Windows10には顔認証でサインインができる「Windows Hello(生体認証)」という機能が搭載されています。そこでWindows10搭載の「Windows Hello」の精度について、その精度を高めるための方法について解説していきます。
Windows10にはユーザーの顔を登録しておくことでPCの起動やネットショッピングなどでの生体認証を行うことができる「Windows Hello(生体認証)」という機能が搭載されています。
スマホ端末などではよく使用されている認証方法ですが、Windows10を搭載しているPCでも顔認証でのパスワード解除を行うことができます。
そこでここでは、Windows10の「Windows Hello」の設定方法や、認証の精度高める方法を解説していきます。
まずはWindows10の「Windows Hello」の生体認証の精度について、どこまでの顔認証が可能であるかについて解説していきます。
どんなデバイスの顔認証でも気を付けなくてはいけないのがメガネの有無です。視力がよくない方は特にPCを使う際にメガネをかけることが多く、「Windows Hello」でもメガネの有無でログインエラーが出てしまう場合があります。
そのため、精度を高めるためにはメガネ装着時だけではなくメガネ無しのすっぴんの顔などのいくつかの顔パターンを登録しておく必要があります。
メガネ装着時は顔認証は認識可能ですが、マスクなどで顔の一部を隠してしまった場合では「Windows Hello」は起動しません。
顔認証は目や鼻、口などの顔のパーツを三次元で認識しているので、そのどれかを隠してしまうことで立体認証が不可能となり、ログインエラーとなってしまいます。
さらには上記でも説明した通り顔認証は3Dの立体認証で行われているので、2Dの平面の写真では認証することができません。
3Dで立体的に認証を行うので精度が高くなければ上手くいかないこともありますが、プライバシー保護の観点では、写真が使えないことはメリットでもあります。
「Windows Hello」の認証精度がどの程度のものであるのかを解説しましたが、次はその生体認証の仕組みについて紹介します。
「Windows Hello」の顔認証の仕組みは、カメラでの顔の情報と赤外線での虹彩情報を利用しています。そのため認証用のカメラに保護シートが張ってあったり、赤外線LEDに太陽の光を直接当ててしまうと、顔の情報や虹彩が読み取れなくなります。
両方の情報を組み合わせて顔認証を行っているのでどちらかの条件が悪い状態では認証しにくくなります。
「Windows Hello」の顔認証登録時に検出や解析されるポイントとしては、目や鼻、口などの立体的な顔のパーツの配置です。顔のヒストグラムを作成することで登録データと比較して認証することができる仕組みとなっています。
また、カメラに対して正面を向いた顔の向きも重要で、立体的にパーツを読み取って登録、解析するにはしっかりと正面からの顔を登録しておく必要があります。
Windows10を搭載しているPCを使用していても、カメラによっては「Windows Hello」が使用できない場合もあります。
「Windows Hello」が使用できるのは3Dで写真を撮ることができるWebカメラのみとなります。使用できない場合には設定画面に互換性がないと表示されるので注意が必要です。別途カメラを購入することで「Windows Hello」を使うことが可能となります。
Windows10の「Windows Hello」について、その精度の具合や仕組みについて解説しましたが、次は実際に認証精度を高めるための方法を紹介していきます。
「Windows Hello」の認証精度を高めるためには、ユーザーの顔をより多く登録しておくことが重要となります。
顔認証に使うデータは1つのみではありません。上記でも紹介した通り、メガネを装着した状態や外した状態、女性であればメイクの有無などいくつかの顔パターンを登録しておくことで、「Windows Hello」の精度をより高めることができます。
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