は動作を軽くするために容量を増やすことです。
ハードディスクの容量の確認方法は次のとおりです。
Windows10の「設定」を開き「システム」をクリックします。
左ペインで「記憶域」もしくは「ストレージ」をクリックします。するとHDDやSSDの空き容量を確認できます。ストレージに余裕がない場合には、まずは不要なファイルやアプリを削除しましょう。それでも不足気味な場合には、ストレージの増設を検討しましょう。
メモリの空き容量の確認方法は次のとおりです。
キーボードショートカットキーで「Ctr」+「Alt」+「Del」の同時押しから「タスクマネージャー」を開きます。「パフォーマンス」のタブを開き、「メモリ」を選択するとメモリの使用率を確認できます。
メモリの使用率は30%程度が適正です。常に高い状態が続くようであれば、メモリの増設を検討しましょう。ストレージやメモリの増設方法は、パソコンのマニュアルを参照してください。
不要なプログラムを削除して動作を軽くする
アプリをインストールする時に、同梱されているアプリが同時にインストールされてしまうことがあります。そのようなアプリがバックグランドで起動し続ける常駐アプリの場合には、パソコンの動作を遅くする原因になります。不要なアプリは軽くするためにアンインストールしましょう。
Windows10の「設定」を開き、「アプリ」から「アプリと機能」を開きます。アプリの一覧から不要なアプリをクリックして「アンインストール」をクリックすると、そのアプリをPCから削除できます。
セキュリティツールでウイルス感染がないか確認し対応
パソコンの動作が遅くなる原因がウイルスが原因だと考えられる場合には、セキュリティソフトでウイルススキャンを行いましょう。信頼性の高いセキュリティソフトなら、高精度でウイルスを検知してパソコン内から駆除できます。
こちらの記事に、Windows10で無料で使えるウイルスソフトを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
システムファイルチェッカーを実行
システムファイルチェッカーとは、Windowsのシステムで破損しているプログラムを検知して修復するための機能である。
Windows10のシステムの破損を修復することで、パソコンの動作を回復できる可能性があります。システムファイルチェッカーの使い方は次のとおりです。
Windows10の「スタート」から「Windowsシステムツール」を開き、「コマンドプロンプト」を右クリックします。「その他」>「管理者として実行」とクリックします。
「sfc /scannow」とコマンドを入力して「Enter」キーを押します。するとシステムファイルチェッカーが起動して、システムファイルに破損がないかスキャンを開始します。
WindowsUpdateを一旦停止
パソコンが遅くなると困るという場合には、あらかじめWindows Updateを一旦停止にしておくといいでしょう。小規模なプログラムの修正ならそれほどパソコンの動作に影響しませんが、大規模アップデートはメモリやCPUのリソースをかなり利用します。
バックグラウンドで実行していても、パソコンの動作が遅くなることが多いので、一時的にWindows Updateを停止しておきましょう。
Windows10の「設定」を開き、「更新とセキュリティ」から「Windows Update」を開きます。「更新を7日間一時停止」をクリックすると、7日間アップデートが実行されません。「更新の再開」をクリックすれば、いつでもUpdateを再開できます。
最新のドライバーをインストール
ドライバーとは、周辺機器をパソコン上で動作させるためのソフトウェアのことです。特定の機器で動作がおかしい、反応が遅いというときには、ドライバーを最新の状態にすることで改善する可能性があります。
Windows10の「スタート」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリックします。
動作のおかしいデバイスのドライバーを選んで右クリックして「ドライバーの更新」をクリックします。
「ドライバーを自動的に検索」をクリックすると、インターネット上にドライバーの更新情報がないか検索して自動でインストールします。
デスクトップやドキュメントを整理
ハードディスクの容量不足もパソコンが遅くなる原因になります。不要なファイルがあれば削除したり、すぐに使わないものはクラウドストレージへ移したりして、デスクトップやドキュメントを整理して、空き容量を増やしましょう。
熱がこもらない環境に変更
パソコンが熱暴走を起こさないように、熱がこもらない環境を作るように心がけましょう。
まずはパソコンの通気孔や内部の掃除をこまめに行い、ゴミやホコリが溜まらないようにしましょう。
また、ノートPCは特に熱がこもりやすいので、冷却性能のある台を使うなどの工夫をしましょう。